笑うのが下手で僕だけ信号につかまったまま 誰かに飲み干された君は
埃っぽい街をぼんやり透かして
仄かな緑色で薄笑いしていた
濁り切れずに立ち尽くしていた

可憐ながらんどうの君は
微かにアップルタイザーの匂いがして
僕は言葉 ....
【夜景】
月明かりが柔らかに肩を撫で
こんな夜は振り返ると良い

視界と記憶を超えて
永遠の束縛にうごめき
点々と小さく弱々しく
くっきりと何処までも続くのは

あれは夜光虫ではない ....
世界に雨が降ることは予定されていて
辺境のここは狭く
すでに飽和状態であったから
昨日の水を
留め置くことなく
昨日の水、を
手放している

どこへ向かうのか
誰も知らない
ゆくえ ....
強くはないと
自覚していても
強い人になりたくて
強がりばかり言っているから
その分余計に痛い目にあう


優しい人にはなれないと
解っているのに
優しい人の振りをするから
その分 ....
飛沫が顔に当たる
水着姿の凛子が
ビニールプールではしゃいでいる

煙草をくゆらす
真っさらな空気に
白い煙が立ち上る

ふぅ

太鼓の音頭
暗がりの眼玉
狐のお面

「紫 ....
  白い歌をうたう
  わたしは悲しくない
  わたしはあなたを愛していない
  疲れた笑みのような夕暮れの町
  静かな木板に穿たれる曲がった釘
  汚されたシャツのために
   ....
古本屋をぶらぶらしていると
キーホルダーのついた
鍵が落ちていたので
拾ってレジの人に渡した

お寺の受付に行くと
年季のはいった分厚い
お財布がおいてあったので
受付の人に渡した
 ....
影が
はるかな青を見上げて
さくら色のため息をつくとき
アスファルトに貼りつけられたおれたちは
光となって舞いあがる。

ぽっと頬をそめた月が
なよなよ と
しだれかかってくるのは
 ....
点火した花火が
薄く煙をあげて消えていった

細く輝く
糸で編んだ言葉を
解いてはより分けて
再び編み直す

繰り返して いつか
千切れて燃えていってしまう

手元からたちの ....
豚玉一枚でお腹いっぱいになってしまうのに
どうして君はいろいろ注文してしまうんだ
けっきょく僕が無理して食べることになるんだろう
いつからか僕はなにも頼まなくなってしまった

豚玉、モダン、 ....
低い雲がたなびく
雨空のなかで生まれたばかりの冬猫が
ふんわりと尻尾をまるめながら
きっとこの春のどこかで
ゆったりと昼寝をしているように
彼女はまだ目覚めない

もう夢のなかでは
序 ....
―瑞雪―


季(とき)それて花道に白々と瑞雪
菜の花を潰さぬように撫で落ちて
花風の隙間から敷き桜になるはなびら
ひらりはらりと

散り急いだのは
心根白く多くの支え万物良縁頂けま ....
コサメが降ってきた。波板の上で踊りだしたようで、だんだんうるさくなっていく。
開けていた窓を閉めようとすると踊りがやんだ。どうやら、見られたくないようだ。
大きな風が吹きカーテンを揺らす。たぶんオ ....
ガスマスクをつけて
しっかりとつけて
逃げ出そう このオフィスから 一刻も早く



自動小銃を手にして
しっかりと手にして
逃げ出そう このストリートから 一刻も早く


 ....
てのひらからこぼれるままに
ことばを拾う
忘れていた物の色やかたち
あてはまる隙間のない断片をかかえて歩く
なつかしい風景に返すためにあたためる

星々をめぐる
それは散在する島々のよう ....
生肉のままでは 水分が多くて煮えないからと
腹を裁かれ生血を取り出し 三枚におろされた、肉

塩分があらかじめ多いからと 再度合成調味料を
流し込まれ みりん漬けされる

新鮮な生 ....
庭に遊び場があったころ
雨の後には水たまりが出来
蒼空を写していた
青空には雲が流れ
雲の中にぼくの顔があった

けれども
水たまりが有ると
ハンドテニスや長縄跳びが出来ない

早 ....
夜の猫背の骨を抜く 要らないものが多過ぎる!

下駄箱の中の履かなくなった靴
クローゼットしまい込んだ流行遅れの服
屋根裏部屋に放置された古い布団

断捨離にも体力が必要で
一日延ばしにする内に
どんどん ....
   消し飛んでしまいそうな
   この想いを
   受け止めてくれる
   熱が
   そこにはなかった
   冷たい水滴が頬をつたう




   
     ....
絵の具がぶちまけられていた
字義ではなく文脈が読まれるべきだ
そう思いながら
僕は
誰にも見せない絵を描く
誰にも見せない絵を放つ
何処へ?
本棚の奥へ
埋め込んでしまい部屋を出た
 ....
ロケットみたいに
まっすぐとびます

余計なものをきりはなして
もっとうえへ

あしもとが
ぼうぼうもえて
それでもたかく

地面が恋しくなっても
たかくたかく

だって
 ....
散文は
徒歩
詩は
舞踊

散文は
直線
詩は
螺旋

ちぎって
つなげて
やぶって
なげて

言葉を排し
コトバの発現
記されるもの
しるしを授かる

 ....
桜の花に誘われて散歩するわたしの行く手の
立ち枯れた葦の叢から飛びだした番い  
ギャッと鳴いて 慌てふためき 灌木の陰に潜る雉子
間違えはしない
登校した私を小学校の玄関で
毎朝迎えて ....
女の子として鉛筆削る そろそろ
おいとまをしようか
たくさんご馳走になったし
ずいぶんと愉快に笑った
これ以上長居をすると
ますます帰りづらくなる
それに遠慮がなくなって
無礼なこともしてしまいそう
今なら ....
再会という
残酷な喜びを
与えられた大人は
菜の花に囲まれた
少女になりたいと願う


胸の絡まりと
夢しかなかった
沈丁花の薫り漂う
あの頃からの染みを
どうして
抜き清める ....
崩れる 床はある
 バール 自らの肢体

気は 私の気は
 踊っている 縮退する
 
伸びた腕 足 首 目玉
 這っていく 稲妻 名状せよ
名状せよ 名状せよ 名状せよ

そこに淀 ....
甘くない林檎黙っている
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
笑うのが下手で僕だけ信号につかまったまま- 北大路京 ...自由詩115-4-11
半透明- nonya自由詩19*15-4-11
七つの闇- 宣井龍人自由詩7*15-4-11
鉢植えの土によせて_「創作工房_群青_4月の課題_土_への提 ...- そらの珊 ...自由詩1615-4-11
優しい人になりたくて- Lucy自由詩17+*15-4-11
風に捧ぐ- opus自由詩215-4-11
白い歌- 草野春心自由詩3+15-4-11
こつんと- 灰泥軽茶自由詩715-4-11
空の底- 草野大悟 ...自由詩715-4-11
イグニッション- またたび ...自由詩115-4-10
お好み焼き屋- 北大路京 ...自由詩715-4-10
彼女の午睡- りゅうの ...自由詩5*15-4-10
瑞雪- 黒木アン自由詩6*15-4-10
ハルノコサメ(とよよんさんとの連詩有り)- こひもと ...自由詩6*15-4-10
ガスマスク、自動小銃、四葉のクローバー- komasen333自由詩2*15-4-9
花を敷く- 梅昆布茶自由詩2015-4-9
鍋の中- 為平 澪自由詩8*15-4-8
- イナエ自由詩15*15-4-8
夜の猫背の骨を抜く- 北大路京 ...自由詩215-4-8
【_断捨離できるか_】- 泡沫恋歌自由詩22*15-4-8
【_放射冷却_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-4-8
エルフの泉- ゴースト ...自由詩6*15-4-7
とぶということ- 朧月自由詩515-4-7
しるし- シホ.N自由詩215-4-7
雉子- イナエ自由詩15*15-4-7
女の子として鉛筆削る- 北大路京 ...自由詩115-4-7
おいとま- やまうち ...自由詩5*15-4-7
別れの曲- 黒木アン自由詩915-4-7
悪しき場所- 佐藤伊織自由詩315-4-7
甘くない林檎黙っている- 北大路京 ...自由詩415-4-6

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