何が面白くて
大の男が
キャッチボールなんてやるのだろう

君と僕は
公園の片隅にある鳥篭の中で
黙りこくったまま
ひたすらボールを投げ
ひたすらボールを捕った

君の直球は
 ....
匣が匣として閉じられ
いづれ花が華として咲く
あわい希望を閉じ込める

包丁は包丁として布に包む
棘が棘として働くように
強い怒りはやわらかくしまう

箪笥の隅でみつけた ....
四つ葉のクローバーはたまにあった
摘んでみると奇形だということが分かった
君もまた奇形だった
五体満足だったが理知の骨がない
幼年の輝く混沌、その奇形
大きな闇に覆われ、大きな光に開かれてい ....
生は死と向かい合っている
希望は絶望と向かい合っている

夜の
長いテーブルの端と端とで
見えない糸で引き合っている

まじまじと見つめれば
彼らは
なんと似ていることか!

わ ....
 

    それは
    人の魂を包むものでした
    紫紺の夜空にぽっかりと
    白く人魂のごとく
    浮かぶのです
    隠されているのでした
    6枚の 花び ....
     きみはなんて意地悪なんだ
     今日だしたばかりの春物の上着を
     嘲笑うかのように引っ張るなんて
     あぁ、きみが気分屋のお天気屋だってことは
     ....
幾年にも渡りここに構える木々

木々は川の流れを見守ってきた

木々は春のただ中に人々を集める

木々は川の両側に誇らしげに花をもうける

枝は川に手を延ばすように枝垂れる

花粉 ....
さらっとしながら
肌を刺すような
雪国の冷気も

真夏の高原の朝の
ぴりぴりくる
肌寒さも

その土地の
その季節が抱える
1日の予告

真夏のひまわり畑で
落雷や夕立も ....
早く、早く
手を取って
走り出す
子どもたちを追いかけて
私も月日をさかのぼり
もう20数年もむかしに来た

ことしのサクラの色
いつもよりもずっと
白っぽいのは
冬が寒かったから ....
君の鳶色の瞳のなかの風は幾千の山河を超え海峡をわたり

誰かを愛し哀しみを孕んで僕のこころに届くのだ

君の襟足は短く切り揃えられまるで夏のひなたの匂いがした

南回帰線から君の便りが届く ....
何のために作られてたか定かではない
もうとっくに誰も君の事なんか
忘れてしまっているよ

トーテムポールが森の中で
うんうんうんうん
あいづちあいづち

いつも何か言いたそうな顔ばかり ....
わたしのこころは
棘の生えた傾斜をころがりおちていき
わたしはそれを
追いかけねばならないはずなのだ
はやく
はやく
清い水が流れ
うつくしい花の咲き乱れる
ふかい谷の底に落っこちてし ....
色情的世界

手当り次第に犯す

肉体も精神も

欲望に果ては無い

ついでに慎ましさも無い


一応は平和を唱えるが

道端で絶望しながら

今を生きている人には
 ....
その兵隊は綺麗な目をしている
義眼さながら澄んだ一対
まばたきも忘れたかのように
永続の晴天を映しながら
それは自分をしか見ない
時々彼は女の役目もする
そんな時さえ目を閉じない

本 ....
夜に私をからっぽにして
ひとつの音をひびかせるように
がらんと広い空洞にしたい

なにをいれてもみうしなう
まるで
つかめない空の星みたい

君の目に自分をみては
ここにいるかと確か ....
           130325


日常
常日頃
心掛けなくてはなりません
24時間を有効に過ごしましょう
朝食を抜いたり
寝る前に食事を取ったり
痩せすぎ
太りすぎにも注意し ....
さらさら髪が囁きを吹かす
片方のブレーキの壊れた自転車を修理道をそれて行く

安物のマスクをさしより装着する ペダルをこぐ

肌寒い朝のラッシュ 季節に従い薄着の羽衣がさらさら髪と靡く

 ....
その日のことは忘れない
一瞬の沈黙の痕
スローモーションのような動きで
逃げ惑う人々
サバイバルナイフ片手にそれを追い回す悪意
全ての音は止まっている
無音の中の惨劇は
それを取り巻く大 ....
無口なソファのうえで
すみれの刺繍が眠っている
追憶の傍を 離れぬように

発話されない希望の群れが
いたる視線の向こう
ありふれた角度の曲がり道で
あなたの到着を
待っていればいいの ....
  筏を組み上げて
  稲穂の海へと浮かべる
  あなたの両眼にはいつも
  息をのむほど静かな炎が灯っている
  風が吹いて黄金の波が揺れる
  考えていたことを忘れてしまう
  ....
  きみの親指と
  ひとさし指の間を
  一羽の兎が往復している



  冬の夜がするどい針金を張る
  白い煙がきみから蕩け
  それからあわ立ち、
  草原を{ルビ艶 ....
 
あかん日もある

そんな日もある

けど、そやない日もある




 
出張が多いからこの時期

さくらでタイムスリップしているような気になる

八分咲きのつぎのひは二分咲き

散りかけのつぎのひはまだつぼみ

光より速く移動している訳でもないのに

 ....
ミルクティーに羽虫が浮いて
弱々しく回転するあなたを
私は忌々しく思ったし
終わりを迎えたあなたに
ほんの小さな哀れみもうまれた

八割飲まずに諦めて
シンクに流しに行く 夜中

 ....
 
 
人が眠っている
僕の夢の中で

たぶん僕は眠っている
その人の夢の中で

無人の乳母車を押しながら
桜並木の下を歩く人がいる
置き去りにされた赤ん坊が
何も無い春に泣いて ....
よく焼くことは
何て言うんだったか
思い出せなくて
辛うじて知ってた
ミディアムでって
お願いしたら
程好く焼けた
おじいちゃんが
出てきて
その後の処理に手間取った

おじいち ....
見えない敵と
戦うよりも

たった一人に
向かう心を

少しずつ
羽ばたきながら
空の広さを
私は思う

あげは
風の強い日は

少し低きを
私は飛ぼう

あげは
 ....
気づき
ためらい
それは当然のこと

誰もそれをとがめない社会が
欲しいと思った

たちどまろうと
早足で歩こうと

いいんだあなたの姿で

ただそれに気づかない事だけが

 ....
定式はないが
生命としてはそんなはずれた生き方は出来ないはず

ちゃんと修正回路があるはず
だからそれが機能しないぐらいの生き方はしないが

生きるのだって美学がいると思うんだ
誰が認め ....
 
 
駅前で女が
ヴァイオリンのように泣いていた

男がやって来て
指揮者のように煙草をふかし始めた

観客のように
人々は足早に通り過ぎた

銀色の魚が身を翻し

都会は ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
キャッチボール- nonya自由詩16*13-3-26
花びらの荷づくり- るるりら自由詩18*13-3-26
奇形と世界- 葉leaf自由詩613-3-26
夜会- そらの珊 ...自由詩12*13-3-26
白き花零れゆく- 石田とわ自由詩17*13-3-26
春だってのに- 石田とわ自由詩8*13-3-26
ソメイヨシノをめでる- 小川麻由 ...自由詩4*13-3-26
かたびら- 鵜飼千代 ...自由詩22*13-3-26
さらりとな- うめバア自由詩913-3-26
瞳のなかのストーリー- 梅昆布茶自由詩1113-3-26
あいづち- 灰泥軽茶自由詩13*13-3-26
社会生活- ロクエヒ ...自由詩113-3-26
春に秋を思う色情的視点- ドクダミ ...自由詩4*13-3-26
少年人形- salco自由詩7*13-3-25
空洞- 朧月自由詩513-3-25
_花びらの荷づくり- あおば自由詩11*13-3-25
さらさらと- 朝焼彩茜 ...自由詩713-3-25
祭りの前- ……とあ ...自由詩10*13-3-25
無声- 風呂奴自由詩113-3-25
- 草野春心自由詩513-3-25
指と兎- 草野春心自由詩513-3-24
けど- 殿上 童自由詩21*13-3-24
さくらタイムスリップ- 吉岡ペペ ...自由詩313-3-24
開花宣言- Seia自由詩213-3-24
春に見る夢- たもつ自由詩413-3-24
ウェルダンで- 花形新次自由詩213-3-24
あげは- umineko自由詩17*13-3-24
気づく- 梅昆布茶自由詩813-3-24
アバウト生きてゆく- 梅昆布茶自由詩613-3-24
都会魚- たもつ自由詩713-3-23

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