私に青が混じっているなら
何色でもいい
それは
荒れ狂う夜の海だったか
静かすぎる夜空だったか
それだけ
教えてくれよ



本当は水をよく含んでいたことくらい
あなたにもよ ....
どうにもならない夜の嵐

やわらかな心が揺れているの

でも不思議

それはいちりんの小さな花のよう

黄いろい花が揺れているの


舌たらずで饒舌なため息

ひかりは見えな ....
古いフィルムネガ
光にかざせば
見知らぬような

ああ 確かに私だろう

こびと専用の夜行列車の小窓の中で
かすかに笑っているようだが
それは条件反射の類だろう
本当に可笑しい時は ....
自信を
もつことはできないけど
もってもらうことはできるんじゃないかな

認める ってこと
応援の言葉はいえないけど

いってらっしゃい
たったひとことが
背中を押してくれることもあ ....
ねむる人から
わずかに死がにおっている

うなじにくちびるをつけ
愛してやると
その背中に
にじむように命が動いている

ねむる人よ
安らかに
いまは死のふちをなぞっておいで
お風呂の中で
私の人生とは
と考えた

考えたところで
とまってしまった

そういえばこれも
湯船という船だな
この船で旅に出れぬなら
どこにいても
どこにもゆけない

顔が ....
ぬるい陽射しに

すこし暑い秋の

ふかい水色の空


とぼとぼと

道をふりかえる

こどもの頃

どんな顔で

どんな夢を見て

歩いたのか


ぬるい陽射 ....
往来へでて
てきとうな影をみつけては持ち帰るが
どれもやはりあなたではない

晴れた日には
いつもより多くの影が行き交うが
どれもやはりわたしではない

くもりの日
沸点をこえた ....
茂れる樹々の葉の間
真夏の太陽 白い雲
小さな空に白い雲
公園の外はアスファルト
ゆらゆら揺れる路面の景色
権力者の膝元に
声を嗄らして叫ぶ人々
クマゼミの声より
ジージーと
子孫の ....
きょう
夕焼けをみていたら
いきなり空が
あかい舌をだした


空よりもずっと
遠いところ
飛行機にのって
バスにのって
橋も渡ったのに
ここは山ばかりなのね
と少女はいった
 ....
人にこたえられず
期待はずれ
生きてるそのもの
期待はずれ

空気が読めず
調子はずれ
書くべきうたも
調子はずれ

行く道の先
見当はずれ
標べもなくて
見当はずれ
 ....
もしも
かなしみのなかのかなしみで
そだつきがあるならば

そのきは
うみかぜのなかで
ぐっとねをはり
えだをすこしずつのばし
はなをさかせるだろう

そのはなは
きっと
すい ....
ここにひとつの傾きがあり
常にこちらに関わることなく
指から指へ歩いている
触れるたびに弱々しくなり
菓子に落ちて
ひとつ増える










 ....
あおぐ うちわ
木漏れ日 舞い
ついばみ 鳴く 白い雲

腰掛けて 揺れる
飲み散らかした花びら
風爪 斬り 羽織る
草の夢 露の戸

繰り言 湿るサンダル
絡む炭酸 甘く 指に
 ....
後ろ手に曲を奏でて鳴りおわったらさよなら
咲いたまま首を落とす椿みたいな朝

コンクリートのうえで
べらぼうに
赤く

どうしても開いたままの花弁が風に
痛い
自分の言葉にしか安心できない


眠る前に足で毛布を確かめるみたいに
こそこそ
これはちがう
それもちがうと
言葉をさがしてる

想う風景はあるのに
言葉がでてこない

一人だ ....
果実であると思ったそれは花弁であった
ひたすら内へ内へ花開いているのだ
そして紅く紅く熟れているのだ
いや、未熟な種と共に爛れているのだ
自らを限定してしまった
実の大きさのその中で
虚ろ ....
いのちみじかし
恋せよ乙女

頬を撫でるそよ風も
街の木々も
胸に焼きつく山の緑も
私にとってすべてが詩
心から心へ
伝わっていく詩には
壁など存在しない
遠く去ったあの人を思い出 ....
ロック/


肉のなかにあるキッチンで
いちじくを割る
どちらがわにもいなくなる
感覚を否定した濡れ手を重ねて
象ったイーコール

それは合掌

あったことはいちどもなかった
 ....
私は父に児童虐待を受けた
毎日頭を殴られ、
毎日コブができていた
理由がわかる日も
わからない日もあった。

自分は愛されなかった事を
悲しく思う。
だから自分は苦しくても
父がウッ ....
新聞の一面に幼い灰色の無知が滲む

 私の人生に関わるのは かすり傷程

世の中の出来事 私に関わりのないと言い切れない

 無関心でいられない 少し暇な時間に

世の中の出来事を 
 ....
楽園だと思ってたどり着いたところには
泥土と瓦礫がただただ、広がっていて
許してください
と言っていた

なみだで労って
構わないからと応じ
でも本当はとても
かなしかった

労い ....
無数のマロニエ/或いは樹木の香り
世界がささくれ立ち
保湿して、
穏やかに錯綜する朝が現出する
そして秘めやかに抑揚のない朝が消え
世界は流れ弾き熟れる
無数の弾道がわたしを貫く
一瞬に ....
手のひらを
ひらいたとき
いくつもの時間が
そこで死んでいた

顔をあげると
いくつもの季節が
道路のすみで
凍えていた

ふるえる指で
拾いあげた
だれかの言葉は
死に ....
誰もいない
重ねる手も
合わせる膝も

誰もいない
目をとじても
ひらいても

波さえ
だんだん遠のいて

かわいたページを繰るように
日がしゅんと消えていった

誰も ....
耳を澄ます雨音のように 囁きを飛ばしたい

伝わらぬ心のバリアに すまし顔ではいられない

囁きを幾層も 飛ばしたい
 きっとよりも もっと この世とあの世の緩やかな層の彼方に

必ず刺 ....
天気雨で起きた朝寝坊の日曜日 カーテンを翻している風
ごきげんな空模様に思わず あくびをした

モノクロの虹をおもいだして   くちずさむ唄 

夢見がちなあの子はありったけの想いで あ ....
わたしたちの
毎日乗る
電車

車内の
どこかに

溢れ出す前の
青い
  精一杯
  わらい疲れたあとはさ、
  窓際にいってごらん?



  夜を徹して
  つみあげられた花が
  ひとときに燃やされてゆくからさ
  空のはじっこに
   ....
平均余命が一桁となった 
      老耄にとって
それは それは 想いがなごむものだ
   住宅街を素通りしたとき
   たまたま耳にした
   おさなごの弾んだ
   金切声の基調演説 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノクターン- マーブル自由詩6*12-9-19
やわらかな心- 吉岡ペペ ...自由詩412-9-19
銀塩写真- そらの珊 ...自由詩14*12-9-19
いってらっしゃい- 朧月自由詩412-9-19
ねむる人- はるな自由詩812-9-19
船旅- 朧月自由詩412-9-18
すこし暑い秋の空- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-18
- はるな自由詩6*12-9-18
デモ……言いたい- ……とあ ...自由詩8*12-9-18
やまぶどう- yo-yo自由詩1412-9-18
期待はずれの人- シホ.N自由詩112-9-18
風葬- 青色銀河 ...自由詩8+12-9-18
ノート(ふたつ)- 木立 悟自由詩312-9-17
伏せ字_渡る野- 砂木自由詩25*12-9-17
赤く- はるな自由詩212-9-17
風がうたう夜- 朧月自由詩912-9-17
無花果- マチムラ自由詩8*12-9-17
祈り- 渡辺亘自由詩712-9-17
たいせつな蜘蛛を殺した日- 平井容子自由詩912-9-17
おとん- ペポパン ...自由詩7*12-9-17
無知の滲み- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-9-17
楽園- もっぷ自由詩512-9-17
嘔吐/隠喩- empty自由詩612-9-17
ことば- はるな自由詩812-9-17
誰も- はるな自由詩812-9-16
幾層の励まし- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-9-16
なけなしの花- マーブル自由詩6*12-9-16
- 佐藤伊織自由詩712-9-15
つみあげられた炎- 草野春心自由詩612-9-15
スローライフ(八)- 信天翁自由詩312-9-15

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