ほどほどが欲しい

ポタポタ滴る水がコップをいっぱいにするように
ゆっくり、確実に、注いでいけたら
横取りしていく渇いたランナーを怖がらなくていいし
急に溢れ出して倒れてしまう君を見なくても ....
赤いメトロノームが死んで
青い空に溶けた
灯がともり
薄明かりの朝は目覚めた

地中深くからの冷えた手
固い岩盤の協奏曲
大地は緑に染まり
花は変わらずにまた咲いた


寒さに凍 ....
  最後だから笑った
  夏の日のあなた



  帽子をとって
  強すぎる陽差しと
  埃を纏う風を浴びて
  長い髪をそっと押さえ
  頬をそめて笑った
  誰よりも ....
いつ死んでもいいよねと
得意げに話してる友達と私は
まだ動けるうちにと
世界旅行を始めた

最初は紙で
それからインターネット
英会話にワクチン
パスポートも更新した

いつ死んで ....
いつからだろう
わたしがわたしに
なれてしまったのは

やわらかなしかくい世界で
まるくなったとしても
とがってみたとしても
しか ....
希望を亡くす時
人はゆっくりと死んでゆく

希望を持つ時
人は急速に蘇っていく

人生を希望の方向へ
勇気の方向へ
持っていきたい
いつもお日様に顔を向ける
向日葵のように

 ....
仕事帰り,
夕陽を背中に向かうのは
いつものスーパー。

切らしていた調味料を見つけ,
手を伸ばしたのは
いつものサイズ。

でも

ここに居る間には使いきらないな,
とまた棚に ....
世界が
平面だった頃
心にあったのは
数字でした

数字たちは
穏やかないでたちで
私が答えをみつける数式の道々に
ほほえみ
見守るように
友達の顔をして
たたずんでいました
 ....
こころの底から
ありがとうと
言いたい時があった

こころの底から
スミマセンと
謝りたい時もあった

こころの底から
頭を下げたい
そんな人がいた

こころの底から
好きだ ....
{引用=こわいよ、おかあさん、おにがおいかけてくるよ
 
またこわいゆめをみたのね
だいじょうぶよ、おかあさんがそばにいるわ}
   ◇
小さな灯によって
浮かび上がったその影に
ふたつ ....
  真夜中
  あなたは赤い花弁に
  最後の口づけを済ませ
  ぼくの背中に取り付けられた
  古い扉を抜けてゆく



  そこから先が
  本物の冬
  煙草を吸 ....
子供の頃
ぼくは信じていた
何処か遠いところに
黒い湖があって
そこには首長竜が棲んでいる

(お父さん
 黒い湖はどこにあるの?)

ぼくが尋ねても
お父さんは何も答えずに
 ....
新しいマンションに引っ越すため、
なにしろ、
家具はぜんぶ揃えなければならないのだから、
ひとつひとつ、
嫁と探しに行くのだけれど、
ぼくは内心では、
夢もあるのだ。
ひとつの部屋は書斎 ....
不幸の似合う女優さんって
近頃みかけないよね

それだけおんなが幸せになった訳ではなさそうだけど

ひたすら運命と向き合う生き方って
求められていないのかな




冬の日差し ....
教訓めいたのは苦手だけれど
たとえ話しが好きで
特に話しが抽象的になってくると
焦れたようにこう言ってしまう
それはたとえばどんなこと?

何かにたとえると
それで分かったような気に ....
何も知らなかった
   (そう叫ぶべきだった)

冷えた夜の欠片をかじりながら
一度切り裂いた真昼の夢を拾い集める
オブジェにならない粘土
翼の破れた折り鶴
なにもかもが中途半端

 ....
石がひとつ
広くもない池の真ん中に投げられた
その落下点を中心に水の輪が
ひとつまたひとつと
同心円となって広がっていく

きみのこころの池に
石を投げ込んだのはぼくだった

そのぼ ....
猫には猫の言葉があり
犬には犬の言葉があり
鳥には鳥の
虫には虫の
花には花の
水には水の
苔には苔の
風には風の言葉があって
会話しているのだろう

地球と月も会話しているのだろ ....
暗い 暗い 夜の淵を歩いていると
君が生きていた頃を思い出す
君は何も話さないで
静かに笑っているだけ

何も考えずに歩みを進めてみる
そのうちに僕は痛みがあることも忘れる
だんだんその ....
月はなに想う?
丸くなったりとがったり
それでも君を嫌う人はない

星はなに想う?
気まぐれに雲に隠れて
それでも願いをたくされる

空はなに想う?
いつもみつめられて重かろう

 ....
かける かける
鍵を かける
うみが 飛び出さないように
ひらいための まぶたの先から
うみが 飛び出さないように
 ....
早朝に
冷たい北風が吹き荒れて
庭の山茶花が散っていた
そこらじゅうに
真っ赤な花びらがてんてんと
血のように落ちている

家の鬼門には赤い色
魔除けに植えられた山茶花だった
色彩の ....
休んでる間に担当を変えられた
と嘆く彼女
突然だね というと
前から決まっていたらしい 一言もなく
休んでいるうちに外されたんだと激昂
おもしろくない と朝から大荒れ

だよね 嫌だねと ....
雪として残されるのは
なぜなんでしょう

花のように咲いて
ひとひらの暖かさだけにも

こぼれるしめりは
かすれていくだけなのに

白く つぶら なる 
雪の香り
冬の夜 布団にもぐりこんできた君
冷たい肉球を 体の内側に折り込んで 目を閉じて なんの挨拶もない

真っ黒の顔に白いひげだけが ほうき星のように流れている


今夜はあまりに寒いから ....
大丈夫だよって言った
飛び地を漂う気球の上で
ずっと考えていたこと
千切れ雲に重ねて
宇宙の浜辺に寄せて返す波

航路を遮る物もなくて
気体の存在だけを頼りに進む
死体とか根っことか笑 ....
ひと

って
弱い生き物ですね

地球を制している
ひと

一番強そうに見えたって
強がる者が一番弱虫
きみ
らいおんに噛まれたらさよなら
ほら
一番強くなんかない
 ....
橋下にからみつく
人気だけを目当てに
亀井が叫ぶ
狂った権力の亡者にも似た
元はタレント弁護士
大阪人は
ちょっと前に痛い目にあってるのに
気づいていないのさ
ノック2世

ノック ....
あなたの選ぶ人がなぜ私じゃないんだろう。

あなたに出逢うと分かっていれば
私誰も愛したりしない。
誰とも抱き合ったりなんてしない。

息をする事さえ忘れてしまいそう。

私が選ばれな ....
私は小学生の高学年頃
毎日日記をつけていた
それは思い出や覚え書きを残すためではなく
日記をつけ続けることに固執していたからである
そして書いていることは
何かの情景描写や感情表現では全くな ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14280)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
程程- AquArium自由詩612-2-15
赤いメトロノームが死んで- 相田 九 ...自由詩512-2-14
南風- 草野春心自由詩6*12-2-14
off_the_window- mizunomadoka自由詩112-2-14
『やわらかな四角』- あおい満 ...自由詩9*12-2-14
希望- 渡辺亘自由詩312-2-14
旅立ちと別れは沁み込んでいく- RW自由詩1*12-2-14
小さな友達- そらの珊 ...自由詩6*12-2-14
こころの底から- 浩一自由詩112-2-14
さまよう鬼- そらの珊 ...自由詩3+*12-2-14
冬の扉- 草野春心自由詩7*12-2-13
首長竜- 壮佑自由詩24*12-2-13
もし毎日一枚のレコードが買えたなら- はだいろ自由詩712-2-13
Shadow_Dancing(向き合うひと)- 恋月 ぴ ...自由詩24*12-2-13
まして比喩ときた日には- シャドウ ...自由詩6*12-2-13
ねじれ- 乱太郎自由詩15*12-2-13
同心円- HAL自由詩312-2-13
小夜曲- そらの珊 ...自由詩812-2-13
夜の淵- 信咲自由詩7*12-2-12
夜の想い- 朧月自由詩312-2-12
『かける』- あおい満 ...自由詩6*12-2-12
【_山茶花_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-2-12
なるようになる- 砂木自由詩13+*12-2-12
端雪- 砂木自由詩6*12-2-12
気まぐれな_夜- いねむり ...自由詩312-2-12
即興詩_2.12- 相田 九 ...自由詩212-2-12
弱い生き物- ジュリエ ...自由詩112-2-12
ノック2世_エンディングテーマ- 花形新次自由詩1*12-2-12
そっと優しく- 永乃ゆち自由詩4*12-2-12
日記を捨てる- 灰泥軽茶自由詩10*12-2-12

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