大都会へ行けば行くほど大きな看板がある
当たり前だよね
こんなゴミゴミした場所で 目的地のホテルに行くには
デカイ看板でもないと無理

大きなホテル程 大きな看板が名乗りをあげて
 ....
はやにえ
しるべ
ひかりが開けた穴
いそいで




雨の肩書き
午後のおさがり
陽の水母に
別れを言う


溺れかけたのは
羽の子ども
空気の傷が ....
熱中症の蜂が 花びらに躓く
ちょうど昼寝時
樹陰のない夏の蜂が 躓いた
まるで羽の折れた言葉のように
何でもありの蜜の中へ
フラフラに 脱水した蜂は 真っ逆さまに
琥珀の決意とともに
 ....
あっちむいてほい、と言われて
まんまとひっかかった
その顔の向いた方へ
大きな夕日が沈んでいく


今日も今日とて
僕は僕のままだった
そんな小さな誇りが
積もりに積もったおへその下 ....
 
 
プラスチックが降り積もる
世界は彩と形に満ち溢れ
ラジオからはいつものように
幸せな物語が流れている

どのように話したらよいのか
君に話したいことがたくさんあるのに
話すべ ....
舟に乗って川を渡る。きれいじゃない水に腕を浸して、汚れたワン
ピースのすそから、小麦色の脚をのばしている、太陽もない、だれ
もこない、きみが舵をとったくせに、行方不明なんておかしい
 ....
      150808

考えたら
わたしは
夾竹桃を
見たことが
あっただろうか
夾竹桃は夏の花が先行し
後から花のイメージが付加され
がっちりと定着したようだ
わたしが夾竹桃 ....
窓を開けると
蝉の嵐がどっとなだれ込んできた
熱風のかたまりを大きな捕虫網ですくい取る
いっぴきの夏を追いかけたまま
少年の夢はなかなか覚めない

布切れで父が
細長い袋を作った
針金 ....
 遠くで蜩が鳴いている。
 商店の軒先から蚊取り線香の匂いがする。
 祖父との思い出が詰まった公園へ行く。
 そのとき私は自分に見合った石ころを拾い上げた。

 石には歴史が刻まれている ....
硬い硬い残響に
冬の孔雀舞う
優雅に羽広げ
雪原を辿り

遥か突き上げた独立峰は唐突に
曇天の灰色背景に
クリーム色に映える
頂柔らかな円みを帯び

孔雀はもう止めどもなく涙を溢れ ....
財布のハラが
なったのである。
蝉の合唱部がちょうど
ステージをおりたころに
おれも、わかってはいた
わかってはいたけど
神社で見つけた蛇の抜け殻を
信じるには もう
足の裏が白すぎた ....
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん

鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ....
それは、
いつも見えない
激しくもゆるやかな
みなものような
風からはじまる。
それは、
いつもひとつの
 ....
酸素吸入器に 繋がれて
あなたは、
二週間 生きました。

酸素吸入器に 動かされて
胸いっぱいの 息をして
かつて こんなにも 深く長く
呼吸したことはなかったと
思われるほ ....
鶴が一本脚で立っている
この灼熱の炎天下に

その脚が折れるのは時間のもんだいだろう
翔べないからこのどぶ川に取り残され
その時を只待っている


思い付いたよう毛繕いをしながら
い ....
昆虫採集の一団が
帰ってきた
今日は夏休み自然教室

予定の時間をはるかに過ぎ
バッタみたいに跳ねて
バスから次々おりてくる子ども達
汗だくの引率者が言うには
みんなそれぞれお目当ての ....
空々漠々 とした
あおぞらも ちぎれるときは
わすれぐさのように 赤く鮮烈に土壌と宇宙との間で炸裂するのだ
きょうも嘘で すべてを汚染しつづけている人々の足元で 蟻は動く
死してもなお ....
生きた体を触って、熱い思いをする
こんなに無駄なんだ、こうやって動いているのは
冷たいものを取って、手を冷やす
すべての美しいもの、こんなふうに感じるのだろう
熱いものが、全部、全部、遠くへ散 ....
夜の蒼い錯綜を
独り孤絶し歩いていく

どす黒い血に染まった
裏切り者の屍の群れを踏みつけていく道か

総て無条件に抱き締める
真紅透明な血に貫かれた赦しの道か

いずれにせよ、
 ....
Vanilla ice お願いよ!
不揃いな フィソロフィー もういらない

Vanilla ice 答えてよ!
黒寄りな クオリティー どう死ねばいい

冷えた朝と バイクの音で
意味 ....
炎は、
はちじゅうはち年の喉ぼとけを
紅蓮に染め、
煙は、
迎えにもこない夫をさがして
透明な森をただよい、
空の底をぬけていく。
 ( うつむく言葉たちよ

股関節のなかで
硬質 ....
霞まないで 透明なゾウ

鼻で命を振りまいて

太陽に全部託したら

役目は既に果たされた

世界で虹を架けられるのは

君の他にもいるけれど

霞まないで 透明なゾウ

 ....
久しぶりに真夏に行った海
日焼けも化粧も忘れて
何もかもをさらけ出すように泳いだ
海育ちにとって
海自体が故郷だ
子供の頃から私を知り尽くす場所では
もう
名前すら必要ない
水にもぐれ ....
世界は止まらない

法でも止まらない

人心でも止まらない

拘束でも自由でも止まらない

止めようと

止めまいと

止めようと

止めまいと

戦争ひとつとっても
 ....
        150804

イメージの缶詰を足で踏み潰す
踏み潰したら、蹴飛ばしたら
昼のプールに飛び込んで
息を深く吸い込んで
底に沈んだ落ち葉を拾うんだ
まだ5月、冷たい水に飛び ....
きこえるものが
みなすいとられていく
みえるものが
みなかすんでいく。
私のなみだを誰も知らない。
ティッシュ箱を並べてみても
素通りされてしまう。
だから私は、
道化 ....
鮮烈な闇の中で
炸裂する
赤い青空
遙かに千切れさった
芥子粒のような祈り

忘憂(ワスレ)草を身につけた群衆の
漠とした大地の上を
勿忘(ワスレナ)草を胸に抱いた乙女は
咳 ....
雨が去って
夜が去って
嗚呼
今日も
道路は道路のままで
そのことに
私は安堵する

もう
ずっと長い雨が
私を覆う
黒い雲が

急ぐよ

たましいが
しっぽがそこに
 ....
ぐっ・・・・。と飲み込んだ負の感情。

ふとした時にこぼれて

些細な変化を気付かせた。

「それはまるで、革命前夜のフランスのよう。」

小さな狼煙が上がり始めると

その ....
『ダイパー・ドライブやっています』

“おむつのドライブ?”
丁寧な発音
穏やかなトーンの声に
思わず立ち止まる
行きつけのスーパーの入り口

『新生児用のおむつが特に不足しています。 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
看板と表札- 為平 澪自由詩715-8-9
連話_外側- 木立 悟自由詩815-8-8
ロースト・サマー- ハァモニ ...自由詩5*15-8-8
マグマ- 豆腐小僧自由詩815-8-8
終戦- たもつ自由詩915-8-8
船出- しもつき ...自由詩6*15-8-8
夾竹桃- あおば自由詩5*15-8-8
夏の少年- yo-yo自由詩6*15-8-8
市民公園- ヒヤシン ...自由詩10*15-8-8
沈潜キセキ- たけし自由詩415-8-7
じりひん- もり自由詩3*15-8-7
恋かし蘭- るるりら自由詩22*15-8-7
_『詩作』__- あおい満 ...自由詩10*15-8-7
腐った息- 南無一自由詩215-8-6
大ちゃん- たけし自由詩215-8-6
夏休み- Lucy自由詩16*15-8-6
わすれぐさの_みそら- るるりら自由詩13*15-8-6
灼熱の太陽- 水素自由詩515-8-6
愛が足りない- たけし自由詩315-8-5
搾乳は信仰- コハル自由詩1*15-8-5
火葬場にて- 草野大悟 ...自由詩815-8-5
境目のゾウ- 自由詩115-8-5
- ガト自由詩6*15-8-5
自由でも- 吉岡ペペ ...自由詩515-8-4
昼のプールと強がる落ち葉- あおば自由詩4*15-8-4
写真- あおい満 ...自由詩9*15-8-4
〈ヘメロカリスの夏〉- ハァモニ ...自由詩4*15-8-4
雨期_- umineko自由詩8*15-8-4
兆候。- 梓ゆい自由詩3*15-8-4
ダイパー・ドライブ- 夏美かを ...自由詩24*15-8-3

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