二死満塁のピンチだった
ぼくが第一球を投げると
キャッチャーは既に不在だった
家を継ぐために
故郷に帰ったのだ

走者はホームに生還した
その間にバッターは
甲状腺の病気が ....
ぼくたちはことばの国のたびびと
遥かな源流から
ひとひらの花びらが流れてきてそれは
あらたななまえを与えられて言葉となる

ぼくたちは森を抜け荒れ野を辿り
大地から漏れ出た溶岩流に閉じ込め ....
硬い言葉はとんとわかりません

あたしがふにゃリと笑うと

ふざけてると叱られる

人はことばに操られ言葉に縛られる

自由が奔放にきりかわる

社会人なのだから

あだしが。 ....
他者の背中を見るように
自分の背中を見ることはできない

他者の背中を見送るように
自分の背中も見送られ

雨あがり
洗濯したばかりの
地球の匂いに包まれる午後

無風、時々背中
 ....
陽も落ちかけた 誰もいなくなった公園の
ユラユラ揺れるブランコと
置いてけぼりの砂の城


鬼さんこちら 手のなる方へ
鬼さんこちら 手のなる方へ


ひとりぼっちの影ふみ遊び
追 ....
空の頬が膨らんだ
精一杯の口笛が耳をくぐる
寂しさを覆うと
僕は孤独になる

海のおでこは臭い
優しく撫でてみると指先につく
匂いの向こうを見つめると
僕は孤独だった

愛 ....
空の中に空を見る
木の中に木を見る
花の中に花を見る

一足一足歩みゆく土の上
私の体内に
風が吹き抜け
喜びが生じる

坂を登る辛さにも楽しみがあり
岩を下る怖さ ....
世界が揺れはじめる
そして
ぼくたちは
気づくのだ

ここが
氷山で
わずかに海面から
突き出した
ほんの一角にすぎないことに

世界が揺れはじめる
そして
ぼくたちは
知 ....
            こんな日がくることを
            いつから知っていたのだろう
            告げねばならない
            それがわたしの役目 ....
木よ

おまえは忍耐の結晶だ

じっと季節に身を任せていて

こんな異国に

新緑を散りばめていて


だれもいないだれもいない

こんな愛にありがとうだなんて

もっと ....
少しずつ
剥がれてゆく日常

面の奥に隠した感情は
熟れきった果実

触れてしまえば朽ちる

それを知っていても
進む以外の選択肢は無く

今日も偽物の真っ赤な唇で笑う
 ....
たんすの中で服達が
牛や熊みたいに押し合っている
それぞれに獣毛をマネた人型の
ウールや化繊の上着達
ラム革合革
色とりどりの
似合いもしないスカート達
無用に増えるコート達
毎年足り ....
白い雨の匂いが
空を泳ぐ
稚魚の群れのように
銀の腹の光るように。

雲のカーテンが
やさしく光を包む
私たちが
眩んでしまうを知って。

今日は雨がいい
少し冷たく
淡く白く ....
月を見上げる前に自分の胸に右手をあてよ 
左手を高く掲げよ 
胸の鼓動はビートを刻め 
苦しくたって悲しくたって生きてる証を刻め 
左手は夜空で輝く星を掴めたか 
月はまだ笑っているか 
 ....
世界に興味がありません。
私の思うようになってくれない世界には興味がありません。

人に興味がありません。
私を可愛がってくれない人には興味がありません。

見返りだとか、お返しだ ....
数えましょうか?
野に
ひとつ、ふたつ、と
数えましょうか?
川に
いっぴき、にひき、と

数えましょうか?
道に
ひとり、ふたり、と

数えてほしいのでしょうか?
その存在証 ....
あかちゃんは
真似っこ上手
わたしが笑えば
あかちゃんも
笑う
ありがとう

あかちゃんは
真似っこ上手
わたしが泣けば
あかちゃんも
泣く
ごめんね

あかちゃんは
い ....
信濃の森の山深く
一筋流れる清流の 
脇にいでたる温泉に 
ずぼりと飛び込む心地よさ 
男子の本懐ここに有り
手ごろな岩に頭載せ 
手足を泳がすお湯の中 

眼閉じれば思い出す 
父 ....
   樹木の幹を截ち割って
   樹木がうまれてくる

   ひとを截ち割って
   ひとがうまれてくるように

        *

   きょだいな
   ウ ....
無口な果実は震えた声でこう云う
「果てで殺して」
泥の味が地べたに横たわっている部屋の空気
ベッドに寝そべったあなたはこう云う
「憎くって仕方ないんだ」


生憎愛想のないわたしはもうち ....
あなたは私の白い首を優しくそれは優しく包み込む。
かあ弱い憎しみや恐怖で
碧く細い枝先のような血管が浮き出た両腕静かに伸ばしたと思えば僅かに怯えた力強さで絞めようとして
些か戸惑うのですその漆黒 ....
部室から下宿街に抜ける道には

小川が流れていた

少し生意気で

先輩とだけうまくやっている風のあいつと

はじめてそこで喋った

あいつはホタルを探しながら歩いていた

こ ....
  不器用な今日の夕陽が
  きみの頬を無防備に照らしてる
  絵に映える出来事もなく
  通り一遍の言葉ばかりで、また
  僕たちはサヨナラを示そうとしてる
  駅へと寄せる賑やか ....
きっと心の奥底で
何かが弾けた

ビッグバン

それはひとつの災害でした

まだ不確かな感情は
濃密で
情熱的で

少し偏った

不透明な愛でした



膨張してゆく ....
新芽が風にゆれ
幹を雨がつたい
葉を透明に照らす
枯れ散り重なり舞い
枝は背に雪を積む
折り畳んだ歳月
里にくだると
花の咲く共同湯がある



音をなす早瀬の
そのほとりで 今は、椿がさきほこり
三ぶ咲きの桜たちが 
うらやましそうに 見おろしている



昼間から入りにくるの ....
今日はなに話そうか

そうだねえ
知ってる人は知ってるだろうけど
変なことがある
ビッグバンのとき
なんて気軽に使う言葉
ちっともわかちゃいないけど

そのとき極小のところに
極大 ....
「愛してる」

簡単じゃないはずなのに
誰もが街なかでささやきあっている

君だけを
このひろい世界を




勘違いしてしまうのかな

束縛されたく無いはずなのに
相手 ....
彼女を少しと呼ぼう

細い、細い煙草を吸っていた
私が知るそれより一回りも細い煙草
少しはそれに相応しい指を持っていた

私たちはジンとコーラと煙草があればどこでも幸福だった
いたずらに ....

菜の花
沈丁花

はかない花も
手折ってたおやか


のげし
たんぽぽ
からすのえんどう

強い土草
綿毛がわたる


れんげ
もくれん
三色すみれ

 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
第一球- たもつ自由詩1112-5-3
言葉の旅人- 梅昆布茶自由詩1812-5-3
ふにゃり- じじ自由詩11*12-5-3
晴れ、時々背中- そらの珊 ...自由詩17*12-5-3
ひとり遊び- 涙(ルイ ...自由詩212-5-3
空の頬が膨らめば- うめぜき自由詩512-5-3
山を歩けば- 蒲生万寿自由詩2*12-5-2
アイスバーグ- そらの珊 ...自由詩812-5-2
ピクニックへ行くように- 石田とわ自由詩11*12-5-2
木よ- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-2
狂気- もずず自由詩412-5-2
反吐と外皮- salco自由詩11*12-5-2
白い雨の匂いが- euyih自由詩212-5-1
呼吸- 文字綴り ...自由詩1*12-5-1
他力本願G行為- faik自由詩13*12-5-1
数を数える- そらの珊 ...自由詩6*12-5-1
あかちゃんの頃- そらの珊 ...自由詩7*12-5-1
温泉旅- たにい自由詩612-5-1
千年樹- 石川敬大自由詩13*12-5-1
首_Ⅱ- マーブル自由詩3*12-5-1
- マーブル自由詩212-5-1
ホタルの小川- 吉岡ペペ ...自由詩312-4-30
ポエム- 草野春心自由詩8*12-4-30
ビッグバン宇宙論- ちゃむ自由詩712-4-30
wisp- mizunomadoka自由詩212-4-30
椿の湯- 月乃助自由詩11*12-4-30
再生工場- 木原東子自由詩16*12-4-30
Raindrops(ちぎるひと)- 恋月 ぴ ...自由詩28*12-4-30
少しと少し前の話- 石川チヨ ...自由詩512-4-30
花色風- シホ.N自由詩112-4-30

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