すべてのおすすめ
　
火葬がいい

わたしを構成していた炭素原子はリサイクルされ

その二酸化炭素が空へ散布されるのだから



　 　
思い出になったあなた

お願いだから　あたいをよばないで

この一本道、途切れるまで



　 　
言葉はいつも裏切るから

唇をあわせて

せめて、ぬくもりをちょうだい



　 　
ほんとに星になっちまったのかい　スターマン

空で待ってくれてたんじゃないのかい　スターマン

でも泣かないでいいようにソウルを残してくれたんだね　スターマン



　 　
あなたとわたし

その狭間にあるわたし

それだけがほんとのわたし



　 　
太った

ぶくぶくと

心はやせていくのにね



　 　
闇がさらけだされる

十三夜

君ものぞき見しているだろうか



　 　
うさぎさんが　おもちをつく夜

マンションのベランダで

団子を　ぱくり　ぱくり



　 　
通販サイトのタイムセールを見るたび

欲しいものリストが増えていく

ぽっかり空いた穴は満ちやしないのに



　 　
キスは

するとされる　より

するとする　が、いい



　 　
喧騒の夜

組み込まれているから、見えない

都会にもいるんだよ、言霊



　 　
まとわりつく夏の汗

行水で流せば

あとはキンキンに冷やした至福の一杯




　 　
せみの大合唱

だるい

こんな日はお空にとけるねん



　 　
サインは明日につなげる送りバント

ホームランを要求されても困るけど

たまにはフルスイングしたいものだ




　 　
詩をかかない日々

日常が連続する日々

やはり、わたしは言葉を紡ぎたいのだ



　 　
しがらみを肴に

また一杯

まったく酔わせてももらえないや



　 　
朝顔や

しおれて告げる

夕餉かな



　 　
夏が透ける雨の隙間

渇いた紫陽花が

雨を、乞う



　 　
傘もかわかない間に

また　雨がふる

あなたの瞳に　雨がふる




　 　
パンツが脱げない

言葉からパンツが脱げない

たった一枚なのに



　 　
赤い糸

ほっとくとだんだん透きとおって見えんようになります

そやからときどき紅を差します



　 　
あなたは、今もあなたで

わたしは、今もわたしで

それでいいんだけどね、でもなんだか、なんだかね


　 　
花見の客もいなくなった公園に

八重桜が　ぽつり

月夜に　ぽつり



　 　
つぼみの中で育まれ

花びらが連れてくる

それが春、出会いの春



　 　
あなたがわたしの中から消えてくれない

きっと、愛の言葉より　後悔が多かったから

きっと、愛の言葉より　口づけが多かったから



　 　
夢のあなたは当時のままで

あたふたするわたしも当時のままで

目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま



　 　
わたしらしいわたしがいるらしい

わたしらしくないわたしもいるらしい

わたしは、どちらも知らないけれど



　 　
雪が降る、雪が降る、

赤いハートに降り積もる

春はまだか、春はまだかと、まるくなる



　 　
わたしを見て

瞳に映るわたしだけがわたし

わたしがわたしでいるために、わたしを見て




　 　
隣の芝生が青くみえる丑三つ時

いっそ眠れないならと珈琲を飲み

ため息、またひとつ



　

ただのみきやさんの殿上　童さんおすすめリスト（148）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
空へ	- 殿上　童	自由詩	18*	16-2-22
よばないで	- 殿上　童	自由詩	15+*	16-2-8
せめて	- 殿上　童	自由詩	14*	16-2-1
スターマン	- 殿上　童	自由詩	19*	16-1-11
わたし	- 殿上　童	自由詩	20*	15-12-13
ぶくぶくと	- 殿上　童	自由詩	12*	15-11-15
十三夜	- 殿上　童	自由詩	17*	15-10-26
お月見	- 殿上　童	自由詩	13*	15-9-27
満ちない	- 殿上　童	自由詩	15*	15-9-21
関係	- 殿上　童	自由詩	13*	15-9-14
言霊	- 殿上　童	自由詩	13*	15-9-1
一杯	- 殿上　童	自由詩	14*	15-8-24
夏の日	- 殿上　童	自由詩	10*	15-8-17
サイン	- 殿上　童	自由詩	12*	15-8-10
無題	- 殿上　童	自由詩	12*	15-8-3
しがらみ	- 殿上　童	自由詩	19*	15-7-27
朝顔	- 殿上　童	俳句	5*	15-7-19
乞う	- 殿上　童	自由詩	16*	15-6-15
雨模様	- 殿上　童	自由詩	14*	15-6-8
書けない	- 殿上　童	自由詩	23*	15-5-25
紅	- 殿上　童	自由詩	20*	15-5-11
なんだか	- 殿上　童	自由詩	11*	15-5-4
八重桜	- 殿上　童	自由詩	13*	15-4-26
春	- 殿上　童	自由詩	9*	15-3-30
消えてくれない	- 殿上　童	自由詩	13*	15-3-23
目が覚めると	- 殿上　童	自由詩	17*	15-3-16
知らない	- 殿上　童	自由詩	16*	15-3-9
まるくなる	- 殿上　童	自由詩	17*	15-2-23
見て	- 殿上　童	自由詩	13*	15-2-16
丑三つ時	- 殿上　童	自由詩	11*	15-2-8

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