淡く儚く散り逝く
切なく脆く飛び立つ

昇る音階に
合わせるように踏み出したおぼろげな勇気
迷い込んだのは
昔話めいた背景音の森

行方はなくとも
目指していた愛は遠くとも
叙情的 ....
そこから先へ行っては行けない… という
暗示のように 朝の光が矢を放つ

冷たい水を両手にすくって流し込む
目醒めたばかりのあなたのくちびるに
夢の残像が立ち昇り
私は思わず虹を渡って 昨 ....
愛するものに あらんかぎりの表現をあたえるために
図書館はある

道の途中で
トンビがピープルって 巻き舌ぎみに 私を呼ぶ


鳥に言われるまでもなく 私は人間さ
書物のよさ ....
あなたの手を見ているとき
わたしは時折、魚のようだと思うことがある
別れ際にひらひらと
暗い海へとかえっていく

来た場所も行く先も知らないわたしたちが
誰かに与えられた名前を呼び合いなが ....
空に向かって高く

超合金製の蟻の巣が

渦巻き状に伸びている

無機質でのっぺらぼうの蟻の巣も

夜になれば

綺麗に画一化された部屋には

優しい灯りが点り

街を照ら ....
俯いている
野の可憐
淋しさ
知りつくし
風のなか
すべなく揺れながら
なに思う


誰かにいつか
手折られる
のだろうか
それとも永遠の
忘却が
待っているのか

 ....
去年と同じ
花が咲いている

去年と違う
同じ花が

去年と同じ
新緑が芽吹く

去年と違う
新緑が

その下で
子供が遊んでる

私と違う
同じ子供が ....
ゴブリンのゴブレットには
詩がもられている
ふゆるはるる

スイートピーひとつで
羽の生えた船が作れます
ほらこれはキール

冬に婚ふ
秘めがちな姫君
パエトーンの落とし子たち
 ....
昨日

僕は 忘れ物をした

とおもう

その忘れ物を忘れてしまった

何かを無くしたときの

この胸のしこり

何かを忘れた

と感ずる 気泡の網

「昨日のこ ....
六月の花嫁が
投げたブーケが
放物線を描いて
確かな意志を持って
わたしのほうへ
向かってくる

『ブーケをキャッチしたら
幸せになれる』というフレーズは
もちろん知っていたけれど
 ....
生温いラブソング
みたいな雨が
無骨な傘を叩く

手頃なセンチメンタル
みたいな歌が
鳥肌にまといつく

南風に押されるままに
よろよろ歩き出す
曖昧な記憶

傷つけたこと ....
君は踊る
薔薇を 菫を 雛菊を踊る
揚羽蝶を踊る
木洩れ日を 気ままな風を踊る

君は踊る
虹を 青ざめた夜明けを 葡萄色の黄昏を踊る
波を 湧きあがる雲を 嵐を踊る

君は踊る
 ....
机上の聖書の上に置かれた 
ひとりの骸骨が 
遥かな明日の空を視て、笑ってる。 

骸骨は、恐いものと思っていたが 
全てがそうではないらしい 

どんな人もいつかきっと骨になり 
顔 ....
 
 
夜、ベッドの中で 
妻はいつもより濡れている
ぎゅっと抱きしめると
ぼくの腕の中で 
あっけなく崩れていった 
豆腐だった
水切りが足りないことに
どうして今まで
気づいて ....
使い古された財布が
波打ちに漂っていた
誰かの落とし物だろうか
それとも海に帰したのか
迷いながら通りすぎた

次の晩
そこを通ったとき
もう財布はなかった
満ち干にひきとられたのか ....
沈黙の海へ
ダイブ
言葉の氾濫に
へきえきして

漆黒の空へ
ジャンプ
人工の極彩色が
毒々しくて


時を告げる
チャイム
耳を澄ませて
身を立ち上げる

最後の ....
学生服で横浜野音のロックフェスティバルにはじめて友達と行ったのは
田舎からでてきたばかりの冴えない俺

両想いだったかもしれない恋も風に紛れてどこへやら
彼女は僕とは別のさわやかな青春のむれの ....
曇り空に 晴れろとも言わず されど
曇り空に 気分連れて行かれそう だなんて

よかよか 曇り空でよかよか よかばってん
受話器がはずれた ズーズー音 

もう掃除も洗濯も終えたんですー
 ....
絶望のない
暗い 暗い 海を泳いでいる
起きたときには
そうなっていた そう鳴っていた

フライドポテトを食べた直後の
人差し指と親指にまとわりついた
まどろんだ違和感のようなものが
 ....
眼鏡の奥でながれた涙 
ワイパーで弾かれた雨の粒 
砂漠に咲く花 
とどきそうでとどかないキャラバン
真っ黒に染めた羽根 
低い位置で飛んでいる鳥の角度

あのトンネルを潜れば吹いて ....
瞑ればおちる 喉元の声
ずく で 散り急いだ未明
知られる事は 色づいてからでいい

浮いた草がひろげる風の扉
顔を覗かせては
あわててもどる 七色の瞳

危険な冒険の途中なの
それ ....
愛という名のカニバニズム
この肉も骨も血も
すべてあなたに捧げましょう

張り巡らされた 透明の糸に
蝶々が絡め取られてしまった
白い翅を震わせ もがいても
ここからはもう逃れられない
 ....
{画像=120523013143.jpg}


いつも何かが足りない気がする
いつも何か一言いい足りない
いつも何かを忘れている
いつも何か遅れている気がする


忘れてしまったもの ....
 
迷うたら負けやと、きつい一言

今でもうちのお守り

そんなあんたは迷わずどっか行ってもうたけど



 
マンガガール

メルヘン気取って また妄想の世界に浸って
マンガの話ばかり 彼女は黙らない
可愛いもんだけ 心に詰めるだけ詰め込んだら
どんどん醜く見える 外見の体が嫌だった

だから着 ....
雨が降ってきたので
魚をさす

ピチピチと
水を得たように
よろこぶ傘

骨を撓らせて
鰓呼吸してる
わっと咲いた桜の枝の花束が

額縁のなかに吊されています

青い敷布の上に座るあなたが

花降る午後に微笑んでいます

ぼくらは宇宙で会いましょう


祈ります

科学じゃな ....
想像のちょうじょうから降りてくるものがあるんだ
延髄から降下してゆくエレベーターは脊髄を各階どまりで
総なめして行く黒い影をともなった魔術的旋律なのだ

人間が理性なんて持ち出したのはつい最近 ....
喉が渇いたので
醤油を飲んでいたら
目が痛くなった
目薬と間違えて
醤油を差していた
まるで
お寿司のように

空っぽになった
醤油を探して
東京を歩く
薬屋はたくさんあるのに
 ....
化石になったら隠れよう 琥珀になったら閉じこもろう
みずみずしい生き方だったね
まるで魚のような鱗はないけど
剥がしても剥がしても人になんてなれないから

何万年経ってもまだ地球の話をしてば ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幾千幾億の高揚樹林- komasen333自由詩2*12-5-25
Agua_De_Beber_*朝の恋人たち*- 南 さや ...自由詩3*12-5-25
難破する図書館- るるりら自由詩31*12-5-25
約束- 瑠王自由詩8+*12-5-25
蟻の巣- 灰泥軽茶自由詩11*12-5-25
風のなか- もっぷ自由詩712-5-25
新しい景色- 小川 葉自由詩312-5-24
88鍵のためのエチュード- 海里自由詩312-5-24
sorry- takano自由詩212-5-24
カサブランカ- そらの珊 ...自由詩18*12-5-24
あたたかい雨- nonya自由詩25*12-5-23
踊るひとのための連祷- 塔野夏子自由詩23*12-5-23
あかるい骸骨ーセザンヌ展にてー__- 服部 剛自由詩812-5-23
湯豆腐- たもつ自由詩9*12-5-23
財布- mizunomadoka自由詩312-5-23
言葉の戦闘- シホ.N自由詩212-5-23
Woodstockと宇宙船- 梅昆布茶自由詩712-5-23
余暇満喫ならず者- 朝焼彩茜 ...自由詩3*12-5-23
鳴り止まぬ潮騒- komasen333自由詩3*12-5-23
塗り潰しそうな空の日- マーブル自由詩6*12-5-23
虹夢繭花- 砂木自由詩14*12-5-23
【_カニバニズム_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-5-23
雲が流れていくよ- beebee自由詩2812-5-23
お守り- 殿上 童自由詩24*12-5-23
マンガガール- itukamitanij ...自由詩3*12-5-22
- 小川 葉自由詩312-5-22
宇宙のお花見- 吉岡ペペ ...自由詩612-5-22
爬虫類の時代- 梅昆布茶自由詩912-5-22
東京- たもつ自由詩512-5-22
『アンモナイト』- 東雲 李 ...自由詩4*12-5-22

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