にわとりが先か
たまごが先か

目の前に
にわとりがいる
くふぇー くふぇーと
鳴いている

足踏み鳴らして
鳴いている

その存在感は
命の叫びは

あたしが先よ
とで ....
ところであなたの結末は
空に聳える塔の上
さらに伸ばした指の先
白い雲の浮かぶ場所
光の中で交差する
きらりと光る紛い物

ところで自分の結末は
八五番の緑色
赤い豚の急降下
離島 ....
湖は空を映している

それは私と息子の関係に似ている

澄み切った青色の空を
湖はより澄み切った夏色で

そういう風に生きて欲しくば
そういう風に生きていこう

叶うかどうかは ....
みられたい自分と
見える自分が
違うのはよくあること

いいかっこしたいけど
どこか抜けている
誤字のような間違いをして
気付かないままでかけてしまう

そんな今日のはじまりに
あ ....
横断舗道を
小学校六年くらいの
男の子たちの集団が
渡っていく

夏休みが始まったばかりだというのに
どの子も
こんがりと日焼けしていて
プールでもいくのだろうか
子犬がじゃれ合うみ ....
カーッ カーッ カラスが
近所中に響き渡る声で
仲間に何か伝えてる

ピュー ピュー 小鳥のヒナが
か細い声で おかあさんに
ごはんをねだっている

ミャー ミャー ふけネコが
でか ....
a,

波打ち際にしゃがみこんで
砂浜にいくつも円を描く
白いスカートの裾は
潮にひたひた濡れて揺れて
手の甲に透けた
青い筋がきゅっと強張る
最初の晩から此処へ来て
明日には帰 ....
雨を押すと出る
水彩の
青空


夕方の
爬虫類の



波に奪られた
光に奪られた
警告


白墨
白の絵の具
何も描けずに打ち寄せる

 ....
けものの時間が人から生えて
見知らぬかたちをなぞりかがやく
断崖まで 河口まで


海へ至る昼
白く傾いで
高さは低さ
流れなだらか


板たち 鳥たち 兄妹 ....
蜂をしゃぶったのどに光が当たる
竹ひごで編んだ身体に風が吹く
シャーベットカラーの臨終に手足が跳ねる
沖あいでこいびとが放ったブイが海中へ消える
香水と星とが同時に蒸発する
水のようにド ....
 夜間高速
肘から先の宇宙は
少年時代に繋がっていて
綿菓子みたいな青春が
笑顔で僕を待ってる

 螢
てらてらと鳴いている
光は人の絆を蝕む
川に小舟を浮かべるよう
やさしく空へ ....
今夜は静かだ

エアコンの音だけが響いてる

何気ない風の音に耳を傾けている

眠れない夜はいつもそうだ

ただ静かな夜で

闇だけが押し寄せてきて

何も見えなくて

漆 ....
家族ってなんだろなあ

お茶碗を洗いながら考えた
薄暗い流しにむかって
人数分の食器を洗っていると
浮かんでくる想いがある

かちゃりかちゃり
ざーざー

こたえはないけど
欠け ....
愛していると言わないで
そいつは僕を窒息させる

愛していると言わないで
がんじがらめにされてしまう


いつも いつも
あなたを気にしちゃいられない

いつも いつも
笑ってば ....
蒸れ沸く都市

浸り結ぶ地下道

廃液は沸点をふりきり

南国の氷点でさしとまる

積雪の外壁は日没とともに

霙の通路を水平にのばしていく

恣意なる磁場とその伸縮の確執は  ....
氷がとけて

カラカラまわる

扇風機の羽がとんでいく

いくつもいくつもとんでいく

レモンイエローそそぐよ光

玉粒の汗が夏の匂い

浴衣姿が綺麗だねと

寿司屋の前で ....
近くの公園には
だれも見たことがない
泉があるという

のどの渇きを
感じる時計の針が
私を指し、
内臓がバラ色に変わると
わたしは
その泉を探しにでかけた

のどを潤したい
 ....
静けさと口がさみしくて
少しかじったリップクリーム
溶け出して滲む真夏日の視界に
飲み込めない青さを吐きだした



「何とかやっているから」
なんて



見えない嘘なら笑っ ....
**というわけで 愛用の帽子はベージュのレース製
筋金入りの自由自在 たたんでひろげてひっぱる
突然ピンと宙に浮く
新しいのを買ったらと 90歳の母の助言

思い出の中に浮かぶ帽子たち

 ....
自分にあいたくて
かがみをのぞいてみた
だれかの詩をよんでみた
昔の写真をひらいてみた

どんな自分ならいいんだろう

こたえがほしかった
だれかの言葉でほしかった

ほんとうはね ....
 
叫んだ声も消えてしまう

そんな深い夜の日は

グラス片手に夜明けをじっと待つ




 
外灯に照らされて

葉のみどり





救急車の音

風もない夜だった


あなたの声を聞きたかった

からだもたましいも

ただそれだけになっていた


 ....
ね 
って小さくつけるのは
うん 
と言ってほしいから

たったひとことでいいから

だれでもそうだよ って
君が言うだけで心が
着地する

ひっぱってる
シャツのすそ お互い ....
ピアノの音
芝生の上
アリが歩く
ネコの声

まぶしい
太陽
麦の穂
犬と遊ぶ少年

そよ風と
木々のざわめき
午後の紅茶
ティーカップ
自由がない
手を上げるにも
足を上げるにも
許しがなければ

ご主人がいなければ
死んだも同然
取り上げて
構って貰えないと

ご主人の喜ぶように
滑稽に
笑いの為に
運命の ....
こころが
あまりに泳ぐので
からだは
すっかりさかなのようになった

くらやみで
もの見えず
熱のほうへと泳ぐこころに

からだは
ぴったりよりそい
もとめるものをもとめてい ....
鳥が 来ては去りをくり返し
歌うメロディーとついばむリズムを
とぎれなくくり返す
生きているかぎり鳥は音楽そのもの

自然はすべてをくり返していく
朝夕 春秋 晴雨 生死
いろいろなリズ ....
愛と詩はべつものよ
花瓶の花と荒野の花とに
どれほどの貴賎があるだろう



ただ咲くように咲け
それをときどきやさしく飾るのが
詩の役割だろう
雨に濡れて

乾かない髪を

結い上げたままにして

服を脱ぎ散らかす



バスタブにうな垂れて

泣きじゃくった声は

シャワーの音に

かき消されて



 ....
夜が明けて
いつもの日々が戻ってきた
飾る言葉は何も見つからないが
飾らないまま
朝のやわらかな光の中で
こうして
過ごしていたい
自分の呼吸を友とする者には
太陽はまぶしすぎる
何 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
にわとりが先- 朧月自由詩512-7-24
結末- ……とあ ...自由詩17*12-7-24
夏色の湖- 小原あき自由詩10*12-7-24
誤字- 朧月自由詩612-7-24
街角の風景- そらの珊 ...自由詩10*12-7-24
- マリエ自由詩612-7-24
海の家- peau自由詩12*12-7-24
ノート(ひとりの子)- 木立 悟自由詩612-7-24
降り来る言葉_LX- 木立 悟自由詩412-7-24
浄化のシステム- 平井容子自由詩1912-7-23
さみだれ- さひ自由詩412-7-23
静かな夜に- 月乃 姫 ...自由詩312-7-23
お茶碗家族- 朧月自由詩412-7-23
わがまま- まーつん自由詩10*12-7-23
都市の予告- takano自由詩1*12-7-23
レモンイエロー夏- 灰泥軽茶自由詩9*12-7-23
誰も見たこともない泉の物語- 灘 修二自由詩3*12-7-23
夏冷え- サトウチ ...自由詩5*12-7-23
帽子と**考- 木原東子自由詩14*12-7-22
星からはじまる- 朧月自由詩412-7-22
深い夜の日- 殿上 童自由詩19*12-7-22
夏の街路樹- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-22
- 朧月自由詩412-7-22
昼下がり- ペポパン ...自由詩15*12-7-22
マリオネット- ペポパン ...自由詩6*12-7-22
さかな- はるな自由詩612-7-22
心の鳥- 木の若芽自由詩112-7-22
愛と詩は- はるな自由詩412-7-22
サイレント- 永乃ゆち自由詩7*12-7-22
生き残されて- 灘 修二自由詩3*12-7-22

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