できるなら
現場(そこ)でも祝福の気持ちでいたかった
たとえば
生涯一度の自分の家なら
これに関わるすべての人に
笑顔で労してほしいじゃないか


+ + +


行きの渋滞を避 ....
レースのカーテンを
くるっと頭に巻いて
わたしは花嫁さん

バラの模様のテーブルクロスを
ふわりと羽織ると
わたしはお姫さま

お手伝いようのほうきに
さっとまたがると
わたしは魔 ....
首都高に陽は沈み
滞りのなく済んだきょう
帰り道にも屈託のなく
靴を脱ぎ捨てようなんて思わずに
橋を渡ることができた

今は部屋にくつろいでいる
五畳のわたしの聖域は
しっかりと夜の帳 ....
もう炭酸水を凍らせるのはやめよう 雪の丘に
さびしさの吐息が あまりに
白いから


夜空の星を 一つだけ
拝借いたしました


忘却というそれを 手にすれば、
私の ちいさな家には、
いれものが みつからないの ....
明けきらぬ朝
まだ薄暗い空に
ブーメランのような白い月が落ちている
あれは誰が投げたのであろうか

キミに投げた言葉は
めぐりめぐって
自分に帰ってくる
受け止めて ボクは自分という存 ....
忘れずにふってきた雪の
冷たさ身にしみて

憧れや
理想がすっととけてった
雪もまた

これが現実と
おもう白 真っ白な雪
晴れわたっていなさいね
かなうのならば、
かなう限りは

おまえの空を
喜びなさいね



馳せてゆきなさいね
どこまでも
どこまでも

たやすく
他人を切り捨てぬ ....
火のない部屋のなかに
あなたをさがしている
茶色く終わった時間がころがっている

あの日
海には
六羽の白いからすが
まるく座っていたそうだ

傷口は凍るので
わたしたちはまだ ....
遊女

太夫という名のあるいは
花魁という名の華があった

ほぼ大名や貴族あるいは富商といった上層の遊びであったらしい

歴史的考証は別にして
要するにスナックのねーちゃんだと思ってい ....
凍らせたノイズとけ始めている プリンも寂しがる夜が膝の上 体臭は毛布のようだ
男臭い布団はそれだけで暖かい
男にとっては逆だろう
遠い子宮の記憶を辿り
疲れた胎児は体を丸めて
全てを忘れて眠るのだろうか
女の体の匂いの中で

私には子宮より
 ....
  冬になるときみは
  樹下の落葉をひろい集めて
  ぼくの胸のうえに載せ
  火をともしたものだ
  それ以外に
  やり方のないような手つきで



  あのなつかしい ....
  今宵、風の
  滑るような冷気の端に
  一本の象牙が生えていて



  きみは両手で
  そっと包みこむ
  通り雨の過ぎたあと
  かなしさの残る街の片隅
  電 ....
   大通りを一本奥へはいった
   ラーメン屋の先の三叉路の角っこに
   その八百屋はあるんだ
   狭い軒先に段ボールが並べられ
   曲がったキュウリや
   太さも大きさもまち ....
としつきのいとおしさに溺れるまま
カレンダーは残り一枚となった
まるでおらの余命のようだ

老いのうわべと衰えのもとでは 
ターミナルへの興味は傍観に等しい
乗り継ぎ駅には関心がそそがれた ....
 
あっちゃむいて、ほい! あっちゃむいて、ほい!

たまには向きおうてもええんちゃうん?

こっちゃむいて、ほい!



 
遊びってものをわたしゃ
ほとんど経験ないんだよね、これが
今だって、真面目に
考えようとしてるし

義務じゃなくただ楽しいこと
リアルじゃなく目的がない
ルールがあってもその場限り
有 ....
ひとつ ひとつの
哀しみと

ひとつ ひとつの
喜びを

透明の結晶にして

華のように
星のように

この躯に降り注げ

言葉にならないコトバを
小さく折り畳んで
胸の ....
順調に死にむかって船出する男たちが

道端の赤い花に最敬礼

彼らを見送るのは

むくんだ顔をまっ白く塗って

泣きながら笑っている道化

まっ白い顔に黒い星と涙の模様をえがいて
 ....
     
           

ひどい罵声が飛んでくる
いきなり物が飛んでくる
わたしも避けながら 投げかえそうとする
むこうでは 言葉が渦を巻いていて
次の言葉が 今にも襲い掛か ....
河の岸辺の柔らかき

柳の枝で縛り留め

貴女と私の幸せを

永遠にしたい

ただの一時さえ

繋ぎ止められはしないと

河は歌う

早瀬の石を撫でながら

おお

 ....
思考は明滅する風です
それが運んでくるのは
電光の空模様と
ざらついたアスファルト
の大地です
わたしたちは帰れません
ここがわたしたちの家

思考が明滅するとき
ここに運ばれて ....
夜と朝の

境界線は

音もなく

やさしく引かれ

月の輪郭は

あわく

ほどかれ

いつのまに

僕らは

しんと

立たされる

夜の長さと引きかえ ....
手のひらを
空が ざわざわしている

手袋の上に舞い降りて
うっ、雪達は しまった まずいと むずむず

気が付いた

この肌に触れれば 飛べない水滴
水っぽい冷汗ならいいのですが
 ....
空から落ちてくるものたちで
世界が成り立つとしたならば

わたしたちはみな一部なのだ

遠い昔
かたわれを探し歩いた
海に続くこの道に
冷たい魂が落ちてくる
やっと逢えたと思ったら
 ....
夜更けの
海には誰もいない

遠くに架かる橋の上で
季節の外れた蛍みたいに
車の光が通り過ぎては消え

動きの止まった観覧車が
隣で寂しく朝を待っている

砂浜へと歩き
波の寄せ ....
苦しみは注射以外いらぬ

父の死も母の死も
何もいらぬ

けれど苦しみは
私を愛しているのだ

飼い殺しの愛を押し付ける

いらぬものが
年と共にふえるのだ
風には名前がない
そんな重たいものを 引きずってはいない

風には身体もない
そんな窮屈な箱に 押し込められてもいない

捕まえることも 飼いならすこともできない
たとえ押し留めようとし ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
基礎に埋めたぜんまい- 乾 加津 ...自由詩19*12-12-11
じぶんとなにかの境界線- miruki自由詩6*12-12-11
サンクチュアリでの夜の、- もっぷ自由詩1012-12-11
もう炭酸水を凍らせるのはやめよう- 北大路京 ...自由詩412-12-11
星どろぼう- 月乃助自由詩13*12-12-11
帰去来器- そらの珊 ...自由詩7*12-12-11
初雪- 朧月自由詩312-12-10
継ぎうた- 千波 一 ...自由詩9*12-12-10
火のない部屋- はるな自由詩1012-12-10
遊女- 梅昆布茶自由詩812-12-10
凍らせたノイズとけ始めている- 北大路京 ...自由詩312-12-10
プリンも寂しがる夜が膝の上- 北大路京 ...自由詩512-12-10
- salco自由詩11*12-12-10
- 草野春心自由詩812-12-9
象牙- 草野春心自由詩412-12-9
夏八百屋- 石田とわ自由詩12*12-12-9
- 信天翁自由詩112-12-9
あっちゃむいて、ほい!- 殿上 童自由詩20*12-12-9
課題「遊」:真面目なちびまる子ちゃん_- 木原東子自由詩8*12-12-9
【_結晶_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-12-9
希望をうたう道化- 高原漣自由詩4*12-12-9
怒鳴る男________寓話的—詩の試みデッサン- 前田ふむ ...自由詩612-12-9
- ドクダミ ...自由詩8*12-12-9
SAME- 佐藤伊織自由詩512-12-8
希望の朝- 三田九郎自由詩4*12-12-8
雪と手袋- ぎへいじ自由詩14*12-12-8
はつゆき- そらの珊 ...自由詩1512-12-8
- Porter自由詩612-12-8
苦しみ- 田園自由詩3*12-12-8
風の名前- まーつん自由詩312-12-8

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