何度振り返ってもあのタンポポ
踏まれる場所に咲いている
アスファルトから芽を出して
どうしてもそこが良かったんだね

風からの問いに頷くように
そよいでもみたそうな
けれど地に這って咲い ....
福袋の中でじっとしている さようなら を言えるのは
一人じゃないから
さようならを 言う時は
一人じゃなかったから
あなたは何を待っている?
誰と何を知って来た?

こんにちは は日和見ことば
人に投げておしま ....
低気圧と偏頭痛

雨降り土曜日 ぎこちなくスーツを着こなして
街の風景に いかにも溶け込んでいるふりをする
大通りはパレード 通り過ぎてく行列を
眺めながら頬張る 503kcalのハンバーガ ....
マニキュアを塗って

少し特別な気になっていた

真っ赤なマニキュア

小指だけは黒

趣味が悪いと笑われた

それでも

特別な気になっていた



あなたの ....
君と初めて
手をつないで歩いた
赤錆びた鉄橋の上の
線路づたいに
まるで世界のはじっこに
流れ着いた人のような気分だった
空は重く
カラスが頭上を何羽も
飛び交い
柱の上からこちらを ....
 
 
父は会社を辞めて
小さな薬局を経営していた
母は近くの
ガソリンスタンドで働いていた
僕が社会に出る頃には
薬局もガソリンスタンドもなくなって
父と母だけが残った
僕の仕事は ....
相変わらず僕は
たいていの場所へ
行けてしまう

羽ばたかない翼にしがみついて
南の島に不時着することだって
くねらない蛇に飲み込まれたまま
海峡の下に潜り込むことだって

軽過 ....
消したいのか取り戻したいのか
未来と言う名をつけたのは知らない
いくら石を投げつけても跳ね返ってくるのはわかっていた 。
それでも止められないのは閻魔と交わした契約だろう
予感と引きかえに ....
?公園に女の子が八人いました。
さらに後から男の子が何人か来ました。
全部で子供は十五人になりました。
公園に男の子は何人いますか??

レスリーは両手の指を曲げたり伸ばしたりしている

 ....
もっともらしい言葉で
魔法をかけようとしても

下心は見透かされて
彼女は立ち去っていく


もっともらしい儀式で
神を呼び起こそうとしても

やってきたのは雨雲
雷を落として
 ....
世界の
まんなかにいたのに
すみっこにいた
すみっこにいたのに
まんなかにいた

風向きひとつ
陽射しの強弱
空腹感
あいまいで ただ
わたしにすっと落ちてくるもの

巣のない ....
ささくれた丸太でこしらえた筏ひとつで
たったひとつの新天地へと船出する
ここに方位はないから磁石などつかえない
ここに時間はないから時計など意味がない
せめてカモメかウミネコがいたならば、とは ....
うつ伏せに寝ていると
今日はたまたま息子さんが居て
こっちへやってきて髪をさわる
中国語の心地良い抑揚
髪の匂いがいいよとお母さんに言ったらしい

色々なマッサージや整体を経てここにやって ....
 
 
職場に行くと
体臭が匂うと言われる

みなマスクをしている
それほど匂うらしい

家に帰ると
息子が帰りを迎えてくれる

お父さん、臭いか
と尋ねる

息子は
う ....
「ラフ」と「うつ」は似ている 字面が ミュージカル調で怒られている 地上の灯りが胸を刺し魂は飛翔を続けて
まるで未知の惑星系を探索するように浮かんでいる

永劫の時の打痕と蓄熱された空間
斜めに切り取られた過去の累積をトリミングしてみる

太陽が眼に焼きつ ....
あなたと会話をする
迷路にまよいこむ
歩いても
ふいに道があわられきえる

言葉が
ひゅるひゅるとうねって
あなたをかすめてながれてゆく

わかってない
互いがしぼりだしている
 ....
かぼちゃのスープ
あったかい
しみるねえ
ほんとしみます

垂らしたものが
世界を侵食していく
産み落とされたものが
世界へ踏み出す

僕と別離しない僕
いちばんの他者
今度君 ....

あっちとこっちの
境い目をうとうとしているとき

聞こえてくる鳥たちのさえずりに感情を撫でられる
透き通った優しい手

昨夜の波立ったわたしが嘘のように
帰って来たわたしが
少し ....
千年の恋を織る
記憶の斑
泣いてこんにちは
そして笑い合って
「さようなら」

百年の愛を知る
秒単位の海馬
争い殺し奪ったあとで
守った者たちへ
「ただいま」

ねえ神様
 ....
バスの中はおばあさんだらけだ

おじいさんは何処に行ったのだろうか

小さな小さなおばあさんは飴玉みたいな瞳で

少し高い場所から外を眺めている

歩く人を通り過ごし

自転車の人 ....
空気いれが必要なんだぺしゃんこのぼくのために

君はうしろに乗って流行り歌でも歌ってていいよ

僕もすっかり日暮れてしまったさ

目抜き通りをフラフラ歩く

ぼくは探し物なんてしてない ....
真っ白な空に飛び込むと
記憶がだんだん失われていき
気がつくと白い部屋にいる

外を眺めるとレモン色の月が輝いている
手を伸ばすとすっぽりと明かりが降りてきて包まれる

目をうっすら開け ....
老齢の愛犬のお散歩も

寒さの和らぎで

幾分面倒な気分が薄らいで

そんな私の心持ちなんて構わずに

草花はより色濃く鮮やかで

老齢の愛犬も

いままで入ろうとしなかった
 ....
さっきまで声をはっていた
街角のサンプリングアルバイトの女は
帰りの電車で蝋人形のように固まっている

何かに疲れて
心が怯えている
簡単で
単純で
気兼ねのない言葉で
明日の予定を ....
私は梅雨空の
とある山の稜線に花となって咲いてみる
霧が、風にのって、私の鼻先について
それがおびただしく集まって、やがて
ポトリ、と土の上に落ちるのを見ていた
私はみずからの、芳香に目を綴 ....
 
 
短い枕の中で
魚が溺れている
手紙を
食べ過ぎてしまったから

夏の道路を整備する
乾いた犬の
音が聞こえる
気持ちだけはいつも
敷地みたいに眠たい

ノートの中に
 ....
俺の言うことを
聞かないと
この鍋で
おまえの嫌いな
豚足を
骨まで柔らかくなるぐらい
煮込んでやることになるが
それでもいいのか!
これは脅しではないぞ
やると言ったら
やるから ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
靴とタンポポ- もっぷ自由詩1313-4-25
福袋の中でじっとしている- 北大路京 ...自由詩1013-4-24
さようならの子守唄- salco自由詩5*13-4-24
低気圧と偏頭痛- itukamitanij ...自由詩2*13-4-24
マニキュア- 永乃ゆち自由詩8*13-4-24
ダイブ- Lucy自由詩8*13-4-24
家族の仕事- たもつ自由詩713-4-24
アシカセ- nonya自由詩16*13-4-24
月と哭け- アラガイ ...自由詩3*13-4-24
中庭のある小学校で- 夏美かを ...自由詩26*13-4-24
泥まみれ- まーつん自由詩5*13-4-24
満ち欠け- 三田九郎自由詩513-4-24
新天地へと- ロクエヒ ...自由詩113-4-24
中国整体院- 灰泥軽茶自由詩7*13-4-24
加齢臭の季節- 小川 葉自由詩6*13-4-23
「ラフ」と「うつ」は似ている_字面が- 北大路京 ...自由詩613-4-23
ミュージカル調で怒られている- 北大路京 ...自由詩1013-4-23
夜の翼- 梅昆布茶自由詩1313-4-23
真中の食卓- 朧月自由詩613-4-23
しみる- 三田九郎自由詩2*13-4-23
起床- 三田九郎自由詩113-4-23
千年春- 村上 和自由詩313-4-23
バスに揺られて- 灰泥軽茶自由詩9*13-4-23
こころのかけら- 梅昆布茶自由詩413-4-23
空白の空- 灰泥軽茶自由詩8*13-4-22
春風に背中を押されて- しょだま ...自由詩5*13-4-22
SF- うみこ自由詩4*13-4-22
ときには花となって- 山人自由詩5*13-4-22
草むらを走る- たもつ自由詩613-4-22
圧力鍋- 花形新次自由詩113-4-22

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