祖母のつくったまめごはん
白いごはんのなかに
緑のまめがぽつぽつ
家族はあまりすきじゃないけど
だまってたべる

白いおちゃわんに
緑のまめがぽつり
おばあちゃんもぽつり
すきじゃな ....
BBが死んだんだ

集団的自衛権なんてどうでもいい
あのトーンも
あのチョーキングも
もう存在しないんだ

法整備とかどうでもいい

でも
多分
BBはあいつのこと嫌いだと思うか ....
  硬い建物は
  不躾な質問に似ている


  夏の朝、
  青い樹がそよぎ
  世界から こぼれ落ちそうになると
  わたしは動けなくなるのだ
  かつては二つ並んでいたが ....
風呂をたてると近所の家族が集まっていた頃のこと
風呂水運びはぼくの仕事だった
三十メートルほど離れた小川から
両手に水の入ったバケツを提げ運ぶ
萎えそうになる気持ちを
腕の力を鍛え野球選手に ....
トタンがセンベイ食べた街の
県庁所在地のバイパスには
ハイブリッド車の渋滞

コンクリートは
タールのように光を反射しない
駅舎の時だけはとまっている

湯気のたたない温泉街で
 ....
波に揺られてクラゲたちが
選挙をしている

立会人の父を乗せた船は
月の美しい遥か沖に
沈んでしまった

僕は道路の繊維をほぐしながら
罪のない嘘を口ずさんでる

台所では
 ....
春。白い陽が田んぼを巡る
  水を濁らす影の下を
  小さな蛇が逃げる

夏。雑草が炎のように燃え上がる
  草草を分けてゆく胸のあたり
  葉先より高く虫が跳ねる

秋。抜き取られた ....
人間の体は労働により徐々に疲労していき
ある真夜中に一つの硬い器となる
器は木ずれの音も雷光もなにもかも呼び寄せて
きれいにその中に収めてしまう
疲労というこの硬い器には
幾つも ....
夕暮れの都会は ブルーに沈む
ビル街は華やかに さざめき始める
イルミネーションに飾られた 水の中を
お洒落した熱帯魚が行き交う 笑い声と


ビル街の吐き出す熱気が 淀んでこもる
 ....
頭皮が何か云っている
お疲れ様 そろそろ本格的に休めよ〜

頭痛の前兆のような頭皮痛

マッサージでほぐして
頭皮の美容液という名の育毛剤をシュッシュッ

ああ痛い痛い

そろそろ ....
元素記号のセメント原料で、しゅわしゅわはしない。
濃赤色の花火で、双極性障害に使用される主剤。

染色体にプリントされていた負の因子の所為。現代医学を以てしても、セメント花火を飲まされるのだ ....
昨夜からの強い風に
道路の真ん中に横たわる
タヌキの背の毛が
グラデーションで揺れる
生きていようと
死んでいようと
台風は今日 やってくる

の花
爛漫に
舌に咲け
味蕾を奪え
ためらわずに
血流から浮かべ
肉体を結晶にしろ
死海の化石のように
 霧の漂う高原で朝を迎える
 冷えた暖炉に薪をくべる時
 私の内側で眠っていた生命の光も
 優しく穏やかに目を覚ます。

 何かが覚醒するときに感じる小さなエクスタシーは
 すでに準備 ....
 「道を渡って、手を振る」

 骨のコツコツ鳴ります
 糸の編むように眠ります
 サバ缶とサケ缶の区別はつきます
 お尻から椅子に座ります
 迷路の続きにまた迷います


 ....
駅前ターミナルに到着しようとしていた
路上に杖をついた高齢の紳士が
窓のすぐ下に見えた
彼の進む先には確かにバス乗り場があるが
そこが人の歩くべき路でないことに
既に気付いたのか
ほんの少 ....
遥か雑踏を離れて
孤では在りえない存在を確認する

収拾のつかない順序をゆっくりと整理する
いきることは水底をしらない漣

序連で奏でられていた通奏低音は
変化しまどろみ羽化すべき朝を
 ....
君の右側がどんどん物化してゆく

歩くこともままならない
食事することもままならない
まして字を書くことはままならない。
自分の署名すら出来ない。
君は苛々する。

もうだめかも知れな ....
長い休暇から
雨降りが逃げ出した
もうずっと帰ってこない
雨降りの日

彼女は滞りなく職務をこなした。書類は1ミリのずれもなく積み上げられ、文字たちはとても居心地良さそうに見えた。雨が降る日 ....
平面の布に
針を刺していく
そうして出来た
糸の道を引くと
操られるように
現れる
立体の波は
少女の真新しい綿のスカートの裾を
縁取って踊った

風、曲面のゆらぎ
影とひかり
 ....
         都市計画税で造られた
      住宅街の一角を占める広場は
           きのうもきょうも
      浮雲の空っぽいかげを映して
ブランコに 滑り台と ジャングル ....
パンが食べたい


結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況

脳下垂体の異常 ....
物質の贈り物 物に罪はない



センスの悪さを隠せない包装の隙間

から

得体の心得ない損得もしない



もみあげくらいの重さの不愉快さが耳にかかる

 気持ちだ ....
たのしかったことを
思いだして
はずかしくひかっている
夜になるともう少しつよくひかるから
待っていてほしい

待っていてほしい
それを
なんと言うのかわからないでいる
結んだらもう
ひらけない
清廉でも潔白でもない身を
はずかしく引きずっている

少い言葉をならべかえてあそんでいる
でも角がとれて
すこし
それは
きれいだった
41年
生きてきてわかったことは
時は流れるということ
だから焦らなくていい
焦らなくていいよ
どんな失敗も
やがて笑い話にかわる

41年
生きてきてわかったことは
忍耐強く生き ....
けらけらと笑うみんな

それを見て 真似をする

1人ぽつりと 取り残され

私は今日も真似をする

けらけらと上手に笑う
夕べの蛇の
白い鱗
花が咲く毎に
風に引かれては消える線


枝に散る雨
水に立つ曇
湿地を分ける径
片方のうた


川の源を見つめる目
暮れの水辺に増えてゆ ....
電車の窓ガラスに映る
何か忘れ物をしたような顔は
別の世界にいる自分を夢見ている
手に入れたものと失ったものを 秤に載せて


手の中にあった 虹色の玉は
守ろうと握り締めた瞬間に  ....
父と過ごす最後の時まで
離れまいと決めた早朝。

冷えきった畳部屋であぐらをかき
ゆっくりと茶をすする父がいると
何気なく思う。

眠ったままの父をみつめ
正座を崩してそこに座れば
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぽつりまめ- 朧月自由詩515-5-17
THE_DAY_THE_MUSIC_DIED- 金子茶琳自由詩715-5-17
不躾な建物- 草野春心自由詩515-5-17
嫉妬- イナエ自由詩5*15-5-17
中原中也- じぇいぞ ...自由詩115-5-17
選挙- たもつ自由詩415-5-17
とおくなる- オイタル自由詩7*15-5-17
- 葉leaf自由詩215-5-17
風の歌- 藤原絵理 ...自由詩515-5-16
頭皮の忠告- 朝焼彩茜 ...自由詩10+*15-5-16
炭酸リチウム- じぇいぞ ...自由詩315-5-16
台風- 金子茶琳自由詩315-5-16
塩の花_- アンドリ ...自由詩415-5-16
小さき絵- ヒヤシン ...自由詩8*15-5-16
花の殻_湧く、次々と- ヨルノテ ...自由詩4*15-5-16
ターミナルにて- Lucy自由詩20*15-5-15
桜の散り染める夜に- 梅昆布茶自由詩1915-5-15
物化- ……とあ ...自由詩16*15-5-14
Amefuri- Debby自由詩415-5-14
五月のしつらえ- そらの珊 ...自由詩26+*15-5-14
丘肌の淋巴腺①- 信天翁自由詩515-5-14
食べる_二編- 乾 加津 ...自由詩22*15-5-14
モノ贈り主- 朝焼彩茜 ...自由詩8*15-5-13
待っていてほしい- はるな自由詩515-5-13
- はるな自由詩415-5-13
時は流れる- 渡辺亘自由詩515-5-13
ものまね- じまさん自由詩215-5-13
ふたつ_ふたたび_Ⅱ- 木立 悟自由詩315-5-13
かえり道- 藤原絵理 ...自由詩915-5-12
日常の景色。- 梓ゆい自由詩515-5-12

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