有効径0.1㎜+-3%以内
均等係数1.1以下

正確な砂時計をどうする
滅ぼしてしまいたい欲求不満が
電気のように
身体を貫ている

水道も
下水も
建築基準も
道路も
 ....
飛び立てぬ 鳥の行方を 考えている
先刻 過ぎ去った 雷鳴の 消える様を
何処までか 追い駆けて行く

嘆き
哀しみ
妬み
悔しさ

負けないで
そのフレーズが
空虚なま ....
夜全体が不気味な光を投げてくる 古くなった蜘蛛にまだ稲妻が引っかかっている 銀色の傷を月としてべっとり女の匂い  私の窓辺に晩秋の風がやってくる。
 あの山の麓の村にもそれは訪れただろうか。
 恋しくてたまらない。
 我が半身は今どこを旅しているのだろう。

 想像の翼を広げてみれば新たな地図が必要ら ....
もの言わぬピエタを前に
ぼくはすでに言葉を失っっていた

何を語ることもなく
鼓動だけはゆっくりと打ち続けていた

螺旋の彼方に消えて往ったおかあさん
ぼくは何かを伝えたかった
も ....
人は忙しい
食べなければならないし
時々泣かなければならない

すべてなげうって
頁のなかほどでずっと
うずくまっていられたら
どんなにいいかとも
思うけれど

ごめんね
もう行 ....
去っても
忘れても
過ぎても
酷も
すももも
甘酸っぱい

落としても
疲労
少しずつ
気付きあげて
幾年月

コスモスの花が
散るように
浮遊しはじめた
空気の中 ....
鉄砲玉は小さく固められた
他人の罪によって表面を鍍金され
もはや己の言葉を発せない
鉄砲玉は撃ち出された
望まない相手に向かって
望まない高速で
引き金を引いたのは誰だ
引き ....
洗いたての助手席に白い泡のようなおっぱい 一等好きで
嫌いなあなたを信じていた
からからと振り回されるかざぐるまの
無邪気さに心痛めて

傷んだことに驚いているあなたは
思いもよらなかったのだろう
意味のないボタンを押すように
 ....
花嫁は日付変更線を行ったり来たり 太陽の爪が喉にひっかかり時差ボケなおらない 青い欲望が自己の目的
生きることは自らのためか

赤いリンゴを食す
腹の底から来る欲求に
君が微笑むのは
昇る太陽のためか

他者の欲望に
自らの欲求が渇き始めれば
新芽は瑞々しさ ....
どのような世界に住めば
窓の向こう
詩を書くこともなく
比喩など使う必要もなく
あなたに
花や
歩道の水たまり
そのままに
伝えられるのでしょう。
いつか見た
夕方に降りはじめた雪 ....
そして
翳りなく空はかがやきを増して
ゆくりなく月日をもちさる
あなたの舵でもって



トー
という音がきこえて
それは地鳴りのようでもあった
つられて飛びたつ鳥 ....
ヘクトパスカルがひとやすみしている
ゴーデンサファイアを紛失した
神楽月の昼さがり
   腕ぐみ─まどろみ・・・
      なまあくびして
        なみだをふきだし
視野をひろげ ....
木々の天蓋
墓標

隙間から降る明確な透明

風が髪を揺らしている
日が地面と繋いでいる

細く


  弛まず消えていく時間は薄く
    薄く体に積もり根を張る
     ....
万国旗は青い風にはたはた…揺れ
園児等が駆け回り、賑わう
秋の運動会。

染色体が人より一本多く
まだ歩かない周と、並んで坐る
パパの胸中を{ルビ過=よ}ぎる、問い。

――僕等はあわ ....
いつになっても
明日がくるのがこわい

ひとりはこわくはないのに
明日がくるのがこわい

わからないからこわい
あなたのことのように

しらないことにかこまれて
しらないふりをし続 ....
小平市の住宅街でバリバリと音が鳴り
とつぜん、目の前の住宅が取り壊された
私は三か月前から仮の住まいを持つだけなので
家が壊されるこまかな事情は知らず
事情を知らないゆえ
その家は突然、取り ....
鏡のなかの、
少女のままの彼女に
メールをする。
液晶の水面は、
音もたてずに目を閉じる。
鏡のなかの少女は私だ。  ....
手のひらに、
とぎれとぎれの物語がまじわるように、
とぎれとぎれの時間のなかを旅している。
風は、
私にまとわりつく
薄い襞を食んでいく。
一衣も纏わぬ身体になった私の心は、  ....
いつか説明できる自分になりたいとおもったが
いつも途中でひきかえしてばかり

丘の上の教会の牧師さまを質問ぜめにし
彼の額の皺がひとつ増えたのをみとどけて
それでもつぎなる質問をかんがえつづ ....
冬はなりたての死刑執行人
このぎこちない朝に
辺り一面に自らの恐怖をこぼしてしまう
例えばそれはつめたい雨のしみとして路上に
例えばそれは朝日の顫動として線路の途上に
世界が沈黙 ....
あなたの表情が澄み渡るような青天から
薄暮れの黄色へと変遷する様を
手の平から零れ落ちる砂を見るような非力さで見届け
伏せた瞼に抱き留めていた

もし心臓の代わりに
胸の内に地球が瞬いてい ....
きみが奏でるインプロビゼーション
太陽がさししめすデスティネーション

私はずいぶん整理されたのかもしれない
まるで骨格のように洗われるだけになりたいと

素朴な島人でありたいと心底おもっ ....
川の中に鳥が三羽
岸に一羽

川の中の鳥は
水にもぐったり泳いだり
一生懸命にみえる

三羽は家族にみえる
話しあっているようにみえる

岸の一羽
みなに背をむけている
別の方 ....
誰もいない秋の浜辺に、立ち
吸いこまれそうな
青空
に手をのばす、僕の
頬を ぶおう! と
{ルビ嬲=なぶ}る――一陣の風

沖の方から
幾重もの波は打ち寄せ
波飛沫の散る、ひと時の ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悲鳴- レタス自由詩7*15-11-7
キョロリ・アオサギ- 藤鈴呼自由詩2*15-11-7
夜全体が不気味な光を投げてくる- 北大路京 ...自由詩9+15-11-7
古くなった蜘蛛にまだ稲妻が引っかかっている- 北大路京 ...自由詩615-11-7
銀色の傷を月としてべっとり女の匂い- 北大路京 ...自由詩315-11-7
ため息ひとつ- ヒヤシン ...自由詩13*15-11-7
母の肖像- レタス自由詩13*15-11-6
栞紐- そらの珊 ...自由詩1515-11-6
コスモス- 藤鈴呼自由詩4*15-11-6
鉄砲玉の唄- 葉leaf自由詩415-11-6
洗いたての助手席に白い泡のようなおっぱい- 北大路京 ...自由詩415-11-6
一等のかざぐるま- 日々野い ...自由詩415-11-5
花嫁は日付変更線を行ったり来たり- 北大路京 ...自由詩215-11-5
太陽の爪が喉にひっかかり時差ボケなおらない- 北大路京 ...自由詩715-11-5
- 鷲田自由詩115-11-4
世界は冬の夕方- 左屋百色自由詩615-11-4
光と時間- しもつき ...自由詩16*15-11-4
想いはかすれて(十)- 信天翁自由詩215-11-4
ルーツ- はて自由詩215-11-3
秋の運動会- 服部 剛自由詩915-11-3
こわがり- 朧月自由詩215-11-3
窓枠- 高橋良幸自由詩9*15-11-3
- あおい満 ...自由詩5*15-11-3
体温- あおい満 ...自由詩715-11-3
クープランの墓- 梅昆布茶自由詩1215-11-3
冬のはじまり- 葉leaf自由詩415-11-3
◎地球の代数- 由木名緒 ...自由詩8*15-11-3
いつか失ったものたちへ- 梅昆布茶自由詩18*15-11-3
空をみる鳥- 朧月自由詩415-11-2
潮騒ノ唄___- 服部 剛自由詩215-11-1

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