いまは幾度めの春なのだろう
遠い昔のような
つい昨日のような

子供たちもそれぞれに
この世界のどこかへ
紛れていった

いまも日々の食をもとめて
彷徨う身にも春はやさしい

な ....
{引用=  /とけた猫
 
  コバルト色の階段をとけた猫がつたっていく、春、うつむくこと
  は似合わない、踊る石と、まだ眠りから覚めない風を抱いている、
  きみには。

   ※
 ....
音なくひかりだけで

さくらが爆発している

いきものたちの銀河

散ってゆく

さようなら

いきものたちの銀河

さくらが爆発している

音なくひかりだけで


 ....
ヘッシャーに聞いた話だ。
そいつは水槽で蛇を飼っていた。餌はアルビノの二十日鼠だ。
蛇が鼠をまるごと呑み込むと蛇の腹?が鼠形に膨らみ、暫くは動くらしい。
そいつは何時ものように腹を減らした蛇 ....
左耳が嗤ってる そんな時は
真鍮の針を心臓に突き刺して
鼓動の波で全身を海にする
皮膚という皮膚に群がる蟻が
感情の熱で蒸し焼きになるまで
ただ立ち尽くして真理の老木を{ルビ凝視=みつめ}て ....
コロコロココロコロガッテ

何処かへ行きたくて

誰かと出会いたくて

コロコロココロコロガッテ

新しい匂いを吸い込んでみたり

柔らかな生まれたての感触を

頬にあててみた ....
三月のかた雪の上を歩いて
湖を行くと
半分水につかったまま
凍りついた樹の枝に
ふくろうがいた
ふくろうは目を閉じていたが
やがてゆっくり見開くと
私をみつめた

ひらべったい猫に似 ....
かわいた音を
かなでる弦、を
はじいて始まる
はかない白日


恥じながら生き
端っこ歩み
ゆめゆめ思わぬ
夢を見て


とっくの昔
とっぷり
暮れ切り


 ....
アートとして オブラートとして
暈しの中に一点を見極める器量を求める

100人せいぜい10色位なもんだ
大まかに跨ぐ心理のテキスト
詳細なんて気にするな 単色がラッキーカラー

君は何 ....
                140402

+0パーセントの悲鳴が
2パーセントに達するほど
奥が深くない湾岸の住民たちは
3パーセントアップでも耐えられるはずだ
5パーセントアップだ ....
一本の桜樹の隣に佇んでいる
赤いスカートの少女の笑顔は
難しくてきっと誰にも
読み解くことはできないだろう

花は満開で風から逃げながら
逃げ切れずに儚くしている
舞う薄桃色に歓喜する
 ....
聞こえるだろうか? 一枚の、

絵画が

まるで、狂喜の

舞踏会 そして 夜のしじま

戻りなさい  

描くように 描くように 

微笑みを浮かべながら

描くように
 ....
昔大きな戦争があったことを
食卓のバナナは太陽に教えてもらった
黄色い時代だったという
バナナは自分が青かった頃に住んでいた国について
通りかかった風に話し始めた
小さな島がたくさんあっ ....
ふえるわかめちゃんを発表した論文には
重大な過誤があるという指摘を受け
理研は調査結果を報告した
論文における
乾燥わかめに水をかけることで
量が増えるとの記述は
増えたように見えるという ....
廃屋に一本の桜が立っている
誰一人愛でる人もなく
人知れず枝を伸ばし
花を咲かす

月明かりの夜
街灯に照らし出されて
ぼんやりと薄桃色の
その姿を浮かび上らせていた

夜の静寂に ....
ちりちりと音立てもえる炎には
踊る火の子どもがいて
芋が煮え 栗が爆ぜた

囲炉裏の炎に燃え上がった
ファンタジー
雀が踊り 鬼が泣き
ああ 狸の背でもえる炎
を冷ややかに
うさぎの ....
重力を連れて散歩に出る
途中で箱に捨てられた電卓を見た
すでに衰弱して鳴く気力もない
可哀想だったが液晶は嫌いだ
電圧に媚びを売る様が正視できず
家に連れて帰ることができないのだ
ポケット ....
合気道の稽古で
左目を傷つけた
痛風の発作が
右の親指の付け根に出た
車庫入れのときに
自動車を壁でこすってしまった
黒皮の財布を失くした

それでもぼくは
幸せであると唱える
 ....
春風に舞う桜も
あるものは ひらり 舞い落ち
あるものは 高く
天空へと舞い上がる
舞い落ちる花々は
人々を楽しませる
これも人生。
舞い上がる花は
どこまで
どこまで行くのだろう
 ....
乳児用の細軸綿棒で耳掃除をすると
耳の奥深くに綿球が入り込み
ふつうの綿棒では届かない部分で感じるわずかな痛みと恐怖が
心地よい

目には見えぬ自分の鼓膜付近で
薄い皮膚と細い紙軸の綿棒が ....
かなしみをください
あなたの傷口のように深い夜に

ことばをください
書き忘れた遺書のように
端正に綴ってみたいのです

桜が眼に沁みてなぜかせつなく
なにかを教えてくれるのですから
 ....
立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー  春への憧れ


風の唸りとみぞれ雨 白激しくて雪から氷
春は名のみに 待ち待ちし
春への憧れ 今日終えて

春は来にけり 吾が庭に
仏の座母子草 胡瓜草姫踊り子草
さり気なき草々の ....
春の庭は公然の果実となった
うららかが市民権を得て手を振っている
春嵐の気まぐれな登場が
時々番狂わせだけれど

戸惑うことなくスプリングコートを
選んだこの日にも季節は私に謳歌を許した
 ....
微笑みを恐れて泣くなど愚かなこと
胸腔を吹きすさぶつむじ風は微熱をうばい
からころと鳴る胃が律動を求める

乾燥した真昼の道は
縄に括られた首を一心に手繰り
点々と続く血の跡を浮き上がらせ ....
生きていると
うれしいのだと
悲しむ 意味を
時計の針に探す

賑やかな日
目が覚めた世界 僕は
開いた本は 捨てて
目を開いたままでいる
 
月夜の桜にご用心

照らされた花吹雪に心をもっていかれるという

そんな夜はおひとりになりませんように



 
もうすぐやってくるものを迎えるために
部屋の配置を変える
“あるがままを受け入れる” それが存在の呟きだとして・・・
翼は鳥に似合う
「重いものを背負っていますか?」
おせっかいをやいてみる ....
工場の煙突が
なんだか
昔よく好んで喫んだ
メンソール入りの煙草

マルボロのように見えた
工場はモクモクと
煙突から真っ白な
人間の魂を吐き出して
コンベアの上に
ゴロリ ....
なみだがとまらない

手首でぬぐうと

雨がたたく音がする

ねえ

ぼくのために

マッサージを予約してくれないか


そとは雨だ

想像する

どんな思いをして
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三毛猫のうた- 梅昆布茶自由詩1914-4-4
春へのコラージュ- 草野春心自由詩914-4-3
音なくひかりだけで- 吉岡ペペ ...自由詩814-4-3
傾向と対策- 末下りょ ...自由詩5*14-4-3
ランドスケープ- 由木名緒 ...自由詩13*14-4-3
コロコロココロ- 灰泥軽茶自由詩814-4-3
ふくろう- Lucy自由詩20*14-4-2
たった今- シホ.N自由詩614-4-2
アートとして_オブラートとして- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-4-2
狐石- あおば自由詩13*14-4-2
桜の若樹と赤いスカートの少女- もっぷ自由詩614-4-2
薄紅の炎- ハァモニ ...自由詩5*14-4-2
落花生- 乱太郎自由詩25*14-4-2
理研のふえるわかめちゃん- 花形新次自由詩214-4-2
【_廃屋の桜_】- 泡沫恋歌自由詩23*14-4-1
IHクッキングヒーターが来た日に- イナエ自由詩9*14-4-1
重力を連れて散歩に出る- 自由詩1614-4-1
ぼくは幸せである- 殿岡秀秋自由詩914-4-1
人生と花- 渡辺亘自由詩314-3-31
細軸綿棒- ichirou自由詩9*14-3-31
憧憬。春- 梅昆布茶自由詩24*14-3-31
立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー- 北大路京 ...自由詩514-3-31
サークル「群青」_課題「春」_『春への憧れ』- 木原東子自由詩9*14-3-31
春の果実- もっぷ自由詩614-3-31
◎あぶく- 由木名緒 ...自由詩1014-3-31
アゲハで見た光- 番田 自由詩814-3-31
ご用心- 殿上 童自由詩22*14-3-30
曖昧な一日- 空丸ゆら ...自由詩1514-3-30
桜のある工場- オダ カ ...自由詩6*14-3-30
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩514-3-30

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