世界は しらじらしい
夢の中すら 雪がふりはじめたから
道は 白く はばまれて 遠い
雪にかわったり 曇天に変わったりする幻を
さて いくつ超えようか


カーブごとに 
ド ....
世界は まあたらしい 
雪がふりはじめたから
道は 白い雪に はばまれて 遠い
雪にかわったり 青空に変わったりする町の名を
さて いくつ超えようか


カーブごとに 青の空の ....
  女よ
  ぼくが眼をとじると
  きみは枯れた稲妻のようだ
  だが
  手をふれるとそれが
  一匹の大きな白蛇だとわかる
  女よ
  きみを
  冬に横たえる
   ....
朝まだき 
西へ急ぐ下弦の月をくぐりぬけ 
君のふるさとはあちらにあるんだよ と 飛行機が教えてくれる
冷たい水は無言で涙を隠してくれた
優しいひかり やがてみちみちて ひろがる 
ことばが
うたを欲っする
ポエジーが
リズムを欲っする

その力動
具象の発現
波の流れに
まかせるちから

口ずさむのは
名状しがたい
祈りのメロディ

大丈夫
世 ....
沈む

沈む

みな

沈む

あれも
これも
どれも
それも

沈む

沈む

みな

沈む

あれも
これも
どれも
それも

みな

みな ....
水に映る 白いまだら
狼の家族を 追い立てる光
撒かれる水鳥の骨より白く
昼の月に背を向ける
昼の月に 背を向ける
あきらかなひとりを
あきらかなひとりにひもといて
明るすぎる街
誰もいない街


雨の爪
左目から背
骨から骨
痛みの無い痛みの外の
奮え 奮え


脊髄の海 ....
神は遍在する

天使は余りの数の多さに堕ちるほどだ

精霊は全てのものに宿る

しかし

私は一人

この世に生を受け

肉体を持ち活動する者は

私だ

 ....

薔薇の棘に
誘われて秘密のところへ
行くのだ

死は疎ましいが
痛みはとくとくと滲む
何故だろう、胸もとどろく

恋も仕組みも知らない
しかし脳は準備していた
麻薬と混同と効 ....
言葉は
わたしに降りてこない

わたしを選んで
降りたりしない

だから
わたしは
降りしきる

言葉がわたしを拒んでも
言葉がわたしを拭っても

一途な
まよいに
 ....
こっちだよ あっちだよ そっちだよ

くるくるもみじがおちていく

てのひらうえに

ちいさなてのひら

あかちゃけた くろちゃけた きちゃけた

かれはがゆくみちうめていく

 ....
男のあらゆるポケットに
忘れ物を入れておきました
夏の
塩辛い
木漏れ日の
青と
星臭い
銀粉と
羽根の生えた
さくらんぼの風景を


ひとつずつ
乾かないように
驚い ....
いい天気でのどかだなぁと
公園で甘じょっぱい惣菜パンを食べていると

いたずらな風が吹いてどこからか
おもちゃのゴルフボールが
抜け殻の魂のように
放っておいてもそのうち消えてしまいそうな ....
左だけ、はいた靴下の
もう片方は
ひざの上に乗せている
今 泣いてはいない


冬が立ち止まったまま
なにか、みつけて、いいかけて、やめて、
悲しげなまなざしを隠すよう ....
天国はすぐそこにある。
慌てるな!
平安はすぐそこにある。
少し待て!

不甲斐ない人生を
憐れみて
消えてしまった夢の数だけ
天国で実現できる。

美しい自然
美味しい食べ物
 ....
悲しくない
誰かの子供が死んでも
無垢な命が 奪われても

悲しくない
正義がなくても
押しつけがましい 物差しがなくても

悲しくない
君が泣いても
乾いた泥にまみれた頬を しょ ....
考えてみれば
日曜日なんて
ふしぎな日だ

どうして
みんなで休むように
決めてしまった一日が
一週間のうち
たった一度だけ
訪れるのだろう

日曜日は
始まったときから
終 ....
いいお天気の春
耳の中には明るい青空しか聞こえない
天使たちが散歩している
こんな日は
ルーブルへ行きたい
レンブランドと決闘しなきゃ
そう思いながら、ぼくはコンクリートの天井にかかってい ....
今日も一日がんばった

今日も一日さみしかった

今日も一日さまよった

はやく疲れてしまいたい

はやく擦り切れてしまいたい

はやくかすれてしまいたいんだ


夕暮れが夜 ....
マーマレードの空瓶に挿した
残り物のクレソンに
小さな蕾がついたと
わざわざ見せにくる君

これから何年経っても
君の世界に吹く風は
遊歩道のささやかな花を香らせ
名も知らぬ草を撫 ....
  脊髄に刺し染みるような
  氷雨の降る土曜日
  灰色のレインコートを着た老婆が
  僕の口に腕を突っ込み
  ずるずるずるずると
  一頭の小熊を引き摺り出した



 ....
私は殺されたい
あなたのこの尊い気配の
寿命がいつか果てるのを
恐々としながら
夜を明かすくらいなら
何もかもやがて衰え
劣化しながら滅んでゆくのが
私にはくるおしい

命が、
風 ....
 転がり
 笑いにおよぐ手は
 あなたの汀(みぎわ)に触れただろうか

いつしか愛は 大きく迂回する
あなたの的は
わたしたちの的であり
なのに欲しがるわたしの瞳はもろく
瑞々しい
 ....
世界は角を曲がり
電波塔をつなぐ縁
押し寄せる流氷の高さを海豹は気にもしない
待ちきれず買い物に奔走するひと
目配りは喪主の名を通り過ぎて
気圧の変化に注意は保たれる
 ....
 

 ピースが一つ足りない、と
 夜がそれを探しに向かう
 朝になるとぼくは、拾ったピースを手にしたまま
 夜が戻るのを待っている


   *


 空の遊水地で、きみが武器 ....
人と車の群れを見下ろしながら街路樹が立っている
冬になったから葉も疎らだけどその根は着実に大地から暖かい養分を吸い上げている
おいしい栄養が樹の全身を廻る

彼が身を震わせているのは寒いからで ....
白々と冷えたゆびの先で
あかりを数えていた


ひとつ、ふたつ、みっつ
或いは
いちまい、にまい、さんまい
それとも
いってき、にてき、さんてき


夜の透明度が増していく
音 ....
凪の日が 続いている

折り紙で作った
僕の船のモーターは
折り目正しく回転して
たった一人の乗客を乗せた
ぺらっぺらの乗り物を 水色の平面の 先へ先へと 押していく

ああ これほど ....
飽和状態の頭の中から
言葉を紡いでいく

言葉と言葉が出会う時
私の心が表れだす

ワクワクする瞬間

自分のことをちっとも
わかっていない私が
わかろうとすること
それがその言 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14262)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
最弱- るるりら自由詩20*11-12-18
最強- るるりら自由詩11*11-12-17
白蛇- 草野春心自由詩9*11-12-17
【五行詩】ひろがる- 凛々椿自由詩1011-12-17
発語- シホ.N自由詩311-12-17
- りり自由詩3*11-12-16
ノート(48Y.12・16)- 木立 悟自由詩511-12-16
夜をまたいで- 木立 悟自由詩511-12-16
- 蒲生万寿自由詩1*11-12-16
脳内の場所- 木原東子自由詩14+*11-12-16
- 千波 一 ...自由詩5*11-12-16
ふゆのもり- 灰泥軽茶自由詩4*11-12-16
ポケットの忘れ物- マーブル自由詩6*11-12-16
おもちゃのゴルフボール- 灰泥軽茶自由詩8*11-12-16
かたっぽ- ________自由詩3*11-12-16
天国はそこに- ペポパン ...自由詩4*11-12-15
フクロウ- まーつん自由詩5*11-12-15
日曜日- はだいろ自由詩611-12-15
三原色のバランス_アレクサンダー・カルダー_視点1- m.qyi自由詩311-12-15
精神のカルテ- 吉岡ペペ ...自由詩6+11-12-15
君の世界の風下で- nonya自由詩24*11-12-15
氷雨の日、一頭の小熊を吐き出す- 草野春心自由詩511-12-15
いつか、風化してしまうくらいなら- 折口也自由詩4*11-12-15
隻影- 乾 加津 ...自由詩27*11-12-15
宙達磨- アラガイ ...自由詩7*11-12-15
ジグソーパズル- 望月 ゆ ...自由詩13*11-12-15
- たにい自由詩1*11-12-15
いち- あ。自由詩711-12-15
凪の日- まーつん自由詩8*11-12-14
詩を書きたくて- みどり自由詩411-12-14

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