もう少ししたら
野焼きの季節になりますね
ふるさとの枯れ野に
火がつけられ
冬がおしまいになるでしょう

あなたには見えないけれど
焼け焦げた残骸の下には
根が生きているのです
春に ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく

希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている

それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ

そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
凍てついた北風に
千切れそうな私の耳が
ちぢこまって 蝸牛

冬枯れた街には
緑も少なく 小鳥もいない
鉛のような 空が重たい

春がこないかなあ……

声に出したら
一歩だけ  ....
新聞屋の女の子
お店の窓を拭く

前の車に営業マン
後ろの車はお父さん、その助手席の男の子
みんなまとめて
彼女の虜

一分三十秒のアイドル
サイレント映画、字幕無し

輝き ....
自分が書きたい詩を書くこと
読みたい詩が読めること
それだけの為に
命をかけていた



「おしん」の最終回のように
かつて、我慢に我慢を重ね
頑張る姿が人の感動を
呼 ....
懐古的メソッド
安定の不安定で
冷蔵庫を攻撃する
よく冷えている
中性的で静かな暴力
傷だらけで枕とおしゃべりをする
朝より夜が好きだよ
やさしく首を絞めてくれるから
太陽より月が ....
知っていますか?

あなたの手の温もりを

それは、温かいのですよ

北極の氷よりは、少し



知っていますか?

僕の名前を

僕の名前は「noname」といいます
 ....
闇 孕むひとよ
陰 孕むひとよ
涙 孕むひとよ
死 孕むひとよ
愚 孕むひとよ
悪 孕むひとよ
憎 孕むひとよ

あなたたちはいつか敗北する

光 孕むひとに
陽 孕むひとに
 ....
ふところ広いあの人と
度量のちいさなあの人の
中ほどあたりが
わたしです

勇猛果敢な眼差しと
こわごわ逸らす上目遣いの
中ほどあたりが
わたしです


ひとの間に
ひ ....
青い空

風すぎる
小さな水の星の
覚める
さようなら
いつの日か
あの日のことを
思い出す
その時そこに
 わたしはいない
月夜ひんやり
みなもに映る
 ....
ひとつの問いが
私の上に落ちてくる
飛ぶ空を失くした
鳥のように

無数の鳥が
私をめがけて落ちてくる
羽のない
石つぶてのように

私が空へ投げ上げた石
虹色の放物線のむこうか ....
    


      大切にしたいものがありました
      それはひどく不器用で
      武骨ななりをしておりました
      それのどこに惹かれたのか
      ....
どどんがどん タタントタン ガタントトン

レールの継ぎ目が歌うよ

子守唄かもしれない

眠気を誘うのだもの

夜明けに到着を告げる車掌のアナウンス

知らない土地の白銀の風景が ....
雨が降っていると

みんなは傘を差した

だからって、雨は傘を憎んだりはしない

雨はただ、降っているだけ



忙しいサラリーマンはタクシーを降りると

天を見て ....
他者批判と云う毒にも薬にもならないものを

幾重もの儚い言葉で包んでも詮無いと解らず

今日も薄ら暗い厨の隅で包んで喜ぶのだろうか


相対を作り出す意味について

自覚があるのだろ ....
海から陸地へ踏み込んだ

小さな町の橋のたもとに

蟹が一匹蹲っている


蟹が蹲っている


こんな陰気な場所に

遁れてきた蟹に

哀れを感じて

指をやる ....
 
 
豆まきをして鬼を追いかけているうちに
私は鬼に追いかけられていた
どこまで行っても鬼は終わらない
だから私は追いかけて
追いかけられながら
ひとつの時代を走りぬけることにした
 ....
心が干からびる前に
できることはあっただろうか?
言葉を失くしてしまう前に
言うべきことはあっただろうか?

伸ばした手は虚空をつかむ
無数の手が天に伸ばされる
それぞれの手は繋がること ....
  きみはぼくに
  ただ一言の問いかけをした



  夏、
  夕暮れのきつい光が
  少しだけ漏れる部屋で
  きみはぼくに問いかけをした
  どんな手がかりも
   ....
海を知らないのに 波のように
風に這われた雪が空中に駆け上がる

道路から 枝から 積もった雪の壁から
風の爪となり 冬の刃となり

波から眼をそらせば とらわれたハンドルが
凍る道に  ....
 
まどろみの午後、鼻毛を抜いていた

おや、白いのが一本

ちょっとした目眩をおぼえながらも、また鼻毛を抜くことにした



 
冬も真剣

春も真剣

季節をまっとう出来たなら

勝ち負けなんてどうでも良い


きょうは季節の関ヶ原

天下分け目の大決戦

三寒四温の趨勢だから

春の勝利は分かっ ....
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう

少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない

でもトークブルースとしては
とても素敵だ

NHKで放映されたドノバンやジョ ....
雨に濡れてるブランコはいつもより空が近くにありますから、楽しいですね。でも、片道切符で乗ってはいけないと書いてあるのは何故でしょう。
風がふくたびシーソーが揺れるので、目に見えない何かを計れるよ ....
風は光にあこがれる
道が光る
海が光る
光が光る

風は光を持たない
風は色を持たない

わたしたちが見ているのは
風ではなく
風の通った跡
風の通り道
風の過去の姿

そ ....
ごぅひゅう ごぅひゅう

街路樹を大きくゆらしている
これはみなみかぜ

天気予報のおねぇさんが言ってたことは
なんだか理科っぽい説明でつまらない

空の気まぐれ地球のため息
季節外 ....
思い出作るために生きてピラルクの赤い鱗 路地裏の朝顔が綺麗なのは
それに丹精を込めた人の息遣いや想いを
一緒に重ねてしまうから

そういった情緒を
たっぷり吸い込んだ花だから

アパートの洗濯物なんかにそれぞれの家族構成やら
 ....
子育ては子どもの頃の復習だ

幼い我が子に
昔の自分を重ねる

ああだったこうだった
言いながら
あの頃見えなかったものが
少しずつ見えてくる

あの頃見えていたものが
少しずつ ....
人は
たくさんの事柄を
忘れながら
生きています

朝起きてみれば
隣の空き地は
白く覆われて
ただひとつの足跡もない
とてつもなくやわらかい
真新しい道に思われました

その ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風のたより- そらの珊 ...自由詩1513-2-5
響き- 梅昆布茶自由詩24*13-2-5
【_冬の吐息_】- 泡沫恋歌自由詩20*13-2-5
信号待ちガール- マクベス自由詩113-2-5
あの時、生きることが第一だった- 鵜飼千代 ...自由詩24*13-2-4
寝るための思案- 自由詩413-2-4
知っていますか?- yamadahifumi自由詩113-2-4
孕む_ひと- HAL自由詩6*13-2-4
人間- 千波 一 ...自由詩8*13-2-4
青い空- こしごえ自由詩5*13-2-4
ひとつの問いが- Lucy自由詩15*13-2-4
静かな波紋のごとく- 石田とわ自由詩5*13-2-4
- ドクダミ ...自由詩1*13-2-4
2013年の雨- yamadahifumi自由詩313-2-4
オブラートは溶けやすい- ドクダミ ...自由詩3*13-2-4
海の使者- オキ自由詩3*13-2-3
節分- 小川 葉自由詩913-2-3
Hands_Up!- 凪 ちひ ...自由詩7*13-2-3
問いかけ- 草野春心自由詩813-2-3
地吹雪- 砂木自由詩12*13-2-3
鼻毛- 殿上 童自由詩13*13-2-3
節分の戦- 吉岡ペペ ...自由詩1313-2-3
ボブ・ディランの肖像- 梅昆布茶自由詩23*13-2-3
ルーレット- 月形半分 ...自由詩713-2-3
風の通り道- カワグチ ...自由詩313-2-3
「みなみかぜ」- ベンジャ ...自由詩313-2-2
思い出作るために生きてピラルクの赤い鱗- 北大路京 ...自由詩113-2-2
路地裏- 梅昆布茶自由詩19+*13-2-2
子育て- 小原あき自由詩9*13-2-2
残り雪- そらの珊 ...自由詩2913-2-2

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