うさぎさんが おもちをつく夜

マンションのベランダで

団子を ぱくり ぱくり



 
白く浮かんだ中秋の名月は
連想
思いが最高潮に達したカタチ

欠けたまま揺れる僕の心は
満月の日から三日月が崩れ落ちた
名前も付かない歪なカタチ

欠片は引き潮の頃から彼方地球の
 ....
      000902

古い写真を見ていたら
君の家が写っていた
緑の屋根に白い窓枠
林の陰にひっそりと
日当たりの良い畑を眺めてる
9月になって陸稲の花が咲き
コスモスの花も揺れ ....
 朝がない 昼はない 夜もない
  卒寿のおひとりさまにあって
   ただ「時」だけがながれる
    さらさらと音もなく──
     なのに「空」の範疇は
    花火の音で拡がっている ....
目を開いて感じてください。
同じことばは二度と書けない私の
たったひとつのことばを。
目を閉じて委ねてください。  ....
眠る人は吸い込んでいく
きれいに燻されたその日一日の
塊から発される複雑な香りを
失意や打撃の角を融かす
なだらかな部屋のリズムを
全ての感情の偏りを美しく均す
さわやかで甘い時間の流 ....
みどりの螺旋をみていた夏の真昼がすぎてゆく

これからは静かに
密やかになくなってゆく

      寂しい

ヒグラシもすでに鳴きやみました

あの夏のヒマワリとダリア
入道 ....
同じマンションの
上に住む人だと思って
シャボン玉をした

階下に住む人と思って
花を降らせた

どうしたんですか、
と言われて振り返ると 君は
君は
同じ階の人だった

 ....
 木々の隙間を縫って滑り込む木漏れ日に太陽と緑の匂いを嗅ぐ。
 足元の緑はいつしか真っ白な絨毯になる。
 気がつけば木々の葉も色付きはじめている。
 夏は過ぎ去ったのだ。

 秋を想い、 ....
やわらかな森に、
ゼリー状のものにくるまれて、
ふるふると
うみおとされた
泳ぎつづける
とがった季節の
ことば。

とけることのない氷のなかで、

うすれてゆく

花という名 ....
「車窓より」
つばめが飛んでいる
枯れた木の上
民家がすき間をうめるように
直角平行の、
この時期田んぼは茶色、
僕が死んでも。


象牙の塔
俺か世界か、
俺と世界。


 ....
雨の朝、地図は濡れて滲んでしまった。だが世界は何よりも詳細な地図。経路を一つずつ抜き取っては、オブジェを作り上げる。今度の地図は庭にしつらえられたオブジェであり、どんな雨が降っても壊れない .... 娘の髪がおどっている
とおもったら
わたしの息だ

どこまでもなめらかに続くようにおもわれる肌は
必然の場所でとぎれている
死がおそろしいなら
生もおそろしいのだし
もしも素晴らし ....
高く 高く 
昇っていく
あなたが光体であるほどに
私は透過する重力となろう
相容れない時間軸が
現在(いま)ここで触れ合うなら
蜥蜴は月に首をもたげ
大地を揺らす露草はその皮膚を潤 ....
オスの人魚だから見せない そいつは猿の面を被っている
白い猿の面を被っている
くりぬかれた二つの穴から
黒い目玉が見えている
その二つの穴から
暴力の匂いがしている

赤い口紅を隠している
みずみずしい若い唇
 ....
気まぐれな風が 鏡の水面に木の実を落とす
広がる波紋は 臆病な栗鼠の目に少しの不安を
それでも 冬支度の手を 休めることなく
すぐに静まって 平穏になるとわかっているから


羊飼いの ....
西日に揺れる色褪せたカーテンの隙間から
焔に焼かれた夏の葬列を見送る
背を丸めて折れ下がるだけの向日葵は
昼に立ち止まり、夜に顔を奪われたまま
晩夏を歩む
背骨を晒し腕も手も顔も腐 ....
横になって居眠りしていると
コオロギがひりひりと鳴いている
その音を聞いていると
白いシャツ一枚では肌寒くなってくる

真っ暗な外の闇に
確かに広がる草むらは
夏に汗をかきすぎて
少し ....
君の取扱説明書

注意書きに

愛だけじゃ動きませんのメッセージ
        遠くで鴉がうそぶいている
      近くでキジバトがうなっている
            もういっぽうでは
      無聊が楽隠居のかげをひそめて
   脱落のひなたぼっこ ....
コスモスは頭が重いので
ふらふらしながらたっています

彼岸花は
視線が痛いので
ぴりぴりとんがって咲いています

風は平等に
ふいています

花にも
わたしにも
置き忘れられた人形が
構図のよく練られた
写真の中で壁に寄りかかっている
干からびたサンドイッチのかけらが
両手で持てないくらいの重さに感じる
気候が変化したのだ
海からの強い風で霞んだ
 ....
この風を知っている
そんな気がするのは
夏を生き延びた生き物たちすべてが
その手をつないでいるからかもしれない

地球のどこかで生まれて
地球を何億回も旅をして
悲しみの涙を流す人のほほ ....
電車がぐいぐい風景を牽引していく
人生のように目まぐるしく暴力的な窓外の風景
自分の人生でももはや傍観者だ
たくさんのことを諦めてしまった
今ドアをこじ開けて
窓外の暴力的な推移 ....
命をそまつに扱うのは、命の価値を知らないからだ。
それは、究極の無知だ。
  把手こそついていたが
  その壁は 扉ではなかった
  今のわたしにはそれがわかる
  たわわな果実のように 美しい 直方体の
  寂寥だけが 向こう側の 壁際に置かれている

 ....
       ー年を取るとはこういうことか7ー

若者よ ズボンをはくとき
ベッドに腰掛けなくても履けるか

家中の者が畳の上で生活していた頃から
立って履くのが常だった
布団の上で寝転 ....
千歳の少女の誕生日を
誰も祝うものはない
一匹の蟻を避けて
十匹の蟻を踏む
淡く巨きな
泡のなかの午後


手を振るたびに
いのち以外に満ち
暗い街の背後の山から
 ....
剥ぎたい

もしくは

突破したい

 この皮を削ぎ落として生まれ変わりたいくらい

 直立不動に酔いたい

  頼もしかった諸刃を振り回していた鏡の世界に

  会い ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お月見- 殿上 童自由詩13*15-9-27
欠けた月光- 凍月自由詩3*15-9-27
君の家- あおば自由詩9*15-9-27
想いはかすれて(四)- 信天翁自由詩215-9-27
未来へ- あおい満 ...自由詩8*15-9-27
眠り- 葉leaf自由詩115-9-27
時計- レタス自由詩415-9-27
- フユナ自由詩315-9-26
秋を想う- ヒヤシン ...自由詩10*15-9-26
花_氷- 草野大悟 ...自由詩3*15-9-26
散って野- 榊 慧自由詩215-9-25
雨の朝- 葉leaf自由詩315-9-25
同じ場所- はるな自由詩515-9-25
◎モザイク画- 由木名緒 ...自由詩14*15-9-25
オスの人魚だから見せない- 北大路京 ...自由詩215-9-24
恋人- 藤山 誠自由詩215-9-24
あたしの平和- 藤原絵理 ...自由詩14*15-9-24
夏の葬列- 為平 澪自由詩815-9-24
秋彼岸- 藤山 誠自由詩3*15-9-24
君の取扱説明書- 北大路京 ...自由詩615-9-23
想いはかすれて_①- 信天翁自由詩315-9-23
風の中- 朧月自由詩515-9-23
もう耳を澄ます時間もない- noman自由詩215-9-23
夏越しの約束- そらの珊 ...自由詩14*15-9-23
秋の旅- 葉leaf自由詩115-9-23
無知について- まーつん自由詩4*15-9-22
把手- 草野春心自由詩515-9-22
物を両手には持たないで- イナエ自由詩21*15-9-22
空の蝋燭- 木立 悟自由詩515-9-22
痛い思考~神秘と現実- 朝焼彩茜 ...自由詩12*15-9-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474