遅咲こうとしている ※「松島の月まづ心にかかりて」芭蕉

  ー崖の上から延びる松の枝
      その先に見える月と海

回復できないクラゲが漂う水面に
揺らめいているのは風の溜息か
天空にはクラゲの昇天 ....
tegami

手紙は来ない
無名戦士の墓に春が訪れ
風が花びらをそのうえに散り敷こうとも

ときどきその墓標を濡らした雨があがり
空をよこぎるように虹が橋を架けたとしても

乙女た ....
それは現代詩
たぶん現代詩
祝!現代詩
頭痛に現代詩
ごっつ現代詩
馬の耳に現代詩
目.肩.腰に現代詩
とびだせ現代詩
ストップ現代詩
主演現代詩
脚本現代詩
監督現代詩
近日 ....
ちょっと薄汚れて古い街だが愛着もある
あの街へかえろう

鑑別所から卓也もかえってきたし
住むところとこれからの仕事をなんとかしないとならない

さんざん迷惑をかけたその当事者が俺だなんて ....
わたしたちは
ふたり

いつも別々

ふたりのわたしたちは
ひとつになる試みもしたけれど、

きっと
その時は気付いていなかった
けれど
ひとつになるのは
窮屈だっ ....
レールがなくて芝生にころがっている ひとはまっすぐ生きられない
かならず、曲がり角はやってくる
見覚えのない交差点はこわい
視界の閉ざされた曲がり角は、もっとこわい

たとえば
人生がなくても小説は書けるという
それは ....
ボケという素敵な表現力
ケという素敵な表現力
という素敵な表現力
いう素敵な表現力
う素敵な表現力
素敵な表現力
敵な表現力
な表現力
表現力     わたしをバカにし ....
君の胸の音を聴いている

瞳を閉じれば浮かんでくる
電車がゆく
車輪の音は確かなリズムを刻む
無機質でいて
それはなぜか温かい
からだじゅうに
張り巡らされた
赤い線路を
休むこと ....
なんたることだ

この手付かずの不幸といったら

墓石のようにビクとも動きやしない

変色した月はこの世を終わりにしようと

面白いように世界を捩曲げていく

私までぐしゃぐしゃに ....
静かな昼下がり、図書室に入ると

カーテンからまいあがる埃が光のなかで渦を巻いていた

私は美しいものになりたくて夢みがちに書棚をめぐりあるく

時々、ひんやりとした背表紙の感触を楽しみな ....
誰かが扉を閉めてしまった
私は夜ごと出口を失くした夢をみる
扉を閉めたのは 私
そのうえ錠前を壊してしまった

壊れた錠前をまず直そうとする人は
人の心を思い遣る人
壊れた花瓶を
片付 ....
月あかりが照らす街を
街灯が占拠してる
肉まんとおでんの湯気に
わたしは蜃気楼をみた

そろそろみんな凍えだす
赤と緑とモミの木に
浮足立つけど凍えだす
恋とか愛とか幸せ ....
いつも言葉の足りない弟は
最後の別れの時も
死に顔を見ては泣き
姉の最後の痛みを知っては泣き

もう何の組み立てもなく
嗚咽しているだけの
図体ばかりが大きな
巨大な涙袋と
なってし ....
あと一口

もう一口

全部食べてしまった

寝る前
おんなが笑っている
高笑いでもなく微笑みでもなく
氷雨に打たれ空を見上げ
おんなが笑っている

おんなの頬を伝うのは
雨粒だろうか涙だろうか
痩せたおんなだった
背の高いおんなだっ ....
プライドや
スキルや
イデオロギーといった
後付けアイテムで体裁を整え
何層にも膜を張って
“ ハッタリ ”という殻で
コーティングしたら
実物より 
やや立派に見えた

だが
 ....
定年退職したから 専門知識を生かせという
世界中の研究者たちと協力して
大所高所からものを言い
人類の平和と繁栄に尽くせという
わるい誘いではないけれど

しかしなあ どうして退職してから ....
炊きたての
新米を盛った茶碗から
ひとすじの煙がたちのぼる

雨と
土と
太陽と
風と
人の労働とで
育まれたものが
上へのぼっていく

本体から
自由になったものたちは
 ....
愛が理由にならない最終バスのなか
女と男は指を繋いで
まっさらな舟を編むような気持でいた
ここには何もないのに
海を
みたこともないのに
NHKのアナウンサーが

各地の日の出の時刻を告げている

金沢6時29分6時29分

大阪6時30分6時30分

広島6時41分広島は6時41分


天体に住むぼくたちを愛おし ....
何か栄養素が足りないような思考
無意識に生姜湯と書いたメモに従い はちみつ不要で机の上

もう少しで つわりの時期を終える 
猫がしょぼーんと鳴いている ごめん かまってあげられない

ベ ....
いつも待っている
誰かを
何かを

右手か
左手で
いつまでも招きながら

黄色い砂埃も

べたべたしたちっちゃな手も

酷い陽射しも

すぐに味がしなくなる憐れみも
 ....
浅いドブ河に
浮かぶ溺死体は男
伊達メガネにコンタクトの男
オーダーメイドのメガネの出来次第では
バディ・ホリーに似てなくもない男に
白亜紀の大きな赤い鳥がとまって
脂色の嘴で
割れたメ ....
愛のないツッコミする人のポケットにレシートがいっぱい 周回遅れで先頭の気分 肉体が発酵したことを示すように
汗は一枚の流れる衣服として肉体を飾る
俺は文明やら責任やら愛情やらの硬い網から這い出て
大地というまったくの物質に物質として衝突する
ここには人間はいないし ....
最近夕飯を食べた後
食欲がなくて困っている
ちょっと前なら
どら焼き2個ぐらい
朝飯前だった
いや、正確に言うと
夕飯後だったのに
今では
エクレア3個しか
食べられない
歳は取り ....
遠い星までの距離を
なにをもって測ろうか

言葉でそれとも
夜の波の響きで
それともきみの血流の速さで

こころの深さはなにで測るの
ざわめく風のおとでそれとも
過ぎた日の木漏れ日の ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遅咲こうとしている- 北大路京 ...自由詩513-11-15
海月ー2- ……とあ ...自由詩12*13-11-15
春二編- 梅昆布茶自由詩1513-11-14
ようこそ現代詩地獄へ- 左屋百色自由詩12*13-11-14
あの街へかえろう- 梅昆布茶自由詩1113-11-14
ふたり- 鵜飼千代 ...自由詩10*13-11-14
レールがなくて芝生にころがっている- 北大路京 ...自由詩1013-11-14
曲がり角のひと- たま自由詩25*13-11-14
奈落のクイズマスター- るるりら自由詩18*13-11-14
真夜中の耳- そらの珊 ...自由詩1713-11-14
ムンクの叫び- 月形半分 ...自由詩413-11-14
「変身」- 月形半分 ...自由詩313-11-14
心理テスト_(詩人サークル「群青」十一月の課題「非」より)- Lucy自由詩21*13-11-13
冬の初めの蜃気楼- かの自由詩3*13-11-13
別れー姉弟3- ……とあ ...自由詩11*13-11-13
あと一口もう一口全部食べてしまった寝る前- 北大路京 ...自由詩813-11-13
おんなが笑っている- HAL自由詩7*13-11-13
【_途上の人_】- 泡沫恋歌自由詩21*13-11-13
世拗ね人- イナエ自由詩11*13-11-13
空の成分- そらの珊 ...自由詩9*13-11-13
最終バス- はるな自由詩413-11-13
自由- 吉岡ペペ ...自由詩613-11-13
仕方ないことのてんこ盛り- 朝焼彩茜 ...自由詩13*13-11-12
招き猫- nonya自由詩18*13-11-12
さようなら、バディ- 花形新次自由詩313-11-12
愛のないツッコミする人のポケットにレシートがいっぱい- 北大路京 ...自由詩413-11-12
周回遅れで先頭の気分- 北大路京 ...自由詩913-11-12
労働- 葉leaf自由詩413-11-12
食欲がない- 花形新次自由詩213-11-11
distance- 梅昆布茶自由詩26*13-11-11

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