朝の美しい光の中へ船出しようと窓際に帆船が停まっている。
今まさに新しい航海が始まるのだ。
周りを見渡すと思いも新たに船出しようとする人達のなんと多いことか。
口惜しいのは、この朝の光が決し ....
ブラックボディのノートパソコンを開け
キーボードに伸びる手を追い越して
パネルに伸びた指が
無作為にキーを叩く

 SACK DON SEX…

夜明け前の画面に触れた指先から
水が泡 ....
落下傘が
降りてくるのに
かっこうの空です

落下傘が
降りてくるには
じゅんびばんたん
の空です

今日わたしは
地球の
目じるし
下ネタじゃなかったのに ソースが汚ならしく
白い皿に残っている
綺麗に盛り付けたけど
終わってみるとこんなもんだ

しゃしゃっと水で流して
網かごにセットする
ナイフもフォークもお箸も
「汚れ物」になって ....
とても狭くて
天井が低いから
うっかりすると頭をぶつけてしまう
夏は暑いし
冬は寒いし
もう使わないのに
捨てられないベビーベッドとか
読まれたがっている本たちに
囲まれて思う
一生 ....
リシャール・ヘネシー哺乳瓶に入れてよ ぼくは汚いこころで

宝石が他人の手で磨かれてゆくさまを思っていた

たぶんそれは

傷つかないための練習だ

なのに練習だけで

ぼくはからだじゅうを痛くしていた

たぶんそ ....
「ととん、ととん」
曇った夜空から
列車の走る音が聞こえる
大気の具合でこんな日がある

目の前に来た列車に
いい加減に乗り
いい加減に乗り継いで
私の旅は現在にある

飛び乗った ....
{画像=140506151840.jpg}

ぼくはズンズン身長が伸びて来て
視界が俯瞰して行くんだ。

小さな町の煙突を抜け
東京スカイツリーを抜け
視野が120度、180度、、、、3 ....
窓辺にひかる緑

きのうの雨ときょうの光で

新緑が緑になっていた


無垢なもんはすぎてゆく

こころはここに留まっている

無垢なもん

無垢なもん

重力みたいな
 ....
覚えたての縦笛から
頼りない汽笛のような音が
飛び出したから
思わず笑って
私は手をふる

どこかへいくの?
またかえってくるよ

音を作るこどもたちが
今でもほら
とても楽しげ ....
「見えない人」

耳の不自由な人との 暮らしは
目も不自由な人との 暮らしは
あんがい 子供の頃に抱いていた夢が
叶ったのかもしれないな
子供の頃は 透明人間になりたかったのだっ ....
とうとう左手小指の爪半月が
消えた

何の不具合もない
誰も知らない私の体の変化

どうでもいいことだ
でも
こんなことでも
ずっと憶えている
自分にとって
どうでもいいこと ....
完璧主義で靴下に穴開けてる 世界が寝静まった夜の部屋に一人

特にすることもなく読むべき本もない夜

窓から流れ込んだ湿った空気が部屋の底に貯まっていく

昨日でもなくまだ明日でもない今

寝てもいないが起きても ....
  女郎蜘蛛がさっきから 私の大脳に巣をはっているようだ
  縞模様の尻をふりふりさせて 時折転げ落ちそうになりながら



  東からの弱い風に レースのカーテンが波立ち
  椅 ....
ピシパキよ
濁ったものが気になるんだ
濁ったものが嫌いな分けじゃないけど
濁ったものがそのままなのが気になるんだ

ピシパキよ
濁ったものが沈殿して澄明な上澄みができることや
貝や濾過器 ....
白木蓮の花びらが
届かなかった手紙のように
散り落ちている

強い風の吹く
五月の日暮れ

咲いたばかりの桜が
ちりぢりに
遠くへ吹き飛ばされていく

行かないで・・

白木 ....
世界のずっと東にある農村では
もっと西の都会よりも早く
夜明けが始まっているはずなのに
朝を待ち続ける
不思議な潅木がある

          新緑が芽吹く軟らかい音が聴こえる
    ....
降りしきる雨が
風を呼んだ土曜日
葉桜は揺れ
泥の上に、さくら模様

母は出かける支度
黄色い傘の用意をする
「どこ、行くんや?」と、尋ねたら
「さぁちゃんの小学校や」

咲子は中 ....
座ったときの
長さが
一体なにを証明するのか
わからないまま
――座って見る景色はほんの少し懐かしいけれど
――座ってみる景色は背伸びする必要がないから
私は
計られ続けてきたけれど
 ....
もう死んでいる君より先に朽ちる 言葉が人を作った
言葉は心を作った
言葉は感情を沸き起こした
言葉は光のように行き渡った

悲しき夢
悪しき夢
美しき夢
恐ろしき夢

言葉は夢
うらうらと漂って
それだけが確 ....
庭でだいこんが生えそろっている
白くみずみずしいだいこんが土に刺さっている
知っているか だいこんの葉っぱには青虫が
ものすごくよくつく ほんとうにきりがないほど
だから割り箸でそいつの青首を ....
桃の花が咲き 蜂が盛んに飛び交っている
林檎畑の中に二本ある 出荷しない桃の木
嫁いだのに 実を選るのは担当だと言われ 
なんで私がと思いながらもなんとなく親しみ
桃ちゃん と呼んで会うのが楽 ....
今日は
晴れてくれて
窓は全開
ほのかな潮と
草のにおい
洗濯物から漂う柔軟剤の香料も清々しく
戸締まりする気になれなくて
遠くの小型飛行機のエンジン音を聞きながら
まったりと
やじ ....
 
ふにふにヘッドに ぷにぷにボディー

世界平和は無理だけど

守ってみせるぜ 家内安全 どすこいどすこい



 
ドラマは想像力で成り立っており、
想像力で演じられるドラマが、日々、山脈のように連なり、
昼夜、〈者と者〉、あるいは〈者と物〉との谷間をせっせと渡っている
そのたよりないゴンドラの往復を、多彩な ....
  あたたかいミルクを 絨毯にこぼしてしまった日
  きみはゆっくりと愛していた
  町を、陽の光を、そでの長い服を



  きゅうくつなかなしみが胸を染める
  言葉にできな ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旅立ちの朝- ヒヤシン ...自由詩10+*14-5-8
連休明けの- イナエ自由詩10*14-5-8
落下傘日和- 佐倉 潮自由詩314-5-8
下ネタじゃなかったのに- 北大路京 ...自由詩614-5-8
食洗機- 藤原絵理 ...自由詩12*14-5-7
屋根裏- そらの珊 ...自由詩10*14-5-7
リシャール・ヘネシー哺乳瓶に入れてよ- 北大路京 ...自由詩814-5-7
宝石- 吉岡ペペ ...自由詩314-5-6
列車の音- 山部 佳自由詩1114-5-6
地球の先でノックダウン_/_ぼくは想像する太いモヤシだ- beebee自由詩22*14-5-6
無垢なもん- 吉岡ペペ ...自由詩414-5-6
楽隊- そらの珊 ...自由詩1914-5-6
なにかが_ある____三部作- るるりら自由詩15*14-5-6
どうでもいいことについて- ichirou自由詩11*14-5-6
完璧主義で靴下に穴開けてる- 北大路京 ...自由詩914-5-6
202号室の男- 六九郎自由詩2*14-5-5
女郎蜘蛛- 草野春心自由詩314-5-5
ピシパキよ_この頃_濁ったものが気になるんだ- ichirou自由詩7*14-5-5
白木蓮- Lucy自由詩16*14-5-5
僕らの朝が生まれる潅木の近くで- りゅうの ...自由詩9*14-5-5
お迎え- 山部 佳自由詩714-5-5
さよなら、座高- そらの珊 ...自由詩12*14-5-5
もう死んでいる君より先に朽ちる- 北大路京 ...自由詩314-5-4
言葉の夢- 黒髪自由詩2*14-5-4
不動の穴- 春日線香自由詩314-5-4
林檎の花の咲く前に- 砂木自由詩10*14-5-4
ちょっと遅れます- ichirou自由詩10*14-5-4
どすこい- 殿上 童自由詩17*14-5-4
霧の中で眠る羅針_〔ソネット〕- ハァモニ ...自由詩1*14-5-4
ミルクときみの春- 草野春心自由詩1014-5-4

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