人のいないオフィスで
ただ一人沢山の暗号を受け取っている
私は組織からはぐれたかのように一人働いているが
その実は組織をつなぐ要となるために
組織により深く入り込んで一人になったの ....
革命家の雄たけびが群衆を動かし世を変革させるように
音楽家が奏でる音で聴衆を静まらせ割れんばかりの拍手をさらうように
宗教家が祈りと自他不二の行動で圧倒的弱者に笑顔を与えるように
芸術家の魂が創 ....
夜中に文字の束を積み上げていて

他の人が作った僕の知らない世界がそこにある
はずの本や紙を
積み上げていて

僕の目が時間を掛けて
解いていく
何ヶ月も掛けて

そこに
どれだ ....
わたしが
ものを思うあいだ
水はあふれ続けて
世界をしめらせていた

花は咲き揃っていた
腐りそうに甘い日陰で
決断も
選択も
もう必要じゃなかった
キミの笑顔が見れた日は、

見上げた空が曇っていても、降り注ぐ無数の滴が

宝石のように弾けるのを見て

街全体が、打楽器のようにリズムを奏で

耳を澄ませば、そこにもJAZZが流れて ....
雪降る夜を
ひとりぼっちで 歩いていると
白い狼が やって来て
きみの心を
咥えていって しまうでしょう

雪降る夜には
ひとりぼっちで 歩いていては いけません
雪降る夜には
 ....
四方に充満した水の粒子が
わたしの髪の毛を
ちぢれさせてゆく
梅雨に不機嫌になるのは
そんな他愛のない理由だった

透明な傘を持ち
すれ違う人が
生真面目な歩幅で
人を殺す理由
人 ....
私たち親子の手を見比べると

娘の手は白くて 細くて
張りがあって美しい
私の手は皮膚が薄くなって
血管が浮いて見える

やはり手には年齢がでるね

真面目なだけが取り柄で
洒落っ ....
驟雨に体毛を湿らせた質朴な黒い犬
保健所の網や容赦ない投石に怯え
疑念や懇願や脅えが入り交じった上目づかいの目
その犬は私だ


バーでフローズンダイキリを注文する
大海に小舟で漕ぎだそ ....
値札ついたままのぬいぐるみと話している  
砂漠の真ん中で
洗濯機が回っている
インド綿のシャツを着た官吏が
時々中を覗きにやって来る
 
飛行機が上空を通過する
やり場のないコウモリ傘や
目新しい嘘を乗せて
 
真夏日 ....
目的があるときは
痛いところがあっても
気力をだして頑張るのに
余裕ができると
痛いところを探し始める

今日は腕が痛い
腰が痛い
布団の中で
朝すでに頭が痛い
どこか他に痛いとこ ....
踏まれた影は
足裏を剥がれ
午後の陽なたに取り残された

じりじり
地面に焼きついて

暗室に水を滴らせ
白く感光する
幼年の記憶

影を踏んだ子は
逃げていく

どこまで ....

良い夢を見ようと
集中していたら眠れなくなった



仕方がないので
起きようとしたが
眼が裏返っていて
何も世間が見えない

暗転した中、手探りで
部屋の灯りのスィッチを ....
家を背負っているのではない
としても
先祖代々の戒名が殻に閉じ込められ
捨てることなど出来無い重み

ああ
家を捨てたナメクジよ
お前は…
 
傘もかわかない間に

また 雨がふる

あなたの瞳に 雨がふる




 
秋の公園に朝がきて
木漏れに異常なほど光さす
鈍い振り子の風が落ち葉を巻き上げる
はじめてきづいたのだけど
公園にはたくさんの人がいる
手をつないで目を細めている
でもなぜ?
巨木たちは ....
神宮前の小橋で懐かしのフォークソング唄う人

懐かしの? 

わたしは懐かしのを知らない

知らない懐かしを知ったふりして心縮めていたの



右肩横をかすめて通りすぎた黒服男はも ....
水の昏さを溜めてゆく瞳に
追憶のかたちとして映る睡蓮
青い闇の底
鍵盤が滴る
それらを奏でる指たちは
烏座の方角からやってくる

遠くにたたずむほの白い光圏の
愁いと呼応するカーテンの揺らめき

漂う柑橘の花の香が
ふとひと ....
水の流るる音を聴きながら
目を閉じると
深い山奥へと魂が運ばれる
まだ誰も見た事がない
苔に覆われた岩々が
小さな水滴を生み出す

どんな物語もかなわない
始まりの世界
これから何が ....
今日を捨てる人に
終わらない明日をあげよう
どこまでも高く
伸ばした指先に触れる
刹那の瞬きは
永遠に似ている

掌から足の先まで
私の小さな宇宙を
射抜くには余りある
輝きの奔流を一身に受け

まだ見ぬその向こう側へと
 ....
顔 鏡に映った自分の顔
腫れぼったく目が赤い
二日酔いの
こんな時間に起きた
己の欲望に負けた人間の顔

若いころは内面が空虚で空虚で
見てくれで勝負するしかなかった
から小奇麗にして ....
アリスの部屋にはたくさん引き出しがありました

引き出しにはお菓子の家の入ってる引き出しや風邪をひいたときの気持ちが入ってるのやあじさい畑が入ってるのや牛乳瓶のどんよりした透明が入ってるのや走って ....
「なんしてんねん?」
「さぼってんねん。」

答えた少女は、まるでトマトのようだった

屋上には風が吹いていて、6月は晴着の上から合羽を纏った
水色と混ざり合った少女は、何者でもなく
 ....
 湖岸に立つ私に風は爽やかで
 静寂の中に鳥たちの声が聴こえる。
 靄のかかった湖面から小枝が屹立する情景は
 私に生命力の尊さを教えてくれる。

 静かに歩み寄る初夏の足音に耳をすませ ....
裏切りは
地の果てへといずれ続く
人のいない棺
花々でいっぱいだけれど
人間が不在である
次々とメロディーを殺戮していく
華やかな波動

私は人を裏切ったことが
愛する人 ....
寝起きの
かすれた視界でも
はっきりと片腕が
太いのがわかった

昨日
止血したせいかと思う
腕をまっすぐ上げよう
治るかもしれない

すると
タクシーが止まってしまう

横 ....
 
ページを捲っていくと
その先に
廃線の決まった駅がある
名前の知られていない従弟が
ベンチに座って
細い背中を掻いている
とりとめのない
日常のようなものは延々と続き
梅雨の晴れ ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人のいないオフィス- 葉leaf自由詩315-6-10
詩人の赤- 秋也自由詩415-6-10
荷解き- はて自由詩3*15-6-10
いらない- はるな自由詩215-6-9
JAZZが流れていたりした。- 元親 ミ ...自由詩315-6-9
愛歌序章・冬<雪降る夜>_- 南無一自由詩215-6-9
パーマネント_ラビリンス- そらの珊 ...自由詩13*15-6-9
【_娘の手_私の手_】- 泡沫恋歌自由詩19*15-6-9
フローズンダイキリ- じぇいぞ ...自由詩215-6-9
値札ついたままのぬいぐるみと話している- 北大路京 ...自由詩715-6-9
真夏日- たもつ自由詩1415-6-8
痛さを探す- 猫じろう自由詩115-6-8
影踏み鬼- Lucy自由詩14*15-6-8
- ……とあ ...自由詩6*15-6-8
カタツムリ- イナエ自由詩18*15-6-8
雨模様- 殿上 童自由詩14*15-6-8
恐怖と悲しみ- なをり自由詩4+15-6-7
木漏れて- 芦沢 恵自由詩16*15-6-7
睡_蓮- 塔野夏子自由詩2*15-6-7
五月の夜- 塔野夏子自由詩2*15-6-7
流るる水- 猫の耳自由詩315-6-7
終わらない- リィ自由詩3*15-6-7
スターライト- 404 not foun ...自由詩1*15-6-7
夜中に目が覚めて- りゅうさ ...自由詩315-6-7
アリスの引き出し- 吉岡ペペ ...自由詩515-6-6
サボテン- 楽歌自由詩4*15-6-6
明け方に- ヒヤシン ...自由詩7*15-6-6
裏切り- 葉leaf自由詩315-6-6
腕を上げたら- 小川麻由 ...自由詩5*15-6-6
梅雨- たもつ自由詩1315-6-5

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