塩を振られたなめくじは 
縮みあがった僕なのです 

縮みあがった僕だけど 
今は一児の父なのです 

一児の父であるならば 
縮みあがった、この体 

自分らしくのそぉりと 
濡 ....
姉に電話をすると
なぜかチビッ子達が
電話に出るんだ

会話にならないのに
覚えたての言葉を
全部使って
僕に話し掛けてくる

意味なんて
分からないよ
意味なんて
分からない ....
結婚したら意識が変わるだとか

子供のために働くだとかそんなの嘘だ

そんなの趣味のないやつが趣味の欄に

ドライブだとか映画鑑賞だとか書くくらい嘘だ

8億ぐらい借金しなけりゃ意識な ....
       靜かな小夜の幕が落ち
       氷がカランと啼きました
       喉を刺すのは涙の小骨
       盃を重ねど取れませぬ
       刺さった小骨持て余し ....
光が次の
季節を連れてくる
風はそれを
押し戻そうとする
雨が次の
季節を置いていく
人はそれを
なかなか見つけ出せない

ひと雨ごとに
行きつ戻りつしながら
季節は摺り足で ....
ホコリをかぶったテレビの唄 悲しいニュースが旋律で
エアコンの唸り声 僕を怒らせる
やり場のない気持ちは処理に困る ただ涙が溢れて
現実が突然現れて くじらのように横たわる
殲滅してやろう 本 ....
木炭で描かれた下書きは

筆を誘導しないのだ

ぼんやりを乗せた画面に

確認としてあるだけだ

なぜ確認をなぞる必要がある


強調したい性的な欲求は

しなやかに伸びる肢 ....
閉め切った部屋の窓硝子の温度差
水滴によって曇っている硝子表面
外界の寒さと此処は無縁の筈だが
独り曇った硝子窓を見つめている自分は
一匹の黒猫だ

雌なのか雄なのか去勢されてから
噸( ....
腰のつけ根あたり
すこしくぼんだところへ
くちづけが残ってしまって
あなたのことばかり考えている

雨だれが石を穿つように
すこしずつ気持はこぼれて
いつかこの星を壊すだろう
赤いものや白いものを吐き出して
人生は進む
少女の肌のにおいを
冬の空気が
標本にするとき
俺の口の中は砂漠になる
「どこからきたの そんな汚れた靴で」
と問いかける声が
8ビートにな ....
おおらかでよく笑い
どこを見ているのかわからない優しい女性のように
いつもどこかで遠くからでもわかるように
こちらかあちらを向いてじっと佇んでいます

知らない街を心細く歩いていても
いつ ....
その夜半、電話が鳴った
冴え冴えとした月光の前庭を
一本の意図が貫いた時
女は不快な胃もたれの中で横たわり
じっと目を開けたまま
太陽の午後と雑踏の音楽を想っていた

女は喪服にアイロン ....
画家はさかさまの

恋人たちを描いた

恋人たちは

地に足が着いていないから

ということで…



となりに黒ヤギがいた

絵をさかさまにした

地に ....
不思議だ!

なぜか洗濯物をベランダで干していると
詩作のアイデアが浮かぶ

わたしの詩の神様は
物干し竿にぶら下がっているのだろうか?

わたしの長所は頭の悪いところだ

そのお ....
かくべきでない言葉を
のみくだせずにいる夜

また消化不良になって星をみる
あんな風に
あんな風に

その先の言葉もまた
のどの奥へながしこむ

底辺なんてありはしない
まるい世 ....
それはふるふると
震えて 膨らむ水滴のように
壊れやすく

ちりちりと 止むことのない
焼けつくような痛みでもあり

胸を締め付ける
救いようのない憧れだったもの

未熟だった孤独 ....
なぐさめが
嘘だと知っていた
けれど
この世の中に
ほんとのことなど
在るのだろうか

わたしの躰に産みつけられ
冬を越した
薄黄色い{ルビ卵=カプセル}が
もうすぐ
孵化を始め ....
なにかのために
雨はふるの?

ぽつりぽつり
すべてをぬらして

わたしをすりぬけて
こころもぬらす
潮騒かと思っていた
知っていてあえて錯覚してみた
実は樹の葉たちのささやき
の聴こえたあの
遠い部屋
知られないかなしみも
ささやかなうれしさも
みんな粗末だけれど整っていたあの
あれ ....
そのジャケットにはかもめが飛んでいた

水晶の静寂が永遠の砂から響いて

僕の胸ポケットの中には人生の請求書しかなかったのだけれど


静謐がほしかったそれ以上に孤独が

体のすべて ....
おみくじの凶とか
占いのワーストとか
軽んじる君は

向かい風など
もろともせず

両足で立ち
見定めた方向に
確実に
向かっていく

君の強さは
有りたいと願った
希望 ....
降り続く雪に 何かあったのか
急に停電になる

夜の十時を回り 真っ暗
のはずだったが ほのかに明るい
雪明かりが 窓の外から輝いている

どこにもやりどころのない雪が
家の回りに山の ....
身に ヨモギ葉の衣をまとうには まだ早く
春の香り浅い 籠のもち草

幼心よみがえる野に独り

春摘み草の思い出は家族の笑顔 母の味





くちびるの温もり感じるほどに引 ....
「抱きしめられないよ」

その目がぎゅっと心臓を押し潰す


その時に青く燃ゆる火が生まれたのを見たんだ



切なさが物語を生む
発狂する寸前、人は青く燃える星を生む ....
図書館の

古い本の最初のページに

白い骨と鉛筆で書いてみる

なんて事はない

恋愛小説の始まりに


少し読み進み

骨を包む新聞紙を取って来て

と鉛筆で書いてみ ....
 
イヨマンテの夜をききながら

体をたぎらせ、心をたぎらせ、

床の中で小さく雄叫びをあげる





*YouTube イヨマンテの夜(伊藤久男)
  http://www ....
人生は足りないものばかりだが
僕はどこで誰に足りなくなるのだろう

人生は余るものもあるのだが
誰があまるんだろう

あまるものなんて無いはずなのに


軟体動物が線虫がそして僕が
 ....
事勿れに
もたれていれば
時は水よりも速く
流れていってしまう

大人の一年は
ジェットコースターの3回転

得意なのは
相槌のルーチン
言葉は水より滑らかに
受け流すに限る ....
「いってきます」とあなたが私に告げてから
もうどのくらいの水が橋の下を流れたのでしょう

おんなの直感でしょうか
もうあなたは私の元へは帰らないと
私はそう想ってあなたを見送りました

 ....
でもよ
でもよ
いつもの店で
でもよが口癖のおじさんが また
でもよ とつぶやく
おじさんの
でもよ は
たまに逆接で
ほとんどが順接だ
あることを言うために
ほんの少しのためらい ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なめくじ親父_- 服部 剛自由詩14+*13-2-19
心をマッサージ- 清風三日 ...自由詩613-2-19
みんな平気で嘘をつく- 吉岡ペペ ...自由詩5*13-2-19
朧に謡えば- 石田とわ自由詩12*13-2-19
雨水(うすい)- nonya自由詩27+*13-2-19
駆け出す- 黒髪自由詩2*13-2-19
ぬりつぶし- ドクダミ ...自由詩3*13-2-19
窓際の猫- ……とあ ...自由詩9*13-2-19
雨だれ- はるな自由詩7*13-2-19
レールと荒野- 藁谷 正 ...自由詩213-2-19
たばこの看板- 灰泥軽茶自由詩11*13-2-19
喪服- salco自由詩10*13-2-18
恋人たち- 多紀自由詩18*13-2-18
【_軽くいこう_】- 泡沫恋歌自由詩16+*13-2-18
星にたずねて- 朧月自由詩613-2-18
私が愛と名付けていたもの- Lucy自由詩16*13-2-18
宴_/__春の祝福- そらの珊 ...自由詩19*13-2-18
- 朧月自由詩213-2-18
ごめんね上手- もっぷ自由詩513-2-18
半島の午後を- 梅昆布茶自由詩18*13-2-17
定めた先を- 自由詩613-2-17
雪明かり- 砂木自由詩14*13-2-17
早春- ぎへいじ自由詩9*13-2-17
生まれてくる総ての、- レイヨウ自由詩313-2-17
ハッピーエンドに眠らせて- 月形半分 ...自由詩513-2-17
イヨマンテの夜をききながら- 殿上 童自由詩15*13-2-17
足りないもの- 梅昆布茶自由詩1313-2-16
トロンプ・ルイユ- nonya自由詩17*13-2-16
待つひと_待つこと- HAL自由詩10*13-2-16
でもよ- 三田九郎自由詩6*13-2-16

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