言葉がなくても
生きていける
もっと大切な
ものがある
それが何かは
知らないけれど
言葉だけでは
生きていけない
温もりは
肌で受け取る
も ....
顔をかきむしり
皮を剥ぎ落とし
血を雨と流しても
自分の素顔が
見つからないのであれば
鮮血の海に
溺れそうな
二つの目に
空を走る
雲の足取りを
....
130511
摸倣の得意な伊賀忍
切り隠れ才蔵が有名
擬態が得意な甲賀忍
猿飛佐助が有名
二人そろって
各地の城下に潜り込み
手柄を立てて真田十勇士に ....
ひとり さまよう おひとりさま 酔う
大海を さまよう いっぴきのいか
あたりのいろに 自身を染めながら
いかがなものか 敵があらわれた
いかのからだは またたまくに変 ....
ある時に気が付いた。
自分の命の手綱は自らが握っていると。
不可抗力、つまり回避できない死以外では自分は死なないと。
自分は自分の命を握り締めていると。
いざとなれば大切な者の為に燃え尽きる事 ....
男の妖精もいるのか
身体中にお経書いてやろうか
言葉をこねてなんにしよう
言葉がとがって痛い
言葉をつくって偽る
自分の心さえ偽る
たったひとりの自分を
だれが守ってくれるの
放った文字さえもう届かない
だれかみていてくれればいい ....
小雨 街灯の下
二人 傘も差さず見上げてた
金の粒が降る
あてもない二人へ 祝福のよう
プラトニック
回転する細胞
満たされた月
泣く
豊満する現実
紫色の花
君の話
線香の香り
その情景は
ゆらゆらと
ひたすらに
まだ続くかのように
訴える
ツバメ ....
知らないもの探し
それだけに夢中になって
新しい可能性を、
新しい可能性を、
そうこうしている間に僕ら
花が枯れていることに
誰一人として気付けなかった
夜は暗い
地平の涯まで
音の無い破砕が続いている
彼は農場の納屋の中で眠ろうとしていた
それが懲罰の為か
彼自身の性癖の為かは
今となっては分からないし
彼の履歴を辿るのは
有りも ....
僕はスカイパイロット君の空を翔びたいんだだけど悪天候で視界ゼロさ
空の星を取りに来たわけじゃないんだ君の心を探してるだけなんだからね
僕はサン=テグジュペリじゃあないんだ
誰も見えない暗闇の ....
名まえのもとに咲く花があるだろうか ことばからはじまる思想があるだろうか
槐、槐 蜂は最初からしっていた こぼれる密の甘さを
槐、アカシア 隣り合っても争わず
咲く白と黄色の狭間に立ってみれば ....
分かり切って
いることだけど
悲しくて
泣くのではない
涙が出るから
悲しいのだ
だけど
本当に
悲しい時
涙が出ないのは
心が空っぽに
なっちゃった
....
父の母が亡くなり
その後しばらくして
父の兄が亡くなった時
父がぽつりと言った
「今度は俺の番だな」
その順番の通り
父は亡くなった
四十九日が過ぎた時
母がぽつりと言った
....
またまかれた
比べられている
ぼくは精一杯精密に生きている
はしごにのぼることが怖くて出来ないでいる
ぼくは言葉をなくしている
比べられたあと
選択されない痛みや壊れをおぼえている ....
何度も縫い直したドレスを
酸化した珈琲の雨が祝福する
まばゆいばかりの偽装結婚
手の代わりに
仮面めいた首をからめあいながら
みっちりぎゅうぎゅうと敷石の詰まった舗道を
まっすぐに歩ん ....
その比喩で
その文章が美しくなるのなら
私はもう何もいらない
大袈裟な言い方で
あなたを困らせたい
躓いてしまうかもしれない
私はあなたに似合う比喩を
買いに行く
その比喩をあ ....
1.障害のある屋根のしたで
虹といた
ほら、また打ちまつがったと言って舌をかむ
仕打ちのむこうの
わたしよりもずっとあどけない家族写真の風景
ギテイが舐めるように ....
多分
結局
何も
無い
沈黙の
おくの
不安の
無感覚
死にゆく
心身実体
散りゆく
魑魅魍魎
くもり空が
耳へと入り
重たい頭蓋
霞む透明度
....
修復と言う名の慰謝があるんだきっとどこかにね
今ここになくてもきっと何処かで待っているんだそう信じてる
それは魔法じゃなくてごくごく普通の平凡な光なんだ
手を伸ばせば届きそうなそれは柔らかく ....
涙は手頃な宝石です
貴方のほっぺを飾ります
私の心を溶かします
嘘でもいいかと許せます
嗚咽が喉を焼きだしたら
抑え込むのは無理でしょう
風に押される野火のように
貴 ....
「正常であるのをやめろ」と、昔
トーキング・ヘッズというバンドが歌った
正常な奴らの正常な倫理
1足す1は3の理屈・・・・・何故なら、その方が自分達にとって都合がいいから
そん ....
恋ってとおいおとぎ話だってずっとおもってた
まるで車輪の錆び付いた自転車のように前にすすまないんだ
ほかの世界のことさぼくなんてとどかないことさ
カモメのジョナサンにでもならなければね
....
ひがないちにち丘の上で雲をみていた
雲には歴史がないんだただ瞬間だけがあるんだ
アンタレスは赤色巨星で太陽は金の林檎なんだな
僕はちょっぴり白色矮性みたいな気分だ
120億光年の彼方の銀河 ....
いち 1はカカシの数
一本足で風に震える
縫い付けられた微笑みの数
細すぎる腕を広げて
波打つ小麦畑を守る
に 2はつがいの数
人々を見降ろす街灯の上
互いにキスを振舞う二羽の鳩
....
栞がなくて本に指挟んだまま帰る
照れ隠しで言った下ネタがひとり歩きしている
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