華やかな目眩をください
目の奥が乾いてしかたありません
琥珀色の夢で私を濡らして
星は見えなくても
月が出てなくても
そんなのどうでもいいではありませんか

目線を合わせて隣同士
手を ....
蟹が泳いでいた
それを追ってわたしがきて
叔父がわたしを追いかけてきて
叔父を追いかけて姉もきていた
だから家が火事になっても問題なかった
みんなで食べた鍋は
罪の味がした
不発弾を掘り出したというので見にきたが
大きな穴が埋められもせず空いているだけだった
校庭には名残の雪が汚れた骨のようで
からっ風が髪を乱して吹き去っていく
花壇にはパンジー どれも顔みたいに ....
猫が背伸びしてお迎えの時間 摂理という美の魅力によって
自然は不思議という概念を創造した

ある石は固く曲がることはない
ある石は蒟蒻のように柔らかく曲がる

甘い蜜でしたたかに誘う花もあれば
容赦なく殺す毒を持つ ....
猫背の猫、
あたらしいグランドピアノ
その黒鍵よりくろいひかり
猫の、目の、奥がものがたる
誰も見たことのない、できない
猫の詩、
白鍵を選び歩く
猫の、足の、裏がかなでる
雪より白い ....
魚上氷
うおこおりをいづる


冷たい水底で
来る日も来る日も
あわぶくの羅列を眺めてきた

滞りがちな
私の中の遅い水は
妄想だけを鰓の内側に沈殿させた

待つのは慣れて ....
一と言う字を書いた
それはゴールテープ
真っ先にあなたが通り抜けて
一は消えた

東の果ての一
海と空の境界から
太陽が覗き一日をはじめるとき
あなたの舟が一の中へ消えて行く

 ....
いつか、降るだろう

雨とは呼べない
くるしい水や

雪とは呼べない
つらい花弁が

いつか、降るだろう

きっと
だれもが望む形は
思いがけずに
姿をかえて
しまう
 ....
 太平洋の荒い波が
 かつてひとつであった石さえも
 みっつに分断させたのよ
小説家志望の女の子の戯言が
ここでなら
信憑性をもって
語りかけてくる
干潮時にだけ現れる
海の通路を渡り ....
夏がもこもこしている 公園で母と子が手をつないで歌を歌っている


私は5歳の時 
3ヶ月間入院生活を送っていた
当時の大学病院の小児病棟は
母親が付き添う様になっていた
私には3歳と生後5ヵ月の2人の妹がい ....
 
割れたガラスを見て永遠なんてないわと思うわたし


そんなんあたりまえやけ!

と、けとばしてみる




 
アナウンスが流れる

線路内に鹿が入り込んだため
列車は3分遅れて隣の駅を発車しました


その鹿はどうなったのだろう

寒いホームに
誰もが無言で
同じ方向をむいて並んでいる
 ....
星の夜には
投網を打って
散らばった小さな傷を
呼び戻そう

触れ合えば侵しあう
優しい温もりも
潮のように沁みて
刻んだり
刻まれたりしながら
私たちは生きてる

甘く心を鈍 ....
伊栖摩への道?
あそこは友だちがいるから行ったことはあるけど。
地元民に聞くのがいちばんよ。
地元で聞いたらルートがややこしすぎたって?
ややこしいルートが正解なの。
近道しようとするとかえ ....
君の笑顔が僕を救ってくれる。
君の笑顔は僕を幸せにする。
君の笑顔につられて僕も笑顔になる。
今までは独りきりだったのに。

君は不思議な力を持っている。
君はありのままなのだろうけれ ....
 夫と2人で ひさしぶりの動物園
 夫は動物を見る
 私は夫を見る

 子ウサギを見る夫の目が温かく緩む
 その目をわたしは見た

 クジャクを見る夫の目がその眩さに大きく深くなるのも
 ....
 訴え


長い 経緯(いきさつ)と、大きな 苦しさが
短かくて 僅かな 言葉で へたくそに証言される

なんとか伝えたかと その全身のため息を
白々と狡賢い反証が 簡単に打ち消す

 ....
自分に愛想笑い 音は雪に食べられてしまい
部屋は
かえって生きものの息づかいでみちている

台所の戸棚のなかで
じゃがいもの芽が伸びてゆく
張りつめた胸の皮膚のしたを
薄くなった血がめぐっている

 ....
きいろい生命から千古の若者へ 手をあてて聞いている
鈍くさい生命から瞬く火のこの智慧へ 心をうつして聞いている

ヒトでない人等の前で
ぼくはもう丸裸になる
それは語らない彼らを介して僕が僕 ....
空もなく
風もなく
光もなく
雨も降らない
季節がない
そんなところに命があるのだろうか

あるよ。
声がした
家の建つ
ベタ基礎コンクリートで
固められた
土の中から
芽吹 ....
語弊があるような言い回しは避けて
誤解を生むような表現は消して

本当に伝えたいことだけを

傷つけないように
耳を傾けてもらえるように

心を開いてもらえるように

気分を損ねな ....
あなたはそれを
必然だと言う
わたしはそれを
偶然だと思いたい

あなたはそれを
どうしても運命にしたいらしい
わたしはそれが
無数の枝分かれの末端にしか見えない

この世界で ....
真冬の太陽がみえますか
季節外れは何処にでもやってくるもの
移り変わりを気にし過ぎてはいけません
星空は近いですね
朝がくれば部屋は暗く
引きこもりなら誰にも負けない自信
昨日誰かが笑 ....
ほうきで掃く役の人が
「ロシアに来てまで、あたいは何してんだ?」
と我にかえり
ほうきを放棄すると
滑ってきた漬け物石みたいなのを持ち上げ
大して美人でもないのに
その気になっている
漬 ....
「ああ,嫌だ」
彼女は台所の隅でぬか床を愛撫しながら言う
手を入れるたびに 「さくっ,さくっ」と音がする
重みに耐えかねた雪が どさっと落ちる
たまの大雪くらいで大騒ぎできるほど平和だ

 ....
試食用だと思ってた 神経細胞全般花火散らして踊る踊り明かす
神経は単純の多馬力花束の向き先の日の出前
高揚の陰溶かす余韻余興 陽
踊り腕は両腕隻腕たらふく地球に差し込み 天下を掴む
弾み胸は心中中枢光年超す魂を重 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鬼ごっこ- aida自由詩114-2-19
闇鍋- 春日線香自由詩414-2-19
残されたもの- 春日線香自由詩114-2-19
猫が背伸びしてお迎えの時間- 北大路京 ...自由詩914-2-18
まろやかな不思議- ichirou自由詩11*14-2-17
猫の猫による猫のためのグランドピアノ- 左屋百色自由詩10*14-2-17
魚上氷- nonya自由詩22*14-2-17
一と言う字- イナエ自由詩7*14-2-17
いつか、降る- 千波 一 ...自由詩414-2-17
三ッ石にて- そらの珊 ...自由詩12*14-2-17
夏がもこもこしている- 北大路京 ...自由詩414-2-17
春の小川と春の青空- ichirou自由詩9+*14-2-16
けとばしてみる- 殿上 童自由詩11*14-2-16
鹿- Lucy自由詩27*14-2-16
夜と朝- aida自由詩4*14-2-16
ここ、通れます- 佐々宝砂自由詩214-2-16
真夜中のラブレター- ヒヤシン ...自由詩5*14-2-16
- ハァモニ ...自由詩3*14-2-16
訴え- ハァモニ ...自由詩2+*14-2-16
自分に愛想笑い- 北大路京 ...自由詩414-2-16
じゃがいも- はるな自由詩12+14-2-15
環の時間- レシート自由詩314-2-15
- そらの珊 ...自由詩16*14-2-15
本当のこと- Lucy自由詩21*14-2-15
わたしは買わない- nonya自由詩22*14-2-15
雪を知らない子供たちに降る夢は- アラガイ ...自由詩7*14-2-15
カーリング殺人- 花形新次自由詩114-2-15
雪の日- 藤原絵理 ...自由詩9*14-2-14
試食用だと思ってた- 北大路京 ...自由詩614-2-14
細胞魂- 朝焼彩茜 ...自由詩9*14-2-14

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