あの不安定だったひととき
この人のためなら
自分が持っているすべてを
投げ打っても構わないと思った

自分はこの一時、血迷っているだけなんだろうな、とは気付いていた
一晩も経てば、正気に戻 ....
<判断基準>
なんだかんだでみんな
勝てる相手にしか
殴りかかったりはしない

そうでなかったあなたが
当たり前のような顔をしているから
おかげですべてがまぶしくなる。




 ....
月光に色彩を失った体温がナイフを研ぐ
知恵は分裂と融合を繰り返し
情欲に肥大した心が沸騰している
突出した眼が揺れて
生じた眉間の隙間にナイフが潜り込み
矛盾にゆれる知性を切り裂いていく
 ....
結露した鉄管を登ると
冷気の上がる自家発電の貯水層があり
ミンミンゼミは狂いながら鳴いていた
夏はけたたましく光りをふりそそぎ
僕たちはしばしの夏に溶けていた
洗濯石鹸のにおいの残るバスタオ ....
「ウイグル帽は止めとけ」
砂漠の砂と陽に焼けた案内人は言った
空港の前の道路に立っていた兵士が
死んだ伯父の口調を思い出させる


「殺せ」
そう言われたんや
粗末ななりして、笊持った ....
{画像=140712005301.jpg}





あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた



転がり ....
夜毎訪れるセピア色の光景にふと吐息を漏らす。
奪われてゆく時間の中では全ての音色が透明だ。
物語は夢と現の境を行き来して
真夜中の扉をけたたましくノックする。

頭の中から幾つ ....
  わたしの心が
  くらげのかたちになったら
  会いにきてくれますか



  手のひらに月をすくい
  くちびるを歌でみたし
  むかえにきてくれますか
  わたしの心 ....
職業欄に忍者と書いて消したあとがある 寿退社する君へと
パッションフルーツを
プレゼントする昨日
月末に送別会があるようで
退社するときに演説する
練習をまたしている

揺りかごから
墓場までと云う言葉を
知っている?と ....
余韻とやらを味わいたくて
夜のいちばん明るいところばかりを
かぎ回っていた

浅薄な憧れはいつしか
秘めるべきものへ変わっていったのに
なぜだかそれは継承すべきものでもあるらしい

 ....
私の歴史は放射状である

蜘蛛の巣を銀色のフォークで
巻き取るようにして辿っていけば良かろう
やわらかな祭壇から羽搏く宝石函
銀のスウィートピーが窓辺で揺れる
炎と氷の繊細なレースを身に纏い
水平と垂直との幸福なダンス
ダイアモンドの心臓の生きいきとした旋回
ピアノの鍵盤は記憶と予感 ....
心をギュと絞る様な
そこまでの付き合いは

ない

互いを刺し貫く
そんな鋭い出会いも

ない

皆自分の貝殻に閉じこもり
僅かに触角を触れ合わすだけ
殴り合う事も
罵り合う ....
きのう土砂災害で死んだ少年がグリーン車に乗っていた

ニュースで少年の横顔を見たときそれは短命の容貌ではなかった

だからいまグリーン車に少年を発見しても動揺はなかった

きのう会社に戻っ ....
ひとつ、階段をおりると
まるでこどもにもどったようだ
狂おしいほどに
血をもとめていたことも
海馬の海に ....
こころの透明な日に海がやってくる
あてどもない迷いに逢いにやってくるのだろうか

迎えるすべをしらない私はとおい砂浜で貝を観察したり
でも思い出に似た貝殻をさがしてみる

光沢を失った風景 ....
 掃除、片付け
 ゴミの分別

 始めるまでは厭わしく
 いざ取りかかれば簡単で
 終わってしまえば、
 気持ちがいい

 分っちゃいるけど、先延ばし
 そうして、かれこれ二 ....
素っ裸になった空は青いのに
俺はもう30を超えていた
あるいはサングラス
服を着て静かに冷房の効いた部屋に入っていく
透けた空に映ったのは誰でも仰れる青
金か性懲りもない海のきらめきか
青 ....
波打ち際

ビー玉大 小ジャリ拾う

口にふくむ


「私 見張り番をしたのよ」


「何の? なぜ?」


「砂泥棒の・・・コロッケを買うお金欲しかったの」
 ....
鉄線の咲く道

麦藁帽子のむこうで

蝉が鳴いてるから

私は木陰でコクト一を読む

子供達の笑い声と

恐るぺき子供達の笑い声

私の休日に

夏と冬が過ぎていく
私の行方はキノコが知っている
キノコは如実に成長を遂げる

網膜と網膜の絡み合う間
私は見えない目で何を見るだろう

手指の感覚が痺れを切らして
全てを諦めて
空(から)笑いを始めた
 ....
タナトス妊ってプスプス燃えるコスモ これだけ情報が溢れる世の中

私は無意識のうちに検索し

人の噂や点数を気にして

なるべく良いところを選ぼうと苦心する

しかしそれが

私の物事に対する眼差しや

何か危険 ....
私は関西人だけど
納豆が大好きです!
けれど頑固な関西人の旦那は
決して納豆を口にしない

蛸を食べる日本人を見る
欧米人の眼
豚を食べる民族を見る
イスラム教徒の眼

彼にとって ....
飛ぶ
ということを手放して
風を作る
ということを手に入れた
君は無口なプロペラ

人間が涼む
猫が涼む
テーブルの上のうすい紙切れを
宙へ舞い上げる
いたづら

わたしに見え ....
ああ、喉が渇いた

湯呑みに水を汲んでこよ

蛇口を捻ると

冷えきった真冬の水が

遠くから来た旅人のように

トングラトングラ

と流れ出し

トングラト ....
カタカナは生きているみたい

ノンビリと誰にも束縛されずに

トコロカマワズ寝てしまう

スヤスヤスヤ

朝になれば何処かでサンポしている

ポツポツポツ

何だか楽しそうなヒ ....
おでこに半額シール貼った女が四畳半の部屋にぎっしり コンクリートの塀に添って
浅く掘られた排水路には
緑色の水が
日照りの夏も
凍てつく冬も淀んでいて  

水中に浮遊するべき
ボウフラ・ゾウリムシの類いも
泥中にたむろするミミズの姿も ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誠実と暴挙の交差点- クナリ自由詩10*14-7-12
判断基準_など四編- クナリ自由詩4*14-7-12
寒い夏の情景- イナエ自由詩11*14-7-12
夏休み- 山人自由詩8*14-7-12
荒野にて- 山部 佳自由詩414-7-12
想い出__/__ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちて- beebee自由詩24*14-7-12
ソリテュード- ヒヤシン ...自由詩16*14-7-12
わたしはくらげ- 草野春心自由詩814-7-12
職業欄に忍者と書いて消したあとがある- 北大路京 ...自由詩714-7-11
ラストメッセージ症候群- りゅうの ...自由詩15*14-7-11
短夜- 千波 一 ...自由詩614-7-11
何らかの巻頭詩- smymronin自由詩314-7-11
蒼星交響楽- 塔野夏子自由詩7*14-7-11
_ない- アンドリ ...自由詩514-7-11
俺は生きてるか- 吉岡ペペ ...自由詩514-7-11
ひとひら- あおい満 ...自由詩614-7-11
- 梅昆布茶自由詩1914-7-11
部屋掃除- まーつん自由詩10*14-7-11
台風一過- (ノω;● ...自由詩214-7-11
潮(うしお)- 芦沢 恵自由詩23*14-7-11
休日- 月形半分 ...自由詩314-7-10
木の仔- 比良末潮 ...自由詩314-7-10
タナトス妊ってプスプス燃えるコスモ- 北大路京 ...自由詩514-7-10
オススメの罠- 灰泥軽茶自由詩1314-7-10
【_納豆_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-7-10
やさしいプロペラ- そらの珊 ...自由詩28*14-7-10
トングラトングラ- 月形半分 ...自由詩314-7-10
カタカナカナ- 灰泥軽茶自由詩714-7-10
おでこに半額シール貼った女が四畳半の部屋にぎっしり- 北大路京 ...自由詩914-7-9
オセンエキ_あるは_過去に作られるべき詩_- イナエ自由詩10*14-7-9

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474