すごい勢いで
サイレンが幾度も通り過ぎ
私を追い越して
角を曲がり 止まる
止まる

真夜中の繁華街
わらわらと
遠巻きに人が集う
救急車 パトカー 
赤いライト 無線の声

 ....
催促する悪い癖は変わらず

続きを隠して口を塞ぐ



妙に間抜けた不思議
抱き寄せた



この乞うを重ねての時間

埋めつくせば


貴方にも解るはず

一人で ....
キレイごとが好きなのだから


避けて通るのは


錆び釘の赤い汁が淀む



ほら、そこ その・・・よ





それで

どこまで話したかし ....
おかえり
おかえり
誰が帰って来たか知ってるのかい
その人は本当にお父さんだろうか
その人は本当に先生だろうか
本当に夫だろうか
本当に息子だろうか
本当に
ニンゲンだろうか
幽霊み ....
古い洋館 小説家の男ががただ一人
黒い毛の雌猫と静かに暮らしてる
彼女を膝に乗せながら彼は話を書き綴る
ただただ筆の音がする......

ねぇ此れは君の話ですよ
君が世界を旅した話
君 ....
宇宙人来襲中にツチノコ捕まえた  
写真は撮らない

目に焼きつける

時がしっとり思い出にかえてくれるから



 
染色体の一本多い、3才の周が
初めて言葉を発した
「それ…」
僕は身を乗り出して、聴き直す
「え、なに?」

目が覚めた――(なんだ、夢か…)
布団からひょっこり顔を出して
周はまだ、 ....
赤ん坊は
夕暮れに
いつまでも
放り出されている

大人は
夜に
かえっていく

夜じゅう
あのときは
美しかったと
小さい声で
話している

顎に火を受けて
あの ....
ドーナツのやさしさ。虹のもどかしさ。雨が土につくるいのちの跡。やかんの呼吸。結晶のほころび。ありの息づき。葉っぱにのこされた欲。鍵をさしこんだ秘密のありか。煙が描くうつくしさ。砂のなきごえ。海 .... NUE(鵺)


猿の
  小賢しさと
狸の
  強かさと
虎の
  素早さと
蛇の
  執念深さが
艮の
  夜空で出逢う時
人の
  内の矛盾は
闇の
  中に ....
腹の中

むかし 
おふくろは言ったものだ
「おれの腹断ち割って見せたいものだ
 真っ白じゃで…」
そう あなたは 
腹に一物持つような了見など有りはしなかった

だが
子ども達は ....
だきしめる
だきしめる
秋風をだきしめる
沈黙をだきしめる
他人をだきしめる
通りすがりにだきしめる
ぼくのアリクイをだきしめる
人食いアリクイをだきしめる
雲をだきしめる
幻をだき ....
小さい花咲いたからっぽの海 怖く 暗い 部屋の中で
冷たく 嫌な 夢を見ました

震えながら 午前4時
吐く息は白く 消える

暑い 塩水が頬を垂れて
少しだけ 私は海に還る

この時が最後だった

 ....
月の光がぼくに問う

ぼくもまた心のなかで

それをひとに問うのだ

楽しいことを

見つけたときのように

ビニールが発する光の

美しさや無意味さのように



き ....
リルケの詩集を 雪の積もった日に
重いコートの襟を立てて 携えてきた
大事な宝物のように 頬を赤くして
そんな時代に きみの後姿が重なる


茶色くなった 欅の落ち葉に書いた
秋の香 ....
大陸で、
枯葉をペンキで塗ったような芸術が
砂浜で、
新しい季節を注文するらしいよ
噂では
鈍い犯罪は鮮やかな生姜の味
(意味わかるでしょ?
ひな菊を食べながら
逃亡する無意味が
情 ....
より良き生活のため神経の野菜畑を耕し、

朝日眩しい熱病に身体を委ね、

街を徘徊するのだ。

貪欲の沼を啜り、文字列に擬態するのだ。

嘘の窓の隙間を滑るように、

明日の腕を引 ....
眠れないのは少し良い
電灯も点けず薄暗い
六畳間にカラカラと
回し車の音がするのは

眠れないのは少し良い
苦い過去を吐き戻し
くちゃくちゃと咀嚼
案外甘みもあるのだと

眠れない ....
ひとつ心の紫陽花は記憶の静寂で雨を待つ

いつまでも、

視野に入れてはよそ行きの

祇園寺町河原町

どこへ向かへば夏祭り


愚鈍かもね熱々の

ライスカレーはひ ....
あれをずっと松茸ご飯だと思っていたかった 少年には
旅に出なければいけない時がある

うすい口唇と
よごれた頬と
ほそい首筋と

何を信じればいいのか
何を感じればいいのか
それを探しに

だから旅に出る
やがて逢う少 ....
寂しいから綴るのでしょう
私はここに居ますと
何も瓶にお手紙を詰めて
読んで下さいなと祈る事もありません
ひたすらにぼんやりとした
心の内側を吐き出すのです
吐瀉 これは辛いです
すんな ....
ふたりでハンカチ落としするのか 大切なものを落としてしまった

それは方法のようなものだった

それは機能のようなものだった

それは祈りのようなものだった


新たに買えばすむようなものではなかった

代替に ....
薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
美しい花は咲き始めるにあたって
他の花々と契約を交わした
それぞれの孤独を干渉し合わない契約を
美は純粋であることから生まれ
自らの美の形成は自らの唯一の中心性に基づく
だがやがて花 ....
誰も通りにいない
風の時の中を吹く流れ
僕の体は いつも そこに立っている
そして 街を 流されながら 歩いていた

僕の中でプールを思い出した日
青色を見た 目の中に
壁の模様の目の前 ....
ほんとうの話を 書こうか書くまいか
かくまうのはやめて お書きなさいな
夜空に 月ひとつ
鱗雲に埋もれつつ 虹彩を放つ

大地を踏みしめて
月と私は空を挟んで共にある
驟雨の ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14265)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サイレンと誘蛾灯- umineko自由詩14*14-11-10
つづき- 自由詩4*14-11-10
重奏- 芦沢 恵自由詩18*14-11-10
おかえり- やまうち ...自由詩4*14-11-10
小説家と黒猫。- 雨の音自由詩3*14-11-10
宇宙人来襲中にツチノコ捕まえた- 北大路京 ...自由詩414-11-10
撮らない- 殿上 童自由詩19*14-11-9
朝の日記- 服部 剛自由詩12*14-11-9
100- イシダユ ...自由詩814-11-9
「穴」- かんな自由詩7*14-11-9
百鬼繚乱_<_4_>- nonya自由詩18*14-11-9
腹の中- イナエ自由詩11*14-11-9
だきしめる- やまうち ...自由詩4*14-11-9
小さい花咲いたからっぽの海- 北大路京 ...自由詩114-11-9
陽が昇る時に- 瑞海自由詩5*14-11-9
月の光- 吉岡ペペ ...自由詩614-11-8
夕萓に- 藤原絵理 ...自由詩8*14-11-8
ひずみ- 左屋百色自由詩7+*14-11-8
良き生活のため- 近藤孝次自由詩514-11-8
少し良い- ドクダミ ...自由詩4*14-11-8
カレー丼- 自由詩5*14-11-8
あれをずっと松茸ご飯だと思っていたかった- 北大路京 ...自由詩714-11-8
出逢い- 渡辺亘自由詩414-11-7
きっと- ドクダミ ...自由詩7*14-11-7
ふたりでハンカチ落としするのか- 北大路京 ...自由詩214-11-6
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-6
薔薇よ- Lucy自由詩20*14-11-6
- 葉leaf自由詩514-11-6
子供の目で- 番田 自由詩114-11-6
恍惚の魚眼- るるりら自由詩8*14-11-6

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