手紙を書こう
 愛する人へ向けて

 触れる度に傷つけるような
 そんな接し方しか
 出来なくても

 言葉と空間を介してなら
 紙というフィルターを通してなら
 少しは、あ ....
土に還れない落ち葉は
一枚一枚
くっきりと形をとどめたまま
美しい標本のように
雨の舗道に貼りついて


幾度も
踏みしだかれ
やがて晴れた日の
風に
粉末となって
舞い上がる
   
たたかれても 怖がられても
一日中笑顔で過ごす 
他には表情が無いから

人間と同じ姿に作られて
どこで間違ったか
喜怒哀楽が有るように錯覚されて

人と遊びたいとも思わない ....
久しぶりに、いよちゃんに会ったら、前歯が1本なくなっていた。笑ったとき、いたずらっぽくみえる。
乳歯が抜けかかっていたのを、えいやっと自分で抜いてしまったらしい。それを見て母親はびっくりしたと話して ....
宵のうみ
ひとり佇みけむりを吐く

存在に意味があるとか
たとえば価値があるとか
そういう
思考に飽きた

水面につきが流れている
清らなかぜとともに
ああ
じゆうだ ....
責めてはいけない

倦怠を背負い 今だけと 撫でる明るめの色の心を

いつだって 怠けている訳ではない

責めてはいけない

私は今もミジンマジメで 責めようと時間を行き来する

 ....
あのこがいない と 雨がさけんだ

あのこがいないぞ と 風があわてた

あのこはどこだ と 海があばれた

あのこはどこなの と 森がざわめいた

あのこがみえない と 雲がかけだし ....
雨が窓を叩いてる
風が夜をかきまぜている

遠いところから
押し寄せてくる
怖い記憶に
目を覚ます

かたわらに幼子がいた頃は
守らねばという決意が
こんな時私の背筋を支え
薄闇 ....
愛とか
愛に似たものとか
愛と呼びたいものとか
愛したいものとか
愛しても届かないものとか
愛したらいつか届くんじゃないかと思うものとか
付箋をつけた愛とか
血糊みたいにべっとりした愛と ....
隣家の騒がしい犬も眠る夜、どこぞと知らぬ方から赤子の甲高い
鳴き声が聞こえて、消灯した部屋で体を固めながら耳を塞いだ。
模範のような鳴き声になぜか、祝福されない子のように孤独を打
ち消したいがた ....
デスノートにせめて腹上死と書いてやる まえ会ったときと名前が違っている 輝く雲の湧きあがる空の果て
若者の最期は誰にも見届けられない
彼は太陽をその目に捉えて
振り返った時には姿を消していたのだ
母は名を呼び続け
長の年月探し続けたが
父は真新しい墓へ参る度に ....
緑の雪の降る街で、
幼い少女が夢を見る。
ガラスの靴が欲しいの、と
サンタクロースに願ってる。

外は明るいクリスマス。
少女はぱっと飛び起きて
大きな靴下覗き込む。

赤い袋に ....
海を見ていた。
赤い靴を履いた仏蘭西人形は何処へ行ってしまったのだろう。
微かに横浜の匂いのするあの応接間に
何か大事なものを落としてきてしまったような気がする。

それは心?愛?
自 ....
朝霧の中、銀色の竪琴を持つ者は歌うでしょう。
森の教会に昇りかけの太陽を見る者は、笑顔で挨拶を交わすでしょう。
今日という日の訪れに、新たな希望を見出す者は、
竪琴の伴奏に歌う野鳥の姿をも見 ....
お母さんはこどもを怒る
いっしょうけんめい怒る

こどもは怒られる
いっしょうけんめい怒られる

こどもは泣く
お母さんは
泣かないけど
その肩はふるえている

それをとりまく
 ....
熱くなる人
炎のよう

涼やかな人
水流のよう

熱風涼風
吹かれてなびく

人々様々
十人十色



多様性は自然なことだが
あるいは

声高な個性の偏重
 ....
ツッコまれずに納得されている 一日分の答え合わせは
いつも寝床の中
模範解答のような布団に
やんわりと挟まれて
たいていが正しくない僕は
自分にバッテンをつけては
寝返りを打つ
寝返りを打つ
寝返りを打つ

 ....
通り縋りの街に
何処か懐かしさを覚えて

忘れていた記憶を思い出そうとする
ふと浮かんだ笑顔に
少し胸が痛くなるけれど
明日のお天気のことを考えてみよう

幸せは無味無臭だから
気づ ....
                 
紅葉した山腹に 村落が置き去りになって
その上空を横切る高速道路を車が飛んで行く
山に張り付いた林道が村落から延びて
水筒を肩からたすきに掛けた男が一人登っ ....
いきぎれ
しそうな予感は
いきている
最中には 何度かあるものだ
あかぎれ
とは 苦しさの温度が別物で
薬草を塗っても
それは
しずまらない

いきぎれ
とは もしかしたら
生 ....
くちぶえみたいな夜が煮詰まったら
朝やけは痛いくらい赤くなる
はじめて手がみを書いたときに赤くなった
鉛筆を握る指よりももっと

わたしももっと赤くなればよかった
みさかいなくはしたな ....
いっしょに泥舟に乗り込みます 父失った子が母親によしよししている 花びらが傘に落ちて風に流れる

夕焼け色のミルフィーユが珈琲を呼んでいるよ

眠り姫は もうすぐ起きる準備
「おはよう」まで もうちょっと

悲しい音楽は夏の深い深い海に置いてきたよ
 ....
思い描いた未来なんて
無意味なまぼろし
窓のガラスに描いた夢
流れ去って行く雲を数えて
惰眠を貪っている内に
ひとり丘に取り残されて
春かと思っていたのに
秋風が立っている

私を育 ....
  よいこのみなさん
  もう 帰る時間ですよ
  じこにあわないように
  みんなで気をつけて帰りましょう




耳慣れた防災無線の放送に今日ももう終業か、と時計を見ると
まだ4 ....
職場でりんごをひとつ貰った
婦長の実家が青森のりんご農園なのだ

あっちゅが
「丸かじりしたい!!」
と言うので、洗って手渡すと
にこにこして持って行った


「食べ終わ ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
手紙を書こう- まーつん自由詩11*13-11-8
蝶になる日- Lucy自由詩24+*13-11-8
アクトロイドの愛- イナエ自由詩9*13-11-8
ガラス玉遊戯- yo-yo自由詩10*13-11-8
つきが流れる- かんな自由詩6*13-11-8
大丈夫- 朝焼彩茜 ...自由詩13*13-11-8
あのこがいない- bookofheaven自由詩6*13-11-8
窓を叩く雨- Lucy自由詩19*13-11-8
Lover,Lover,Lover- そらの珊 ...自由詩16*13-11-8
「披露土」- 宇野康平自由詩413-11-7
デスノートにせめて腹上死と書いてやる- 北大路京 ...自由詩313-11-7
まえ会ったときと名前が違っている- 北大路京 ...自由詩713-11-7
R_- salco自由詩1013-11-7
グリーン・スノウ・タウン- ヒヤシン ...自由詩5*13-11-7
ひとりぼっち- ヒヤシン ...自由詩5*13-11-7
朝のひと時- ヒヤシン ...自由詩8*13-11-7
叱られて- 朧月自由詩513-11-7
冷徹な熱血- シホ.N自由詩413-11-7
ツッコまれずに納得されている- 北大路京 ...自由詩613-11-6
答え合わせ- nonya自由詩20*13-11-6
【_凪_】- 泡沫恋歌自由詩21*13-11-6
亡き従兄弟に捧げる- イナエ自由詩7*13-11-6
いきぎれ- そらの珊 ...自由詩1113-11-6
くちぶえ- はるな自由詩813-11-6
いっしょに泥舟に乗り込みます- 北大路京 ...自由詩2*13-11-5
父失った子が母親によしよししている- 北大路京 ...自由詩413-11-5
(秋の待ち伏せ)_#pw秋組- 北大路京 ...自由詩4*13-11-5
セッド_シー- salco自由詩1113-11-5
冬のおしらせ- 伊織自由詩7*13-11-5
リンゴの丸かじりの仕方- 鵜飼千代 ...自由詩24+*13-11-5

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