食べても食べても、淋しさが埋まらない。
だから、腕を噛んで、千切って肉を食べて、空腹の内蔵を食んで、
食べ物の匂いを消すために、鼻を千切って、
食べ物が見えないように、次は目をくり貫いて、 ....
なかなか膨らんでくれない風船に
飽きもせず息を吹き込み続ける
何処かに穴が開いているのを知りながら
滑稽な独り遊びを止めることが出来ない

春には妄想を咲かせて散らして
夏には傷痕を弄 ....
本の中で、死んだ者はここに流されてくる
happy-endもbad-endも等しく

作業員達は
本棚の黴びた本を種火にして
廃材に火をつけていった

本が体を温める

文字を読める ....
君には誰かの面影がある
たとえば五月の風のような
たとえば素直な犬のような
ほとんどはじめて会ったのに
なつかしい気持ちがする
昔の画家の絵のような
どこかで聴いた歌のような
思い出そう ....
やわらかな夜の入口で
関節のありかを
ひとつひとつ
たしかめていく
幾度となく
繰り返してきた
解体のための
いとおしい作業
継ぎ目よ
さようなら

肉体は部品となって
ていね ....
来世とか前世とか
全然信じていないよ。
これまでも、これからも。
あいにく科学的思考に夢中なものでね。


だけど、不思議だな。
君といると
君の言う「永遠」は
とても心地よ ....
ふたしかさ。
たしかなふたしかさを持つ
それが彼のこころ。

みえるようで
みえない。
いつも家族が集まる夕飯時に
そっと背中を通って
硝子窓を覗く
それが彼の部屋  ....
一週間前にがなりたてるように鳴いていた、蝉の死骸を見つけた。
こいつは実は長生きなんだ、騙されないぞ、と僕は思った。
この世は、騙される事が多すぎる。
ずっと彼氏は作らないと言っていた、大好きだ ....
蒸し暑い曇天にカミナリがときどき光っている

だいぶたってから音が聞こえる

町並みが湿っている

湿っている

悲しい気持ちが詰まってくる

戦争と疫病を向こう側に見ながら

 ....
誰もいない
風がいつも吹いている 
そして 風が そうおもうときに 
寂しく肩を 通り抜ける

そして ページをめくる 
いつも 誰もいないから 本を読んでいる
僕がそこにいる  
薄 ....
初秋


波打ち際 生まれたての姿のような

素肌を海がさらしている

その波打ち際を

インク瓶に入れて持ち帰りたいけれど

海に波打ち際がなくなったなら

空となんにも変 ....
咳き込みながらモーツァルトの子守唄

死を垣間見る
生に敏感になる





ぼん

わたしのいぬはしんだんです
あいしていたんですほんとうです
なのにあのこはにゅうがんで
ひとすじにょうをこぼしてしに ....
冷たい水をあげましょう
嫌な記号が消えますように

何もないこの星で
唯一の宝物

冷たい水をあげましょう
昔の歌を歌えるように

君を単なるいきものに
戻すのが僕の夢

虫た ....
生活という書式をたちあげる
ブラインドの隙間から
僕の一日がやってきたならば

年月という埃をまとわせ
洗濯機からまっさらな振りをしてでてくる
洗いざらしの理想

ベンジャミンフランク ....
ぼくらがこの身体から発して

世界を考え感じている限り

人生にはいろんないやなことがある

それがこの世に生まれてきた証だ

でもこの身体からだけではなく

時代や文化をこえて
 ....
     花 ふりつみて

      若葉 ふり

       蛍 ふりやまず

     星 ふりそそぐ

      みのり ふりはじめ

       枯れ葉 ふりおわり ....
血を吐いて蚊が死ぬ 最近よく夢を見るんです
出兵直前のあなた
居間に堅く座って
じっと私を見つめておりました
いつもらしくないと思っていたら
軍服の釦が掛け違っていたので
やはりあなたはあなただ
と思いまし ....
丘に控えた公団住宅を取り巻く
 風は脈を沈めていた
  光は息を殺していた
盆踊りのやぐらを無視するように

   七階の窓からは
敷き布団を叩く音が重たげに─
   四階の窓からは
 ....
愛を語るにふさわしい
距離がある

夢を語るにふさわしい
距離がある

それゆえ
あなたとわたしには肉体があって
ときどき、響き合う

過去も未来も現在も
その伝播のなか ....
{画像=140817194714.jpg}




誰かが教えてくれた

逃げて / 逃げて / 逃げまくって

それで無事に済めば / それは

たしたことではなかったのだと
 ....
保守派の彼女は言った。
「先の戦争は敗戦。
戦略や戦術が間違っていた」



リベラルの彼氏は言った。
「先の戦争は終戦。
そもそも戦争すること自体が間違っていた」

 ....
北のはてでは夏のさかりがみじかい
浜に咲きいそぐ大振りの花弁が悲しい
北のはてでは午後の日はながい
こどもたちは海から上がると
ひからびた流木を焚いて暖をとる

南のはての海に突きでた丘の ....
結婚の扉が海の底に沈んでいる 基本は三次元なのかもしれない
背伸びしても宇宙までゆけない

言葉のパフォーマー天の川で踊る
言霊の形を懸命に落としてゆく 地上へ

拾い上げる両手は才能 心は応援 魂は加 ....
太陽は常に西の空へと往きますが
この地球上に立っていると
まるで停まっているようです

花はゆっくり開いてゆきますが
開花はまるで、魔法です

孤児を育てる里親さんは、言いました
「親 ....
あのとききみは
あかるさに追い縋るようにして
いきていた
生きるということに
いのちがけでなくなったのは
いつのことだろう
ぎんいろの膚をして
ぴんと降り立ったあめのように
あの児がわ ....
ゆっくり縁側に座って
西瓜を食べた夏

こっそり火鉢の中の
お餅を盗んだ冬

いつだって隣に曲がった背中
顔の皺が優しさの証

手を引いて散歩をして
バスの停留所のベンチで ....
誰とも話さず蛍舞う畦道
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
吠える- 為平 澪自由詩414-8-17
モドキ- nonya自由詩29*14-8-17
火の中- mizunomadoka自由詩614-8-17
空似- やまうち ...自由詩514-8-17
心だけ小さな舟に運ばせて- そらの珊 ...自由詩22*14-8-17
解き明かせない謎をくれた人- komasen333自由詩1*14-8-17
『こころ』- あおい満 ...自由詩10*14-8-17
はーどぼいるど- 田園自由詩6*14-8-17
湿っている- 吉岡ペペ ...自由詩514-8-17
漂流物- 番田 自由詩414-8-17
初秋- 月形半分 ...自由詩214-8-17
咳き込みながらモーツァルトの子守唄- 北大路京 ...自由詩314-8-16
- 田園自由詩414-8-16
冷たい水- やまうち ...自由詩214-8-16
日時計- 梅昆布茶自由詩1614-8-16
世界平和- 吉岡ペペ ...自由詩814-8-16
ふる人へ- 石田とわ自由詩11*14-8-16
血を吐いて蚊が死ぬ- 北大路京 ...自由詩814-8-15
釦の追憶- 瑞海自由詩7*14-8-15
隻影を落として- 信天翁自由詩314-8-15
あいだ- 千波 一 ...自由詩714-8-15
逃げろ_/_逃げろ- beebee自由詩24*14-8-15
69回目の夏におけるベルリンの壁のような隔たり- komasen333自由詩4*14-8-15
果て- Giton自由詩7*14-8-14
結婚の扉が海の底に沈んでいる- 北大路京 ...自由詩514-8-14
三次元の言葉のパフォーマー- 朝焼彩茜 ...自由詩12*14-8-14
地球ノ時間__- 服部 剛自由詩11*14-8-14
- 梶谷あや ...自由詩414-8-14
忘却- 瑞海自由詩4*14-8-13
誰とも話さず蛍舞う畦道- 北大路京 ...自由詩414-8-13

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