詩人が真実を語ると
人は「黙れ」と言う
詩人が美について語ると
「あいつは現実を知らない。空想的だ」と人は言う
君よ 真実を語ってやれ
人々の中に咲くたった一輪の花になれ
例えこの世界が壊 ....
胸のあたりに
なつかしいうたが溜まってしまい
病院へいったが
ておくれだった

それ以来
胸のあたりに
うたを一匹
飼っている
あの日とよく似た景色に
ぼくは取り残されている
すこしだけみじめで
信じられないくらい自由だ
長い髪をしていた
君がここにいない

「ゆうがたにも匂いがあるね
晴れた日と
雨の日 ....
メダカは気弱な小魚だって
それが定義だと
それが憐れだと
勝手な思い込みが押し並べて

それがあまりにも{ルビ酷=むご}いと
両手で包み込もうとする
君の余計な優しさが
彼等の胸まで押 ....
大きな蓋がひとつあれば
こと足りる
あれは
実に包容力のあるヤツだから

けれど
ここには
とても小さな蓋しかないのだ
あろうことか
私のキッチンには
小さな蓋しかないのだ

 ....
人は名付ける
自然は名付けない
海や空を人が何と名付け
どうやって区切ろうとも
鳥は空を飛び 魚は海を泳ぐ
彼らは人間が作った制限を
安々と越えて飛び、泳いで行く
人間だけが自分の思慮の ....
ホンマに? 
ホンマに。

ホンマにホンマ?
ホンマにホンマ。

これ、
エンドレスです

美しい季節を
嘘だと思うから

哀しい現実を
嘘だと思いたいから

ホンマにホ ....
向い風が吹き荒れて
わたしを白線へ押し戻す
もがけばもがくほど
重くなったコートは
身体から熱を奪っていく
向い風いつの日か
そよ風に変わるだろうか

向い風が容赦なく
わたしを地 ....
不完全なレイトショー
二連敗の前座ボーイ
条件付きのペントハウス
高慢ちきな御令嬢


メトロポリスの重大過失
ワルプルギスの夜の情事
ガダルカナルの島の遺骨
ペテル ....
会社をたたむと決心して以来
もののたたみ方に注意するようになった
これまで自分でたたまなかった布団を
たたんでみたりするようになった
いつもはそこら辺に放り投げている
パンツや靴下もたた ....
希望は
あちらにありました

あの中へ
入りたくて

走って
走って
走って

でも距離が
縮まらなくて

きっとあそこは
居心地がいいんだろう

そう思っても
走り ....
君にとっての世界

それはこの部屋のなかがすべて

出かけてくるよ

君は寂しげに小首をかしげ

ドアをあける気配に

まだかなまだかなと待ちきれない様子で玄関を覗き込む


 ....
ベランダにするりと入り込んできた花びらは
物干し竿の隅っこにぺったりとくっついたままで
当の木はもう半分以上が緑色なのに
無機質なアルミをほんのりと密やかに
しっとりとささやかに染め上げている ....
曇天から垂れ下がる梯子
見つめる君がいて(天使だった)
問いかける

帰還はいつのこと

・・・・・・

土は汚れ
川の水は濁り
かなしみの花が咲く

無口な冬の日溜まり
 ....
暁の向こう側で 狭間で行き交う静寂に

落つる露は何を語るのか


陽を待ち侘びて 固い蕾が柔らかくなり

大いなる花を咲かせる



瞼【まぶた】をゆっくりと開く

燻【く ....
ため池に立っていると
女たちがやってきて
きのうまで愛していた男を捨てていく
濡れた靴したをすっかり乾かしてやると
女たちは
ちがう男を釣り上げて
また
立ちこめる現実へ帰っていく
人は
自分のテリトリーに
侵入者が
入ってこようものなら
たちまち
不機嫌になって
どうにかして
追い出そうとする

そのテリトリーさえ
誰かからの
借り地だというのに
             きみに桃缶をささげよう
             からっぽの胃にそれは
             やさしくおさまるだろう
             あまい汁は熱 ....
月を揺すりながら宇宙の
中空散歩の夜が落ちてきて 
ショートスカートをするり
とくぐりぬける箒星の尾っぽで
果てまで飛んで行けたらなと
思うのはなぜなんだろう
かすかに星の砂を
片手 ....
{画像=120423020744.jpg}


** いつものイタリアンレストランで **


今日の昼食には
初夏の香りと笑いのレシピ
笑い声を集めて作る
レシピは初夏の匂い

 ....
何かを 言い訳にしないと
完璧すぎる あなただから
見つめられなかった
息が 苦しすぎて

大きく 深呼吸をした 刹那
地球が グラン と 回って
私は グラスの中の 氷になった
 ....
雨が降る
涙が出る
もう君を離さない
もう君を逃さない

いつも一人ぼっちで
君とパンを分けた事がない
一人で全部食べたけど
満たされない

増やさない
奪わない
貯めない
 ....
人に愛され
必要とされ
役立って
誉められる

幸せなんだろうけど
満足していない
心にはポッカリ穴が
開いている

寂しい
悲しい
空しい
苦しい
 
 
水ようかんの沈む海を
泳いできました
手作りの名前を
握りしめて
どこから来たのか聞かれても
お母さん
としか答えられませんでした
今日という日がまた溶けて
明日だけが
 ....
大空に心を飛ばそう
美しいコトバを追いかけて
風船のようにふわふわ漂いながら
心の中に綺麗な模様を描く
それは私だけのオリジナル
私には 『 創作 』という翼がある

誰にも理解されな ....
頬を伝う涙を
俺はもう笑いはしない
人の心の奥底に
本物の涙が流れていると知ったあの日から
人は
悲しまずに泣く事のできる唯一の動物だ
だが同時に
泣く事をせず悲しむことのできる唯一の動 ....
手紙の最後に
P.S.と記す

ああ、そういえば
思い出したよ
とでも
いうような
そぶりで
P.S.と記す

白状すると
本文は
この追伸を
書くための
助走

その ....
男が立ちはだかった時
お前に立ちはだかった時
そいつは もう死んでいた
お前が生き続ける限り
それは不変の法則だった


ビリー
お前は撃った
沈黙を破るため
そして人はお前を 英 ....
ライトを消して
ベッドに入ったら
想像して
きみのいないところで
誰かが囁く
何を囁いてるのか
想像してみて
焦ることはない
夜は長く
いつまでもきみを待ってる
きみがやったこと
 ....
タイトルはブリティッシュトラッドの歌姫
サンディ−デニ−の海と私のねじれたキャンドルというアルバムからいただいた

近所に日本最大級の品揃えの蔦屋ができてそこでいまはなき彼女のジャッケットに遭遇 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14252)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
美しい花- yamadahifumi自由詩412-4-24
うた- はるな自由詩1012-4-24
ゆうがた- はるな自由詩512-4-24
メダカ- subaru★自由詩18*12-4-24
蓋についての考察- そらの珊 ...自由詩10*12-4-24
人のにらめっこ- yamadahifumi自由詩412-4-24
ホンマ?- そらの珊 ...自由詩8*12-4-24
【_向い風_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-4-24
弔う妄想- ホロウ・ ...自由詩6*12-4-24
会社をたたむ- 壮佑自由詩39*12-4-23
- りり自由詩4*12-4-23
うつろぎのひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*12-4-23
春の名残- あ。自由詩712-4-23
問い- 乱太郎自由詩16*12-4-23
暁の向こう側- tomoyan*自由詩4*12-4-23
ため池- はるな自由詩512-4-23
借り地- そらの珊 ...自由詩8*12-4-23
桃缶と祈りの夜に- 石田とわ自由詩8*12-4-23
宇宙中空散歩の夜- マーブル自由詩812-4-23
幸せのレシピ_/_ランチのハヒフヘホ- beebee自由詩20*12-4-23
イエスマン- 藤鈴呼自由詩2*12-4-22
覚えた事- ペポパン ...自由詩4*12-4-22
幸せって何?- ペポパン ...自由詩4*12-4-22
遠泳- たもつ自由詩612-4-22
【_翼_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-4-22
心の血- yamadahifumi自由詩112-4-22
追伸- そらの珊 ...自由詩18*12-4-22
ビリー・ザ・キッドに贈る- まーつん自由詩6*12-4-22
CAMISADO- mm自由詩1*12-4-22
海と空とねじれたキャンドル- 梅昆布茶自由詩912-4-22

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