鉄塔の上に 留まるハト
箒を持った手を休めて あなたが言う
「あすこに ハトが いますよ」

ハトとは 人ごみと駅前と 豆の似合うアレか?
尋ねると 否と笑う

ハトはハトでも  ....
  ずっと、
  戸は開いていたが
  入ってくる者はない
  おまえの魂が、刻一刻と
  アケビの形に変わっていくのが
  ここから見えているだけだ
  夜以外の時間を少しでも
 ....
いとおしくてあたたかなかたまり。例えるなら生まれたばかりの赤ん坊。訳もわからないまま抱きしめたくなる。愛よ、それは。名前は日だまり。

重ねても重ねても重ならない、色。赤は赤だし黄色は黄色。追い ....
月を呑み込んだ僕らの影ひとつバターのように溶ける 歯ぎしりしないよりは
するごまめでありたいと思う

井戸の底から出られなくても
空を見上げる蛙がいい

賢い猿になれずとも
見て聞いてものを言い

出ないより
出る杭でありたい
 ....
神さまの足に蹴っ飛ばされて
コロコロと顔色を変えるような
サイコロ人間になるよりは
ポーカーフェイスな魚になって
ぴちぴち生きていきたい


どこからともなく聞こえてくるのは
つぶやく ....
風景を壊しながら
ゆっくり歩いていたら
感傷が45度に傾いた、

存在が比喩のような君が
新しい名詞を
街にばらまくから
リリカルに死んだ思い出が
一瞬で
胸の中にひろがる、

 ....
トイレに駆け込み排便する
ああ、すっきり!
尻までしっかり手を伸ばして拭き取った後
レバーを下げれば
ばい菌まみれの そのおぞましい物体は
あっという間に流れ去る
そのうち臭いも消えるだろ ....
今、空の底にいます
屈折した光に包まれて
案外うまく歩けています
地図を読むことは
相変わらず苦手だけれど
磁石を温めて
風を読むことが出来れば
目的地にはいずれ
たどりつくかもしれま ....
 
心が凍えそうな夜

カレーなんだな

みすかしたように、カレーなんだな



 
あなたが思いついたように
乱暴なことばを荒げているころ
スタジオではあなたのような顔が
感動に値段をつけている
私は愛を知らないからと
あなたはなんだって吩咐かる
ささくれ立った棒を突き立 ....
式場に俺だけ        青い春の 赤い夏の
賑わった滞在地は フェードアウト
  おいらはリグレットを噛み潰し
いまや 熾きをみつめて感じている

秒針が刻む一分間の 長いこと を
 長針が流す半生 ....
君のいないリビング

殺風景でアウェイで時間しか癒しきれない悟り

時折涙の理由を問いたいくらいに溢れ出す

寂しいよ とても

君のいないリビング 心にぽっかりとあいた穴

寂し ....
どこ吹く風は行方も告げず

仕舞い忘れた音色を今に置く

陽炎に例えて貴方とかくれんぼ

腕を伸ばせば遠ざかり

指でなぞれば刹那に変わる

患いは何処で鈴を打つ

どこ吹く風 ....
その手の中にある、幸せには気づかずに
自分の不幸を嘆いては愚かな事だと笑われる
それでも…
月の無い夜、不安に怯え
夜空を舞う、小鳥のように
見えない灯りを、探さずにはいれられない
月のそばでよこになる

半分の月が星をしたがえている

きのうまた行ってしまった

ことしもう三度めの大きな発作だ

思考を放棄しても

なにか考えごとをしてしまう

泣いてい ....
午前0時を過ぎて誰の誕生日でもない からからからから囁く声
冬の神様が
落ち葉のカードで占いしている
シャッフルシャッフル
さあ一枚ひいて
雪が降るのは明日です
とたんにゴーと風が吹く

この忙しい年の瀬に
冗談じゃな ....
スーパーマーケットで、安寧芋という名前の芋を買ってきた。鹿児島の種子島の特産品らしい。
よく出回っている鳴門金時芋より少し高いけれど、トースターで焼くと黄金色の身は柔らかく溶けるようで、それだけでも ....
デジタル信号に変換された
音色の濁流から
そのUTAをすくい上げたのは
ただの気紛れだった

はけ口を求めて迷走する魂を
水先案内するように
君のUTAは胸の裏地に棲みついて
僕の ....
彼女の名は、るーしー。
る の 文字の書き順で 自分の頭のネジを
くぃと回すと、しーと、清いものが流れる


彼女の姿は、蛇口
流転の物語の筋道を たくわえていて
ひつようなだ ....
ブラックボディの
ノートパソコンを開け
キーボードに伸ばす手
を追い越し
パネルに伸びた指

夜明け前の画面に触れる指先
から泡立ち溢れる渦 
胸の傷口が割れて
大輪の洋蘭

隠 ....
私たち車がひいた猫を
カラスがたべている

むらがって
黒くそめてゆく

猫がカラスになってゆく様を
車のわたしはみていた

もみじは
まっかにもえていた
すべては
音もなくは ....
見合結婚した母に聞いた
結婚した本当の理由なんてない
自分がどうなるか解らないから
冒険気分で結婚したの
解っていたら結婚しなかった

恋愛結婚した妻に聞いた
結婚した本当の理由なんてな ....
大切にしまって
鍵をかけておいた言葉が
色あせてしまった
贈らないまま
色あせてしまうものならば
贈らなくて正解だったのか
贈られないから色あせたのか
行き場のない思いがよどんで
途方 ....
あわせ鏡のなか千手観音        裏庭のベランダや
    玄関先の三和土にむかい
      冬将軍を気づかって
保温に専念する 晩秋のお日さま
            そして
    貧しい庭のわくらばには ....
薬を与えられ
曝し首にひとつひとつ丁寧に並べられて
菊は咲く
結ぶ露にさえ重すぎて
添え木に縛られ 立ったまま咲いている

花の高さにあなたは背伸びをして
「真夜中にも美しく咲いているの ....
コンクリートの直方体に
鉄の芯が入り
表面がガラスで覆われた
無機質で重い建造物
その林の中にいると
美しい灰色の空気によって
吐き気がする

夜になると
別の世界が顔を出す ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
木綿に描いた鳩ひとつ- 藤鈴呼自由詩1*14-11-18
- 草野春心自由詩614-11-18
冬、はじめました- あ。自由詩214-11-18
月を呑み込んだ僕らの影ひとつバターのように溶ける- 北大路京 ...自由詩614-11-18
ごまめのはぎしり- Lucy自由詩17*14-11-17
エレミタ- 八布自由詩4+14-11-17
破壊の季節- 左屋百色自由詩914-11-17
浄化- 夏美かを ...自由詩21*14-11-17
この手の先にある空の果て- そらの珊 ...自由詩22*14-11-17
カレー- 殿上 童自由詩23*14-11-17
オルヴォワールの漸近線- ピッピ自由詩214-11-17
式場に俺だけ- 北大路京 ...自由詩314-11-17
熾きをみつめて(八)- 信天翁自由詩214-11-16
君がすごしたリビング- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-11-16
風鈴- 自由詩4*14-11-16
灯り- 猫の耳自由詩714-11-15
月のそばで- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-15
午前0時を過ぎて誰の誕生日でもない- 北大路京 ...自由詩5*14-11-15
雪が降る- Lucy自由詩8*14-11-15
夜更けの紙相撲_霜月あるいは食物月(おしものづき)- そらの珊 ...散文(批評 ...15*14-11-15
UTA- nonya自由詩17*14-11-15
彼女の名は、るーしー。- るるりら自由詩19*14-11-15
水路に盛り上がる鯉を見た翌朝- イナエ自由詩7*14-11-15
転生- 朧月自由詩214-11-15
理由なきハンコ- イオン自由詩5+*14-11-15
色あせる言葉- 森川美咲自由詩4+*14-11-15
あわせ鏡のなか千手観音- 北大路京 ...自由詩314-11-14
にがいしわぶき- 信天翁自由詩114-11-14
詩花- 島中 充自由詩6*14-11-13
都会- 凍月自由詩9*14-11-13

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