君の、夜明けの口唇に
葡萄の粒を含ませる朝
旅立つための翼をいだく
わたしの翼は白いだろうか
それとも燃えて血がにじんで赤く


葡萄の房に朝の雫がこぼれ
風が喜びを歌うとき


 ....
真実がみたいからと写真を撮るひと
夢がみたいからと詩をうたうひと
はきだしたくて
いやされたくて
そんなに求めてどうするの

片手でもとめて
片手でふりすてて
おなじ方向をみんなみてる ....
もういちど ちゃんと 笑って
アップルパイの焼ける 甘い匂い
おおめにふるったシナモン

ふれていたいのは 痛いとこ
こねていたいたいのは やわらかなとこ
アップルバイが焼ける匂 ....
コーンスープを飲むころには
カップは既に熱さを失い
一気に飲み干せば
底に
意地悪く溶け切らない
塊がある

底に
溶けてはいけない
塊がある

底に
許さなければいけない
 ....
殺さないでください
いつかは
死ぬ運命だとしても

殺さないでください
ほら 
私の息は
おもちゃのラッパを鳴らすことだって出来るのです

あなたが私に買ってくれたラッパです
これ ....
しおと、こしょうを、まぶしましょうよ
あかい、たいようの、詰まった、手で
打ちあげられた、小さなトマト
静かな、浜辺に、添えましょうよ

しおと、こしょうを、まぶしましょうよ
あおい、海を ....
生まれてきてしまったのだから もういいの

よろこびに満ちた今日だったから もういいの

過ぎてしまったことだから もういいの

やるだけやったのだから もういいの

死んでしまっ ....
クリスマスソングとすれちがう
あわててふりかえる

もうきてしまったのかしらんと
気の早い店主がかざった
クリスマスグッズがそこにいた
注目されないとしょげていた

そこにはふれずに
 ....
風を脱がされた雨が淋しげに
吶吶と落ちている
かなしみだ
わたしのかなしみのうつしみだ

晒されて
ほら聴こえる
よおく聴こえる
嘲笑い

わたし、宛て





風 ....
シュレッダーに
放り込まれた
愛の秘密が
刻まれた
細長い紙に
印字される

そこにあるのに
絡みあって
取り出せない

見え隠れする
手のひらが
ワタシを
 さがしている ....


青空に向かって
僕は自分の言葉を投げた
そこにナニカが生まれはしないかと
僕の心の中にあった
わだかまりが解けていった。




青空に向かって
僕は君の言葉を投げた
 ....
降りだしそうで
乾いたままの
空をなぞって

こんな日に
泣くのには
意味があるのよ

誰かが
たおれないと
世界がおわってしまう

そう言って
きれいに笑っている
き ....
雨の日は床の油と土とが湿気に混ざって独特の匂いがする
信号待ちの小学校の前でそんな事を思い出し

雨だ
僕は歩くのが下手で
いつも靴がずくずくで
傘はその意味を放棄している

風が
 ....
残業も無いのに帰宅もせずに待っています

午後7時45分

太陽をいっぱい かごに入れていますね

知っているんですよ


この建物の中は 外より寒い

大丈夫 安心して下さい
 ....
親指が落ちている
孵化できなかったさなぎのように

雨に濡れている誰かの親指
生まれ変わることが
喪失の上のなりたつならば
感傷ははなから捨てなければならない
でなければ
君のように
 ....
しんしんと
雪も降りそうな秋の夜
想い出すのはなぜだろう

星から吹く風に包まれて
山は変わって
夜は澄み
心は切なく
香りは優しい

叶わなかった恋ばかり
美しいのはなぜだろう
綺麗な役者たちが素敵なフレームのなかで
甘く切ない恋物語

某チョコレートを齧って
爽やかに微笑み彼らは天使に昇格する

僕たちは昇給も無い仕事が恋人だ

僕たちの切なさは三等級下で
 ....
路面



ボンネット

木々の葉

草花

僕の手のひら

あらゆるところに降り注ぐ雨粒の一粒一粒が

耳を澄ませると

万別の音階で

声色で

思いで
 ....
白い花が二輪

口をあけて

雛鳥のようだ

世界に命を震わせながら

何一つ邪なく生きている


あなたの掌に

載っている

その形が好き

なぜって僕の鍵穴だか ....
歪んだ
時空の
軸受の
軋む音を
聞きながら
夜毎
もう 使わなくなった
言葉を
燃やす。
さいきんは
いつも二つ夢をみる
朝と晩にひとつずつ

きまって蒼白いかおをして
どこか寒い場所で赤を抱えている
ふるえて

昼間には
夢をみない

昼間には
どろどろの
 ....
湯気のゆーちゃん 御茶碗に腰かけ
はみだしたつま先で ほっぺにちょん

冷たかった 指も冷たかった
窓を閉めても 重ね着しても
ふとんかぶっても 冷たい

両手でおちゃわん握りしめた
 ....
ともだちの家と二軒ぶんのごみだしたから
朝からくたくただって君が言う

今日はお昼から仕事だって

僕は朝帰ったばかりで残り物でご飯をつくっている

刻んであった大根とキャベツをつかう
 ....
中身の分からぬ箱を
幾度も運ぶように夜は来て
色を静かに塗りかえる


重ねられた隙間が鳴く
地球の裏の蝶
緑へ落ちて
陽を弾じく影


あたたかな不安
永い永 ....
柔らかい つのは
とても臆病

誰かに触れるたび
驚いたように
身を縮める

もうこれ以上傷つけあいたくないのです

この世がそんなに怖いなら
堅い殻の中に
ずっと眠っていればい ....
この海原の先の先には
哀しく微笑む女(ひと)がいる
手を伸ばす先の先
来い、と言えばささやかに
哀しく微笑む女(ひと)がいる
陸と海の境目に
永遠の君は雲を千切りながら
僕を待つ
町並 ....
日常を窒息させ、見知らぬ恋人にキスをする。


  ・・ ・


痛覚の一部分でしか無いのに、それを愛だと言う。


  ・・ ・


蚯蚓腫れした睡眠欲を、粉々に ....
東の際に光が触れる
神の指先であるかのような
白く燃え立つ黄金だ

すると慄く暗黒の軍勢は
ぞよめきながら西方へ退却を始める

明け渡された海底の虚は
水圧の頚木を解かれ
藍から青へ ....
家にはないが
(ないから)
ホットケーキにはメイプルシロップ!
樹液!樹液!
ときどきとんでもないエラーをおこす
ちょっとの故障は外野に任せて
ひみつの処理がしたいときはマスクをかぶらせる
ねえ、指を立ててカーブでお願い、って言ったのに
マウンドから放たれたのはただの悪 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の葡萄- 石瀬琳々自由詩9*12-10-18
真実のかたち- 朧月自由詩312-10-18
ホスピタル・サーキット- るるりら自由詩10*12-10-18
- そらの珊 ...自由詩612-10-18
殺さないでください- そらの珊 ...自由詩912-10-18
ソルト・アンド・ペッパー- かいぶつ自由詩212-10-18
もういいの- 芦沢 恵自由詩15*12-10-18
10月のクリスマス- 朧月自由詩412-10-17
とつとつと- もっぷ自由詩812-10-17
愛の秘密- フクスケ自由詩112-10-17
青空の歌- ……とあ ...自由詩8*12-10-17
身投げ- はるな自由詩312-10-17
雨は。- プル式自由詩512-10-17
待ち伏せ- ぎへいじ自由詩15*12-10-17
親指- そらの珊 ...自由詩1012-10-17
秋風- うみこ自由詩6*12-10-17
韓流じゃなきゃだめなの- 梅昆布茶自由詩512-10-17
音階- 三田九郎自由詩7*12-10-17
80歳まで- 吉岡ペペ ...自由詩1012-10-17
燃やす- フクスケ自由詩212-10-16
- はるな自由詩212-10-16
フォー_ユー- 砂木自由詩16*12-10-16
残り物- 梅昆布茶自由詩1712-10-16
夜と白- 木立 悟自由詩612-10-16
柔らかい_つの- そらの珊 ...自由詩1612-10-16
果てぬ夢なれど- 岸かの子自由詩5*12-10-16
想像力が二人を分かつまで- 青土よし自由詩312-10-16
夜明け- salco自由詩4*12-10-15
朝からクワガタ- 吉岡孝次自由詩412-10-15
ステファン- カマキリ自由詩312-10-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474