詩をかかない日々

日常が連続する日々

やはり、わたしは言葉を紡ぎたいのだ



 
『蝉大合唱』

夏空に響き渡る
蝉の大合唱
耳が汗かき
体感温度2℃上がる



『蝉爆弾』

マンションの外階段に
蝉が落ちていた
そっと跨いで通ろうとしたら
突然!
 ....
水族館の水槽のうえには空がない。

魚たちは 時折
水面に顔を出して 見上げてみるが
コンクリートの暗い天井が見えるだけだ。

ここは魚たちが生まれた海ではない。

水族館生まれの ....
浜辺を歩いた
ここでは きっと どんなことでも
許されるのかもしれない そう思いながら
私は 浜辺を歩いた


ウミウシ そして 砂底にいる
カレイの姿を見た 確かに
海の中にいた ....
なんにもない
なんにもないこの界は
ただ白く白く輝いて
音を響かせ和んでいる

響く音はそのうちに
透き通った奥行き旋律
形造ってくっきりと
光の輪となりループする

あふれるあふ ....

君が
遠浅で
わたしを
呼んでいる
幸せなゆめを
見ていたいなあ
水がつめたく
感じる様な
繊細かつ
美しい
君の



私は
海の先
蜃気楼を
じ ....
安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
何度飛び降りようとしただろう
日々続くこの原因不明の激痛に
その都度、何か引き戻す力が働き
こうして生きているこの己

一回目はただただ驚き
二回目は俄に怪しみ
三回目で了解した

 ....
熱中症の耐性を 獲得しようと
    落日に 散策の途次で
 物蔭・木陰をすりぬけるとき
   日中の 重く湿った風は
   一服の清涼剤と変わって
        幼けないほど
     ....
一冊の本を収めるためには
大きな空間が割かれなければならない
一冊の抱懐する情報の連なりは
本そのものの行為の空間として
潤沢な広がりを要求するから
すべての本の必要とする空間を ....
昨日が絶賛好評中な日であっても
今日を超えることなどない
桜が満開の昨日より
桜が散った今日が素晴らしい
いつの日にも僕は違った考えを持って
今日に望んできたつもりだけれども
結局上塗り上 ....
 夏の日差しを浴びて影が私の前を歩いてゆく。
 大通りから一本中に入った林道に避暑客は少ない。
 挨拶を交わすのは老人だけで見知らぬ若い友人たちは
 まるで私を影だと思っているのだろう。
 ....
指さしをするよう
誰かが泣いていた、場所を
孤独を落としたままの在処を

甘く過ぎる歴史が
引きずってきたものを剥がす
ことばにすぎないよう

私が誰かだったりした、瞬間に ....
夏の夜、
死者の眼は見開かれたまま
わたしを凝視し
私は、
その濡れた瞳を通して
異界の存在たちを
観ていた

内から内から

内から立ち現れる
それらの眼差し
はまた、
わ ....
「おーい おーい」
と誰かが大声で呼んでいる
ドラッグストアの狭い通路

こんな時 こんなところで
大声で呼ぶ声なんぞ
知らない人に決まっている
振り返ってはろくなことは無い
と知 ....
あ。

私が落ちていく。
砕けて粉々になって。
無機質に静かに降る。
消えられないまま、
小さな世界の砂漠になる。

かと思えば
盛り上がる白い砂。
形を成す人型は、
砂から這い ....
―そうよ。
太陽が見えなくなろうが、
地球の軸が曲がろうが、
私には関係ない。

―そう。
私の今は関係ないし、
私の今に関係しない。

―そうね。
きっと私はお尻の針を
人の爪 ....
ーちゅるるるーるるー*ー*
繊維を打つような花のワルツが聴こえてくる
※人間二人の姿
同じことをくり返す鳥の話し声には飽きたけど
猿が笑うんだよ、僕は猫そのものだって
やつらに犬をけしか ....
私の目に、
迸る閃光が飛び込んでくる。
その人は、
腕から、
指から、
目から、
髪の毛一本一本にいたるまで
揺るがない何かを放っている。

(触れてはいけない)
 ....
私、他人が好き
いつも、知らぬうちに近づいてきて
指を摘んでそっとひと言、
ご機嫌いかが?

これであなたに会うのは最後だろう、
と悲しい言葉も浮かびます

そんな事を考えて、一瞬で蒸 ....
気がつけば
三階席の片隅にいて
タリス・スコラーズのハーモニーに
君の耳は
空中浮遊する

悔い改めるでなく
道を求めるでもなく
真実に目覚めるはずもなく

美しさそのものとしての ....
こがねの日が差す
金色の夕立は

さぞや美しい狐が嫁に行くのかと
思わず微笑む天気雨

夏は
今も昔も懐かしく
子供の頃と同じ空

うちわで扇ぐゆるやかな所作
遠い昔に見たしぐさ ....
光、響き輝く
内底から内底から
響き輝く、光
 創造され創造され
光、響き輝く
  広がって広がって
響き輝く光
   闇の領域、貫く


閉域を逸脱し狂い
魑魅魍魎跋扈跋扈、
 ....
私の心はいつまでも若くいたいといっていた
それを枯れた体が巻き込んでしまい
くすぶり湿った一部を置いて
あとは全部干からびさせてしまった

枯れ木から思い出は零れ落ち
伝えきれるはずの想い ....
          150729

軍事政権を倒せ!
威勢のいい声を腹の中に納め
今日も訓練に精を出す
一家に一人は義務
2人ならばなお良し
3人ならば尚更良し
どこまで続くカーキ色の ....
わたしたちは
とうとう逃げきって
朝をむかえた
そして気付いた
逃げばのない愛しさの死のちかさ
西日のツンと熱さが刺さる土の上に
父の遺骨は 埋められた
真新しい俗名の墓石は それぞれの線香の煙に巻かれながら
親族が帰るまで夕暮れの空を 独りで支えなければ 誰一人として
家に帰る ....
遠い遠い遠い造形
しなやかに湾曲しながら 沈んだ緑の空間を 静かに静かに生き生きと 近づいて来る近づいて来る

呼ばれ聳える一つの像

(記憶の堆積を貫いて、

常に不断に潜むモノ)
 ....
「ろくでなし」

我がロクサーヌ
臈長けたその唇で
いたぶるがいいさいつまでも

でもときどきキスしてロクサーヌ
見た目なんてどうでもいいことさ

中身のない石炭袋のようなものさおれ ....
赤い光を背負った父が
海の彼方の岩山から帰ってくると
闇色のかまどに張り付いていた
母の顔が白く浮かんで
子ども達の祭り囃子が
囲炉裏の周りをはね回った
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題- 殿上 童自由詩12*15-8-3
【_蝉_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-8-2
不機嫌な魚たち- 南無一自由詩215-8-2
一色海岸の思い出- 番田 自由詩315-8-2
命脈生起- たけし自由詩6*15-8-2
波も涙- 瑞海自由詩10*15-8-1
夕日- たもつ自由詩3515-8-1
苦転サヴァイバル- たけし自由詩6*15-8-1
無題- 信天翁自由詩115-8-1
図書館- 葉leaf自由詩415-8-1
ブラッドバイキング- 坂之上放 ...自由詩115-8-1
スナップ写真- ヒヤシン ...自由詩8*15-8-1
群がる- かんな自由詩6*15-7-31
新生〇アナタを通して- たけし自由詩615-7-31
「おーい_おーい」- イナエ自由詩15*15-7-31
- nao自由詩2*15-7-31
蜜蜂と月- nao自由詩2*15-7-31
新/石器時代- アラガイ ...自由詩10*15-7-31
バスタブ- あおい満 ...自由詩5*15-7-30
他人が好き- 水素自由詩515-7-30
虹を映す濁った水晶体- Lucy自由詩13*15-7-30
狐の嫁入り- ガト自由詩3*15-7-29
闇と光/苦の深奥- たけし自由詩315-7-29
湿りと熱とを排して- 日々野い ...自由詩315-7-29
群がる- あおば自由詩5*15-7-29
いとしさ- はるな自由詩215-7-28
神隠し- 為平 澪自由詩1215-7-27
帰郷- たけし自由詩415-7-27
ろくでなし- 梅昆布茶自由詩1115-7-27
遠い日の土産物- イナエ自由詩9*15-7-27

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