チョコレートをください。


ためらうことなく一歩踏み出せるくらい。
むなしさを感じることなく一人でいられるくらい。

憂鬱を薙ぎ倒す苦さを包んだチョコレートを。



チョコレー ....
春は皆のラブホテルだから
友の言葉尻をひっぱたこう
いい匂いがする人を敬おう
知らない家の玄関のように
僕を知らないハートマークにしないでほしい
行白のむこうで胸に響く言葉が待ち伏せ ....
なにものでもありはしないでもあるんだ
誰も好きになれないでも好き

二律背反が風のなかで舞う
とっても素敵な世界なんだそう
君の本来の色さえわすれそうさ

それでも走り続ける週末に向かっ ....
先ずは、あなたに
私の詩を買って貰います
この詩は素晴らしいものですから
あなたがそのまま愛唱されても何ら問題ありません
ですが
それで
あなたの心は満たされるかもしれませんが
懐の方は ....
夜が明けて、花が咲く。







暁は白く燃え、





揺れて落ちる。






まるで、
さざめく波のように...


 ....
息子は仮眠室で眠っている。

ぼくは杉下さんの容態をメモを録りながら聞いている。

今夜は杉下さんのおられる107号室がぼくの居場所だ。

居場所なんて言い方はおかしいのかも知れない。
 ....
骨格をあらわに
白い野に立つ

背筋を伸ばし
左右対称に枝を張り

あるいは 捻れ
歪みながら
闇雲に空へ手を延べる

曝け出された履歴のあげく

無防備に芽吹くものを
先端 ....
風の変り身に
逆立つ産毛はあるが
人の変り身を
捉える触角はない

好奇心の玩具は
すぐに揮発させてしまうくせに
邪推の深海魚は
いつまでも対流させている

賞賛の燃料があれば ....
難しいことを
ムズカシイことのまま、放って

そらを仰いだ



{引用= 窓から細く伸びたひかりの帯に

 ひるがえる

 わたしの頭から、逃げ出していったもの ....
子どもたちの語彙が拙いから。

とんぼ
だけど

高いビル
飛行機
ねこ
ぬれてる
もうツバキが、
だって
ともだち
晴れ
寒い
/ぼくらの/聞こえないうた/呼ばないで
 ....
爪先のリテラシーが
思い出に殺されていく
はんだ付けを間違えた回路が
デスマッチを繰り広げ
四季の裏話が
SNSの距離感を錯覚させて
鋭利な月で
寝がえりをうたないようにして
西の ....
明け方目覚める
喉が痛い
咳が止まらない
身体を丸めながら
台所へ行き鍋に牛乳を入れ火にかける
そこに茶葉を摘まんで放りこみ
しょうがをすりこみ沸騰させ
しばし煮る

囁くような
 ....
      水平線が欲しいと泣いた
      混ざらぬふたつが眩しすぎ
      泣くしかなかった                 
      空は碧に準じて深すぎて
      ....
ふぅ〜

誰かのため息が
うなじをくすぐる
振り返ったら

黄色くなった“春”が立っていた

眼は真っ赤に泣きはらし
皮が捲れて鼻水が垂れている

あぁ〜

私はポケットから ....
震災関連番組を見ている
私の背中に
六歳の娘が不意に覆い被さってくる

今朝思い切り叱られて
「ママなんか大嫌い」と
涙を溜めた目で私を睨みつけていた娘が
「ママ、大好き」と言いながら
 ....
               
季節の足跡が白い凍土となり
剥がれた絵の具のように
海鳴りが景色に仕方なく張り付いている

此処には君はいない
それでも此処は君のいた場所

今日君はい ....
そのあと
泣きながら話したこと
そのあと
青い空に憧れたこと
そのあと
たんぽぽの綿毛が優しかったこと


きみが傍にいたこと
本のあいだにしまい込んだきもちのこと
故郷という ....
 
晴れた日にうたう歌がある

雨の日ににうたう歌がある

僕には、歌がある



 
 
 
道路の真ん中に
枕が落ちていた
枕が変わると眠れない、
という性質でもないので
すっかり寝てしまった

車に轢かれる夢を見て
目が覚めると
胸の上あたりに
ミニカーが置い ....
意識の地中に
閉じ込められた想いは
言葉になることも許されず
凍てついた時間の底で
膝を抱え込んでいた

想い出したように吹く
溜息によく似た風を頼りに
出口を探したこともあったが ....
生命とはなんだろう。

父母を―私がまだ光だったころ―なんとなく選び、
生まれてからする「一つのテーマ」を神様からもらって、
おぎゃーと生まれてくる。涙。

年は残酷な程に大急ぎで ....
有機体に満ち溢れているのに
荒涼とした味を覚える
過剰な砂浜
砕けた白波は強風のしわざ
風が存在を知らしめるかのように
砂が無数の線となり砂浜を埋め尽くす

自分の意志で砂浜に立っている ....
陸に上がることなど望んでいなかった
沖から寄せる波に乗せられたのだ
いつになったら戻れるのか
オットセイだったら良かったのに
だが人の助けが無くては水の上でも
自由には動けない
ましてや陸 ....
晴れた日 銀の洗濯棒は陽射しに熱され
光を宿し 立ち尽くしている
光を受けない所は 銀棒のまま
横にかけられた 渡し棒とまかれた鎖を支える

重しにはめこまれ 土の上に立つ洗濯棒
洗濯物が ....
すずたん でも すずちゃん でもなく すずこサン
そう呼ばれる時には 必ず 何か有る

だから
朝っぱらから 真面目なトーンで
呼ばないでえ 下さいよぉ

なんて 言う暇も無く 返事をし ....
孤独と隣り合わせの自由

愛と背中合わせの孤独

無数の愛と自由と孤独が春の風に舞う

窓から望む 菜の花畑は 春霞

重ねた手の温もりは幾つかの時のかけらを記憶の襞から呼び覚まして
 ....
大切に使ってた
真っ白な皿を割ってしまった
その日夜ふけに
目を閉じて
ぼくの視界を埋め尽くす
たくさんのシャボン玉を真似た
永遠をつかもうと
子供の頃好きだった
虫取り網を持ち出して ....
化石少年は砂岩の中にある海中生物の
痕跡に魅入られていた

数十万あるいは数百万年の時を経て
無名の海底生物の生きた証左が地の中の眠りから
主亡き痕跡という奇跡の造形のままよみがえる

 ....
プラナリアに会いたい
永遠の命かもしれないプラナリア

世界は、春霞ではない 黄砂だ
降り注いでいる微妙な沈鬱が 世界を覆っている
それでも 季節はまだ めぐっている
水仙の花は ....
露天の さまし湯に 独り

寒緩む月の右側に 一番星

やがて 一つ二つ 


あとは


何を思うわけでもなく 
考えるわけでもなく

湯煙と たわむれながら

 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
錆びた色した- しんとよ ...自由詩313-3-17
ゴールドスタイン- よしたか自由詩3*13-3-17
風のなかの魔女- 梅昆布茶自由詩1213-3-17
マルチ商法- 花形新次自由詩313-3-16
照らすのは…- 世江自由詩3*13-3-16
看取り(5)- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-16
冬の木- Lucy自由詩13*13-3-16
スネオ- nonya自由詩23+*13-3-16
まどろみ- 山中 烏 ...自由詩3*13-3-16
聞こえないうた- 破片(は ...自由詩2413-3-16
メモリアル- 自由詩513-3-16
明け方チャイ- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-16
準ずるものたち- 石田とわ自由詩12*13-3-15
【_美しき“春”よ_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-3-15
二千十三年三月十一日に- 夏美かを ...自由詩27+*13-3-15
冬の海- 乱太郎自由詩23+*13-3-13
そのあとがある- かんな自由詩20*13-3-12
歌がある- 殿上 童自由詩27*13-3-10
桜前線- たもつ自由詩913-3-10
啓蟄_(けいちつ)- nonya自由詩20*13-3-10
生命、- 田園自由詩4*13-3-10
過剰な砂浜- 小川麻由 ...自由詩6*13-3-10
陸に上がった船- イナエ自由詩12*13-3-10
銀の棒- 砂木自由詩14*13-3-10
よばれかた- 藤鈴呼自由詩4*13-3-10
ほりでぃ_いん_まい_るーむ- 梅昆布茶自由詩16+13-3-10
シャボン玉- 寒雪自由詩613-3-10
サンドパイプ- 梅昆布茶自由詩1313-3-10
小宇宙から流れくる- るるりら自由詩21+*13-3-10
露天風呂- ぎへいじ自由詩17*13-3-10

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