街路樹が震えている、冬
  あらゆるものに札がつけられた
  ふりはじめた雪に、砂糖菓子に さびしさに……



  水切り台に置かれたきのうのウイスキー
  それに口をつけ ....
海に裏切られ 花に批難されたら

枯葉にも笑われる生き様


ヒューっと 大きく豪勢な車が

目の前を風のごとくに走り過ぎようとするよ

ハンドルにしがみついた女の人

なぜ ....
自動筆記で遺書したためている フラワーデザイナーの看板が雑草に埋もれていた こころは洗濯できるものだろうか

いつもその時どきなりの

こころで生きれるように

できるものならば

天気の良い日に

やさしい風の中に

干してみたいものだ
ぼくが朝に来るたびに
遠景にある像がわずかに
動く気配
それをモアイ像となづけて
毎朝
位置を確認する
いつかぼくと一体になるために
近づいてくるのだ

事故のときには
重い像が空 ....
つまらなさを嘆き
つまらなさに沈み
つまらなさを助長し
つくべき嘘をつかずに
つかなくてもいい嘘をつき
強がることに慣れ
つながることを恐れ
ついたて越しのよそよそしさ ....
寝息もかたちを持つ生々しい夜に
生きていることははずかしかった
熱と湿りを帯びるからだが
その振動や重みが

やがて夜の裾がめくれはじめ
青と赤が互いを超える
はじまりとおわりを混ぜ ....
  羊たちは口をそろえて
  ここは退屈だ ここにはなにもない と言っていた
  それから達者なムーンウォークでじぶんたちの{ルビ塒=ねぐら}へ消えてゆく
  唇にしまいこまれた狡猾な秘 ....
あぶらかたぶら

うなぎリベンジ

持ち合わせあのときなくて

きょうがリベンジ漱石四枚


すきまから風の音

うなぎの焼ける匂いない

なかなかうなぎ出て来やしない

 ....
小学5年の娘から
毎度毎度の
近況報告


あのね
ママが風邪ひいて寝込んでる
パパが心配するから
口止めされてたけど
メールは口じゃないから いいよね
だから
おみまいの メー ....
歩きつづけていればいつも風のなかにいられるのに
立ち止まればいつも後悔ばかりあふれ出す
そんな思いを振りはらいながら地下鉄の駅まで
強い日差しに照らされて歩く

明け方に見た夢のなかで傷つけ ....
ミツバツツジが連動している 非常階段には
扉があって
内と外が隔てられている
内のものかといえば
そうでも非ず
外のものかというえば
そうでも非ず
非常のために作られた階段
日常では使われない
避難通路

 ....
曇天あたまで
頂いて

日一日また
いたずらに



この世にはまだ
居足りない

先ゆき最期まで
至りたい



言葉のはざまで
抱かれて

まぼろしあ ....
おまえに会いたい

誰よりもまず
おまえに会いたい

おまえのあどけない
頬に触れたい

おまえに触れてしまえば
若い女の誘いの言葉も
金銭目的の悪魔の囁きだと
綺麗サッパリ振り ....
『腐りかけが美味い』腐っていた 贈ったポエムが公開されている 静寂の夜
幾つも過ごし
外の紺色と中の黒色が
床で重なりあっていくのを
幾度も目にしてきた
飽きてしまうほどに

片隅の夜
幾つも過ごし
強気な短針と優しい長針が
重なり合うことの ....
五時間半のパートも毎日つづくと
腕も、足も、腰も痛くなって
お風呂上がりにはからだじゅうに 
星を貼って、寝ます
星は、
ツボとよばれるからだの黒点に貼るから
いくつか貼ると
わたしのか ....
冷たい夜の匂い

波にゆれる月

夜風が髪をすくいとり
遊びながらさよならを言う

空と海の隙間

扉はいつ開くのだろうか

月が映るのを確かめるように
何度もあなたの体温を奪 ....
       生まれたね
       やさしい手で研がれ
       水をたっぷり
       ふっくらつやつやと
       今日は卵にしようか
       それとも納豆 ....
既婚者のシャツにつける口紅スタンプを自作 後悔ばかりの走馬灯が見える 過ぎ去ったものの影を追わないで

思い出の名前を口にしないで

あの日を小瓶に閉じ込めないで


銀の魚は
網の目をくぐって
すべるように消えるもの


手から手へと渡ってゆく ....
膝下五センチのスカート丈
三つ折りの白い靴下
おかっぱに切りそろえた髪
私は校則通りの平凡な中学生

ふくらはぎ下までのスカート丈
伸ばしたままの靴下
パーマがかかった茶髪
そう、あな ....
今さら遅いと思います。

最後の話は

富ヶ谷の空
まぁるく描かれた
ジェットの雲
五色の輪のことでした

その話をした刹那

一〇歳の僕は
テレビから飛び出して
庭に駆け下 ....
ある冬晴れの日のその空と
同じ色の表紙をした
日記を買った
他に種類はたくさんあったのだが
それはひときわ僕の目を惹いて
一度手に取り
一度戻して
もう一度手に取り買ったのだった

 ....
ツッコんではいけない悪い見本を見た 折紙の伝説から一枚、不審な主人公を取り出すと、

私は体の内側からエナジーを燃やし一羽のオルガンに変身する

力強く弾かれる黒と白の鍵盤が空高く舞い上がる

海のうねりの様に
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
記憶- 草野春心自由詩413-12-1
だいたい_それくらい- 芦沢 恵自由詩23*13-12-1
自動筆記で遺書したためている- 北大路京 ...自由詩813-12-1
フラワーデザイナーの看板が雑草に埋もれていた- 北大路京 ...自由詩1313-12-1
太陽- 梅昆布茶自由詩25*13-12-1
死のモアイ像- 殿岡秀秋自由詩1013-12-1
つまり、月夜に追憶27- komasen333自由詩5*13-12-1
絵筆- はるな自由詩913-12-1
羊たち- 草野春心自由詩313-11-30
うなぎリベンジ- 吉岡ペペ ...自由詩613-11-30
笑い泣き- ichirou自由詩9*13-11-30
新しい感情- カワグチ ...自由詩613-11-30
ミツバツツジが連動している- 北大路京 ...自由詩313-11-30
【非常階段】_詩サークル「群青」11月の課題「非」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩2013-11-30
天まで- シホ.N自由詩313-11-29
おまえに会いたい- 花形新次自由詩813-11-29
『腐りかけが美味い』腐っていた- 北大路京 ...自由詩913-11-29
贈ったポエムが公開されている- 北大路京 ...自由詩513-11-29
飽きてしまうほどに- ムウ自由詩313-11-28
星座- たま自由詩35*13-11-28
ゆらぎ- 暗闇れも ...自由詩313-11-28
生まれたての朝- 石田とわ自由詩15*13-11-28
既婚者のシャツにつける口紅スタンプを自作- 北大路京 ...自由詩513-11-28
後悔ばかりの走馬灯が見える- 北大路京 ...自由詩613-11-28
季節- 梅昆布茶自由詩1513-11-27
さくら色の息吹- 夏美かを ...自由詩33*13-11-27
五輪−姉弟おしまい- ……とあ ...自由詩12*13-11-27
日記買う- 八布自由詩1213-11-27
ツッコんではいけない悪い見本を見た- 北大路京 ...自由詩513-11-27
無題- 近藤孝次自由詩3*13-11-26

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