2月3日 午後8時
そうだ、今日は節分ではないか!
豆まきをやらねば、と突然思いつき
子供達を呼ぶ

「ねえ、豆撒きやるよ〜。おいで〜。」
「豆撒きってなあに?」
「節分の豆撒きだよ。」 ....
父の{ルビ骨=コツ}は先祖代々の墓には入れない
同じ仏教でも宗旨が違うから

そんなことを言ってきたのは
父の後を継いだ弟
新たに入った宗旨に則って 
その寺の経営する墓地に
墓を買った ....
会合にも出た
それから句会にも出た
あとにはひと気のない座敷に一人きりで
茶を飲んで余韻を冷ましている
憂いはあらかた片付けてしまって
人に用立ててもらうものも特にない
おもいきり火を使っ ....
必ず死ぬ人にサヨナラ伝えにいく ほんの数十年前
空がピンク色に染まった夜の日々
凜として生きていた正義の味方

正義の味方は美しく
正義の味方は気高く
正義の味方は清々しく

誰から後ろ指をさされることもなく
 ....
磨りガラスの向こうの公園で
外国人に話しかけられた
どうやら、フランス語らしいが
何を言っているのか分からない

家に帰ると母親が叫んでいた
ひとつひとつは意味のある言葉
けれど、つなげ ....
 思い出したくない事を思い出す

 忘れたい事はまざまざとして

 それらは破片だ

 ジグザグに切られた欠片でもあるな

 完成されないパズル

 枠を試行し

 直線を ....
私の紡ぐ衣は
フリーサイズではない
ピッタリ合う人と
ぜんぜん
似合わない人がいる

人それぞれ
好みがあるだろう
色や柄が気に入らなければ
あなたの箪笥から
どうか 放り出してく ....
母にオレオレ詐欺から電話がかかってきた
どうやら僕が会社の金を使い込み
1200万円を用立ててくれと言ってるらしい

連絡を受け急いで実家に帰ると
10人もの警察関係者

詐欺犯と現金の ....
オリオン座を見てくると ダウンを羽織りタバコを持って
ベランダへゆく あの人

最初に惚れたのは あの人だけれど
今は遥かに私の方かもしれない

 にやけた幸福の笑みは空気を至福へ空へと押 ....
真夜中にピッチの着信音
どんな目覚ましよりも効果がある
気がつくと白衣を引っ掛け
廊下を小走りに駆けている

おとなしい茶色い目の
奥さんを思い浮かべる
父親に似て意志の強そうな
 ....
雪は降り止み
風も途絶えた
満天の星空は
きりきりと冴えわたる
放射冷却の夜

氷のランタン
雪の壁
立ち止まり
眺める
子どもの頬
母親の手のひら
蝋燭の炎は揺れながら
あ ....
妊娠すると涙もろくなる
涙腺は加速する

 幼児虐待のニュースが目に入り
 頭が痛くなるほど 泣いた
  
  悲しい世の中は終わらない

 養子問題のニュースが目に入り
 身勝手な ....
幼稚園の豆まきでは
殻付きピーナッツと一緒に
キャンディーやチョコ玉や
たまにチロルチョコなんかも混ぜて
撒いてくれるので
鬼のお面をつけた子どもたちが
懸命にそれを拾うという
奇妙な光 ....
葉は鎧のように
厚く
隙なく密生し
足元を覆い隠して

無防備な細い茎は
強情な決意のように屹立し
その上に僅かにうつむいて
そう 基本姿勢は
あくまで謙虚に

だけど譲れない
 ....
娘の反抗期も
そろそろ終わりかなあと
やれやれと思う反面
なんだかそれはそれで
一抹のさみしさもあり
手放した自覚もなく
ああ、季節というものは
こんな風に過ぎてゆくものなんだと思う
 ....
名前を尋ねられたので
火葬場の薪とわたしは答えた

山の落ち窪んだ場所にある
コンクリートの壁のなかの
あの鉄扉
白手袋

手袋は二足歩行して
乾燥した骨を拾っている

くすんだ ....
 
恋は青短、赤短、猪鹿蝶

こいこい こいこい! こいこい!!


あっ、やっぱ親(彼女)はつぇーや



 
誰がこまどり殺したの
そう問うてみても
こたえはなかった
誰もおぼえていないのだ
すずめも 雄牛も ヤマバトさえも


夏祭り
遠くに母を見つけて
手を降ったあなた
振り袖で
回 ....
この一瞬に 私の命をどうか 吹き込んで下さい
神様•••

夢や希望を リアルと呼べない虚しさを
笑う人がいる

悔しくて 叫びたい気持ち 嗚呼!
 ....
身の丈にあって泣いている うああっ、芸術じゃ!芸術なんじゃ!
お前らには分からんのじゃ!
絶対に、絶対に手は出させんぞ!

これは
世田谷にあるゴミ屋敷に住む老人が
強制執行の際に
都の職員に対して発した言葉です ....
目は開くが光が差さない
肩は動くが負うべき荷がない
節くれ立つ指はしなるが絡めるべき手がない

そのように漠々と日々は吹き過ぎ
引きずった片足は轍を伸ばす
山頂を目指す人々は皆
片足 ....
妻が一歳の周をつれて
立ち寄った鎌倉の教会に、入ると
お告げの鐘は、夕焼け空に響き渡り――
グレーのベールを被った修道女等は
晩の聖歌を歌い始める  

祭壇に姿を現したのは  
私達に ....
心臓を取り除きましょう
そうしましょう
部屋中をかけまわる生命体と
わたしを殺す針から逃げるために

心臓を取り除きましょう
そうしましょう
となりのあいつの番犬と
垂れ流したお経から ....
  女の手は 梨を食べたばかりで、少し濡れていた
  夜風を正面から浴びて 枯れ草たちが咽び泣いている
  角をもたない鹿が そこを踏み分けて奔り
  しだいに速度を緩めて止まる
   ....
きのう
確かに
雨が降っていた
雨の音が聞こえた
眼の奥のほう

爪を切ったから
すきまかぜ
爪先から入ってくる

おかげで冷たい匂いがする
偽物の血と混ざって•&# ....
夕陽のあたる湊町
古い煉瓦の倉庫街
漂うあの歌 あの旋律は
港の悲しいエレジーで
昔の俺(おい)らの子守歌

港近くの襤褸アパートで
親父も知らずに育った俺(おい)ら
酒場の女のお袋は ....
        コツコツとくつおとがする
          メトロノームのように
       たぶんハイヒールなのだろう
        スタスタとくつおとがする
           び ....
玄関にやたらシーサーがある
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
節分_in_アメリカ- 夏美かを ...自由詩26*14-2-4
墓と骨- イナエ自由詩13*14-2-4
自由- 春日線香自由詩214-2-4
必ず死ぬ人にサヨナラ伝えにいく- 北大路京 ...自由詩314-2-4
蛙の快楽- ……とあ ...自由詩14+*14-2-4
バベル- 自由詩27+14-2-4
完成と欠如- ドクダミ ...自由詩314-2-4
【_フリーサイズ_】- 泡沫恋歌自由詩11*14-2-4
実録_本当の被害者は僕だ!- ichirou自由詩6*14-2-3
あの人- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-2-3
スイセン- 藤原絵理 ...自由詩8*14-2-3
アイスキャンドルを灯す夜- Lucy自由詩12+*14-2-3
妊娠と優しい大人- 朝焼彩茜 ...自由詩12+*14-2-3
節分- Lucy自由詩20+*14-2-3
シクラメン- Lucy自由詩9*14-2-3
女同士- そらの珊 ...自由詩25+*14-2-3
握手- マチネ自由詩9+14-2-3
こいこい- 殿上 童自由詩11+*14-2-3
こまどり- フユナ自由詩6+*14-2-2
強がりな命- シズクに ...自由詩2*14-2-2
身の丈にあって泣いている- 北大路京 ...自由詩514-2-2
ゴミ屋敷アート- 花形新次自由詩214-2-2
同伴者- 由木名緒 ...自由詩11*14-2-1
神のいたずら- 服部 剛自由詩414-2-1
そうしましょう- ノブ子自由詩114-2-1
エーテル_18- 草野春心自由詩414-2-1
- シズクに ...自由詩5*14-2-1
挽歌- ……とあ ...自由詩9*14-2-1
白いサウンド- 信天翁自由詩214-2-1
玄関にやたらシーサーがある- 北大路京 ...自由詩4*14-2-1

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