イン・ザ・マネー


いい漁場にたどり着いた気分だ


ここにいると
遠くの人の焦りや志が
入り交じるのが見える


岸辺で昨日
本を読み終えた
航海術は体得するもの ....
あの人と繋がらない
さっきから何度も
接続に失敗している
アンテナは
立っているのに

馬蹄が大地を掴む
断続的なリズム
(どっ どっ
焦燥のなかにも
涙腺を圧されるような
安心 ....
ぼくにまだ純粋があるかのような

10月の青い空

透明で黄いろくて

風はなかった

思い出の粒子のようなものが漂う


さびしいはあたたかい

かなしいはうれしい

 ....
退屈そうに明滅する星、瞬時にいなくなってしまう、明け方の線
あぁ、夜空におおきな水性くらげぽつり、どこまでも螺旋状に、響け
きょうのやわらかなことばたち、微熱をはらんだ、淡いかなしみたち
今 ....
いつからこんな所にいたんだっけ

寝転んで
床に耳をあてて聞いてみる
足がくすぐったい
口の中 鉄の味がする

白い部屋に
白いワンピースが1つ
真っ黒の私が1人

閉じ ....
招来とか未来とか
先の事は未知だよ
君には解るのかい
例えば一時間先が

その場をこなして
一日の終わりを迎える
すなわち「そのひぐらし」
実に悔しいけれど

だからさあ
私はそ ....
月明かりが差し込む窓に東京を捨てた顔 とんぼは空を飛ぶ

一生懸命羽根をふるわせ
からっぽなからだを浮遊させる

最低限のそらを飛ぶ機能しかもたない
あとは生殖機能と風にのる技術

歌舞管弦がなくとも
やつらは限りなく美 ....
貴女は高いヒールだっだ
私はスリップオンだよ
背伸びが嫌いでね
でもさ唇の地面からの高さが
ほぼ等しくなる
好ましい組み合わせかもしれない

路地裏で抱きしめて
唇を合わせる時に
ぽ ....
夜の旧山手通り

どこかの大使館の前
キャリーパミュパミュみたいな
自転車少女やハットできどった
ボーイズがとおりすぎる

夜の明治通り

花園神社からさきは闇だ
人種と性のごった ....
  半刻ほど前から
  組んでいた指をほどいて
  あなたが落とす銀箔に似た笑み
  ガソリンじみた水溜まりにひとつ、
  爛れたショパンがしゅんと跳ねた
「阿」

宇宙のはじまり
命のはじまり
言葉のはじまり

はじまりの吐息が
外側をふるわせる時
内側のふるえは

色となり
音となり
文字となって
世界を創りはじめる
 ....
真っ青な悲しみが胸に飛び込んできて
今日も列車が出て行く

チュンセがポーセを探すのは無駄
チュンセがポーセを探すのは無駄

私はどうして酸っぱいという名の犬になり
夜の川まで駆けて行く ....
意味あり気にゆっくり沈む
巨大で感傷的なひかり
あれは詩ですか?
いいえ、
夕暮れです
毎日違う角度で訪れる夕暮れです。

公園の隅で地面に寝ている
赤や黄色
あれは詩ですか?
い ....
アイスコーヒーをフーフーして飲んだ 体節はあるんです
あんよは退化したとも
おめめは点でしか無くても
ちゃんと光は解ります
ちゃんと男と女が居て
まるで私達みたい

夏の日照りに干からびたり
梅雨の長雨に溺れたり
だけ ....
晩秋の貌
こがらしを予感させる
襟巻やコートが
街にちらほら

また白い息の季節がくる
暖めあうにはいいが
ひとりはつらいものだ

痩せこけた猫のよう
昔看取った
皮膚病もちの野 ....
きのこから
かすかに放たれる
木の薫り

ふかふかのおがくずに
そっと置かれた
誠実なお守りが
息をしている

きのこ

木の子
木の子ども

木は森の子ども
森は山の ....
背中の氷の洪水だ
皮脂の膜べたつく額

ふくらむ浮き輪
くらげの子

頭上で銀の楠玉が
言葉少なく明滅し

波打ち際の猫のべろ
巨大なふぐがつかまって

海中の階段が
何重に ....
雨上がり 狭い公衆トイレを出て
銀光りするジャングルジムを抜け
噴水が青空を蹴り返す広場に至る

水の町の夕暮れ
細い水路に図書館は沈み
長い船が坂の途中に停泊する

熱さ除けの茅のす ....
月のない夜 銀河からの光に
山の端の木枝は 浮かび上がる 黒々と
花は眠っている 午後の明るい顔のままで
川音は 青くさざめいて 流れる


あてにはならない 行く末へ
いくつもの悔 ....
母ちゃんが、洗濯物の皺をのばして
竿に衣服を干している。

実家を離れて久しい
娘についての深い悩みを
ひと時、忘れて。

日にましろく照らされた
タオルを
丹念に、のばして。

 ....
夏の果に無限の薔薇を置いてきた 浴槽に溢れるほど
張ったぬるま湯に
沈み込むその時に
ずっと居なかった
母親を思うのです

たった五年にも満たない
その女です
母では無くて女の記憶が強く
父親の記憶も薄いが
少な ....
     {引用=───さをさすみなもに
   あをきうを}
そうやって押入れの奥に挟まっていた紙を展げてみれば
かつては地図だったらしいだだっ広い切れ端の
ふちは褐色にすりきれ折り目に穴があ ....
「在宅のみとり講習会」という見出しが眼にはいった時
「のみとり?」と思ってしまった
ペットの蚤でも発生しているんだろうか・・と
普通に思ってしまった
記事をよく読むと
「在宅のみとりに必要な ....
あのね あのね

夜の交差点
五月蝿くて
時を止めたの

タイツを脱いで
アスファルトと接する足が
痛くて ゾクゾクするの

高級車に引っ掻き傷をつけて
十字の交差点で
見 ....
千羽鶴を折るという友につきあって
折り紙を手にしてみた

信じてなんかいないけど
お祈りをしている気分だ

願い事はかなわない
そう信じる方が
ちょっと生きやすいとおもう

でも
 ....
穴を測る
縦の長さと横の幅と
私がよじ登ってきた深さを
塞ぐのに必要な
土の量を知るために
そして
もし塞げないならば
この穴を渡す橋を
かけるために

土に手を置いて
穴を ....
くろく濡れそぼる屋根屋根に
遠くから投げつけられた
弱い夕やけが跳ね返り
つかの間の晴れ間
雲の一部を茜に彩り
降りてくる薄墨のカーテンに
泣きぬれた瞳のような
ほほえみを彷徨わせ
滲 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 遙洋自由詩2*14-10-30
馬群- 佐野権太自由詩4*14-10-30
10月の空- 吉岡ペペ ...自由詩214-10-30
おやすみが聞こえる- んあ自由詩314-10-30
白の約束- 瑞海自由詩4*14-10-30
そのひぐらし- ドクダミ ...自由詩314-10-30
月明かりが差し込む窓に東京を捨てた顔- 北大路京 ...自由詩214-10-30
とんぼ- 梅昆布茶自由詩1114-10-30
ヒール- ドクダミ ...自由詩2*14-10-30
ストリート- 梅昆布茶自由詩1014-10-30
爛れたショパン- 草野春心自由詩914-10-29
アルモニカ- nonya自由詩14*14-10-29
銀河鉄道症候群- やまうち ...自由詩314-10-29
現代詩入門- 左屋百色自由詩20*14-10-29
アイスコーヒーをフーフーして飲んだ- 北大路京 ...自由詩514-10-29
みみずちゃん- ドクダミ ...自由詩4*14-10-29
変奏曲- 梅昆布茶自由詩914-10-29
PORTE-BONHEUR_【詩サークル群青十月のお題「山」 ...- そらの珊 ...自由詩1514-10-29
海の原- forgot umbre ...自由詩114-10-28
水の町- オイタル自由詩4*14-10-28
千鳥しば鳴く- 藤原絵理 ...自由詩7*14-10-28
洗濯日和__- 服部 剛自由詩514-10-28
夏の果に無限の薔薇を置いてきた- 北大路京 ...自由詩614-10-28
不検知だろうか- ドクダミ ...自由詩2*14-10-28
河谷- Giton自由詩4*14-10-28
のみとり- Lucy自由詩23*14-10-27
虚ろ移ろう- 瑞海自由詩4*14-10-27
願い事をする夜- 朧月自由詩314-10-27
穴を測る- フユナ自由詩914-10-27
降りかかる闇の前に- Lucy自由詩9*14-10-27

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