空を掃きすじ雲を残す
裸木の梢の枝が鳴る季節も
そろそろ終わる
どこまでも抜ける空が
やがて春霞めいてくる

弾けそうななにかの呟きが
聞こえてきそうな気がして
そろそろと吹く風に
 ....
指針を欲しがっている

根を張った知識をえぐる

本であふれかえった戦場で

今日も血は流れない



天才と狂人の言葉を

おそろいに犯された

こどもたちが借りる

 ....
移ろいにつき従うなら
時ではなく
私は風について行こう
それはいつも流れており
地上を巡り行くから
私は世界を旅するだろう
決して行き着く事なく旅するだろう
過去を嘆く事もなく
未来に ....
静かな和音がこだまして

鼓膜をかすかに震わす

しかし携帯の履歴はなし

空耳のようだったかなあと

ふと

うしろをふりかえり空を見上げると

やっぱりどこかから

静 ....
       髪の一本一本を
       毛穴の一つ一つを
       しわのあいだを
       襞の縫い目を
       歯の表を裏を
       すべてを磨く ....
富裕層も貧困層も
ギャンブルに
夢中になっている

働くことで
お金を得ることが
当たり前だった時代
街は輝いていた

人の笑顔も輝いていた
悲しみもまた
気持ちを希 ....
もうありったけの陰を踏んでしまった
気がつけば空はゆるゆるになっていて
気が狂いそうにやさしい
どのまどろみも平等だった
角のはえた恋人がわたしを映して割れていく
心中みたいなラメが散らばり ....
僕はいつでも敗戦投手

君のこころのミットにボールを投げ続ける

変化球はいらない
走らない直球だけが僕の武器だが

九回裏観客席のざわめきが鎮まる

打席にはイチローではなく
ど ....
        夕べ見た理不尽な夢を
        起きぬけのコーヒーに浮かべ
        スプーンでぐるぐるかきまわす
        寝起きの頭はぼさぼさで
     ....
三原色が消えた庭で
眠気を誘うバイアスをささやく
後知恵を仕込む月がほほえんで
ドキュメンタリーは終わり
と夜を拡げた
途中の駅で降りてふらり

美味しい匂いがする

ラーメンずるり

からころころりと転がる

空のペットボトル

私のこころもからころころり

世界がくるり

飴玉くるむ大き ....
工場で 向上させたい 口上を


アゲアゲな 恒常は どうか
楽しい瞬間ならば 構わぬ と
DJは 語る

キュッキュコ キュッキュコ
小気味良さダケ 忘れた指が
トマトを つまむ
 ....
さかのぼる 水晶のような 水滴が
高速バスは雨の中を走ると フロントガラスの水滴が
同じスピードで のぼってゆく
静かな行列が たゆまなく のぼってゆく
そんな様子を何時間 見続けてい ....
 
 
海は遠くにありました 
波の中で魚が一匹死にました 
二人目はわたしでした 
くすくすとガラスが光って 
春だと知りました 
飛べないトビウオの群れが 
雑木林を抜けて
体育 ....
人魚の肉に焼き鳥のタレをかけている 書くことで
いま
始まるかもしれない
もちろん何も
始まらないかもしれないけど

始まりも終わりも
あいまいに漂っている
生も死も
そのときには
わからないのかもしれない

知 ....
君は愛と真面目のぺっちゃんこみたいで
君はカツゼツの悪いlovesongみたい
君はカギカッコが大忙しな秘密みたいで
君は重たい無言に溺れる願いごとみたい
君は優しさと残酷を調和さ ....
風が歯ぎしりをする私の下
利根川はがりりと防波堤を喰っている
松林は首をそろえて灰色
唸る雲が赤城山の向こうから向こうから
艦隊を組んでやってくる
大渡橋を越えて榛名へ向かう道すがら
ぼん ....
炎が燃えたまま
つめたくなった
もう
ぼくたちの
さようならの頃合

出会ったのは
不思議な夢のほとりで
よくもまあ
ぼくたち
ふりはじめの雨よりも細い絲を
必死でたぐりよせあい ....
遠くをみていた君は
いつのまにか僕の足元をみつめていた

僕がだしあぐねている一歩の先を
知っているという君は
不安だという
ひとりだという

それをきいている僕の足は
それでもまだ ....
 
 
滑走路に正座をして
ブリの刺身を食べている

月明かりに照らされた横顔
あれはかつて
誰の養子だったろう

軍用機が静かに着陸する
花びら一枚
散らすことなく
 
 
夜中にそっと冷蔵庫を閉める
あたまのおくで
クリプトン球のあかりが消滅する
少しだけ、息がとまる

コーラ瓶の栓を抜く
ひとの内側は暗くて渇きやすい
炭酸のおとがきめ細やかに変容してゆく ....
 生きる


乾いた空の木の枝は
去年と同じ姿をしている
彼らは信じて疑わない
この冬が
やがて春になることを

人はどうして姿かたちを変えるのだろうか
老いることは人も木も同じは ....
一枚の紙を
折りたたんでいく
半分に折れば
にぶんのいちの面積の
しかくが出来る
そこには
重なる相似形

出来上がりの形を
思い描きながら
そっと指で伸ばしていけば
ちいさなさ ....
    いつかはいろんなことが上手くいき
    少しはしあわせになれると
    今でも信じている
    現実はそう甘くなく
    事態はより深刻と複雑さが絡まっているが
     ....
月が紅くなったので
酒がすっかり不味くなり
呑み屋はどこも缶コロリ
夜目裏新聞そのよにあります
月が紅くなったので
白のノラ猫いなくなり
ひん剥き出された肉のよだ
白鳥アヒルも見なくなり ....
君の知っている僕が
僕のすべてであるはずがない

僕の知っている君が
君のすべてであるはずがない

人が数え切れる程度の多面体であるわけがないし
ましてや表と裏だけで構成されているはずが ....
スタスタ豚足

いまだいまだとスタスタ逃げる

中華屋のおやじさんさようならと

列をなして街から街へ

森へ川へ山へ

スタスタ逃げる

山のカラスたち豚足たちを見つけて
 ....
 
あんたの「いつか」は

あたいの「いつか」ぐらい

「いつか」だよね



 
マリアは涙を流している
階級のなみだ
金属製の胸には革命の歯車が
コチコチと廻る

フリッツラングの見たニューヨークは
セピア色の未来

摩天楼には愚かな文明がのさばって
素朴な世界 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14263)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
連詩_「あづさゆみ」(百行)_ベンジャミン_鵜飼千代子- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-3-7
レンタル・フィロソフィー- 村正自由詩2*13-3-7
慰藉- salco自由詩11*13-3-6
蒼い影- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-6
磨く- 石田とわ自由詩11*13-3-6
ギャンブル- 小川 葉自由詩613-3-6
硝子篇- 平井容子自由詩813-3-6
草球- 梅昆布茶自由詩813-3-6
最高の朝はほろ苦い- 石田とわ自由詩13*13-3-6
リジェクト- 自由詩113-3-5
途中下車- 灰泥軽茶自由詩7*13-3-5
ならば_今は_パーペキなんですか?- 藤鈴呼自由詩4*13-3-5
塩を_少々- るるりら自由詩29*13-3-5
春告- たもつ自由詩413-3-5
人魚の肉に焼き鳥のタレをかけている- 北大路京 ...自由詩4+13-3-5
救いのために- 三田九郎自由詩6*13-3-5
夢と魔法の君- よしたか自由詩7*13-3-5
大渡橋(朔太郎によせて)- マチムラ自由詩3*13-3-5
- ロクエヒ ...自由詩113-3-5
僕のことば- 朧月自由詩513-3-4
月夜の寓話- たもつ自由詩413-3-4
コーラの泡が弾けてる- sample自由詩7*13-3-4
北の亡者/Again_2013如月- たま自由詩29*13-3-4
家族の音がする- そらの珊 ...自由詩16*13-3-4
この手の中に- 石田とわ自由詩9*13-3-4
色変期(しきへんき)- salco自由詩5*13-3-3
奇跡- 三田九郎自由詩513-3-3
逃げる豚足- 灰泥軽茶自由詩6*13-3-3
いつか- 殿上 童自由詩17*13-3-3
メトロポリス- 梅昆布茶自由詩21*13-3-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476