遮光カーテンの向こう側に目を細める


変形した足 破れた皮膚
珈琲一杯


二杯目で手帳を開いた
洗濯機の回る音はリズミカルでB5ノートの白銀を走るペンも軽い、

ペンの走る音は ....
死んだ魚の隣で
ビニールの袋の中で
スケルトンな体をくねらせて
白魚は泳ぐ
その臓器の あまやかなピンク色は
ゆるされている時間の刹那を泳ぐ

なにやら虚無からの出立や  ....
ごすいって
ひすいに似たような

たおやかに
睡り続ける
午後
もくもくと
宝石になる練習をしよう

纏足の爪先から
あたたかな成分が溶け出していく
あらがえない{ルビ麻薬=レ ....
のどが痛かった。激痛レベルだった。痛いところがあると身動きのとれなくなる自分がいた。

ベッドで薄暗くからだを丸めながらのどの痛くなかったころの自分を思い浮かべた。

英雄色を好む、あのころ自 ....
あなたは眼の前で
ひとがひとに殺される所を視たことがありますか
ぼくは一度だけあります
そこはサイゴンの中央広場でした

それは公開処刑でした
若い女性で南軍からベトコンのスパイとして
 ....
      移転先で埋めた柿の種子が
いつのまにか幹を伸ばし梢を広げながら

   ウラノスにすなおな想いを秘めて
     真夏には緑陰の王者を自負し

   ボレアスにもざわめきを甘受 ....
あなたは、わたしのかたちのかたまりを見おろして
「これがわたしか」と言った

明滅する、季節の、余波が、ひといきに押寄せた午後、
わたしたちは、手をとって、あたらしい試みをはじめた

 ....
ねえ みんな聞いてよ
昨日も行ったんだけど
今日も行くの
大きな病院に

朝食抜きなのに
思わず食べそうになって
あわてたわ
とりあえず薬は飲まなくちゃ

メイクする気にもなれず
 ....
 小さな水たまり
 暗い冬空を映して
 薄氷が張っている

  メリ…メリ…メリ…

 靴底で踏みつける
 ヒビが広がる鈍い音
 囚われた心と身体

  メリ…メリ…メリ…

 ....
 

沈黙は木のようにそこにある

人が美に感動した時

恋に心奪われた時

どうして、言葉が介入する余地があろうか

沈黙ができなければ

その空白は饒舌で埋める他ない

 ....
自分や自分の愛する人が
明日隕石に当たって命を落とすとは
恐らく誰も思わないだろう
だから
いつも通り私達は
目の前の人にお休みを言って
今日という日を
当たり前のように見送る

あ ....
1月の曇天は、この田舎町に

たくさんの雪うさぎを放ちます。

最近は、昔ほどは多くはないけど

それでも今年も雪うさぎが放たれました。



雪うさぎたちは、放たれた ....
大きなサイロの下に身を潜めて
電柱に止まるカラスそっくりの雲を撃ち落とし続ける
大胆な予想はいつもはずれて
てきとうな優しさに骨が溶けそうだ

もしもロボットになれたら
光とか匂いに包まれ ....
涙して書く詩なんて
これからいくつもあるだろう
そう思いながら
ナポリタンを食べる私
食べながら涙が出てきた
何なのよ このシチュエーション
思わずケーキセットを追加

椅子の上の荷物 ....
ブランコを欲しがったのは私
それを父にせがんだかどうかはおぼえていない

どうだ こんな大きなブランコ
どこにも見たことないだろう

校庭にあるブランコよりも
はるかに高い木の柱と
長 ....
白目向いて愛想笑いしている どうしても転がってしまう
できそこないの
羊のぬいぐるみ
連れて帰って気がついて
でももう取り替えてもらうなんて
ありえなくて

きょうも昼間っから
転がってた彼女を
仕方ないなぁっ ....
自宅の向かいに
鍼灸店が新たにオープン
昨日の夕方
店主が挨拶回りでお菓子をもってきた

予報と外気の狭間で
悩みながら少し厚めのコートを着て
向った駅のコンコース
定期券売り ....
ぽっこりと
大きな顔のお月さま
長い夜が始まった
今夜は月とお話しましょう
暗い夜が明けるまで

七十億の人類と地球に取って
お月さまはたったひとつだけ
その灯りで世界中の町を照らして ....
ついこの間まで
アンチエイジングな歩き方というのを
こころがけていた

高い化粧品も買えないし
せめて遠めに若々しく見えればもうけと
良い姿勢には自信があるし

さっさっと足早に
目 ....
朝がやってくる
風がやってくる
音がやってくる
虫がやってくる
雨もふりかかれば
猫もやってくる

人がやってくる

外へ広く放たれた
寛容な空間だった

祖母が景気よくぞうき ....
何を書こうとしたのか忘れてしまった
私はお風呂の中で
或いは教室で、バス待ちで
ふと詩を思いついたのに

それを脳みそに留めたはずなのに
今こうしていざ向かい合うと
うっかり何処かへ ....
  きょうの朝は、
  灰色の水にひたされている



  人びとは鈍い眼をしてさがしている
  ありもしない排水溝や
  冬の葉のかけら、
  あるいは大切なひとの
  い ....
まよっているのでもなかろうに

ふらりふらりカラスの舞い
寒空の下
獲物もいなくて

ふらりふわり舞ってる
手持無沙汰にみえて

とまる高い電柱の先
空にはとどかない
たったひと ....
みつめれば、みつめるほど 
世界は語る本となり 
行間の道で草花の囁く秘密は 
旅人の背に、託される 
              鍵をかけた秘密

              ガラクタの木箱

                *
 
              テレビの闇

  ....
固く結んだ歴史の果て

柔らかな風を含んで君は花開く

大輪ではないが機知にとんだ
しっかりした花だ

空からやって来る言葉を迎えるために
僕らは産褥をしつらえねばならない

 ....
さみしいと
雪になる
凍えて咲く花になる

産まれて
すぐに旅立った
あの子の魂なのでしょう

てのひらで包めば
睦みあって水になる
笑って
消えてゆきました
久しぶりに紙飛行機を作ってみて

狭い部屋の中を飛ばして見た

ひょいっと

指先から放たれた私は

少しの間だけ時を止めて

音を吸い込み色を無くし

透き通った羽を生やして ....
空をわたる五線譜
歌う音符たちが飛び立ち
空はまた
もとのひび割れ
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三杯の珈琲と靴擦れの老人- ぎへいじ自由詩15*13-2-23
やみつき- るるりら自由詩9+*13-2-23
午睡_或いは崩れ落ちる砂の壁- そらの珊 ...自由詩24+*13-2-23
スピンオフ- 吉岡ペペ ...自由詩513-2-23
許されない好奇心- HAL自由詩9*13-2-22
立春- 信天翁自由詩313-2-22
せみ- はるな自由詩313-2-22
いってらっしゃいと言ってください- 小川麻由 ...自由詩5*13-2-22
【_薄氷_】- 泡沫恋歌自由詩13*13-2-22
沈黙と言葉- yamadahifumi自由詩313-2-22
奇跡が連続するキセキ- 夏美かを ...自由詩21+*13-2-22
雪うさぎ。- 元親 ミ ...自由詩1213-2-21
めんどうな人たち- カマキリ自由詩513-2-21
私的なレストラン- 小川麻由 ...自由詩4*13-2-21
父のブランコ- Lucy自由詩23+*13-2-21
白目向いて愛想笑いしている- 北大路京 ...自由詩413-2-21
冬の終わりの彼女- もっぷ自由詩613-2-21
春めいた街- komasen333自由詩2*13-2-21
【_月とお話しましょう_】- 泡沫恋歌自由詩11*13-2-21
アンチエイジングな歩き方- Lucy自由詩9*13-2-21
縁側- そらの珊 ...自由詩16+*13-2-21
忘れてしまった- 川上凌自由詩7*13-2-21
灰色の水- 草野春心自由詩413-2-20
似た者同士- 朧月自由詩313-2-20
旅人の本_- 服部 剛自由詩6*13-2-20
テレビの闇- 北大路京 ...自由詩913-2-20
君咲く春に- 梅昆布茶自由詩2113-2-20
むつのはな- そらの珊 ...自由詩1313-2-20
紙飛行機- 灰泥軽茶自由詩7*13-2-20
電線のある風景- マチムラ自由詩1*13-2-20

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