つらいかというと
そうでもない

{ルビ楽=らく}かというと
そんなことはない

不思議な感覚だ
君と喧嘩した後は
いつも 気持ちが宙づりになったような
下に広がっているのは 蒼く薄 ....
      


         あかるいあかるい夜でした
         そっとまぶたを閉じて横たわり
         窓から手をさしのべる
         やさしいやさしい ....
岩に染み入る
雫が一滴
優しく消えた
また一滴

くだらない会話
夏の避暑地
蝉の声
雷の音

ウスバカゲロウの
羽の音
もろい物の
美しさ
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみたけど

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった

 ....
今日の終わりに
のりしろが佇んでいる

のりづけしなければ
全てがそこで途切れることを
知っているはずなのに
どうしますか? と
のんきに尋ねてくる

点線から先は
のりしろ
白 ....
{画像=120507061533.jpg}

ねぇ 深呼吸したら 風の色が変わったよ
眠っていた サナギが目覚め始めた 
わたしを揺り動かす うねるような焦燥感

何か 新しいモノを求め ....
あなたが道で転んで 泣いていたとしても
その痛みは 誰にも分からない
大丈夫? と声を掛ける人がいたとしても
ホントのところ その痛みは本人にしか分からない

自分のモノサシで 他人の痛みは ....
{画像=120506235631.jpg}


きらきら光る
硝子の破片
きらきら光る
小川のせせらぎ


寂しく独りで
光っている


きらきら
きらきら
光っている
 ....
電車の真ん中で
子供がはなしていた
たちあがって
家族の真ん中で

みなは
耳だけいかしながら
きいていた
からだじゅうから
ききほれていた

キリストのように
子供は
予言 ....
イライラしていた

うまくいかないことが多いからではない

うまくやらねばならないことが多いからだ

コックピットに身を沈める

敵機を迎撃してゆく

止まってしまった秒針がびくつ ....
私は蜜を吸い
毒蛾になって
篝火に
吸い込まれた
太鼓の音がなり
わくわくする
今宵一人泣く
昔を思う。

孤立無援の我
人はいるけど
人はいない
優しいけど冷たい

目に見えるものよりも
目に見えないものを
信じたい
お金 ....
そろそろ満月かしら
既に満ちてるかしら
 ふくよかなラインに間違いはないわ

激昂 目に触るのよね 子宮にかしら 触るのよ とにかく 激昂は

コペルニクス窪み そこには金粉が波紋してるわ ....
 
 
妻の眉間のあたりに
凪いだ海がある

うみねこが飛ぶ
貨物船が渡る
風が吹く
少し波立つ

虹、と
妻が指差す

知ってるよ、
海に映ってた
 
 
君は右手の人差し指を空に挿し
微笑みながら僕を睨む
一行の眼差し

二行目の僕は
圧倒されて黙り込んでしまった

覚えてないの
私のこと
怒りの女神は叫ぶ
私の名を思い出しなさ ....
ああ 俺の態度は冷たかったかもしれない
だけど しかたがないだろ
君の愛が 本物だったなんて 分かるはずもなかった

そこいらじゅうに まがい物の宝石が光ってるんだ
騙されることに 誰もが慣 ....
ななめの線は おめめ
口が にっこり
点は よだれ
いや 指って事で

心 って
にっこりマークみたい

コンロの上に鍋があって
コトコトと

音 って
お料理しているみたい
 ....
美しい指を
持つものがおりました
絶望の夜
静かに瞬く
光と光をつなげて
星座をつくりました

美しい指を
持つものがおりました
歓喜の朝
深く広がる
闇と闇をつなげて
瞳をつ ....
真っ白な心に色を付けるなら
何色の鉛筆が必要だろう

赤は 情熱
青は 冷静
緑は 安心
紫は 思慮
桃は 幸福


だけど小さな空白だけは
どんな色を付けようとしても
埋めら ....
鳥の囀りが
風に乗り
詩になっていく

花の分身が
風に乗り
詩になっていく

雨の音符が
風に乗り
詩になっていく

ここで
みんなが
風を待つ
わたしの言葉も
風を ....
耳って鍵穴で
君がするりと入ってくる
なんにも言わずに
直に心にふれるから
こわくて
うれしくて
きっとだから泣くの

声って光りみたいな
音ってつかめない鎖
離れたら
もう思い ....
あとは
お任せいたします、

上手にもたれて
サボりましょ



問うも問わぬも自由なら
いずれも選ばぬ
すべもある



お口の悪いひとがいて
腰の重たいひとが ....
おおげさな音をたててトラックは右へと曲がる
小さなおさげの女の子が道を渡ろうとしているのを見て私は焦る
だめよ
まだ止まっていて
けれど女の子はとてもうまく道を渡って
てくてくと去 ....
    
過ぎさった苦しみを
時々 舌の先で転がして
ピリッと刺すような
痛みを味わう

血の味は嫌いじゃないんです

この痛みが
私の静脈を流れていく
悲しみが青い血管に滴る
 ....
たたみ一畳あれば
Iの字に寝そべれる
  
  ――静止

二畳あれば
大の字になって
寝返りもできる

  ――開放

半畳あれば
膝を抱えて
あなたのことを
想うことが ....
いくつもの
肥え太った想いが
出口に殺到して
立ち往生している

よこしまで
メタボリックな想いが
喉の奥でせめぎ合って
脂汗をかいている

バイパスを回り込んだ
耳障りの良 ....
お爺さんが訪ねてきた

孫に会いに私を訪ねてきた
しかしお爺ちゃんっ子だった
私の祖父はもうだいぶ前に死んでいる

今自分がどこに住んでいるかも伝えないなんて
随分ひどい話だなぁと
当 ....
心がからっぽになった気がして
あわててひっくりかえしてみた
ぱらぱらこぼれた今日から
太陽の匂いがした


少しすくって空にぬった
明日が生えてきますようにと
おほしさまの間に
しず ....
夕焼けが染み込んで
焼き魚が  はためいている

こんがりと  空の匂いを漂わせ
塩のような星粒が  いい塩梅に


そんな屋根より高い鯉のぼりや
ベランダにかわいくなびく鯉のぼり
 ....
野良猫が生垣から顔を出して
じっとこっちを見ている

  /かけとび
  あやとび/
  /ステップとび

去年はできなくて癇癪を起していた
ふふふ、まあ頑張れよコワッパ と思った ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
けんかのあとで- まーつん自由詩5*12-5-8
くるまれて- 石田とわ自由詩10*12-5-7
避暑地- ペポパン ...自由詩5*12-5-7
葉陰のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*12-5-7
のりしろ- そらの珊 ...自由詩10*12-5-7
【_Let's_Try_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-5-7
【_痛み_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-5-7
硝子の破片_/_きらきら光る- beebee自由詩25*12-5-6
ちいさな予言者- 朧月自由詩512-5-6
会敵点に飛べ- 吉岡ペペ ...自由詩312-5-6
- mizunomadoka自由詩212-5-6
孤立無援- ペポパン ...自由詩6*12-5-6
激昂の谷間- 朝焼彩茜 ...自由詩7+*12-5-6
- たもつ自由詩612-5-6
タイトルと名前で何行?- 乱太郎自由詩22*12-5-6
ハーレクイン- まーつん自由詩8*12-5-6
かわいい絵_- 砂木自由詩15*12-5-6
美しい指- そらの珊 ...自由詩9*12-5-6
色鉛筆- 春仙自由詩6*12-5-6
風待ち峠- そらの珊 ...自由詩7*12-5-5
心の鍵穴- 朧月自由詩612-5-4
トライアングル- 千波 一 ...自由詩4*12-5-4
子らよ- 田園自由詩3*12-5-4
【_静脈_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-5-4
藺草仕様のフェルマータ- そらの珊 ...自由詩6*12-5-4
おしゃべり- nonya自由詩23*12-5-4
お爺さんはお爺さん- 灰泥軽茶自由詩8*12-5-4
あしたの種- 朧月自由詩1012-5-3
焼き魚- ちゃむ自由詩612-5-3
なわ跳び- 壮佑自由詩28+*12-5-3

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