日が長く レンズに艶が昇り そのように見える オレンジのマント
その海を揺らす 人間業のようにも見える オレンジのマント

 王子様ですか 顎の筋肉の坂道に 憧れを乞う
 そのマントは感じるに ....
空が白むのを眺めている


朝より早く夜が終わる


どこかにひとりでいる君


目覚ましはもうない




諦めの塔の頂上の


はがれかけの立て札


同じ ....
しみだらけの顔に
クリームを塗る
傷んだ肌は
彼の足跡
生き伸びてきた証
刻まれた皺に沿って
生きてきた
流されまいとしても
大きな流れに抗いようもなかった
仕方のないことだと
諦 ....
銀色の矢が空から墜ちて来るそんな夜

僕は系統樹のほとりに佇んで生命の音を聴いていた

風がちいさく闇を巻き込んで通り過ぎていった

ときはすでに多くを語らず寄り添っているような気がした
 ....
まだ歌い足らなかっただろう
貴方達が手も振らず
後ろも振り向かず
前へ前へと歩いていってしまった

当たり前のように入ってきた歌を
片っ端から聴き始めている
それでもそれでもね
私は  ....
短い詩を書こう
在りもしない宇宙を描こう


いるか座とくじら座と海で泳ぎまわり
てんびん座とコンパス座で勉強をし
おとめ座と恋をしよう



短い詩を書こう
甘いお菓子の宇宙を ....
「人を愛するということと 人に合わせるということは 多分 全く別のことだ」

「空気を読もうとするのは いい加減やめにして
 空気を 創り出してみたらどうだい?  」
現実は甘くない 
からくてあまい

白鷺が けたたましく鳴いている
もっと 離れるなら 争わなくてもいいものを
特定の岩をめぐって 争っている
 
川沿いを ずっと歩いてきた ....
やさしくもなく平和でもない
あなたの周囲や眼にするもの
耳にするものがそうであるだけに過ぎない
僅かな痛みすら止めて貰えないひとびとが
何十億人もいることをあなたがただ知らないだけだ

比 ....
万華鏡で迷子になっている すろすろすろ と
言葉は融けて
羊は羊飼いに従わず
次々と夜に飛び出してゆく


目が目でしかないのなら
信じなくてもかまわない
死なないくらいに
傷つけばよい

 ....
備え付けの
グレイのロッカーの扉を開けると
中に針金のハンガーが二本
ぶらさがっていた

わたしの前に
入院していた人が
使って残しておいたものだろうか

ただ一本の針金からできてい ....
その日
私は独り鉄棒に腰掛けて
夕日を眺めていたいだけだった

鍵を掛けて体の奥に仕舞っていたはずの
シキュウという箱の中に
エイリアンの胎児が
突如侵入してきたみたいで
ただ不快で気 ....
考えることで

乗り越えたことなんて

たかが知れてる

祈ることで

乗り越えたことのほうが

多いような気がした


理屈は勇気を萎ませる

祈りは勇気を固まらせる
 ....
はちみつ色の月の縁を撫ぜるようにして、右手の紅さしゆびが冷たい窓硝子をすべったのです。
ねむたい音楽に身をゆだねるような、それは大変に穏やかな心地で。
やがて窓硝子をはなれた指の先は、ちょ ....
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころに。

翅は なんにも思考せずに
ただ
トンボのこれからをひたすら羽ばたいていた。

大きな樹の小さな木陰で
すこしばかりの休 ....
猫の眼が好きだった
真横から見るとガラスみたいに夕焼けを映す
透明な眼が好きだった


ある野良と仲が良かったことがある
近所の鉄工所のおじさんに小屋を作ってもらったらしく
この街の寒い ....
空を押し上げて
ひろげた 手のひらに
オーロラが見えますか

空を押し広げて
ひろげた その腕を
たからかに 突き上げる

あれは 父さんの仕事場の
 ....
 しぬなんておもいもしなかった
 ひとが
 海をみていた
 くっきりカゲを増した
 夕映えの
 不知火干潟で
 たぶん夢中で
 ファインダーをのぞいていたにちがいない
 もえのこる ....
勇猛果敢なハヤブサのように

時おり飛来して

瞬時に

才気煥発な詩を置いていく人がいる


乏しい力の僕は

そうはいかないから

凡百のモンシロ蝶のように

 ....
バス停で他の街に逃げだそうと
元気のないジョウジは
襤褸雑巾のように
しわくちゃに俯いて
声を掛けても応えはしない。

大声で奴の名を呼ぶと
親指を立てて
「東京で一稼ぎしてくるぜ」
 ....
なんにでも
なれるよ
手にも
足にも

明日の扉をあけたいと思ったら
鍵を差し込んでごらん

キミの心がそう望むなら
ボクはなんにだってなってみせるよ

翼にも
     ひいらぎの葉蔭にて
     にたりと嗤う貪りに
     肩を叩かれ
     身をふるわせる              
     夜廻りのいわしの
     潰れ ....
いちにちに八十回くらいあのばしょを思います帰ります

オレンジのひかり月のひかり花火のひかり

みどり電車のおと落ちてるセロファン系お惣菜やお料理


愛がたくさんつまっています

 ....
丁寧に折りたたんだ紙のなかに
光る砂があるのを見つけました
最初はちらちらと
またふと
角度を変えると柔らかい閃光も時々見ることができます
これは思いの砂といい
神様
あるいは誰かの思い ....
とても綺麗な青空だ

とても自分が

無価値な気がして

黒い塊が胸いっぱい


それでも

この花束を

君に この花束を




エッフェル塔に登 ....
軽はずみな言葉ほど
健全なものはないからね

自然な
なりゆきの
その背にわたしは乗るよ



いたわりと偽りは紙一重

無情と無償は紙一重

流され過ぎた挙げ句の空 ....
難しい言葉を並べるのだけが詩ではない
と陽だまりに抱かれたばあちゃんが言った

ちょうど春の終わり頃
小学校で書いた詩を先生に褒められたあとだった

知っている言葉をずらずらと
 ....
全てのものは
混沌としている
一秒だって止まることはない
絶え間なく
濁りつづけている


ぬかるみに
足をとられたとして
転んでひざをすりむいたとして
傷口がしくしくと傷んだと ....
ただいま凧が
ひっかかりましたので
取り除く作業のため電車が遅れております
掲示板の文字が流れた

お父さんとこどもかな

そうあってほしいような
別に怒る人もない昼日中
正月もすぎ ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オレンジのマントより- 朝焼彩茜 ...自由詩713-2-8
予防線- 村正自由詩2*13-2-8
今の処に- within自由詩5*13-2-8
親父の暇つぶし- 梅昆布茶自由詩1613-2-8
Thank_you_for_everything- subaru★自由詩14*13-2-8
詩人の宇宙- 梨玖自由詩113-2-8
ランダムな独り言_1- まーつん自由詩9*13-2-7
- るるりら自由詩17*13-2-7
世界は- HAL自由詩10*13-2-7
万華鏡で迷子になっている- 北大路京 ...自由詩713-2-7
ノート(ある日_明けて)- 木立 悟自由詩413-2-7
針金ハンガー- そらの珊 ...自由詩23*13-2-7
その日- 夏美かを ...自由詩29*13-2-7
祈りと理屈- 吉岡ペペ ...自由詩913-2-6
或る少女の日記- aria28thmoon自由詩3*13-2-6
晩秋- 草野大悟自由詩6*13-2-6
融ける- 川上凌自由詩3*13-2-6
さんかんびのオーロラ- るるりら自由詩8*13-2-6
さいごの一枚- 石川敬大自由詩17*13-2-6
詩の成り立ち- オキ自由詩2*13-2-6
ジョージ- ……とあ ...自由詩7*13-2-6
未分化細胞- そらの珊 ...自由詩1213-2-6
夜陰- 石田とわ自由詩7*13-2-6
ぼくのやすらぐばしょ様- 吉岡ペペ ...自由詩613-2-6
光る思いの砂- 風呂川渇自由詩213-2-5
花々- 多紀自由詩17*13-2-5
遠くへいきたい- 千波 一 ...自由詩13*13-2-5
羅列- 川上凌自由詩5*13-2-5
呪ってんじゃねえ、光にあふれろ- あ。自由詩11*13-2-5
電車をとめた凧- 朧月自由詩513-2-5

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