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雷鳴が珈琲に足りない
足を浸していた黒い闇の中に輝く鳥たちの羽、羽
微睡みの中にそれは来るのだ
無数の空に落ちている砂糖を拾うために
私は行こう
私はみずからを「詐欺師」となのる空をみた。
丘だといって譲らないもののてっぺんで。
似ているものを似ていると呼ぶのなら
この空はあんまりにも似すぎているから
かなしみにあいにいこう
イドを掘って地下の水脈から
どこにもない抽象的なものに


‡音の出ない笛
書けない手紙
飛べないロケット


固定化された夏の行事と
 ....
ふってくるものがたとえ伝えたいことでなくても
私のところにふってくるのなら私がそれを伝えよう

どうしても走り出さずにはいられないのは
扉だけが幾つも私たちの家の中にあらわれるからである
 ....
崩れる 床はある
 バール 自らの肢体

気は 私の気は
 踊っている 縮退する
 
伸びた腕 足 首 目玉
 這っていく 稲妻 名状せよ
名状せよ 名状せよ 名状せよ

そこに淀 ....
時間を忘れていた
海の音が聞こえていた
都市の音が聞こえていた

カラスの背に乗せられていた
飛翔していた
5時半の放送が
避難命令を出すときに

僕らは河原で遊ぶ
きっとどこ ....
子供と一緒に笑いながら読みました
解読された暗号が絵本がこぼれ落ちて流れて海へかえっていきます

昨日の子供はもう笑っていません
道のむこうがわでこちら側を向いてはこぼれ落ちて吸い込まれていき ....
ある殻
日曜の夜

あすの隙間
ひとつ

あすの隙間
ひとつ

ミシンの跡を辿って
路地を歩く
ネズミも
眠りもない

あすの隙間
ひとつ

あすの隙間
ひとつ
 ....
踏切虫が
手に鋏を持って
葬列へと襲いかかる

無限遠点が交わる時
私たちは一斉に羽を震わせて
踏切虫のように触覚を
様月と印月の間にかけて
子供があるひ
自分と世界がわかってしまって
踊りだすように

わからないのだ
死が
ひとしくわたしたちを
迎えて

こころではなく
むきだしの神経が
都市の隙間を覆う

いっ ....
世界はわたしを愛してはくれなかった
わたしの愛は拡散して
ついに世界を愛するようになりました

世界はわたしをなぐさめなかった
わたしの中のかなしみは
がらんどうの宇宙にぽっかりと ....
思考は明滅する風です
それが運んでくるのは
電光の空模様と
ざらついたアスファルト
の大地です
わたしたちは帰れません
ここがわたしたちの家

思考が明滅するとき
ここに運ばれて ....
蛇口をひねったら水がでた。
赤錆の混じった茶色い水はドボドボと音をたててステンレスの洗面台を這っていく。
恐らくこれが最後の水だろう。その水を使い切ろうとしていた。





「赤い水 ....
わたしたちの
毎日乗る
電車

車内の
どこかに

溢れ出す前の
青い
なにも人間のかわりにはなれない
水晶の先に淡く輝いているマリンブルーの瞳
神様
不合理の先にしか
姿を見せてはくださらない

あなたは人間ですか
この壊れたからだを抱きしめている
 ....
***1

どこかで落ちている石ころを拾っている。わたしにはもう無限しかなくなっている。数が数えられないのだ。数えても意味がなくなってしまった。

***2

幻の中で私は会話する。で ....
いつか
宇宙が死ぬって
なんだか
良いよね

いっしょに
死のうね

って
いってくれてる
みたいで


はやく
おわらないかな

宇宙
ここではない、どこかへ
若者はいつも旅立とうとする

それは、どこにも行けない、
だけど、
何かの間違いでも辿り着く者が
いるかもしれない。

私たちは、
光の中に消えていく彼らを
 ....
ただのみきやさんの佐藤伊織さんおすすめリスト(18)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
珈琲- 佐藤伊織自由詩216-9-26
- 佐藤伊織自由詩215-7-15
あいにいこう- 佐藤伊織自由詩515-5-23
- 佐藤伊織自由詩315-5-22
悪しき場所- 佐藤伊織自由詩315-4-7
- 佐藤伊織自由詩215-3-31
- 佐藤伊織自由詩415-3-18
- 佐藤伊織自由詩215-2-24
_踏切虫- 佐藤伊織自由詩3+*14-10-31
神経の子- 佐藤伊織自由詩613-8-25
世界- 佐藤伊織自由詩513-2-2
SAME- 佐藤伊織自由詩512-12-8
赤い水- 佐藤伊織自由詩212-10-7
- 佐藤伊織自由詩712-9-15
ハレルヤ- 佐藤伊織自由詩312-8-29
そこでまってて_くれますか- 佐藤伊織自由詩812-6-23
宇宙- 佐藤伊織自由詩412-6-19
ここではない、どこかへ- 佐藤伊織自由詩3*12-5-11

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