霧の彼方に映る影
父母の面影が遠くなる
夭折した妹と弟の面影が遠くなる
そこに近づけるのは何時のことだろう
やがては逢えると信じている
輪廻の果てに
きっと逢えるだろう

そうした ....
確かではない静寂に
ぼくらは包囲されている
心配することはない
ナイフはある
鋭利ではないが

脆弱な肉体でもかま(わ)ないたくましいたましいがあれば

あたりまえにすべき ....
宇宙では
孤独な水平線をゆらすことはできない
体脂肪を減らす緑茶
何の効果が得られるのか
わからないまま日々更新される人口の増減
ご安心下さい
と言う文字の横に
人の良さそうな誰かが
 ....
記憶の穴の水流に
映っては去る音と影
はばたくばかりで飛べない径
小さな本を敷き詰めた径





いつも何か言いたげな
消えない羽を呑み込んで
蒼と灰の時間 ....
それまで
水の中を泳いでいたものが
産院のベッドの上で
あし。になる
それはまだ
自分を支えることも
出来ないけれど
あし。と呼ばれる

こんなに
ちいさく
まだせかいを歩いてさ ....
わたしが桂馬をくすねてきたせいで
あの人たちは困っているにちがいない
そう思うと笑みがこぼれてくる
桂馬ひとつがないせいで
互いが互いに疑心暗鬼になり
それがために命を奪い合えばいいのだ
 ....
痩せてしまった身体を探り
骨を確かめる
筋肉は細く
骨だけは頑丈だ
骨格標本になれば幸いかもしれない

医者から言われたのは良い骨をしていますね
ということ

骨格標本になっても ....
秋が連れてきた死神

彼の声を聞いています

宇宙の鼓動にも似た深い深い群青色の声

夏の魔物は突然姿を消しました

 迷いなさい つぎの夜までに飲み込まれる



冷たい砂漠 ....
今日も
野菜といっしょに売られる
店員の呼び声に包み込まれて
行儀良く並んだ大根の色つやを見比べ
身長と体重を確かめているあなた

 それは昨日  
 あなたから延びた手が
 子宮にし ....
お願いがあるのです

私が着ている
裂け目と泥にまみれたこの服を
ハサミで切り裂いてください
フォンタナのキャンバスのように
時にはためらいながら
時には迷いなく切ってください

お ....
当たり前の 形より
変わり種が すてき

きっと 空からの 贈り物だね
きみは つぶやく けれど

打ち上げて いるのは
地上 からなの

想いの カケラの
代わりだね

カキ ....
名付けなさい
君を縛る暗闇を
君を閉じ込める闇の正体を見極め
君自身が
名付けるのです

例えば
「コウモリ」
と名付けたら
君の闇からコウモリが
切りとられた影絵のように
現れ ....
秋空には

はぐれ雲が多い

悠々と明るい

残骸のようでもある

切られても切りつけられても

青空があるからこそはぐれ雲


約束をしてもはぐれ雲

予定を告げてもは ....
キャンバスにぶちまけられた
黒い染みは
ロールシャッハテストの染みではなく
怒りの沸点を超えた悪意の染み出たものです

俯瞰して眺める自分の視点は
この惑星の遙か三萬キロ上空にある
季節 ....
提灯鮟鱇の雄は
雌より大分小さくて
交尾したらそのまま
張り付いて同化してゆくと聞いて
蟷螂の話以来にたまげた
溶けてゆく、ってのがいい
おれもできれば
この闇を一緒に泳ぎきれる
そん ....
ヌンワは、シーラカンス・ダイオウイカ・リュウグウノツカイなどの深海生物を原料に、様々な調味料と合わせて練りこみ、竹や金属の柱に巻きつけ焼くなどの調理を加えた食べ物。琉球古武術で武器としても用いれられる .... 意志の炎は愚かな星で死亡します

それは重要なことであった

従って、私は2回言った


{引用=
馬鹿であるもの あなた ダイスをする星?
なにが愚かであるか あなたがダイスを ....
満月踊り狂う木曜日に
ブロッコリーを茹でたらもり
もりもりもり
みどりの森が鍋からあふれ出し

ああ気がふれるほどあふれ出しもり
もりもりもりもり
森みどりの森くらい森こわい森
みどり ....
夕方過ぎに家を出て
魚を買って戻る途中に
なにか気がかりがあるように思う
何だったか思い出そうとして
何のことだったかわからなくて
吹きつけてくる風が
二の腕のあたりにうすら寒い
手提げ ....
あなたの世界を見た

ふたりが好きだった歌は

違う歌だった

私もいなかった

だれもいなかった
僕は仕事ができない
パソコンのキーボードの代わりに
ピアノの鍵盤を叩いてしまう

僕は仕事ができない
上司に報告するたびに
一時間の講義を行ってしまう

僕は仕事ができない ....
パーティーには 有名な中華料理店が選ばれた
難しくて名前が覚えられないメニューたち
箸で触るだけで肉汁が溢れ出すシューマイ
自宅に独り私を待つ母に
到底食べさせてやれない、そのシューマイ

 ....
人柄 カラカラ 空っぽ
人柄 ヒトヒト とんでもない
人柄 ラカラカ ラカンさん
人柄 トヒトヒ 内緒だよ

活字が押し寄せてくる

読めない本を積み上げて
土のうの代わりにしよう
 ....
待つということは
ときに苦痛をともなう
その時間を
固いベンチで過ごすのならば
背中は痛むし
柔らかなベッドの上だとて
安らかともいかない
点滴につながれた腕は夢の中でも痛むからだ

 ....
独り旅立つ

生まれた命は

ただ死刑を待っている
素直に受け入れないジレンマに慄く

あたりまえなのを受け入れたがらない
あの手術から十五年
ぼくに何の使命が在るのか解らない ....
魂は存在するのか
聞かれたから答えた
聞く方も
答える方も
大切なモノを失っている
あくまで他愛もない質問
あくまで他愛もない答え
互いにさ
人の左胸には鳥籠があり
鳥籠が在るんだか ....
海の青は虚構
掬っても透明
僕らは
海と少し溶けた
白い壁の内側で
生きてゆく

「たまに夢を見るの
黒いふちどりの報せが届いて
涙で海ができてるの
君が死んだら悲しいな」

 ....
【酒場にて】
俺のような誇り高い男はな…
そのとき彼は一段と高らかに笑った
そして転げ落ちていった
何処までも転げ落ちていったのだ

私は月明かりの映える窓際で
杯から転げる音を聞いてい ....
パクリパクリ

月は太陽のパクリ

チンパンジーは人間のパクリ

ナポレオンはいいちこのパクリ

エジソンはドクター中松のパクリ

モーツァルトはキダタローのパクリ

パクリパ ....
(誰かが見ている)

そんな気配で
窓を振り返ると
一匹のしらすの目があった。
思い出した、
弁当箱いっぱいの
ぎ ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14252)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マラソンランナー- レタス自由詩415-10-9
サイレントジャック_ - 阿ト理恵自由詩7*15-10-9
ピースサインをかかげるイエスキリストの輪郭がドアの向こうに- モリマサ ...自由詩815-10-9
ふたつ_ふたたび_Ⅲ- 木立 悟自由詩315-10-9
あし。- そらの珊 ...自由詩1715-10-9
桂馬- 春日線香自由詩215-10-9
- レタス自由詩315-10-8
つぎの夜までに飲み込まれる- 北大路京 ...自由詩815-10-8
日常- イナエ自由詩9*15-10-8
花を探します- 小川麻由 ...自由詩4*15-10-8
空からの_贈り物- 藤鈴呼自由詩5*15-10-8
名付けなさい- Lucy自由詩23*15-10-7
はぐれ雲- 吉岡ペペ ...自由詩515-10-7
老人の悪意- ……とあ ...自由詩6*15-10-7
提灯鮟鱇- もり自由詩2*15-10-7
ヌン○- 北大路京 ...自由詩215-10-6
大事なことなので2回言いました- 北大路京 ...自由詩415-10-6
もり- ふるる自由詩10*15-10-6
気がかり- 春日線香自由詩415-10-6
人絵- mizunomadoka自由詩415-10-6
僕は仕事ができない- 葉leaf自由詩415-10-6
晩餐会- 為平 澪自由詩13*15-10-5
身に染み渡る人柄- 小川麻由 ...自由詩3*15-10-5
死を待ちながら- そらの珊 ...自由詩15*15-10-5
やがては- レタス自由詩315-10-5
25gの落下_夜明け鳥鳴く頃- 秋也自由詩315-10-4
虚構- 瑞海自由詩4*15-10-3
還暦小詩集- 宣井龍人自由詩20*15-10-3
パクリパクリ- 北大路京 ...自由詩1015-10-3
しらす- あおい満 ...自由詩14*15-10-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476