幸せになって
たいせつなお友だち

惜しみなくきれいなおいしい
飴をくちづけたい
そんなものまだ
わたしのなかに壊れきらず
のこっているならば

幸せとはなんだろうね
つらつらして ....
夜は窓を踏み
窓は夜に座す
がたがたと
風のふりをする亡者


記憶は波の上に居る
はばたきとくちづけをまちがえる
羽のような蜘蛛の巣があり
風を抄い 揺れつづけ ....
遠く轟くのは雷鳴
それとも記憶の彼方の爆音

或いは過ぎ行く夏の
名残の花火

下駄を穿いていた
裸足のくるぶしを
風がくすぐり

バッタが跳ねる草の道

また明日遊ぼうねと言 ....
珈琲の渦の奥に一つ
小惑星が沈んでいます

あれは浮かんでいるのです(彼方側では)

音は滴り落ちるので
雨さえ頭上へと上がってゆきます

すべての事象があべこべなのです(此方側では) ....
暗示を拾いに
街へ出る
更新されてる
かけらを探す

見えないほころび
次元のすきま
世界の正体を
見極めたくて

街の中で
見つけたしるし
隠れた意味は
よみ取りがたく ....
黒焦げのアカツメクサを労うように
レースフラワーが風に揺れ
夏が終わると歌っている
排気ガスまみれの分離帯にも
芽吹いた種は繁らせた
波打つ夏の色

色褪せた空のキャンバスに
ぽたりと ....
{引用=夜明けのこない夜はないさ
あなたがぽつりいう}

懐かしい歌が
あの頃の私を連れてきた
そして今の私が唄うのを
遠い窓枠にもたれて
聞くともなく聞いている
夜のはてない深さと距 ....
てんてきのひとの下を肢体が運ばれる
てのひらに濾過された空ばかり残る
てんてきのひとの上で黙るのは蛍光灯
だけではないという、ひとは
そっと告げた

やはらかに遺されて読めもしないことばは ....
君みたいな人間はクズだよ
テーブルに残された一枚の書き置き
肺が嘆くまで息をこらえて
金魚すくいみたいなプラットフォーム
はしゃぐ若者と自分の靴を比較する
「俺の笑い方、マニュアルに載るらし ....
大時計の針の上で寝そべる
空の瑠璃色を映す
湖の波紋が 夜の膜のように拡がってゆく
その浅い水の褥のうえには
夏に日焼けした物憂げな表情が
よりいっそうに青く映り込んでいる
その細ながい胴 ....
ひかりの
衣擦れをまとう街の
瞼にぶらさがり
あそぶ足音をひろう
みずたまりで
しらんでは気化する羽根

はかなさを
みせびらかした彩りを
うとんでも
纏うばかりには剥いで
ちら ....
朝はきて指にささくれ
やわらかい油を塗って雲は湯立ち
居残りの夜を掃き出して
開ける窓の軋む音
夏に 朝に 街じゅうの轍に
わかる 私は
くっきりと弱い
風を横切り
聞こえる唄
暑くも 寒くも
ひとつの唄


やがて雨になる眠り
薄く重く揺れる原
灯る花は揺れることなく
ただ上方を照らしている


空の力や理が
 ....
 意識と無意識との狭間で郭公が啼いている。
 青い円柱に気配を感じると、不思議なサークルだ。
 闇は薄くなり、密かに青みを帯びて、やがて黄色く変化する。
 私が彷徨っているのは今此処である。 ....
 茶色い瞳のその奥に青い瞳が眠っている。
 揺り籠から墓場まで、漂い人は驢馬に跨り町を出て、
 二度と同じ場所に帰る事は無い。
 天上へと続く道も途中で途切れている。

 ならば進もう、 ....
 海を見ていた。
 あなたと私の隔たりをどうしたら埋められるのか考えていた。
 夢にあなたが現れてその時は号泣していたのに
 朝目が覚めてみると枕はほんの少し滲みているばかり。

 海は ....
みつばちのささやかな羽音に
ひかりが絡まる
かけてはうだる夏のあかるみに
みせびらかした琥珀色
やわらかな土を踏みならし
踊ったあしもとに
すこやかな針をさしとおしては
はれあが ....
私の瞼に咲く花は
いつも明るく黒い色をしている
明るい黒い色は
ナイフで切り刻まれた
唇の笑顔になって
翼のようにひろがっている
空を見上げては
飛びたがっている
私の明るく黒い花は
 ....
抱きしめたもの
全部ひっくるめて
冷蔵便で送るよ



たとえば

 大田・桜公園

{引用=擦り傷だらけの 谷やんの
分厚い両手が 切るネジは  
ミクロの世界で 刻まれて
 ....
おはようございません

ペンは
僕自身より大きい

今日一日でひとつでも
いいのが書けたらおなぐさみ

この世の中の怖いこと
ミサイルや放射能
悪い噂や不意のお別れ

どれを取 ....
(心)はいつも正しかったのに (心)に一番遠いのは私だった
(心)は全てのものを正しい名前で呼べたし書いてみせたのに、
自分の名前は 知らなかった
(心)は正しいことが大好きで(心)の法則 ....
 深い眠りに就く前にお前の笑顔をもう一度見たい。
 お前の笑顔は私と子供とを優しくさせる。
 たった一度の夜に訪れる魔法の力。
 さあ、私らに笑顔を見せておくれ。

 お前は病床で安らか ....
 見知らぬ空が今日もやって来る。
 貴方は暖炉の前で歌を唄い、私はキャンバスの前で筆を握っている。
 ささやかな想いはカーテンの隙間から顔を覗かせ、
 私の下手くそな口笛を笑っている。

 ....
 涙は溢れ、暮色に触れて、花と為す。
 鷺は佇み、川面は艶やか、凛と為す。
 石は固く、蜉蝣の舞う、誰が聞く。
 風が立ち、影は霞、泡沫の夢を見る。

 夢亡き後に山は燃え、心に映る。
 ....
空が空を掻き毟り
空はちぎれ ちぎれちぎれる
爪 柱 軌跡 鐘
傷の音 鳴り止まぬ 傷の音


舌の渦
声の洞
青の青の檻
空の囚人


遠い遠い 雨の色から
 ....
 思い出の公園でブランコが揺れていた。
 横浜に降る霧雨は仄かに青色で。
 なぜだか僕は独りぼっちで寂しくて。
 今在る幸せに気付く事も無かった。

 誰もいない公園で僕はブランコに揺ら ....
流された夜に
静かに呻く唄は
仄暗い水路に
ゆるやかに隠され
存在すらも
不確かな 憂鬱

トドメは 鈍色の刃で
煌めく 星の瞬きより
深く 突き刺さるよう
凍る季節を待ち侘び ....
  

眠っていたのだ
死んでいたのだ
意識のはざまで
行方知れずになっていた
辛うじて煌めく記憶が
呼び戻そうと身を捩る
わたしの裏で
呼ばれているもう一人の
耳は 形を亡くし
 ....
しかめっつらしてないでさ
むりやりにもわらないでさ

ぽかんと空をみようよ
窓がよごれていて
みがきたくなるかも

ふしぎだね
むかしもいまもこのさきも
どこかではかならず
ひとと ....
夥しい数の言葉が
壁一面に記されて
其処だけ羅列標本
        恋愛感情を剥ぎ取って
        継ぎ接ぎの怪物が孵化
        そんな夜半で御座った
赤い芙蓉が広がり
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 田中修子自由詩12*17-8-25
しずく_ふるえ- 木立 悟自由詩617-8-25
別れ- Lucy自由詩5*17-8-24
加速する山羊の角- 黒崎 水 ...自由詩7*17-8-23
暗示の街- シホ.N自由詩317-8-22
労い- Lucy自由詩18*17-8-21
夏の終わりに- そらの珊 ...自由詩20*17-8-21
てんてきのひと- 北井戸 ...自由詩217-8-21
或る翌朝- 北井戸 ...自由詩317-8-21
瑠璃木- 本田憲嵩自由詩717-8-21
しろい日曜日- むぎのよ ...自由詩517-8-20
よわい- はるな自由詩317-8-19
夜と傷- 木立 悟自由詩317-8-19
変態サークル- ヒヤシン ...自由詩3*17-8-19
手記より- ヒヤシン ...自由詩3*17-8-19
海を見ていた- ヒヤシン ...自由詩3*17-8-19
みついろの舟- むぎのよ ...自由詩817-8-17
月のなかの鳥- あおい満 ...自由詩517-8-17
東京パック__/1997-2007- AB(な ...自由詩217-8-16
詩人の挨拶- やまうち ...自由詩117-8-15
こころ- 為平 澪自由詩317-8-15
一日の祈り- ヒヤシン ...自由詩9*17-8-14
見知らぬ空が- ヒヤシン ...自由詩1*17-8-14
- ヒヤシン ...自由詩2*17-8-14
ひとつ_よせる- 木立 悟自由詩517-8-13
夢幻- ヒヤシン ...自由詩3*17-8-12
暗渠_ankyo- 藤鈴呼自由詩3*17-8-11
- Lucy自由詩3*17-8-10
夏の窓- 田中修子自由詩6*17-8-10
凍寵- 黒崎 水 ...自由詩4*17-8-9

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