田舎はかびくさい
亡くなった人のバイクが道筋に置かれたまま
それになにも言わずに暮らし続ける
庭の木は森のよう

思い出の中にもどされ
教室の落書きみたいに
なぞられる
そんな存在にな ....
追憶の
夏は幾重に
折りたたまん


遠花火
ひとつふたつと
過去があり


朱に染まり
空を制覇す
きみとぼく


抜け殻が
抜け殻を生み
夢さめぬ


この ....
みつめているだけで幸せになれるの

あの日あなたからもらったサクランボの木

実のなるときには春の便りも途絶え

わたしもきっとそこにはいないのね 。






 ....
風信子鉱
ジルコン
ヒヤシンス色ってたくさんある

電気石
トルマリン
スパークしてる
パチパチ拍手

トパーズ
シェリー酒越しの曙光
黄玉

ルチルは
金紅石
ちるちる ....
まだ曇り空

少し前に雨が降って地面は濡れている

綺麗に洗われた石畳の道を歩き

色艶溢れて髷結う人々が行き交いそうな

長い石段をゆっくり登っていると

小さな蛙がよこから
 ....
いろんな事情があるのだ

いろんな切実があるのだ

賞味期限ぎれの調味料にも

フローリングのペットの毛にも

散らばったコンビニの袋にも

飲みかけの缶ビールにも


やさ ....
いつまでも咳が出る
のどにつまった小骨のせいだ

はやく、はやくとせかされる
あほう、あほうとわらわれる
うかうかすると
小骨から
芽が出て
つるが伸び
ぼくのいのちをのっとりにくる ....
熱を帯びたむず痒さが
背中の真ん中あたりから
尾骨に向かって這い降りていく

机の上の観葉植物の彼方に
白い砂浜が見えたことにして
遠い目をしてやり過ごす

生まれた時から猫背の内 ....
カップヌードルがのびるまで
あなたのこと考えてた
かなしいけどおなかがすくから
ズルズルと

涙がでちゃって
おなかがいっぱいなってこころがすっかすっかになって

日常はなんとなくすぎ ....
幸せの反対は
なにもない ということ

うれしいことも
くるしいことも
なにもなければ 私は
生きているのだろうか

見覚えある花が綺麗に
咲いているのに 思い出せない
名前をいい ....
紅の月が昇ったら

宴の始まりだ

一人踊りを踊る

赤い月に恋をしてるように

一人歌を歌う

赤い月に届くように

私は紅の月が好きだ

赤く燃えるようね情熱的な月に恋 ....
蝉時雨が聞こえない夏

外を出歩いていないから
なのだろうかそれとも

夏の暑さは茹だるよう
確実に季節は巡る

けれど蝉の声に存在感がない

これは何だ
聞こえているのに感じて ....
いいから、早く
あぶらまみれの手を
さしだしてみろよ

たじろぐ君のうら側で
折りたたまれた意味が
つぎつぎと辞書へかえってゆく
ノックを待たずに
こちらからドアーを開ける

いつも
だれか にとっての だれか のかわり

ドアーが開いて閉じ
もういちど開いて閉じるまで

種火がはげしくなり
さかい目をも ....
「言葉を洗う雨」
                木の若芽

雨よ わたしの中に降ってきて
雨音で雨を詩えるように
この雨は言葉をみがき洗う雨

雨が土に降る音で 雨が土を歌ってる
雨 ....
「森の雨音」
            木の若芽

木が雨に拍手している
それは雨が万物に降るように
万物に贈られる拍手
「アンコール アンコール!
 つづけて、やめないで!
万物はつづ ....
  

  かたすみで
  ひざまづいているような
  夜の闇に
  蚊取線香のけむりが
  しろく冷めてゆくのを



  いのるように
  きみは見ていた



   ....
オレンジの月が

まっぷたつになって浮かんでいる

はんぶんの月が

悲しくもないのににじんでいる

だからなんだというような景色が

あらわれてはビルに隠れている


子犬 ....
戦争があれば

ひとを殺しに来る夜がある

若さや才能や平凡を踏みにじりに

ついに来たかというような

そんな運命が

想像を超えた化学や感情が

戦争があれば

ひとを ....
それは命を宿す なみだをながす そして朽ちる

やがてこどもたちはそれぞれの死を選択せねばならない
たやすく眠らせるようにやってくるのだから

ぼくがあの子を選ぶのに理由なんていらない
指 ....
河の流れには魔物が住んでいる。
黙っていても
向こうのほうから
おまえと話すことはない
おまえと話すことはない
と言っては、逆流して近づいてくる。

話すことがないなら
話すことはない ....
僕達は小さな距離のなかでひしめき合っていて
森の木のみえない生き物なのだ

下ばえのひんやりとした塊の世界で緩慢に
じぶんにつまずいてゆく愚か者なのだ

僕たちの祖先は宇宙の果てから流れ着 ....
ぬるい夜風に吹かれてた

たばこをつける音がする

スーツのしたは汗べとべと

ウォーキングの音もする

電車が遠く聞こえている


汗で髪をなでつける

爪でかたちをつくっ ....
埋葬される私の胸に
日記帳がのせられていた
長い乾期が始まり、色褪せた紫丁香花が
垂れ下がっている

台風を待てば故郷は救われる
そう言って村人をつなぎ止めた
かつての独裁者の像が見下ろ ....
鳴るように
色付いて
はばたくように
ふれあう

それは
ひどく
不器用な鳥たちが
抱きあい
落下する 夕暮れ
おばあちゃんが言った
ふりかえっちゃいけないよ

茄子の牛に乗って空へ帰る人たちを
見てはいけないと言った

だってさみしくなるだろう
送る方も
送られる方も、さ

藁を燃やして送 ....
ひとを
見下し笑えたら
わたしの優位が成り立ちそうで

ひとを
けなして罵れば
わたしの優位が守られそうで

拳は
きょうも独りきり
石くれ気取りも甚だに
閉じたつもりの ....
ときおり四つんばいになってみる
なにか思い出すかしらんと

きしきしからだが鳴く
ないはずのしっぽがふるえる

あたしってちっぽけだにゃん
まわりがとても大きく見えて

痛んでくる腕 ....
私がなくなると、私の中の水面は消えてなくなる。
私がなくなっても、流れる河の水面は存在する。
私でなくてもいい。
誰でもいい。
この地球に沈黙の春が訪れ、
誰もいなくなっても、
河は流れ、 ....
日々の中にある
偶然の一致の
意味深さに
迷う

不思議な力が働く
脳内の活動
畏怖すべき
何ものか

神経細胞の無数の足の
電位の迷走
その刺激によって
現る幻像

 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
帰省中- 朧月自由詩712-8-13
空の淵より、五七五- yo-yo自由詩612-8-13
サクランボの木- アラガイ ...自由詩4*12-8-13
小石の中の声を聴く- 小池房枝自由詩312-8-13
雨のち曇り時々蛙- 灰泥軽茶自由詩8*12-8-13
いろんな切実- 吉岡ペペ ...自由詩412-8-12
たくらむ小骨- そらの珊 ...自由詩1012-8-12
背の虫- nonya自由詩19*12-8-12
かがみよかがみ、あたしは元気です- じじ自由詩20*12-8-12
あるという幸せ- 朧月自由詩312-8-12
紅の月- 月乃 姫 ...自由詩212-8-12
八月の蝉時雨- kauz ...自由詩7*12-8-11
辞書- はるな自由詩212-8-11
娼婦- はるな自由詩212-8-11
言葉を洗う雨- 木の若芽自由詩412-8-11
森の雨音- 木の若芽自由詩1+12-8-11
なつのいのり- 草野春心自由詩512-8-11
はんぶんの月- 吉岡ペペ ...自由詩512-8-11
ひとを殺しに来る夜- 吉岡ペペ ...自由詩612-8-11
- 梅昆布茶自由詩1012-8-11
魔の河- 灘 修二自由詩3*12-8-10
距離- 梅昆布茶自由詩912-8-10
ぬるい夜風- 吉岡ペペ ...自由詩212-8-10
つち- mizunomadoka自由詩112-8-10
(____________)- はるな自由詩612-8-10
盆送り- そらの珊 ...自由詩2312-8-10
- 千波 一 ...自由詩3*12-8-10
どうぶつになる- 朧月自由詩412-8-10
水面- 灘 修二自由詩2*12-8-10
脳の神様- シホ.N自由詩3*12-8-10

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