私の口癖は
わからない
彼女の口癖は
面倒くさい
画面をすべっていく
文字
君の顔のうえを
永遠にすべって
君には
降ってこない
ザラメ
それには
トゲがあり
それには
色 ....
風が流れてこないから、
行き先がわからなくて、
佇んでしまう。
私にとって呼ぶ声そのものが、
道標だ。
声を含んだ風が流れてこない日は、
この指を切って赤い唾を流す。
赤い汁のなかには小 ....
吹き荒れていた強風が止み
静かに雨が
降る

激情は去り
懺悔するように


いまさら遅い


傷つけたものは
けして回復しやしない


けれど
過ぎ去ったものの後に
 ....


 空っぽ



頬では乾いた涙が
カラッポの
胃のなかをまだ流れ落ちている

愛混じりの雨が ポツポツと
また落ちてくる気配がする

昔、ぼくの玩具箱はカラッポで、
 ....
届かぬ手紙を携えたまま僕たちは彷徨する
どこかの洞窟の壁に刻み付けられた
忘れ去られた古代語の詩と
生きるということの目印をもとめて

新宿東口の地下街は果てしなく荒寥に染められて
彼方此 ....
 いま・・・
卒寿となった おひとりさまは
      腕組みをしながら
 そっと 胸のうちでたばねる

   早苗月の裏庭にひろがる
    新緑のそよぎでもって
     半生でもて ....
たんぽぽの花びらは嘘を付く
あなたに会えると言い残した後
あなたに会えないと言い直した

気まぐれなたんぽぽの花びらが
風に乗って空を渡るように
あなたの肩の上で笑いたい

見晴らしの ....
隣近所の思いを気にしながら育てる桃
摘花はほどほどにして花を愛でてもらい
消毒は風のない朝ひっそりと行い

花が過ぎて
ようやく形のできてきた実を摘果する
このときワタシは
親から切り離 ....
炎が眠っている
その熱と光を休めながら
かつて燃えたことを証明する
灰が柔らかな布団になって
炎は夢を見ている
かつて照らし出した
闇の中に浮き立つ人の顔が
ばらばらになって融合 ....
 夜空に咲く花は美しい音楽を奏でる。
 恥ずかしがり屋の月が雲に隠れぬよう。
 眠りを知らぬ私らは窓辺に佇み
 チェンバロの響きに耳を澄ます。

 慈悲深い月がいよいよその姿を雲にくらま ....
いいにおい
夜のおわりのみどりのにおい
なま白い手足で泳いでいく女のこたち
文字の群れとあかるいカステラ
いいにおい
頭の右うしろのほうの記憶
こうばしいおとこの子たち
めくばせとジ ....
:四行詩:


 #


「迷宮入事件の深層」
詩の、死亡推定時刻に、
あなたは、いったい何をしていましたか?
偶像崇拝?異端審問? えっ、罪の無い作文を書いてた?
みんなやってる ....
仔犬を胸に抱いた少年
あるいは
眠っている赤子を
抱っこ紐で抱えた母親
のように

買ったばかりの
ラナンキュラスの
花束を
両手で持ち

包装紙の隙間から覗いて

微笑ん ....
 
 雨上がりの喫茶店で煙草の煙を追いかけていた。
 ここでは思想が絵となり、歌となった。
 私の目にするもの全てが題材となり得るのに、
 私は過程の楽しみを忘れていた。

 昔は一つの言 ....
雨の唄を歌おう
今、きみに
伝えたいことはないから

ある人は傘を持っていて
ある人はそれがない
ある人はピアノを弾いて
ある人はレコードを取り替える

鳥たちは軒下で
並ぶ順序に ....
孤独はいまも継続中だ
それが常態となってしまえば
たいした痛みも感じないものだ

ときおり非日常にきみがやってくる
それは僅かな恩寵でもあり
かすかな煩悶でもある

きみは花をアレンジ ....
温めないでください
ぼろが出てしまうんです
ぼろぼろになってしまうんです
不必要に熱くなって
不必要に口の中でちくちくと刺しまくるんです

冷たいままにしておいてください
それが
決し ....
さぁ、足許の川面に揺れる
一艘の舟に乗ろう。
(自らの重みをぐぃ…と下ろして)

誰かが置いていったまま
傾いた左右の艪を、握り
今、漕ぎ出そう。

――旅の始めは、後回しにならぬよう ....
あめの山にはいって木をきる人がいる
チェンソーをひびかせて
切る理由がある木なのだろうが
私にはわからない
他とどう違うのか

倒されてゆく木も
生かされている木も
ただ黙って空をみて ....
私は死に向かって
一直線に走っている
後悔などは何処にもない
せめて安楽な死を願うのだが
死という狭い門をくぐるのは至難の技かも知れない

痛みに弱いぼくは
レモンに告た
モルヒネ漬け ....
感じるままに生きてやる

言葉も追いつかない

あとあと

説明だらけの人生を

感じるままに生きてやる


説明しなきゃ分かってもらえないような生き方がいい

おれの人生お ....
喪服姿でアイスの実を食べたせいだ 燃えている

あれは、
もしかするとマグネシウムホイールかもしれないね
二本の轍からオレンジ色の閃光が突っ切ってくる
反照で人々の表情はエジプト壁画のように、平面化したが ....
定期便さえない南の離島で
ひっそり平和に暮らす家族も
獣道のような細い山道の奥に
密かに暮らす人々も
二十一世紀は容赦なく襲いかかり
その存在を世界に知らせてしまう

 ここに珍しい十八 ....
好きなタイプは貝類

閉じた貝を
そっと見てるのが好き

何を抱いているのか

時々油断して見せてくれるような
灰色の吐息がテーブルに満ちて
苦い珈琲が過去の想い出をたちのぼらせる
壊れた砂時計は絶えることなく
細かな砂を落とし
窓辺に佇んでいた

なかなか来ないオムライスを待ちながら
煙草を吸い ....
冷笑しないでください

卒寿(おいぼれ)ともなると
ゆめとのぞみは萌えにくいのです
青い年
とちがって・・・・

謳歌はうまく唄えないのです
赤い「根明」(ねあか)の齢(よわい)
と ....
   庭木がかもしだす
     日陰と日向が
   その鮮明度を増し
   遥かに漂っている
      卯月の雲も
田の草月に移行するとき
  いままで眠っていた 
     老残の ....
  昨日 私たちは
  ぶ厚い夏の憂いの底で
  椅子に座り 黙って紅茶をのんだ
  西友で買ってきた安い{ルビ氷菓子=アイスクリーム}を
  紙スプーンで交互に食べて


   ....
真夜中の吉野家で交わされる言葉は
注文の確認と意味の無い独りごと

あんちゃんの特盛に積み上げられた
紅生姜が紅く眩しく
豚汁に漬物を飲み込む

どこまでも
どこまでも
食べられる腹 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノー- イシダユ ...自由詩1016-5-17
まものみち- あおい満 ...自由詩6*16-5-17
夜の雨- Lucy自由詩11*16-5-17
空っぽ- ハァモニ ...自由詩2*16-5-16
迷宮- 梅昆布茶自由詩416-5-16
望郷③- 信天翁自由詩216-5-16
運命- ミナト ...自由詩216-5-15
摘果- イナエ自由詩11*16-5-14
眠った炎- 葉leaf自由詩1516-5-14
夜空に咲く花- ヒヤシン ...自由詩4*16-5-14
いいにおい- はるな自由詩1216-5-14
四行詩- ハァモニ ...自由詩3*16-5-13
街角- Lucy自由詩17*16-5-12
創造するということ- ヒヤシン ...自由詩3*16-5-11
雨の唄- やまうち ...自由詩216-5-11
孤独の断章〜アレンジメント- 梅昆布茶自由詩1416-5-10
べんとう- 北村 守 ...自由詩416-5-10
旅人の舟- 服部 剛自由詩416-5-9
伐採- 朧月自由詩316-5-9
予感- レタス自由詩616-5-9
説明だらけの人生を- 吉岡ペペ ...自由詩816-5-9
喪服姿でアイスの実を食べたせいだ- 北大路京 ...自由詩416-5-9
ゆらり_リエゾン_- るるりら自由詩8*16-5-9
21seiki- イナエ自由詩6*16-5-9
- ガト自由詩3*16-5-9
日より- レタス自由詩516-5-8
望郷(二)- 信天翁自由詩716-5-8
望郷(一)- 信天翁自由詩516-5-8
昨日- 草野春心自由詩416-5-8
夜中の吉野家- レタス自由詩316-5-8

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