朝霧の中、銀色の竪琴を持つ者は歌うでしょう。
森の教会に昇りかけの太陽を見る者は、笑顔で挨拶を交わすでしょう。
今日という日の訪れに、新たな希望を見出す者は、
竪琴の伴奏に歌う野鳥の姿をも見 ....
お母さんはこどもを怒る
いっしょうけんめい怒る

こどもは怒られる
いっしょうけんめい怒られる

こどもは泣く
お母さんは
泣かないけど
その肩はふるえている

それをとりまく
 ....
熱くなる人
炎のよう

涼やかな人
水流のよう

熱風涼風
吹かれてなびく

人々様々
十人十色



多様性は自然なことだが
あるいは

声高な個性の偏重
 ....
ツッコまれずに納得されている 一日分の答え合わせは
いつも寝床の中
模範解答のような布団に
やんわりと挟まれて
たいていが正しくない僕は
自分にバッテンをつけては
寝返りを打つ
寝返りを打つ
寝返りを打つ

 ....
通り縋りの街に
何処か懐かしさを覚えて

忘れていた記憶を思い出そうとする
ふと浮かんだ笑顔に
少し胸が痛くなるけれど
明日のお天気のことを考えてみよう

幸せは無味無臭だから
気づ ....
                 
紅葉した山腹に 村落が置き去りになって
その上空を横切る高速道路を車が飛んで行く
山に張り付いた林道が村落から延びて
水筒を肩からたすきに掛けた男が一人登っ ....
いきぎれ
しそうな予感は
いきている
最中には 何度かあるものだ
あかぎれ
とは 苦しさの温度が別物で
薬草を塗っても
それは
しずまらない

いきぎれ
とは もしかしたら
生 ....
くちぶえみたいな夜が煮詰まったら
朝やけは痛いくらい赤くなる
はじめて手がみを書いたときに赤くなった
鉛筆を握る指よりももっと

わたしももっと赤くなればよかった
みさかいなくはしたな ....
いっしょに泥舟に乗り込みます 父失った子が母親によしよししている 花びらが傘に落ちて風に流れる

夕焼け色のミルフィーユが珈琲を呼んでいるよ

眠り姫は もうすぐ起きる準備
「おはよう」まで もうちょっと

悲しい音楽は夏の深い深い海に置いてきたよ
 ....
思い描いた未来なんて
無意味なまぼろし
窓のガラスに描いた夢
流れ去って行く雲を数えて
惰眠を貪っている内に
ひとり丘に取り残されて
春かと思っていたのに
秋風が立っている

私を育 ....
  よいこのみなさん
  もう 帰る時間ですよ
  じこにあわないように
  みんなで気をつけて帰りましょう




耳慣れた防災無線の放送に今日ももう終業か、と時計を見ると
まだ4 ....
職場でりんごをひとつ貰った
婦長の実家が青森のりんご農園なのだ

あっちゅが
「丸かじりしたい!!」
と言うので、洗って手渡すと
にこにこして持って行った


「食べ終わ ....
無一文の今日

近所の古本屋を何件か回って
ジャンルごと本売り分けた

最後のブックオフで買い叩かれた
それでも今日、実に清清しい気分になった

別れた本にありがとうと言うのも何だか空 ....
おやすみなさい
今日の日は過ぎた
明日は親知らずを抜きに行く

二週間前に予約して
あっというまに
今日が来た

虫歯になっていますから
治療したとしてもどうせ
使いみちのない歯だ ....
パワーストーンのパワーにおされている ゴミ処理場だって
場外馬券売り場だって
下手すりゃ
コンビニだって
隣に出来たら
文句言う訳だからさ
自分ら使うくせに

要は距離の問題なのよ
自分家から遠けりゃ
例えばアフリカに ....
木の天辺に腰かけて 青空と雲ばかり見る
木の葉を見下ろして 草が波のよう
風から生まれる 花の歌
花しか知らない 風の夢

靴が かかとから外れて
靴が 足から うっとりと飛ぶ
羽など  ....
椅子になってみようと思って
椅子にはなれなかった
三秒で挫折した
たゆまぬ努力なしに
椅子は存在しえない
私の大腿四頭筋は悲鳴を上げ
痙攣を始める

あまねくすべての椅子は
慈悲とい ....
人の体温に恋して
霊は家に住み着くらしい
頼んだわけでもないけれど
周りにたむろする木や草の
のぞき込む好奇心を追い返し

昼間 人が出かけても
テーブルの下 柱の陰
ドアの後ろの暗が ....
きみの 笑顔をなぞる
幸福の 灰を集める
それは 溜め息に昇華される


きみがいない日曜日
長い一秒の積み木を重ねては
平手打ちで崩す作業を繰り返す

きみのいない午後 ....
暮れのこがねの海岸に
こがねに染まった猿がいて
石穴に石を通そうとしている


街中にはりめぐらされた
ロープウェイの鉄線を
無人のトロッコが走りつづける


 ....
前も後ろも悪くとらえる人だ  
昨日の私は、耐えるだけ

今日の私は、むせび泣き

でも、明日は笑ってやるの


 
ジョンレノンが歌った

目を閉じれば生きるのはたやすい
開いても見えるのは誤解ばかり

それでもいいと思うのだ

何も知らなくていい
観念ばかりが先走りするよりは

いま見えるもの ....
私にとって秋は蟻ほどに明確な季節ではありません
私にとって秋は蜂ほどに運命的な季節ではありません
私にとって秋は鈴虫ほどに激しい季節ではありません


今朝。私の手のなかであまりに柔らかく容 ....
        ふりつみて
        漆黒のまつげの先に
        しんしんと
        どこかでだれか
        涙する
        まつげにつらら ....
げんこつが口から出なくなっている
ただのみきやさんのおすすめリスト(14286)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝のひと時- ヒヤシン ...自由詩8*13-11-7
叱られて- 朧月自由詩513-11-7
冷徹な熱血- シホ.N自由詩413-11-7
ツッコまれずに納得されている- 北大路京 ...自由詩613-11-6
答え合わせ- nonya自由詩20*13-11-6
【_凪_】- 泡沫恋歌自由詩21*13-11-6
亡き従兄弟に捧げる- イナエ自由詩7*13-11-6
いきぎれ- そらの珊 ...自由詩1113-11-6
くちぶえ- はるな自由詩813-11-6
いっしょに泥舟に乗り込みます- 北大路京 ...自由詩2*13-11-5
父失った子が母親によしよししている- 北大路京 ...自由詩413-11-5
(秋の待ち伏せ)_#pw秋組- 北大路京 ...自由詩4*13-11-5
セッド_シー- salco自由詩1113-11-5
冬のおしらせ- 伊織自由詩7*13-11-5
リンゴの丸かじりの仕方- 鵜飼千代 ...自由詩24+*13-11-5
無一文の今日- モティー ...自由詩713-11-5
おやすみなさい- Lucy自由詩20*13-11-5
パワーストーンのパワーにおされている- 北大路京 ...自由詩413-11-4
庶民の真理- 花形新次自由詩413-11-4
み_どり- 砂木自由詩15*13-11-4
あまねくすべての椅子に捧げる- そらの珊 ...自由詩2313-11-4
家霊- イナエ自由詩22*13-11-4
影踏み- レイヨウ自由詩113-11-4
ノート(かたむき)- 木立 悟自由詩813-11-4
前も後ろも悪くとらえる人だ- 北大路京 ...自由詩313-11-3
明日は- 殿上 童自由詩16*13-11-3
苺畑のきのう今日- 梅昆布茶自由詩1413-11-3
ゆく秋に- 月形半分 ...自由詩1013-11-3
眠りのなかに- 石田とわ自由詩13*13-11-3
げんこつが口から出なくなっている- 北大路京 ...自由詩713-11-2

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