左半身の欠落感と

引き攣るよう感覚



多分

すれ違いざまに

持っていかれたんだろう




どこかの辻で

出会った際に








 ....
精神病院で夜勤の朝
朝の体操で
体育館に移動した
体調の良い患者30人ほどが
開放病棟から体育館に移動し
めいめいが
散歩したり
ボール投げしたり
軽い運動をする

病棟に帰ってき ....
吹き消されないともしび

たしかにある

それしか分からない

一箇所だけ鏡のような俺は石ころ


ひとりでもないし

たにんごとでもない

やり方はほかにあるってことさ
 ....
先走った靴が ぼくを置き去りにし
真剣な顔で ぽっかり浮かんでいる雲
始発に乗りました
知っているのはそれだけです

一人今日に留まり
呼吸に委ねる
凍りついた世界に 小さな穴をあけ
 ....
私の頭に
時々帽子がぷらりと帰ってくるよ

遠い昔
だれかが
私の髪の毛をくしゃくしゃっと
した時の
あの切ないような感触を
私の頭は覚えているよ

みんな
自分のことだけで精一 ....
萎み始めた意識の片隅に
かろうじて立て掛けてある
ギターの絃はたぶん錆びついて
降り積もる時間に埋れている

僕の指は踊れないから
意味を探してしまうから
残念ながらギター弾きにはなれな ....
毎日 同じ時間 同じ場所で擦れ違う

名前は知らない
年齢は知らない
どんな声なのか
どんな顔で笑うのか知らない

知り得ているのは 君が
僕を知らないことだけ

毎日 同じ時間  ....
夜の通勤急行列車

ゆっくりだんだん蛇行しながら

「プシュー」と

最後に息を吐き出して一時停車

車掌さんのクネル声でどうやら信号待ち

皆も疲れて

「プシュー」と

 ....
幾とせ過ぎたか
このひと世

移ろう空気に
まかせる身



真夜中闇に
包まれて

白昼は日の
光浴び



宙の広がり
定まることなく

時の流れ
留ま ....
発情スイッチ
午前二時

インもアウトも
無造作に

妄想奇しくも
花開き

癇癪玉が
割れました


誰か食らってくだしゃんせ
骨までしゃぶってくだしゃんせ
こんな女で ....
目を瞑っても嫌な事はそこに在る
目を瞑っても轟音からは逃れられぬように
耳を塞いでも恐ろしい事は起こっている
耳を塞いでも嗅覚は異臭をとらえるように
鼻をつまんでも根本事由はごまかせない
鼻 ....
泳げなかった
けれども
病院の先輩に誘われ
三人で行った

一頻、海に入ったりした後
浜辺で各々、勝手に休んでいたら
浜辺が騒がしくざわついている

海で溺れた人が出たのだ

状 ....
じゅうじか?
ううん
かざぐるま?
ううん
なにかのかざり?
ううん
なに?
しゅりけん


チラシを細く丸めた棒を二つ
十字形に組み合わせて
セロテープでぐるぐる巻いてあ ....
(あ) あれがいのちの灯。

(い) 幾重にも重なって

(う) 嘘偽りのない

(え) 永遠の祈りは

(お) 終わりなき旅のようです。
濡れたスリッパをベランダに干しておいたら
一匹のアシナガバチがとまっていた。
花の蜜を吸うように
命の水を飲み干すように
へばりついていた。
瞬時に、夏の大発生を思い出し、
    子ども ....
父が撮ってきた家族の写真は
いつも後ろから
母がいつも文句を言っていた
どうして正面から
皆の笑顔を撮らないのかと
でもそんな文句を言う母の顔が
妙にうれしそうなのが
いつも不思議だった ....
子供の頃
古めかしい三面鏡が
部屋の隅にありました

木目模様の板に貼られた
三枚の鏡はそれぞれに
蝶番によってつながっていて可動式でした

普段は折りたたまれているのだけれど
ぱた ....
あのひとは
気まぐれで意地悪

あたしの気持ちを
試すかのような言葉で

揺さぶりをかけてくる

かと思うと

子供のような
愛らしさ

彼は
いつも 大気のような優しさで ....
私の中の私は
うたいたがっている
死にたがっている
なまけたがっている
甘えたがっている
泣きたがっている
ききたがっている
さけんで
さけんで
さけびくるって
それでも
両腕ふ ....
しょうがないじゃない
わざとじゃない
あの人が悪いのではない
誰のせいでもない
ひとりでにそうなった
春だから
愛でたい
               白いハンカチを
               一枚買いました
               うすいうすいハンカチで
             ....
振り返る時は 慣れた椅子に座りたい
真夜中の冬のような 音のない音の中で

Lalalalala Lalalalala
今はメトロノームも止めて
目を瞑り座ったまま 時の旅を始める

五 ....
もしも神に出会ったら

すがり付くだろうか
狂った歯車を止めてくれと

飛びかかるだろうか
生きる痛みの責めを負えと

それとも

お茶に招くだろうか
穏やかな春の午後に

 ....
             なぁ、もう啼いてもいいっしょ?
               
              まだはやかんべ
             
            ....
とがらせろ
とがらせろ
ながれのすべてを
とがらせろ

握りしめた力が
入水した紙粘土のように  ....
飼っていた黒猫が突然行方不明
家の玄関の鍵は掛けていた
どこか窓が開いていたのか
窓から見える風景は
空っ風舞う冬景色
街路樹の葉はあらかた落ちてしまい
魚の骨の並木道

ふと見る ....
君が自力通学を始めた
家のドアを開けるところから
養護学校の門をくぐるまで
たった独りで
独りっきりで

君はもう17歳なんだし
大したことはないじゃないかと
他の人は思うだろうけれど ....
ぽっかりあいた
空洞は
ただ ひたすらに
まっている

「おかえりなさい」と
言う時を

夜の孤独は
しんしんと冷え
柱時計が時を刻む

ぽっかりあいた
スリッパの
空洞の ....
なんのために
歩くのか
それが死への行進であっても
もはや
退くこともできず
ただ祖國の土を踏むことだけを
夢見て
凍土を踏みしめて行く
泣く力はとうになく
乳さえ吸う力もない
赤 ....
電車に乗ってどこいくの
みんなどこかをみてる
想いめぐらせている
ちいさな箱でゆられて
りんごのようね
不揃いな私たちの人生
壊さないよに歩こ
がたがた電車は進む
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
戯言- 自由詩4*12-2-4
看護師だった頃のこと- 板谷みき ...自由詩4*12-2-4
俺は石ころ- 吉岡ペペ ...自由詩412-2-4
秋の輪郭- 空丸ゆら ...自由詩912-2-4
帽子- そらの珊 ...自由詩9*12-2-4
アルペジオ- nonya自由詩30*12-2-4
車で擦れ違う関係- 徘徊メガ ...自由詩7*12-2-4
夜の通勤急行列車- 灰泥軽茶自由詩8*12-2-4
遠い日- シホ.N自由詩312-2-4
_- faik自由詩13*12-2-4
- salco自由詩19*12-2-4
石狩海岸の海水浴場の思い出- 板谷みき ...自由詩3*12-2-3
しゅりけん- 壮佑自由詩23*12-2-3
あいうえお作文。- 永乃ゆち自由詩1*12-2-3
アシナガバチ- くさいき ...自由詩212-2-3
父の撮る写真- 相差 遠 ...自由詩10*12-2-3
三面鏡- そらの珊 ...自由詩10+*12-2-3
太陽と風- 森の猫自由詩13*12-2-3
私のさけび- 朧月自由詩212-2-3
- たにい自由詩312-2-3
白きハンカチ- 石田とわ自由詩7*12-2-3
静寂の中で弾く過去は- 邦秋自由詩2*12-2-3
もしも神に出合ったら- まーつん自由詩5*12-2-3
春告げ鳥のうた- 石田とわ自由詩5*12-2-2
『とがらせろ』- あおい満 ...自由詩8*12-2-2
鏡の中の猫- ……とあ ...自由詩24*12-2-2
小さな旅立ち- 花形新次自由詩7*12-2-2
空洞- そらの珊 ...自由詩8*12-2-2
チチハルからの渡り鳥- そらの珊 ...自由詩10*12-2-2
りんご電車- 朧月自由詩212-2-2

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