貴方は
決して
手離してはくれない
こんなに長い
時を経ても

誓いは
永遠に
貴方を置いて
誰のところ
に行きましょう

幾千の
時を超えて
人々の
心を捉える
 ....
虫の音が止んだ
誰かが あたしの名を呼んだ
そんな気がして 振り返る
杉木立の陰から 雌鹿の目が見ている


闇の中に去っていく人に
かける言葉は いつも
木枯らしに引き摺られて  ....
開かれた扉にはあらゆる意味があり、また、如何なる意図も無い
出入りも自由であり、また、戻るも戻らぬも自由である
選択とは本来そういうものであり、例外は存在せず、そして
それに ....
充たされれば
終わりだった
たとえば

クリームシチュー
何度も
おかわりしたあとの

認めあえば
終わりだった
そうだね

私の
たとえば
爪の先まで

あなたで充ち ....
閉め切った窓のすき間を
すり抜けた時報のチャイムが
昼寝のベッドへ潜り込み
勝者を確信していた私の手が
上げられる前に目を覚まさせる
惜しいことをした

確かに戦っていたのだ
始め ....
終わりのない螺旋階段の中腹付近に到達しようとしていた頃、胸ポケットのハイカララヂオから途切れ途切れの雑音が流れ始めた頃、故障ではないかと思い左手で取り出して陽光にかざし全体をまんべんなく眺めていた頃、 .... 君は破裂した

突然破裂した

何の前触れもなく破裂した

笑顔で破裂した

もの凄い音を立てて破裂した

複数に分裂しながら破裂した

変な液体を飛び散らして破裂した

 ....
剥がしてしまった
と思った時にはもう手遅れで
たらたらとこぼれさってしまう
葡萄の汁が点々と畳を汚し
部屋中をさまよい歩いて
どこにも行き場がない
指先を口に持っていき
吸いつづければい ....
僕は壊れてしまいました、
もはや一滴の乾きかけた涙としてしか存在していません、
光も闇も幻で真っ青な衝撃だけが現実です、
人間の正しさとは何かと問いかけると桜の花が散りました、
人間の貧しさの ....
暗い海の
底に
ゆっくり
降りていきながら
太陽が淡く
優しい、と
知った。

海の底で
震わせた呼吸
私の、聲。
ちぎれ散り
蒼い波紋
さざ波
どうか届けて
あなた ....
夕暮れの遊園地
ベンチに座って賑やかな景色を見ていると
走馬灯のように見えて
人生に終わりが来たのかと思う
でもそれはとても気楽で

気がつけば
いつかの自分が
ジェットコースターに乗 ....
祭りのあと
散らばったゴミを風がさらっていく

すぐ足元にある人の世の儚さ

喧騒の中で求める静寂
静寂の中で懐かしむ喧騒

記憶を巻き戻した時に
人の笑顔が次々と
万華鏡のように ....
深海に眠る
青年の宴の余韻が波のように
私を侵食する

酒宴は彼らのものだった

眠れない
彼らの酒宴は果てもなく
今も続いている

若い君は金曜日のカレーに夢をみて
年老い ....
身に着けていた
葉っぱほとんどなくして
ぶるぶる震えている木々を
笑えない気持ちでみているわたし

がんばっちゃうんだよね
流されちゃうんだよ
どうやったって

風は
すかれたり嫌 ....
 陽はやわらかにあふれいで
 光はしずかにふりそそぎ
 こがねのなみがおさまった
 神楽月は わびしい街はずれ

 原っぱの片隅で おとなにとっては
 意味もなく くりかえされる
 こど ....
有効径0.1㎜+-3%以内
均等係数1.1以下

正確な砂時計をどうする
滅ぼしてしまいたい欲求不満が
電気のように
身体を貫ている

水道も
下水も
建築基準も
道路も
 ....
飛び立てぬ 鳥の行方を 考えている
先刻 過ぎ去った 雷鳴の 消える様を
何処までか 追い駆けて行く

嘆き
哀しみ
妬み
悔しさ

負けないで
そのフレーズが
空虚なま ....
夜全体が不気味な光を投げてくる 古くなった蜘蛛にまだ稲妻が引っかかっている 銀色の傷を月としてべっとり女の匂い  私の窓辺に晩秋の風がやってくる。
 あの山の麓の村にもそれは訪れただろうか。
 恋しくてたまらない。
 我が半身は今どこを旅しているのだろう。

 想像の翼を広げてみれば新たな地図が必要ら ....
もの言わぬピエタを前に
ぼくはすでに言葉を失っっていた

何を語ることもなく
鼓動だけはゆっくりと打ち続けていた

螺旋の彼方に消えて往ったおかあさん
ぼくは何かを伝えたかった
も ....
人は忙しい
食べなければならないし
時々泣かなければならない

すべてなげうって
頁のなかほどでずっと
うずくまっていられたら
どんなにいいかとも
思うけれど

ごめんね
もう行 ....
去っても
忘れても
過ぎても
酷も
すももも
甘酸っぱい

落としても
疲労
少しずつ
気付きあげて
幾年月

コスモスの花が
散るように
浮遊しはじめた
空気の中 ....
鉄砲玉は小さく固められた
他人の罪によって表面を鍍金され
もはや己の言葉を発せない
鉄砲玉は撃ち出された
望まない相手に向かって
望まない高速で
引き金を引いたのは誰だ
引き ....
洗いたての助手席に白い泡のようなおっぱい 一等好きで
嫌いなあなたを信じていた
からからと振り回されるかざぐるまの
無邪気さに心痛めて

傷んだことに驚いているあなたは
思いもよらなかったのだろう
意味のないボタンを押すように
 ....
花嫁は日付変更線を行ったり来たり 太陽の爪が喉にひっかかり時差ボケなおらない 青い欲望が自己の目的
生きることは自らのためか

赤いリンゴを食す
腹の底から来る欲求に
君が微笑むのは
昇る太陽のためか

他者の欲望に
自らの欲求が渇き始めれば
新芽は瑞々しさ ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14252)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなたの名は- 薫子自由詩315-11-9
あくがれ出づる- 藤原絵理 ...自由詩6*15-11-8
必要なものを必要なだけ- ホロウ・ ...自由詩4*15-11-8
飽和- umineko自由詩10*15-11-8
未完のまま- イナエ自由詩11*15-11-8
螺旋- wakaba自由詩415-11-8
破裂- wakaba自由詩215-11-8
生爪- 春日線香自由詩415-11-8
無題- 葉leaf自由詩715-11-8
sun/run- レモン自由詩6*15-11-8
RIDE- ガト自由詩5*15-11-8
祭り- ガト自由詩4*15-11-8
海底のアダージョ- レタス自由詩415-11-7
秋風と木- 朧月自由詩415-11-7
光のまつげ_③- 信天翁自由詩515-11-7
悲鳴- レタス自由詩6*15-11-7
キョロリ・アオサギ- 藤鈴呼自由詩2*15-11-7
夜全体が不気味な光を投げてくる- 北大路京 ...自由詩9+15-11-7
古くなった蜘蛛にまだ稲妻が引っかかっている- 北大路京 ...自由詩615-11-7
銀色の傷を月としてべっとり女の匂い- 北大路京 ...自由詩315-11-7
ため息ひとつ- ヒヤシン ...自由詩13*15-11-7
母の肖像- レタス自由詩13*15-11-6
栞紐- そらの珊 ...自由詩1515-11-6
コスモス- 藤鈴呼自由詩4*15-11-6
鉄砲玉の唄- 葉leaf自由詩415-11-6
洗いたての助手席に白い泡のようなおっぱい- 北大路京 ...自由詩415-11-6
一等のかざぐるま- 這 いず ...自由詩415-11-5
花嫁は日付変更線を行ったり来たり- 北大路京 ...自由詩215-11-5
太陽の爪が喉にひっかかり時差ボケなおらない- 北大路京 ...自由詩715-11-5
- 鷲田自由詩115-11-4

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