いま目の前を上り列車がひとつ通過いたしまして、さてさてお集まりの皆々様よ、おんなののろいをみたいとお集まりで、おんなのなみだをみたいとお集まりで、ついでに死ぬおんなや殺すおんな、蛇やら龍やら見せましょ .... 嫌い、っていうと
とうめいなこざかなが
わらわら 集まって
そこに
かすかな波を生じる

なんだろうこんな不安は

好き、っていうと
ちいさなひなげしが
いっせいに帆を上げて
あ ....
一瞬で
りんごもにんじんも正論も砕かれ攪拌されてどろどろのジュースになるみたいな
彼女だけの鋭いミキサーのすいっちは日常のいたるところで押されるのだった

あるいは一瞬で
女子なのにおおかみ ....
盤面に行儀良く並んだ歩兵
敵の攻撃を真っ先に受け将を守る
時には味方にも無視され
時には邪魔もの扱いされる歩兵
敵陣深く突入して将となるも
あっさり討ち死に
そして 次には
味方だった将 ....
オレの歌がカラス避けCDにされている ついつい、
人を殺したくなるので、
伸ばした黒髪で、
十本の指を縛りつけ、

あの街角には、森の声、
花の咲かない街では、
ささやかな、比喩を分け合う、
蝶々たちの、いじらしさ

 ....
木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
(あを。あを。あを。彼らを)
(僕らとは呼びたくない。海を見た事の無い僕)
(たったさっきまでひらがなを綴っていた。)
(塩水を海水と呼びたくもなる。瓶が卓上に敷く陽光の)
(シートの下に掌を ....
日々のおおまかな動線や微細な素描に
こころの絵の具の淡彩で色をちらしてほっとする

ビュッフェのようなリトグラフの陰翳の鋭い世界も良いが
ちょっと太陽のぬくもりをもらったような
なにげない淡 ....
君に触れるということ
忘れられた空にアクセスするということ
君に触れるということ
これから記憶する海をダウンロードすること
君に触れるということ
再び希望が芽吹くということ
君に触れ ....
 心の奥底を見つめる眼は誰もが持っている。
 心の奥底には見つめるべきものが眠っている。
 見つめてみるがいい。
 それを目覚めさせるのはあなた自身なのだから。

 目をそらしてはならな ....
 黄金色に輝く草原で再び感動する我が魂を見た。
 草を食む馬の群れは善と美に満ちており、
 ドヴォルザークの傑作のように力強く、
 限りない優しさを天空に放っていた。

 草原に散らばる ....
もし――凸凹な
パズルのピースである、僕等が
舞台の上でスクラムを組んだら

明日へ光を放射する
一枚の絵画になるだろう  
今日は一日山登り
家に帰り片づけて
お風呂に入り
布団に横になる

目を閉じるとたくさんの
光が溢れてくる
身体が温かい
こぽこぽと生まれてくる
弾けて飛んでいく

私は
風に ....
ふわふわとした真綿が
とぐろを巻いて
私の首を睨む
その刹那

あ、と



の淵を
音を立て舐め
その世界に牙を
向いている白い蛇が
私の首に巻きついたまま

笑って ....
日常のカタチを絵にすると
おそらくマル、ではなくて シカク
それは 七日目に完成する夜の冷蔵庫

一日目に ベビーシューズを下段に置き
二日目に 制服と、春
三日目に タイムカー ....
汚いことから 目をつぶれば
長生きできると 世間が言う
汚いことに 目をつぶれば
死んでしまうと 風は言う

万年床、密封された部屋で
背中は地心のマグマに 燃やされながら
 ....
投票が終わって家に帰った
家に帰って
冷めた朝の味噌汁に火をつけた
火のついたように連呼される
統一地方選挙の候補者の名がもう聞こえなくなったので
冷たくなった朝の味噌汁に火をつけた

 ....
夜に思い出すことを
朝起きると忘れている

白い紙の上でダンスをする二人

余白は広がり続ける

指差す方へ
頭を向けて僕らは回転していく

ステップに次ぐステップ

夢の ....
下総台地の片隅で
遠く筑波の山なみを窺う
古来東国の歌垣は
いま離陸する輸送機の
後方彼方に鎮座する山
男体山に女体山
周辺に遮る山もなく
関東平野の中央に
香取の海を睥睨して
ほん ....
マカロニの穴に苦手な野菜詰められている 横たわるものと
立ちつくすもののあいだの霧
とどまるもの
落ちるもの
波のない海に
輪をつくるもの


空を追うつぼみ
変わりゆくものから痛みは去らない
口の内にあ ....
時が経っても たぶんきみはきみのままで
あたしは ラッシュの人波に流されて溺れて
年老いた患者の愚痴を聞きながら
磨り減って 川下の石みたいに 丸くなる


そうして彩色されていく
 ....
 
花見の客もいなくなった公園に

八重桜が ぽつり

月夜に ぽつり



 
夏のもやだ

出会った夜

思い出のよう

長い髪にも

月を探すよ


一夜かぎり

夢がさめても

昔の華やかな

カーニバル


夏のもやだ

出会っ ....
ベランダにテルテル坊主だった物体 教室では
四十名近い生徒が
ひしめきあっている
各々が心の中に
深海魚を飼っている
十数年教壇に立っていて
唯一発見したことだ
このせまい教室の中で
信じられない形の魚が
一つとして ....
春の日差しに誘われて
暗い地中から顔を出す
暖かいな、気持ちいいな
少し遠くへ行こうかな

花よ、君は美しい
鳥よ、僕を食べないで
風よ、君は自由だね
月よ、陽よ、照らしておくれ

 ....
八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?

八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
 ....
こわい話を聞く
お姉ちゃんの手を握る
水浸しの夜のような話に
手のなかのお姉ちゃんが
喉を鳴らす。

姉がいなくなった日
そんな話があった
僕は何事かを書きたくなる
良い物語は一 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
のろいのために- 片野晃司自由詩12*15-5-1
不完全な、けれど唯一の- umineko自由詩13*15-5-1
すいっち- そらの珊 ...自由詩17*15-5-1
「歩」の少年- イナエ自由詩10*15-4-30
オレの歌がカラス避けCDにされている- 北大路京 ...自由詩915-4-30
あなたが明日も日本語を読めますように- 竹森自由詩415-4-30
君に触れるということ- かんな自由詩24*15-4-30
あを。あを。あを。- 竹森自由詩415-4-30
迷子のうた- 梅昆布茶自由詩15*15-4-29
君に触れるということ- クローバ ...自由詩3*15-4-29
強い心- ヒヤシン ...自由詩6*15-4-29
創造する魂- ヒヤシン ...自由詩7*15-4-29
Vision_- 服部 剛自由詩515-4-29
山登り- 灰泥軽茶自由詩915-4-29
綿- 詩方 の ...自由詩115-4-28
七日目の冷蔵庫- 為平 澪自由詩4+*15-4-28
リスト- 為平 澪自由詩6*15-4-28
投票が終わって- オイタル自由詩2*15-4-28
白い紙の上でダンスをする二人- またたび ...自由詩1*15-4-27
筑波歌垣- ……とあ ...自由詩6*15-4-27
マカロニの穴に苦手な野菜詰められている- 北大路京 ...自由詩215-4-27
ひとつ_うずみ- 木立 悟自由詩615-4-26
卒業写真- 藤原絵理 ...自由詩9+15-4-26
八重桜- 殿上 童自由詩14*15-4-26
夏のもや- 吉岡ペペ ...自由詩415-4-26
ベランダにテルテル坊主だった物体- 北大路京 ...自由詩615-4-26
ホームルーム- やまうち ...自由詩6*15-4-26
- たいら自由詩115-4-26
八重よ、八重- 夏美かを ...自由詩24+*15-4-26
_- ズー自由詩5*15-4-25

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