晩遅く帰った宅の
戸をからからと引いて
玄関先に靴が揃えられている
その脇をすっと通る
長い廊下にはぼんやりと俯き加減の
男や女が行き交っていて
もうさすがに惑わされることはないが
とう ....
太陽が横顔をみせると
秋だねといわれるのです

すきまのできた心に
すずしい風がしみたりするのです

少し
うしろめたいことが脳裏をかすめ
もうしわけ程度に反省したりもするのです
そ ....
イメージを擱き 元の次元に身を置き
現実の嗜みを施すことにする

 「タイトル不在」

久しぶり娑婆に出たような暑さも無事に蒸発し
秋語を植え ダイナミックに開花を話し出す

初めての ....
夜空のもとに
山脈は 青ざめている
思い出
しずめ
鬼蜘蛛と月をからめる
この道
ヒトの形をしているのが奇跡と思える位
あまりにも小さくて柔らかかったあなたを
退院後初めてお風呂に入れた時
私の緊張が伝わったのか
あなたは火がついたように泣き叫んだ
以来あなたが極端に水を ....
バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール 【飛行模型】

露草の花は ひかりをうけて翼のようだから 
おだやかな 面もちで 飛び石を踏み外さないように歩く
縁側で 竹ひごが 飛行機雲のように しなやかにのびている
そのなかでも ....
空気がゆがんで見える夏の日
その横断歩道には
日傘を差した若い母親と
目線のしたで無垢な笑顔で話す少年
ひまわりが重い首をゆらつかせ
真夏の中央で木質のような頑丈な茎をのばしている

山 ....
私とは閉じられた一冊の書物である

誰にも隅の隅まで読まれてしまい

そうして、飽きられて部屋の隅に放り出された

そんな書物である

私は・・・私の中の物語が人々にとって

一体 ....
「ブロッコリー1つ。」

シチューに入れようか?スープにしようか?夏野菜のカレーに入れようか



考えている合間に

1個85円のブロッコリーは売り切れた。

豚肉・カレールー ....
「名刺は、記号。」

だと言われたので

百枚ばかし刷って

十枚二十枚を、鞄に入れた。

「梓ゆいです。」

と言って一枚差し出せば

ひとつの記憶と

ひとつの記号にな ....
コトバなんか信じちゃいけない
コトバになんて
あなたの思いを託してはいけない
コトバに
命なんか
絶対に預けてはいけません

それは持っていかれてしまう
たちまち浚われて
悪魔の手先 ....
私は融ける
部屋の中で
残暑の厳しい光を避けて

私は融ける
一間の部屋で
秋まだ来ない熱風を避け

私は融ける
部屋の布団で
隣に寝ている妻に背を向け

私は融ける
八月の ....
{ルビ咆哮=ほうこう}する。
私は咆哮する。

涙をこぼす{ルビ数多幾多=あまたいくた}の星々に、

命を削り飛び交う{ルビ虫螻=むしけら}どもに、

彼に口付ようとするあの{ルビ女=ア ....
かつて誰のために祈れただろうか

飾りのついた服を着て 街を歩いていなかったか

自らさいなむひとを見捨てなかったか

酒におぼれて遠ざけたものの数々

いまどこを旅しているのか

 ....
ーーー時々

昼下がりに君と眠る

まだ産まれて数ヶ月だというのに
すさまじく速い成長スピードに
瞬きすら許されない

全てを焼き付けたいの

ある日突然知らない声で叫んで
泣き ....
水たちは
むつみ合って
盲目の昼間をこえていく

青とも赤ともつかない激しさを湛えて
メスザリガニが
身籠った
腹に何百もの卵を抱え
絶えずゆらゆらと揺らして
新鮮な酸素を送っている
まるで
大切なものをあやしているように

ハハザリガニが
出産した
小さな赤ちゃん ....
山の水があつまる
わんどの深みに
ザリガニのむき身を放りこむ
暗い川底が
ぐるるんと動いた夏

七輪でおばあさんが焼く
ナマズの蒲焼き
田んぼの畦を吹きわたって
麦わら帽子の
ひさ ....
玄関からちょっと全裸で出ただけ 百群に染め上げた 鏡と鏡を向かい合わせた光

越える越える 越えてゆく 憧憬をさらけ出して 翼を足首に着け

同極に引き裂かれるように浮いてゆく 越える越える 越えてゆく

 憧れ惚れ愛で ....
別れを告げる

わたがしのような

かろやかな甘い想いでが

私の胸のあたりで

くるくる不規則にまわりながら

バランスを崩しながら

ふわふわ浮いて

大きくなりながら ....
                   130827

早く気付くことが必要です
痛みが無くても
気にしてください
もみ手をして
この度も
 ....
「駐車禁止と貼られた紙に、ノックアウト。。。」

ぶつけて凹んだ、ハイジェットのボディーをなでながら

(一万五千円は、大きい。。)と

財布を開ける。。。

「すぐに、ここから逃げた ....
空の遥かに
光る雲あり

積乱雲の崩れたあたり

擦れて浮かぶ記憶を尻目に

遠くから呼ぶ
声があり

夕立ちの切れ間に
キノコ雲の翳が崩れて

大上段に正しいことだけを言お ....
おそろしくさむい夏のうえに
あなたは骨みたいに立ちつくし
透明に透明を塗り重ねる
世界は頭から窒息する、
いま尾びれがさいごのふるえをして、
そして
時間にもっと刻みの効いた名前をつけて
70年代後半から80年代の 何に首を傾げていたか 縦に振っていたか
想いに遡る

涼しい風が かつての秋の風と同じなのか 知りたい
躊躇いや忌憚のない  ....
深い緑の上に蒼穹が見える時

大きく息を吸い瞼を閉じると

樹の香りの変化がそこにある

深い緑の上に浮ぶ雲を見た時

眩しさに手を翳しその流れを

眺め細やかな秋の訪れを知る
 ....
ひとひとり
わすれるための
ひとりたび
【 君の居場所 】

三丁目の角の突き当りの
有刺鉄線の向こうには
なにがあるのだろう
あの奥には 殺伐とした広陵たる 荒野がありそうだ


漠然とした目標に俯く 君に ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
錯視- 春日線香自由詩6*13-8-30
太陽の横顔- 朧月自由詩413-8-29
ある日のデータ- 朝焼彩茜 ...自由詩513-8-29
鬼とゆく- こしごえ自由詩5*13-8-29
あなたが初めて泳いだ夏- 夏美かを ...自由詩34*13-8-29
バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール- 北大路京 ...自由詩1113-8-29
少年よ_【三篇からなる_オムニバス】- るるりら自由詩25*13-8-29
夏の横断歩道- 山人自由詩21*13-8-29
書物の告白- yamadahifumi自由詩613-8-29
買い物袋- 梓ゆい自由詩213-8-29
私という名の・・・・。- 梓ゆい自由詩413-8-29
もっていかれる- Lucy自由詩11*13-8-28
不定型な夏- ……とあ ...自由詩8*13-8-28
咆哮。- 時子自由詩213-8-28
懺悔の相手もみつからず- 梅昆布茶自由詩1513-8-28
そして、太陽を抱きしめた- りぃ自由詩213-8-28
沈黙- はるな自由詩313-8-28
水槽という宇宙の中で- そらの珊 ...自由詩24*13-8-28
山の水- yo-yo自由詩11*13-8-28
玄関からちょっと全裸で出ただけ- 北大路京 ...自由詩713-8-28
百群の空- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-8-27
わたがしのような別れ- 灰泥軽茶自由詩613-8-27
トノサマバッタ- あおば自由詩10*13-8-27
〇〇なう。。- 梓ゆい自由詩3*13-8-27
8月の青い空_- Lucy自由詩8*13-8-27
とうめい- はるな自由詩313-8-27
別人から別人- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-8-27
秋の香り・・・- tamami自由詩313-8-27
- 草野大悟 ...自由詩2*13-8-27
【漠】君の居場所_- るるりら自由詩10*13-8-27

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