ガンジスをゆくものはすべてガンジスの速度をつたってゆくのだ

ひかりはかげだしかげはひかりだあるはないだしないはあるだ

両手からあふれるガンジスに詩の本を読みながらつかっている

石のう ....
ガードレールの内側に
くくりつけられた花束
それに向って手を合わせる
初老の女性がいた

先日、その場所で
交通事故があったことを
私は知っている

バイクとワゴン車の衝突で
事故 ....
そうだったよね
くねっとすること

ぺとっとして もぞもぞして
変な感じがそのうち分からなくなる

それって変態じゃない?
とわたしが言うと

とてもすまなそうな顔をしながら
胸に ....
たぶんぼくらは
ひとつのベクトルなんだ


サディストであれ
マゾヒストにしろ


ゼロとして生まれて
あまねく世界に分解される


あるいは不分明の万能から
 ....
母になれぬ娘と泣いてやる  
 
駅のホームで
卵が列車を待っている
やがて快速が到着すると
卵は意を決したかのように
勢いよく転がり
身投げをした
このことは明日の朝刊に
ダイヤの遅延情報とともに
小さく ....
風と波とが ゆらめきながら
私を冒す
もどかしさが 私の中で爆発しそうに煮え滾る

結晶化し始めた世界で
私はおぼつかない存在になる
そこに立って 信号が青になるのを待っていた
今では私 ....
夕暮れの秋に立って
冬の陽だまりを眺めている
そこの冬は
春に向かってとても急いでいる
私は檸檬を齧りながら
言葉にしたくない願いを持て余している
森の道を歩いていると
くるくると
糸を垂らした葉っぱが
目の前で少し風に揺られて
くるくると
じっと見つめていると
おもてうら少し色が違うから
綺麗にはためく
ぱたぱたと
わたしもお ....
腹にダイナマイト巻いて寝ている きのうのよる
上手いことたたまれて
押入れの奥へしまわれたのが
本心です
だれの
とは
言うまい

それで
足首には
いまどんな紐が巻かれてるんだい?
洋館のカーテンは
お ....
雨上がりのそら
草原に敷かれた鉄路
長大な貨車を曳く機関車が
ゆっくりと風景をよこぎってゆく

産業革命をささえた心臓が
風景のなかで鼓動している

そんないまではめったに在り得ないシ ....
僕は目を開ける
僕は目を閉じる
僕が見ていても
見ていなくても
それは起こっている
僕は目を開ける
サンタマリア
僕はただ見る
真っ赤な顔で
立ち尽くすその象を
あばら骨の隙間を
 ....
ある古本屋に行きたまたま開いたページに
弱音が書いてあった

「苦しい」と

私はそれを買い、それに返事のようなものを書いた

「私もだよ」

それだけだったのに
なんとなく赤の他 ....
そろそろ、ね
白緑に
月は、補色を
暴走する。

身悶える
完熟

そろそろね
潤み、
空、が
表出して

未完、の
空豆ほろり
夕涼み、の
双丘
さかなの匂うまちから 黒い袋を抱えて
私は電車の座席にすわっている
黒い袋をおさえて
乗客の視線が私の膝の上に集まっている
おさえても おさえても 黒いゴミ袋が飛び跳ねるのだ
まだ生きている ....
零をさがした朝に目が覚めると
太陽がたったひとり寂しそうで
誰もがこどくを噛みしめ針の痛さに怯える
ことばの痛みを恐れる
決して優しいことではないけれど
幼い頃何も知らずに踏みつ ....
NEKOも夢をみるのかしら?

幼いころからの 疑問

死ぬまでに解きたい 謎

腹這いになって本を読んでいると
いつの間にか 背中にのって まるまっている

夜、寝るころを ....
夜が瞼を開く瞬間、こぼす水の、まるさ
破水された、と誰かが告げている

       ※

胎児が泣き出す前に 夜に流す青白い炎
足跡もなく川を渡ってゆく男に
胎児と同じ重さの ....
補色を
なめるな

ぶつぶつ、と
不満が
表出している

円形、の、白い
棺のうえ、で
身悶える
完熟

とろり、と
かけられる
あまい
スペルマ

歓喜に震える
 ....
僕にみずみずしいコップ一杯の朝をくれないか
活力に満ちた生みたての卵のような生命を

天のフックから吊るされたマリオネットのように
きょういちにちを微笑んで過ごしたいから
おはよう



僕のベットの隣に君がいる
肉と皮を蒸発させた君がいる
地上に置いていった骨だけの君がいる

ろうそくの炎が揺らめいている
数本の線香のか細い煙が揺らめいている
僕の ....
ちょっとした異性の情けに
心が前を向き
元気になって意気上がり
意気上がり
浮かれ心の有頂天

天に昇れば
あとは 落下
後ろを見ては 沈む心
取り巻く人の
心を上目遣いに覗き込み ....
 
パンツが脱げない

言葉からパンツが脱げない

たった一枚なのに



 
めくらねこ、おいで
なにかの冗談みたいだね
今日が昨日のつぎの日だなんて
じゅうたんのしみを舐めている
めくらねこ、かわいいね
おまえたちが死ぬところを
きっと見ていてやるからな
そ ....
ボクの有期体が分離し、
ボクでないものは分離される。
相関性が逆転し、ボクが抜け殻になる。

命がけのパラダイムの跳躍を経て、
コンテクストの意志そのものとなる。


隠喩は顕在化 ....
カアって

緑いろのプール

いじめのない教室

連れ込まれる生徒

カンニングの阻止

サイコパスな日常

カラスが見つめる

危ないからここは

最悪だなあって
 ....
僕は脇役になるのが好きだ
目立つのは嫌だけど
一人ぼっちじゃない
息 ふきつけ 葉の群れにゆく
崩れる形 風に似ている

そがれしみいる くさびのつる 
掌に ろうそくの火種

くずれ吹く時 風に似ている
 



 
   声帯を枯渇してしまった
卒寿のおひとりさまは羨望する

 梅雨入りまえのそよとの風が
庭木の梢をそっと愛撫するのを

      新緑っていぃなぁ
  おまえには話相手があって
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青い道- 吉岡ペペ ...自由詩415-5-29
【_ガードレールの花束_】- 泡沫恋歌自由詩11*15-5-29
コロポックル- 鵜飼千代 ...自由詩25+*15-5-29
大きさがあり_方向がある- シャドウ ...自由詩2*15-5-29
母になれぬ娘と泣いてやる- 北大路京 ...自由詩215-5-29
遠足- たもつ自由詩3+15-5-28
逃げ水- 伊藤 大 ...自由詩215-5-28
冬の陽だまりを- もっぷ自由詩515-5-28
葉っぱが回る- 灰泥軽茶自由詩415-5-27
腹にダイナマイト巻いて寝ている- 北大路京 ...自由詩4*15-5-27
いまどんな紐が巻かれてるんだい- はるな自由詩415-5-27
ロコモティブ- 梅昆布茶自由詩1215-5-27
夢闇- やまうち ...自由詩115-5-27
私もだよ- 斎藤 九自由詩215-5-26
- 草野大悟 ...自由詩415-5-26
黒い袋- 島中 充自由詩5*15-5-26
自我像/十七歳- かんな自由詩8*15-5-26
NEKOTALGIA・Ⅵ_<夢みるNEKO>- 南無一自由詩215-5-25
一滴の水- 為平 澪自由詩8*15-5-25
- 草野大悟 ...自由詩615-5-25
朝のマリオネット- 梅昆布茶自由詩1415-5-25
平成27年5月13日早朝- ……とあ ...自由詩16*15-5-25
こころころころころがって- イナエ自由詩15*15-5-25
書けない- 殿上 童自由詩23*15-5-25
めくらねこ- はるな自由詩415-5-24
分離される客体- じぇいぞ ...自由詩115-5-24
不条理なパレード- 吉岡ペペ ...自由詩215-5-24
脇役- リィ自由詩4*15-5-23
風灯- 砂木自由詩6*15-5-23
丘肌の淋巴腺②- 信天翁自由詩415-5-23

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