なんにでも
おさまるべき箱があるのなら
透明な箱にいれてください

透き通る
部分をきれいにするために
明るい道を歩くことにしますから
猫が生まれた
二匹生まれた
かあちゃん猫が
ダンボールに連れてった
ある夜のこと…

翌朝起きてダンボール
こっそり覗いて見てみたら
なんと四匹生まれてた
おばあちゃんがね
これは ....
{画像=120710105150.jpg}

小さい頃から

自分はいらない人間なんだと思ってきた。

いつもいつも、死にたいと思ってた。

そんな時はよく、空を眺めた。

広いな ....
南国にも雪はふるのだろうかと
君が言う

南国では溶けて雨になるわと
私は答える

南国で雪がふれば、みんな喜ぶのにと
君が言う

みんなって誰のことと
私は問う

南国にも病 ....
空耳か
外を行く誰かの声か
妙に近い場所で
聞こえてくる誰かの声
聞き取れず
無視できない
例えるなら
かすり傷の
痛みのような
その声…


 ....
交番のまえで指名手配の写真や似顔絵を見るのが好きだった

小学生のぼくは駅の改札口のまえにいつも佇んでいた

犯人を見つけたらなにか気持ちのいいことが起こるような気がしたのだ


いろん ....
冬のあぶく冬の蒼
橋を洗い水を洗い
よどむ流れの背をつまみ
波を姿に押しもどす


膝の上
水の爪
氷そそぐ水
灯の下の無音


そこに封じようとするこころみ
そ ....
たったひとり味方がいると
人間は生きられる
それがなんにも教えない人でも

静かな背中をみていると
心にこたえがみえてくる


背中を背中を追うごとに
みんなが優しくなってくる
涼しい水に
足を浸して
スイカを食べる
焼き鳥を頬張る

麦茶を飲んで
麦藁帽子で
お散歩をする
魚が泳いでいる

夜になったら
お星様を見て
寒いから
車の中に入った

 ....
先に
想いが渡る

次に
鼓動が渡る

最後に
身体と車輪が
ついていく

川面は
曇り空の下で
もっそりと
黙りこくったまま
10両編成の
小癪なリズムに
渡られ ....
七夕は梅雨空に終わり
宙で二人が会えたのかどうか
そんな話題は太古のものとなり
地上ではいよいよの夏の盛りとなった

皆が思い出作りのパズルに取り組み始め
わが子のためにと口実をつけ
案 ....
少年はカブトムシをつかまえた
兄が教えてくれた秘密の場所だった
早く少女に見せたくて走った
その頃、少女は黙祷をしていた
自分の汗が少し臭いと思った
生活というものは量であると
感じ始 ....
安らいでいたいと思ったら
あの人のことは忘れてしまえばいい
なんてちょっぴり寂しい
食器棚からティーカップを取り出し
角砂糖をぽとんと落としてみれば
落ち着くところはやはり見えない心の底 ....
あした咲く朝顔は
雨の軒下でこうもり傘みたいに
とじています
あしたも雨なのかな
朝顔って、おかしな{ルビ花=ひと}だね
傘をもって
生まれてくるなんて

いちど咲いたら
もう、とじ ....
夏という透明な雫
空の匂いーーー光の中で
あなたはいた
少女は往年の片時を忘れず
中年は幼時の微笑みを忘れて
時は進む
「ガラスは砕かれた玻璃の名残りだ」と
誰かが言う
その言葉は乾い ....
みな
人の後ろを歩いている
いい人の
悪い人の
普通の人の

空から見たら
変わらない人となって

見られたい
ようには見られず

ひと固まりの雲が浮かんでる
まるで人の群れ ....
言い訳を探していたら1日が終わった
掃除して洗濯して買い物して
夕飯の支度して食べて片付けて
"明日は仕事だから、もう休まなきゃ"
目が覚めたなら月曜がおはよう

朝起 ....
如何に生きた、尋ねる声がする

平和でした
知識と技術と民主主義の時代でした
学び続けています
誰かを助けたりはしませんでした
世間のひとすみで労働をお金に換え
蝸牛のような家を借り
 ....
すきなものがふえると
人はやさしくなれる
だってうれしすぎるもの

こころがくたくたになったら
うれしかったこと小出しすればいいや
キツイナがちょっとゆるむ

たましいがぱちぱちな ....
自殺の相談をしたことはない

世界がどう見えたら

あした自殺してしまうのだろう

じぶんを責め

たにんを責め

たにんに謝り

じぶんを痛め

夜の街を見つめていた
 ....
目の中でゴロゴロしてる

グリーンのコンタクトをつけて

それだけでお姫様になれると思っていた


風に前髪がなびいている

ピンクの髪留めをつけて

それだけで少女になれると思 ....
何十年も後
何十年も後の窓に
わたしの姿は映る
泣き腫らした目を 細い指で押さえて
赤い鼻の頭に 午後の光を落として
泣いた理由など忘れてしまった
それは何十年もむかしのはなし
太陽が窓 ....
全国指名手配者が捕まった
自分が衝撃を受けたのは
全国指名手配になっていても
仕事を求めて
雇われていたということ

何も望まなければ
望まれるということか
また新しい朝をもらって

水をやりすぎても花は枯れ
日照り続きでも花は枯れる

足跡を残すために砂浜はあり
足跡を消すために波が追いかけてくる

有る ということについて
猫の前足の ....
身のうちに火を宿し
旅装を解くわれら
森の森閑として抜け目ない
眼差しの奥の
浮遊する電熱
白寂れ崩れるような
猫の背骨 たわんでなお軽く
湿地に降る雨のあいだに
城の姿を認めた
足 ....
再びの夜明けを
ひまわりは信じている
どこの哲学者の蔵にも
視ることのできない
廻りの神秘をも悟っている

発った桜花が
その根元で人間たちに
享楽されたことをまったく
嘆いていなか ....
楽しそうに笑っていれば楽しくなる
哀しそうに泣いていれば哀しくなる

薄っぺらな安っぽい
電飾で着飾ったフラダンスショー

ハリボテの楽園で目をつぶれば
夕暮れ浜辺で一緒にフラダンス
 ....
何かを
枯葉の行方を追っていた
公園の中
子供の消えた世界で
心の笛を 吹いていた
腐ったってがらがらへびなんだよ
抜け殻だなんていわせない

赤外線探知装置のついた最新鋭の進化論さ
きみの白い指のぬくもりなんていらない

金子みすずのお月様なんて絵本の
せかいのデザー ....
誘惑する怠惰にそっと触れてみる朝僕はだれ

ただひとつ詩だけが浮かぶわけでもないのにこの海に

蔓延する伝染性の恋愛文化のバラのつる

ことばにならないもどかしさかかえてはしれ直感

 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
透明な箱- 朧月自由詩312-7-10
十七年前の夏休み- もっぷ自由詩712-7-10
路傍の花- 永乃ゆち自由詩17*12-7-10
南国にふる雪- そらの珊 ...自由詩11*12-7-10
樹海の夜- ホロウ・ ...自由詩4*12-7-10
約束の地- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-9
夜めぐる夜__Ⅳ- 木立 悟自由詩612-7-9
背中のこたえ- 朧月自由詩412-7-9
清流- ペポパン ...自由詩9*12-7-9
鉄橋- nonya自由詩25*12-7-9
夏はじまる- もっぷ自由詩412-7-9
ボーイ・ミーツ・ガール- たもつ自由詩14*12-7-9
黒い角砂糖- 乱太郎自由詩21*12-7-9
朝の日記_2012夏- たま自由詩33*12-7-9
夏の匂い- yamadahifumi自由詩612-7-9
雲の行列- 朧月自由詩512-7-9
日々- 細川ゆか ...自由詩312-7-9
自己申告2012- 木原東子自由詩13*12-7-9
センコウハナビ- じじ自由詩22*12-7-9
自殺の相談- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-8
裸眼で逢おう- 永乃ゆち自由詩9*12-7-8
窓結い- Akari Chika自由詩212-7-8
職業、全国指名手配者- イオン自由詩3*12-7-8
初夏の雫- 空丸ゆら ...自由詩27+12-7-8
やがて冬- 瀬崎 虎 ...自由詩212-7-8
父さん- もっぷ自由詩612-7-8
遠い国のフラダンス- 灰泥軽茶自由詩11*12-7-8
ベンチの公園で- 番田 自由詩212-7-8
The_Sidewinder- 梅昆布茶自由詩1612-7-8
直感する装置- 梅昆布茶自由詩10+12-7-8

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