160303

グーちょきパーの
ゲンゴロウ
春が来たよと
顔を出す
北風止んだか見ておいで
お山の大将余所見しながら
命令下す
居なくなったゲンゴロウ
グーち ....
ある日一つの愚かさが生まれて、
流言蜚語のようにばらばらと伝染していきました、
でも人生は無窮の海よりも美しくて、
人生を形容することが許されているのは「美しい」の一語のみです、
人生は形 ....
     夕餉が終わると皿を洗い
     油や醤油で汚れた台所を
     布巾でぬぐう
     鍋も皿ももとの位置に戻し
     静けさと落ち着きを取り戻す
     風呂を ....
白旗を立てたのは
はじめてじゃあなかった
すべてを 無かったことにしたことは
はじめて じゃあ無い

終らせるつもりで立てたフラッグ
あの日 あの場所で憎い辛い人の傍に立てた
悔恨の ....
母になれないこのままで
あなたに名前を名付けたい
あなたは黒い目玉を輝かせ
きょとんと笑ってくれるでしょうか

母のになれないこのままで
あなたを産んだといってみたい
海のな ....
引越し祝いにもらった胡蝶蘭が枯れた。
それなりに愛情を持って
育ててきたつもりだったのだが
ついに
根腐れさせてしまった。

水をあげすぎるなだとか
暖かいところに置けだとか
星の王子 ....
蛇口が
みずうみにつながっているように
蜜柑は
五月の空へつながっている
かぐわしい白い花
まぶしい光に
雨だれに
ゆっくりと過ぎてゆく雲に

蜜柑をむくと
その皮は
しっとりと ....
嘘を吐く
息をするように
嘘を隠す為に嘘を吐く
ぺたぺたぺたぺた重ねて吐く

吐血大サービス
好評につき嘘品切れ
そしたら指を突っ込め
お前の底から嘘を吐け

汗と脂と鼻水と
涙 ....
  

      不意に、居場所が消えて


          通り過ぎた記憶が深まる


       燿りなく途絶えた門を


     独りくぐり抜けようとする度

 ....
剥き身のコンセント・コードから
銅線が見えている
君のプラン・Aが
ショートしてる
あの
廊下あたり
焼けた
ゴムの匂いがする

声や恋が
焼けた場所
まだ残ってる
灰のような ....
    
    伊勢湾の一辺をになっている
(比較的 温和な風と光にめぐまれた)
            知多半島は
           丘の稜線から 
いま 伊勢湾の貨物船を望遠してい ....
人として生まれた生き物は
生涯人を捨てることはでき無い
  どのように生きようとも 
  どのように考えようとも
キムチトーストにはまっている
いまさら短時間高収入の仕事に就くすべもなく

ちぎられた時間のなかでファーストフードならぬ
簡単な食事と全自動洗濯機
電子レンジとオーブントースター
せまい部 ....
いつからだろう、
胸になにかができたのは。
胸のなかの何かは、
柘榴のように真っ赤に青い。
柘榴のなかにはちいさな
部屋があって、
その部屋のなかには、
ちいさくなった私がいる。
 ....
アラームは既に
スヌーズたぶん二回目

をあけても
すべてあけられない
からだぜんたいが
ひとしくねむい

無理やり
上半身をおこし
腰をひねる
ひねる

ゆるいあたまで ....
たくさんのてのひらが、
胸のうちをなでてくる。
私はその愛撫のあたたかさに、
目がくらみ、
行くべき路を忘れてしまう。
たくさんのてが、
雨を耳にあびせた。
たくさんのてが、
子どもた ....
チューブを流れる水流のような
朝の通勤路を、
外れて、
うつりこむ硝子のなかに
入り込みたくなる瞬間がある。

ばたん、と、
荷物を落とした、
そこから私の旅がはじまる。
硝子が割れ ....
ゆうぐれに
訃報がふたつ
覚えたてのことばを使う
無駄な行間を埋める
雷鳴がとどろき
過去に幕を引こうとする
落としてきたものと
忘れてきたものとはちがう
ついばんだ死につ ....
卒寿の冬に耐えて

陽はまた のぼる
    陽はまた のぼる

されど わが身は
    されど わが身は

縮みゆく ばかり
    黒い時のま(間)に

 ....
雪の下の
肌色の蝶
何もかも
左目の隅に置き忘れた朝


血の涙を流す鳥の背に
雪と鉄の音は降る
水のなかから空を見る径
光の傾きに消えかけた径


なかば沈ん ....
 紫色の人工の夜空に駱駝は歩む。
 星から星へ、月の満ち欠けを慈しむように。
 鼓動は無数の星の瞬き。
 銀河のオアシスで緑の水を飲む。

 銀河鉄道の乗客はいまだ起きている。
 窓際 ....
またくよくよと絵の具を捏ねては黒くしているあなた
飛べないばかりか落ちていくこともできなくなったあなた
海だとか空だとか持ちだして悲しんでいる
いいよ いくらでも
このあいだふたりで行った ....
指で感じて
頭で捏ねくり回して
指で嘘をつく

唇で感じて
頭で探し切れず
唇で誤魔化す

背中で感じても
頭は留守で
背中は語れない

爪先で感じても  ....
  方形のネイビー {ルビ夕布=ゆうぬの}に包み
  ガソリン 尽きそうな軽自動車に
  挟まり 岩屑 染みた海岸 転がり
  闇の 端を すこし 三角に 切り取り
  {ルビ憂=う} ....
息を止めるのも
生き方のひとつと気づいて
息を止めたまま
水に飛び込んだ

晴れていても
目に見えない透明な雨が降っている
名前も知らない人とのあいだにも
透明な出会いと透明な別れが
 ....
虹色のセキレイが飛ぶのは
深夜だけと決まっている
この街は朝が早過ぎて
人々は象形文字を象るように雑踏を行き交い
必要があれば空を見上げる
雨垂れが首筋を打ったとか
紫外線予防にぬかりはな ....
笑う 踊る 泣き叫ぶ
その どれもが
空の上にて 形成される

見上げれば 首が 痛むのに
見上げずには いられない
今しがた
羽根の こすれる 音がした

くねくね と しならせる ....
知的だね、と呼ばれてみたい宇宙人明日来るかもBOSS買いに

母ひとり、具だくさん

猫の手の嘘つき

周りますとも公転周期二万年意固地すぎますプラネットナイン

破瓜を超えても月ひと ....
不幸をしょってる
顔していても
不条理的な
幸福感の密かな湧出

この世この時
為されるがまま
波長にまかせて
浮くこころ


硬いよろいを
身にしていても
内は軟弱な
 ....
積み木を積み直す君
何度も繰り返す細い指先
終わりの無い道は
一周回って元にたどり着く
風のざわめきはいつも一定で
葉を散らす木々は何も言わず
鳥たちは最後の実りを
精一杯啄んでいる
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
グー- あおば自由詩2+*16-3-3
無題- 葉leaf自由詩3+16-3-3
漂白のとき- 石田とわ自由詩12+*16-3-3
「失ったのはなに?」- るるりら自由詩416-3-3
母になれないこのままで- 為平 澪自由詩816-3-2
枯れた胡蝶蘭- 自由詩6*16-3-2
蜜柑をむく女- そらの珊 ...自由詩21*16-3-2
嘘吐き- たいら自由詩116-3-2
フロネシス_Phronesis- ハァモニ ...自由詩4*16-3-2
遠雷- うみこ自由詩5*16-3-1
色鉛筆_九- 信天翁自由詩316-3-1
ヒト・ひと・人- イナエ自由詩6*16-3-1
途上にて- 梅昆布茶自由詩1316-3-1
白い増殖- あおい満 ...自由詩4*16-2-29
靴下をはくまで- Seia自由詩416-2-29
喝采- あおい満 ...自由詩12*16-2-28
赤い砂浜- あおい満 ...自由詩516-2-28
ふゆが終わる- かんな自由詩6*16-2-27
色鉛筆_八- 信天翁自由詩216-2-27
しずく_交錯- 木立 悟自由詩516-2-27
生命- ヒヤシン ...自由詩8*16-2-27
かもめ- はるな自由詩616-2-26
ポンコツ- nonya自由詩16*16-2-26
kado- 草野春心自由詩216-2-26
出会いと別れの雨が降っている- 伊藤 大 ...自由詩416-2-26
◎セキレイの行方- 由木名緒 ...自由詩916-2-26
わたしは_かわせみ- 藤鈴呼自由詩3*16-2-25
第九惑星_2016- たま自由詩17+*16-2-25
現身- シホ.N自由詩416-2-25
積み木- ミツバチ自由詩316-2-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474